
青山周平が大会連覇へ向け初日から全力疾走!
山陽オート12月恒例のGI・スピード王決定戦が始まる。各地で好タイムが連発している昨今。今回もスピード王に相応しい高速バトルが見られそう。オート界、現2強の鈴木圭一郎と青山周平が参戦。この両者に抵抗できる選手は現れるのか。
全国ランク1位・鈴木圭一郎の近況は好調そのもの。前々走の地元GIIで準優勝すると、その後の伊勢崎では優勝を決めてきた。優勝戦は試走26の上がり359。十分すぎるタイムを叩き出し、エンジンの好調さを見せ付けている。今回もいつもと変わらぬクレバーな走りを披露してくれるだろう。同地区の中では佐藤貴也、鈴木宏和も上々。佐藤貴は前々走の地元GIIで優出3着。その後は伊勢崎で走っていたが、ここでも優出し5着。連続で優出できている。鈴木宏はその伊勢崎で準優勝。武器のスタートは冴え渡っている。今回は短ハンデ戦が多くなるので、そのスタート力は序盤の展開作りに大いに役に立つ。
全国ランク2位の青山周平は前走の川口で優出6着。新走路の川口でセッティングに苦慮していた様子だが、それでもシリーズ中には2勝を挙げていたし、走りの方は変わらずキレが良い。この大会は前回覇者であり、今回は連続優勝に期待がかかる。同地区では吉原恭佑が近況まずまず。前走の地元では準決3着で優出を逃したが、予選道中は良い走りを見せていた。
地元山陽勢は丹村飛竜がランクトップ。前走の地元では準優勝で、試走25の上がり350。今回のGIへ向け申し分ない数字をマークした。外来勢はなかなか強力だが、地元勢を盛り上げ、その牙城を死守するには十分な状態だ。松尾啓史も状態は良い。前々走の飯塚GIでは優出6着。その後の浜松GIIでは初日から3連勝。準決は重走路で4着だったが、エンジン自体の仕上がりは高レベル。調子を上げてきたのは佐々木啓と長田恭徳。この大会、8度の優勝を誇る岡部聡もエンジン的には戦える現況。
川口勢は若井友和がランク上位。前走の地元では、予選準決を無難に通過し優出していた。近況は白星から遠ざかっているが、エンジンの方は中堅上位で保てている。パワーなら中村雅人の方が上か。3節前の飯塚で優勝。その後の2節も上位着でまとめられており、優勝争いに参加できるだろう。若手の動きも活発。中山透は前走の山陽で優勝を決めていた。上がりタイムは342。いきなり独走に入れる展開ではあったが、この数字は他の選手に圧をかけられる。黒川京介はその開催で優出3着。全てのレースで車券に絡めていた。小林瑞季、平田雅崇、中山光も山陽は連続参戦。セッティング的にアドバンテージある。
最後に飯塚地区。ランク最上位は田中茂で、前走の地元は準決3着だったが、それ以外はオール1着。エンジン自体は悪くない。実力者の有吉辰也は前走の伊勢崎で優出。スピード豊かな滝下隼平は3節連続優出中。鐘ヶ江将平と中村杏亮は今回と同じ山陽で優出しての連続参戦。森本優佑は前々走の地元で準優勝。その後も試走タイムはよく出ており、エンジンは高い位置にある。
※12月12日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-8(29期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-14(26期)〕
若井 友和〔川口 S-5(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
田中 茂〔飯塚 S-21(26期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-13(29期)〕
勢い止まらぬ超特急・加賀谷建明!
