中野政則がこのまま勢いに乗るか!
今回の山陽オートは前回の昼間開催と変わり、ミッドナイトレースとなる。レースの時間帯は大きく変わるが、その時に活躍していた選手が参戦。その選手たちが今回も見せ場を作るのか、それとも他に優勝争いに名乗りを挙げる選手が現れるのか。
前回の山陽オートで優勝したのは中野政則。優勝戦は0ハン単騎で、序盤からペースを上げて誰にも交わされず先頭ゴール。上がりタイムは3・416だった。0ハンから走る選手が昼間開催でこのタイムを出されたら、追う側の立場の選手からしたら厳しいだろう。今回はミッドナイトに移行するので、もっとタイムが出るかも。
その優勝戦で準優勝だったのは古城龍之介。逃げる中野政を追い切れなかったが、道中では一つ外枠にいた山本将之を逆転しての準優勝だった。一時期は快進撃を見せていた古城。近況はやや低迷していたが、この準優勝を機に再び急成長を見せるかも。林弘明は前走が浜松GIだった。ここではレース序盤の展開作りがうまくいった時、好成績を残せていた。エンジン状態は良くレース道中の動きも良い。あとはスタートを含めて序盤をこなせれば上位争いに参加できる。
外来は川口勢に注目。その中でランクトップは掛川和人。最近は浜松で走ることが多かったが、まずまずの成績を残せている。掛川は試走タイムがそこまで出なくても、レースではしっかりと追っていけるケースが多い。人気薄にもなりやすいので車券を買う側からすれば大きな魅力。武藤博臣は前走の飯塚で優出3着。これが長期療養からの復帰戦だったが、そこでいきなり優勝戦まで進んでみせた。乗り手のレース感覚は早くも戻っているとみていいだろう。その飯塚では青木治親も気配良さそうだった。準決こそ5着だったが、それ以外の2走は共に白星。緩やかにだが良い時の走りが出てきている。君和田裕二は前走の浜松GIでそこそこの動き。車券に絡めるレースが多かった。早めに一人で走れる展開を作れれば、スピードに乗って走ることができる。
赤堀翼は前走の地元GIでは、白星こそなかったものの5走中4回の車券絡み。同期の君和田と同様に、レース序盤で独走に入れるようなら結果を残しやすい。水本竜二も近況は力走を見せている。前走の山陽では全5走して3回の連対。しかも、シリーズ後半の方に動きが良くなってきたので、今回の初日へと状態が続きやすい。他では近況、成長を見せている稲川聖也、的確な捌きがある浅野浩幸、一発力が魅力の相馬康夫、試走タイム以上に渋太い走りをする杉本雅彦などにも注目。
※10月26日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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中野 政則〔山陽 A-74(27期)〕
林 弘明〔山陽 A-113(24期)〕
古城 龍之介〔山陽 A-147(34期)〕
掛川 和人〔川口 A-51(22期)〕
青木 治親〔川口 A-68(29期)〕
武藤 博臣〔川口 A-127(28期)〕
君和田 裕二〔川口 A-134(30期)〕
赤堀 翼〔浜松 A-168(30期)〕
走路温度低下と共にスピードレースが増加!
