絶好調・佐久間健光の動向はいかに!
今回の伊勢崎オートはアフター5ナイター。出場するS級は3人の予定で、A級がメインの選手層になる。その中には前回の伊勢崎で優勝した選手や、優出した選手が多くいるので今回も活躍が期待される。
まずはS級選手の紹介から。出場する中でランクトップは中村雅人。前走の浜松3日間開催では初日の3着が響き、準決に乗れなかったが、残りの2走は共に1着。結果的にオール車券絡みでシリーズを終えた。その前の出走は今回と同じ伊勢崎オートのSGで、優勝戦まで進出していた。その時と気候は変わりつつあるが、スピードが出やすい時期に差しかかっているので、後方から追う立場としてはレースがしやすい。今回、優出はほぼノルマだ。
他2人は地元勢。西原智昭は前々走の浜松GIで優出。その後は地元で走り準決5着。優勝戦には進めなかったが連日、試走タイムはしっかりと出ており、エンジン自体は高位で安定している。スタートの切れが良いので、レース序盤で好展開に持ち込めるだろう。もう一人は内山高秀。内山も前走の準決は5着だった。ただし、西原と同様に試走タイムはよく出ていた。今回出場するメンバーの中で格は上位。まずは優勝戦まで駒を進めたい。
前回の伊勢崎で優勝したのは佐久間健光。ここ3節で13走して1着7回、2着3回、3着が1回で車券の対象にならなかったのは2回だけ。エンジンはかなり高い位置で保てているし、以前は苦手としていた重走路もこなすようになっている。エンジンも乗り手もリズムは良いが、今回はハンデ位置が当面の課題か。優勝した時は最重ハンの20M前だったが、今回から10M重くなるのは必至。それでも最近はスタートが切れているので克服も可能。
準優勝だったのは渋沢憲司。好スタートからの速攻が持ち味だが、優勝戦でも10Mに4車並んだ外から2番目の位置ながら先行を果たした。ハイペースで逃げる佐久間を捕まえられなかったが、準優勝なのでエンジンはもちろん良い部類。他に優出していたのは落合淳、吉田恵輔、新井淳の3人。
落合は佐久間にスタートで行かれ、その後は後退し6着。1着率は高くないが、渋太い走りで車券に絡むことは多い。あと、以前から変わらず重走路は得意としている。吉田恵は試走タイムが出ていたが、レース序盤で好位置を奪えず後退し7着。それでもまだ緩やかに成長を見せているし、悲願の初優勝へ向け、闘争心も減退していない。新井淳は変わらずスタートが切れている。今回もレース序盤でケリをつけてくるか。
竹内正浩は前走の後半3走は全て1着。レース道中の進み方も軽快。捌きある谷津圭治は近況、上位着が多い。前走の最終日は反則妨害をしてしまった三浦康平は、エンジン面はここ何節も良好。反則妨害の精神面への悪影響がなければいい。竹本修、谷川一貴、荒川哲也といったあたりも堅実な動きを見せている。
※10月4日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-25(28期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-48(26期)〕
渋沢 憲司〔伊勢崎 A-16(29期)〕
新井 淳〔伊勢崎 A-45(23期)〕
吉田 恵輔〔伊勢崎 A-133(29期)〕
落合 淳〔伊勢崎 A-140(29期)〕
佐久間 健光〔伊勢崎 A-157(26期)〕
闘志がぶつかり合う若獅子杯争奪戦!