12日に終わったばかりの川口オートで今回はナイトレースが始まる。前回の昼間のレースで走っていた選手が多く参戦するので、その時の動きを参考に展望していきたい。
前回の川口で優勝したのは加賀谷建明。初日からオール1着の完全優勝だった。加賀谷は前走の浜松GIIで優勝。更にその前の飯塚GIでも優勝。3節連続で優勝しているし、上がりタイムも驚異的な数字をマークしている。スタートの切れが良く、重走路にも対応できている。今の加賀谷を止めるのは至難の業。4節連続優勝へ向け突っ走りそうだ。
地元S級は他に永井大介と大木光。永井は、前走の地元では準決6着で優勝戦には進めなかった。しかし良走路の3走は1着2本、2着1本。良走路ならエンジン状態は悪くなく、好成績が残せる状況。大木は前走の2日目の7着が響き、一般戦回りになった。それでも他の3走は全て1着。変わらぬイン走法で混戦でもスピード戦でも進出できている。
外来S級は金子大輔と伊藤信夫。金子は前々走の地元GIIで優出。その後の川口ではシリーズ中に白星はなかったものの、予選準決を手堅くまとめて優出し6着。まだ完全には川口の新走路にマッチしていないが、今回は連続参戦になるので前回からのセッティングの蓄積で仕上げてくるかも。伊藤信は前走の川口で初日から連勝を決めていたが、重走路の準決で8着。永井と同様に良走路なら戦えるエンジンレベルにある。
前回の川口で優勝戦まで進んでいたA級は柴山信行、阿部剛士、篠崎実。その中で最も成績が良かったのは柴山の準優勝。新走路では初出走だったが、早い段階でセッティングを見つけていた様子。レース間隔が空いていない今回は、再び活躍を見せるかも。阿部剛は優出3着。阿部剛も初日から折り合いが付いていた。調整巧者としての手腕を発揮したかたち。篠崎は公営競技最高齢優勝の記録がかかっていたが、結果は7着。それでも予選準決の3走はオール連対だったので、エンジン状態はかなり良いと言える。
伊勢崎からは優出しての参戦となる選手が数人いる。岩田行雄、鈴木聡太、鈴木清市だ。岩田は現在65歳になるが、最重ハンを背負って走っている。以前ほどの切れ味はないものの、チャンスどころならしっかりとインに突っ込んでいけるメンタルがある。鈴木聡は今、最重ハンの10M前。最重ハンでも通用しないことはない技術があるので、今のハンデ位置なら積極的に狙ってみたい。鈴木清市は現在69歳。昔から変わらずスタートの切れはいいし、レース道中では渋太い走りができている。
※12月12日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-11(25期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-16(27期)〕
大木 光〔川口 S-37(28期)〕
金子 大輔〔浜松 S-9(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-18(24期)〕
阿部 剛士〔川口 A-91(27期)〕
篠崎 実〔川口 A-114(9期)〕
柴山 信行〔川口 A-131(19期)〕
波に乗っている長田稚也に注目だ!
このところ飯塚オートは開催ラッシュ。夜の時間帯のレースが続いているが、今回もナイターレース。連続で飯塚に参戦している選手が多く、近況の気配は大いに参考になる。
まずS級の紹介から。出場するのは3人の予定で、その中でランクトップは荒尾聡。前走は浜松GIIで、しっかりと優勝戦まで進んでいた。10Mオープンの7枠からの競争で、スタート行けず苦しい展開になってしまい、追い込んだが5着止まり。それでもタイム自体は出ていたし、エンジン面は良さそうだった。今回は大幅にメンバーが軽化されるので優勝候補筆頭に挙げられる。浦田信輔も前走は浜松GIIだった。ここでは準決7着だったが、これは重走路での競争だった。良走路ではまずまずの走りを見せていたので、走路が乾いていれば上位着が狙える状態。久門徹は前走の地元で優出5着。エンジン的にはもう少し欲しいといったところか。
その優勝戦を見事に制したのは牧瀬嘉葵。最重ハンの10M前の位置から先に抜け出し、追ってきた後続を振り切ってみせた。上がりタイム3・360は驚異。今回はハンデの変動があるのかどうか気になるが、どちらにしてもスピードある走りが見られそう。そこで準優勝だったのは長田稚也。予選準決は共に1着。特に準決では試走24をマーク。スタートで大失敗したものの、そこから驚異的な追い込みを見せていた。その前の節では優勝もしている。エンジンは超抜の仕上がりだし、乗り手の方も思い切って走れている。