今回の開催は、直後にSG日本選手権が控えている関係で、主力選手はごっそり不在。A級が主なメイン層になるが、B級の中にも優勝を狙える選手はいる。気になる選手を挙げていく。
出場するS級は鐘ヶ江将平だけ。前走は今回と同じ浜松で、GIスピード王決定戦に出場していた。この時は白星はなかったが準決は3着だったし、成績としてはある程度でまとまっていた。エンジン状態は並か、その少し上。今回は出場メンバーが手薄なので、S級としての活躍を期待したい。
地元浜松勢では前走のGIで見せ場を作っていた選手が何人かいる。山浦博幸はシリーズ中に3回の車券絡みがあった。レース道中はスピードある走りを見せており、特にアウトコースを回る時に車速を増してくる。和田健吾は初日に8着を取ったが、そこからはオール連対。ハンデ位置的に軽い印象はあるが、エンジンの仕上がりも良さそうだった。今回も前の方から走る展開なら好成績を収められる。関口隆広も同様にハンデ位置が魅力。一時的にハンデが重くなった準決は5着だったが、それ以外は2勝を含むオール車券絡みの好内容。スタートはやや不安な面があるが、ハンデが後ろの選手に叩かれなければハイスピードの走りを披露できる。
伊勢崎の渋沢憲司と戸塚尚起も前走は浜松のGIだった。渋沢はシリーズを通して大きな着を取っておらず、武器とするスタート力を発揮して上位着でまとめられていた。今回もその速攻力は見もの。戸塚も同様に大きな着を取ることがなかった。エンジンが良い時は安定した走りと結果を出せる選手。今は絶好の狙い時だ。
川口の佐藤励は前々走の山陽GIIで優勝。その後は浜松GIに走っていて2日目まで連対できていた。3日目からは後続にやられてしまったが、今は大きな成長を見せている時。1走ごとにパワーアップしてくるだろう。その1期先輩の早津康介も走りが良くなっている。前走の山陽では準決こそ6着だったが、それ以外の3走は全て連対。だいぶスピードに乗せて走ることができるようになっている。
山陽の山本将之も好調。前走の地元4日間開催ではオール車券絡みの優出3着だった。スピードだけではなく、レース道中で前を走る車を抜く技術も上がっている。同じ開催では飯塚の藤川幸宏も目立っていた。レース序盤の動きは鋭く、それを最後まで保つことができれば上位着を取れる。
※10月25日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-44(31期)〕
山浦 博幸〔浜松 A-59(29期)〕
和田 健吾〔浜松 A-149(28期)〕
関口 隆広〔浜松 A-174(29期)〕
渋沢 憲司〔伊勢崎 A-16(29期)〕
山本 将之〔山陽 A-130(33期)〕
佐藤 励〔川口 A-109(35期)〕
早津 康介〔川口 A-159(34期)〕
次の日本選手権をも視野に有力選手が仕上げる!
今回の飯塚オートは3日間の短期決戦。この直後に飯塚オートでSG日本選手権が控えており、そこに出場する選手にとっては最終調整の意味合いもある。良い流れに乗れるのは誰か。
今回出場する中で地元のランクトップは田中茂。前走は地元だったが、ここではしっかりと優出。優勝戦では追い込みが効かず5着だった。試走タイムから物足りない数字だったので、まずは試走タイムが出るようにしておきたい。周りと同じぐらいの数字をマークすれば、強烈なイン攻めで車群を切り裂いていける。他に地元S級で有力なのは滝下隼平と辻大樹。滝下は前走の伊勢崎では初日に白星。その後は成績が悪くなっていったが、この時は不安定な走路でやりづらいレースも少なくなかった。良走路では試走タイムが出ていたので、エンジン面はそんなに心配ないか。辻はこのところ地元でのレースが多い。前走の初日に白星を挙げており、エンジン的にはまずまずの状態にある。
外来S級で最も注目なのは永井大介。ここ3週間はレースがなく久々の実戦になる。それまではエンジン状態が日替わりだった。安定はしていないが、好結果を出せる日もあったので、それを継続して出したいところ。乗り手の実力は確かなので、エンジン面の後押しがあれば優勝争いにまで参加できるだろう。川口勢のS級は他に黒川京介と中山光。黒川は夏場から調子が上がってこないが、元々はスピードある選手なので、走路温度が下がってくるこの時期に復調の兆しが出るかも。中山光は前走も今回と同じ飯塚オート。ここでは初日から連勝を決め、優勝戦でも2着に入り準優勝だった。試走タイムは連日3・2秒台。エンジンは仕上がっている。
来場する中の山陽S級では佐々木啓がランクトップ。前走から以前のエンジンに乗り戻り、調子が上向いた様子。準決こそ4着だったが、それ以外は連対するシーンが多く見られた。ここから高位安定を目指したい。岡部聡は前走の2日目に反則妨害があったが、それ以外の4走は全て車券に絡めていた。エンジン自体は悪くない。