他に優出していたのは佐久間健光、片岡賢児、丹村司。佐久間は連続での飯塚参戦になるが、その前の地元からエンジンはかなり良い状態で保てている。スタートの切れも以前よりは良くなっている。片岡は変わらず速攻が冴えている。レース序盤で先頭に立てることが多く、そこからの粘りで着を残している。丹村は同ハンの中で内寄りに置かれることが多いが、枠ナリにスタートが切れた時は好走が多い。前々走でも優出しており、良い流れに乗れている。
木山優輝は前走の初日の重走路で5着を取り、準決に乗れなかったが後半の2走は両方1着。だいぶスピードは出ている。越智尚寿はエンジン堅調で、走り自体もそつがない。花元初美はスタートを含めてレース序盤の展開作りはイマイチだが、道中回り出すと確かな捌きを発揮する。横田翔紀は前走の準決は5着だったが、その前後の日は共に1着。大きなコースを回ってスピードに乗せることができている。
B級では水崎正二、岩元毅の19期両者が気を吐いている。ハンデ的に前の方から走ることが多いが、インコースを外さない走りで粘れている。新人の北原岳哲は成長が感じられる。前走の後半2走は共に白星を挙げ、逃げる展開なら好成績が残せている近況。
※12月9日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
久門 徹〔飯塚 S-22(26期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-42(23期)〕
長田 稚也〔飯塚 A-43(34期)〕
牧瀬 嘉葵〔飯塚 A-63(29期)〕
片岡 賢児〔飯塚 A-169(21期)〕
丹村 司〔飯塚 A-173(29期)〕
佐久間 健光〔伊勢崎 A-157(26期)〕
絶好調の加賀谷建明に大注目だ!
川口オートは新走路になって2度目の開催。前回はまだ走路が落ち着いていなかったせいか、選手たちもセッティングに苦慮していた様子。1節を終えて走路が安定してくると、今度は高速バンクになるのが通例。走路温度の低下とも相まって強烈なタイムをマークする選手が現れそう。
地元S級は3人参戦予定。その中で最も好調なのは加賀谷建明。前走の浜松GIIとその前の飯塚GIで優勝しており、記念レースで連覇中。元々スピードはある選手だし、エンジン状態は良い今は好成績を残しやすい状況。3節連続優勝へ向け、初日から快速を披露しそうだ。ランク的には永井大介の方が上。前走は浜松の重走路に苦しんでいたが、最終日の良走路では試走29を出し、レースでも白星。地元の良走路ならパワーある走りを見せられる。大木光は1着から遠ざかっているが、上位着は取れておりエンジン的にはそこまで悪くないか。
外来S級は浜松からのみで4人。いずれも前走は地元のGIIだった。金子大輔は優勝戦まで進み6着。ただし予選準決の4走はオール1着。走路状態に関わらず好走を見せていた。エンジンも乗り手もリズムは良い状態。地元勢を脅かす一番手になりそうだ。木村武之は初日から3連勝を決めたが、準決では5着の結果。この時は各地区ごとに準決を行う変則的な勝ち上がり方式だった。層の厚い浜松勢同士がぶつかり、優勝戦には進めなかったが、エンジン自体は良好。伊藤信夫は準決8着だったが、それ以外は3勝を含むオール車券絡み。エンジンの仕上がりは悪くない。青島正樹も予選中は車券に貢献していた。こちらも状態は悪くない。
A級では新人の佐藤励に注目。前々走の伊勢崎で優勝すると、前走の地元では準優勝。新走路への対応力も素晴らしく、4走してオール連対の結果だった。2級車ながらスタートが早く、ハンデを背負っていても序盤で抜け出すケースが多い。独走に入れば誰も寄せ付けないスピードがある。
前回川口の優勝戦には谷川一貴も乗っていた。シリーズ中に白星はなかったが、優勝戦の3着を含めて全て車券には絡めていた。最重ハンの20M前に置かれていたが、ハンデ重化がなければ今回も楽しみ。同じ伊勢崎勢では竹本修、高橋義徳、伊藤正司なども快走を見せていた。
山田真弘と掛川和人は前走の山陽で優勝戦まで進んでいた。優勝戦ではどちらもイマイチだったが、準決までの3走は共にオール連対。調子を上げてきている。篠崎実は前走の浜松GIIで後半連勝。まだまだ血気盛んな走りを見せている。B級ではあるが満村陽司は前々走の飯塚で優勝。その後も飯塚で走り優勝戦まで進んでいる。一時はスランプに入っていたが、今は完全に抜け出せている。
※12月6日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-11(25期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-16(27期)〕
大木 光〔川口 S-37(28期)〕
金子 大輔〔浜松 S-9(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-18(24期)〕
青島 正樹〔浜松 S-35(22期)〕
佐藤 励〔川口 A-109(35期)〕
更なるスピードバトルが展開されそう!