A級では鈴木清が前走の飯塚で完全優勝を果たしていた。ミッドナイトから昼間の開催になり、レースの時間帯は変わってくるが、優勝した勢いは軽視できない。良い流れで今回に臨める。その優勝戦で4着だったのは田中正樹。その前も優出しており、エンジンはある程度の位置で推移している。岩崎亮一は現在、連続優出中。今はA級に甘んじているが、実力的にはS級となんらそん色ない。
B級では井上智詞が前走の地元で優出。序盤で独走に入れればスピードに乗せることができる。新人35期では永島潤太郎が成長中。前々走の若獅子杯争奪戦では見せ場を作っていたし、前走の地元でも4走中3回の連対があった。
※10月22日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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田中 茂〔飯塚 S-21(26期)〕
永井 大介〔川口 S-11(25期)〕
黒川 京介〔川口 S-12(33期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-28(23期)〕
中山 光〔川口 S-38(32期)〕
岡部 聡〔山陽 S-39(19期)〕
岩崎 亮一〔山陽 A-12(25期)〕
鈴木 清〔川口 A-25(23期)〕
西原智昭が地元S級として孤軍奮闘!
今回の伊勢崎アフター5は前回のナイターから間隔が空いておらず、その時に活躍した選手が今回も上位争いに参加してきそう。ただし、前回の伊勢崎で走っていなかった選手も交じってくるので、そちらの動向にも注意を払わなければならない。注目の選手を挙げていく。
出場するS級選手は3人の予定。地元からは西原智昭が参戦。前走の地元では準決4着だった。この時は不安定な走路で走りづらかった面もあった。しかし、シリーズ中は初日から好走を見せていたし、大きな着は取っていないのでエンジン的には悪くない。今回出場するメンバーの中では腕も上位。今回こそ優出、そして優勝へと突き進みたい。
S級は他に川口から佐藤裕二と山田達也が来場。佐藤裕は前走の山陽では成績が振るわなかった。エンジンが良くなく試走タイムから出ていなかった。この時期なら3・3台の前半はマークしておきたい。それが叶えば強烈な差しで、最後方からでも力強く追っていけるだろう。山田達の前走は山陽だったが、そこでは見事に優出していた。初日から連勝を決め、準決も2着で突破。周回を重ねるごとにスピードを増す走りは、オープン戦よりもハンデ戦で威力が倍増する。今回はランク上位者としてファンの期待に応えてくれるだろう。
前回の伊勢崎で優出していたのは谷津圭治、三浦康平、金山周平、岩沼靖郎。谷津は準優勝。優勝戦は重走路で行われたが、軽快に逃げる落合淳を交わすまではいかなかった。それでも準優勝だったし、シリーズ中も好走を見せていた。今の谷津は重走路での連対率が高い。ハンデ位置が最重ハンの10M前に置かれている影響もあるが、レース展開がだいぶ楽になっている。前回の準優勝でハンデの変動があるのかどうか。仮に最重ハンになっても技量の高い谷津なので、柔軟に対応してくるだろう。
三浦は優出3着。初日は6着だったが、それ以降の4走は全て車券に絡めている。エンジン状態は高い位置にあるし、以前と比べても走りに積極性が見られている。総合的なリズムが良い今は、車券的に絶好の狙い時。金山は優出6着。シリーズ中はよく連対していた。ハンデ位置が最重ハンの20M前に置かれているが、金山の実力を考えれば相当魅力的。この位置に据え置かれている限り、いつでも狙える状況だ。岩沼もハンデ位置は大きな魅力。以前ほどではないが、今でもこの位置なら十分なスピードを持っている。
前回の山陽で優出してきたのは上和田拓海と五十嵐一夫。上和田は一時期、成長の壁にぶつかっていたが、近況はそれを突破し再び好成績を残せるようになってきた。特にスタートに関してはS級と変わらないモノをもっているし、道中の運び方も巧くなっている。五十嵐は変わらずイン走法が的確。爆発的なスピードはないが、堅実にインを回って番手を上げていける。特に混戦になるようなレース展開なら、五十嵐の存在感が何倍にも増す。
※10月21日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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西原 智昭〔伊勢崎 S-25(28期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-23(24期)〕
山田 達也〔川口 S-24(28期)〕
上和田 拓海〔川口 A-10(34期)〕
五十嵐 一夫〔川口 A-11(21期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 A-32(28期)〕
谷津 圭治〔伊勢崎 A-87(25期)〕
金山 周平〔伊勢崎 A-93(27期)〕
前回ミッドナイトの優出者が今回も注目!