今回のミッドナイトはS級選手の参加がやや多め。この後に山陽オートではGIが控えているが、そこへも出場する選手にとっては早めの調整が行える。気になる選手を挙げていく。
今回の地元ランクトップは丹村飛竜。前走の浜松GIIは落車明けでの参戦だった。初日こそ8着だったが、そこからは悪くない走りを見せていた。落車による悪影響は早い段階で払拭できている。今回は唯一のS級シングルとして獅子奮迅の活躍が期待できる。長田恭徳の前走は川口だった。新走路になったばかりの川口バンクに苦戦していたが、その前の地元では準優勝。今回も地元での競争なので、その時のセッティングが生きてくるか。浜野淳は前走の地元で調子を上げてきた。全4走して全て車券絡み。今までの分もここから取り戻したい。
外来S級は若手が多い印象。33期の黒川京介は、前走の浜松GIIでは序盤に勢いがつかなかった。それでも3日目あたりから上位着が取れていたので、エンジン的には上り調子。同期の中村杏亮は前々走の地元GIで準優勝。その後の地元一般開催でもオール車券絡みの安定感。好タイムを出していたのでスピード戦で特に活躍できる。
32期は小林瑞季と中村友和と中山光がS級として参戦。小林瑞の前走は地元だった。新走路ながら、いち早く対応力を示し初日に白星。準決は4着だったが、それ以外は連対しておりエンジン状態は上々。中村友は前走が地元GII。ここでは初日の3着が唯一、車券に貢献できたレースだった。エンジンが良い時はしっかりと試走タイムに表れるタイプなので、まずは試走の数字を上げることが急務。中山光は前走の地元はイマイチだったが、その前の伊勢崎では準優勝。エンジンが折り合えばスピードある走りを披露できる。
鐘ヶ江将平はおおむねエンジン良好。前走の地元は準決3着だったが、他の2走も含めて全て車券には絡めていた。後方からのレースになってもしっかりと追っていける状態。佐藤裕二、平田雅崇といったあたりもエンジン自体はそこそこで、追い込むレースで力を発揮することができるだろう。
A級では山本将之が前走の川口で優勝してきた。優勝戦は試走28の上がり360。十分な数字をマークし、エンジン力と独走力の高さを改めて示した。そのレースには早船歩、斎藤撤二も乗っていた。早船は優勝戦で7着だったが、初日から3連勝を決めるなど動きは活発。斎藤撤は優出5着。今は最重ハンの10M前に置かれているが、スタートの切れが良くなり、レース序盤の展開作りがうまくいっている。
中山透は前走の山陽で優出し3着。予選準決を含めてオール車券絡みだった。今回も同じ山陽走路なので楽しみ。田中進は前走の地元で優出7着。この両者はスタートさえ並に切れれば、大きなコースを回って車速を増してくる点で走法的に似ている。
※12月5日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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丹村 飛竜〔山陽 S-8(29期)〕
長田 恭徳〔山陽 S-32(32期)〕
浜野 淳〔山陽 S-40(24期)〕
黒川 京介〔川口 S-12(33期)〕
小林 瑞季〔川口 S-19(32期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-44(31期)〕
中村 友和〔浜松 S-45(32期)〕
山本 将之〔山陽 A-130(33期)〕