飯塚オートは前回に続き、今回もミッドナイトの3日間短期決戦。初日がいきなり最終予選になるので、とにかく早めにエンジンを仕上げるのが大事。前回優出した選手は多少のアドバンテージがあるか。
今回S級は3人の予定。地元からは田中茂と辻大樹。前走の田中茂はイマイチに終わったが、ここ数節はエンジン状態悪くない。今回はメンバー的に相当手薄なので、ランク最上位者として厳しい攻めが見られそう。基本的には車券の軸とみていいだろう。辻は近況1着こそ少ないが、成績としてはまずまずの数字を保てている。スタートは早い方なので、レース序盤から積極的に仕掛けていける。
外来S級は川口から中山光。前走の山陽GIIでは全くいいところがなかった。更にいえばここ数節、良くない状態が続いている。夏場でタイヤが走路に食いつきにくい状況が影響しているのかもしれない。中山光の持ち味はグリップ開け開け走法。タイヤに負担がかかるので、走路温度が下がってきて食いつきが良くなった方がいい。
前回の飯塚ミッドナイトで優出していたのは別府敬剛、竹谷隆、田中正樹、東小野正道。別府敬はここ数節、エンジンはある程度の位置で安定。大きな着を取ることは少なく、後方からのレースでも着実に番手を上げていけている。その同期の竹谷もエンジン良好。前々走も優勝戦まで進んでおり、現在は連続で優出中。この両者は特に重走路で好結果を残せている。田中正はここ3節、車券に絡むシーンが多い。走りに大きな特長ないが、逆にこれといって弱みもない。東小野はエンジン安定していないが、乗り手の実力自体は確かなので、エンジンが並以上なら好成績を残せる。
外来A級で特に注目なのは泉田修佑。前走の山陽GIIで準優勝の好成績を収めてきた。元々スタートには定評があったし、重走路もこなせる点は車券を買う側からしても大きな強み。今年は苦しむ時期も短くなかったが、この準優勝を機に上昇気流に乗りたい。その同期の稲川聖也も成長を見せている。逃げる展開だけでなく、追い込むレースでも結果を出せるようになってきた。
B級では木村直幸に注目。9月には地元で優出していたし、前走でも車券に貢献できていた。早めに抜け出せるような番組なら、必死の走りで残り目があるかも。青嶋裕治も状態は悪くない。前走の地元でも2着2本があった。成績は安定する方ではないが、時折り大物相手でも力走を見せるケースがある。
※10月17日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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田中 茂〔飯塚 S-21(26期)〕
辻 大樹〔飯塚 S-47(28期)〕
中山 光〔川口 S-38(32期)〕
東小野 正道〔飯塚 A-15(25期)〕
別府 敬剛〔飯塚 A-21(23期)〕
田中 正樹〔飯塚 A-69(29期)〕
竹谷 隆〔飯塚 A-135(23期)〕
泉田 修佑〔川口 A-88(33期)〕