スピード溢れるフレッシュな若手のシリーズ・GII若獅子杯争奪戦が山陽オートで始まる。走路温度が下がりつつある時期に開催される関係もあって、特にハイスピードのバトルが展開されやすい。そんな若手達の頂点に立つのは...。
この10月から新ランクが適用されているが、久しぶりにナンバー1に返り咲いたのは鈴木圭一郎。前走の地元GIでは、オープン戦の準決1枠からまさかのスタート遅れ。厳しい展開から追い込んだが3着止まりだった。優勝戦には進めなかったが、最終日はしっかりと白星で締めていたしエンジン状態は良い部類。その時のリベンジ、そして若獅子杯連覇へ向けて初日から快進撃を見せてくれるはず。
全国ランク1位から陥落したのは青山周平。今期はS級2位にランクされたが、リズムの方は全く乱れていない。というよりむしろ近況は好調が続いている。前走の浜松GIではオール連対で優勝。優勝戦もトップスタートから最後まで先頭を譲らず、圧巻の走りを披露した。若獅子杯のタイトルはまだ獲得していないが、今回はその可能性がかなり高い。この両者がシリーズの核になるだろう。
地元勢では丹村飛竜がランクトップ。前走の浜松では準決5着で優出はならなかったが、大きな流れで見ればエンジン状態はまずまず。今回出場する中では捌きもある方なので、後方からきっちりと追い込んで行く。丸山智史は2020年のこの大会の覇者。前走の浜松はイマイチな結果に終わったが、相性のいい同大会で上昇カーブを描きたい。地元もう一人のS級は長田恭徳。エンジン状態は日替わりだが、良い時もあるので、それを持続して出せれば上位争いに参加できる。
川口勢では小林瑞季が有力。前走の浜松では初日から連勝し優出。そこでは7着だったが、エンジンは悪くない。すでにGIを2回制している小林瑞は、記念レースでの戦い方も理解している。黒川京介、中山光は前走で良い結果がでなかったが、エンジンが仕上がれば爆発的な走りを見せられる。A級ではあるが、佐藤摩弥が前走の浜松GIで優出。今年は苦しんでいるシーンが多く見られるが、これをきっかけに強い佐藤摩弥が戻ってくるか。
飯塚勢は鐘ヶ江将平と中村杏亮が気配良い。鐘ヶ江は前走の地元で初日から3連勝で優出し5着。中村杏は初日から連勝で準決は2着。優勝戦は2着の準優勝と良い流れに乗れている。その優勝戦を制したのは道智亮介。優勝戦は得意の重走路だったが、近況は良走路でも結果を出せており注目株。
浜松は鈴木圭の他に鈴木宏和が楽しみな存在。前走の地元では優出を逃したが、武器であるスタートは良く切れている。今回はシリーズ終盤に向けてオープン戦に近い形が増えてくると思われるが、そういった場面ではスタート力が大いにモノをいう。逆にスタートよりはレース後半の走りに魅力があるのは中村友和。周回を重ねるごとにパワーが増す走りは面白い。新人の西翔子は台風の目になるかも。デビューしてから確実に走力を付けているし、1着はもちろん、車券に絡むシーンも多い。
最後に伊勢崎地区。エースは先述の青山だが、他にも実力者は多い。新井恵匠は前走の地元で優出し5着。予選準決の3走は全て連対しており、エンジンは高位で推移できている。同期の田村治郎は、準決3着で優出はならなかったが、それ以外の3走はオール連対。スピードは出ている。走りが攻撃的なのは吉原恭佑。今はエンジン的にも戦えるだけの状態にある。伊勢崎の新人・新井日和は今期からA級に昇格。前走の地元では4走して3勝。上がりタイムもかなり出ているので、西翔子と共に新人女子レーサーとして大会を盛り上げるのは間違いない。
※10月3日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-8(29期)〕
小林 瑞季〔川口 S-19(32期)〕
丸山 智史〔山陽 S-30(31期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-36(30期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-44(31期)〕
中村 杏亮〔飯塚 S-46(33期)〕
S級は飯塚VS川口の様相!
今回の飯塚オートは5日間のナイター開催。ロングシリーズでじっくりとオートレースを楽しめる。この10月から新ランクが適用されるが、それが車券戦術に影響を与えるのか。気になる選手を挙げていく。
地元のランクトップは荒尾聡。前走のプレミアムカップでは準決5着で優勝戦には進めなかった。ただ、初日と最終日は白星を挙げていたし、エンジン的には決して悪い部類ではない。今回は走り慣れた地元走路。しっかりと優勝戦まで進出してくるだろう。
篠原睦は前走のプレミアムカップでは準決3着。惜しくも優勝戦には進めなかったが、シリーズ中は全て車券に絡めていた。エンジンは高位で安定している。武器のスタート力も健在で、得意の速攻が決められる状態。今回は追い込むレースが多くなるが、レース序盤で好位置に付けてくるだろう。同期の田中茂もエンジンはまずまず。前走でもそこまで悪い動きではなかった。久門徹はシリーズ序盤でダッシュが付かなかったが、3日目に白星を挙げるとそこから軌道修正に成功していた。
有吉辰也はエンジン状態が上向かない。今回は地元なので整備の面でやりやすいだろうから、いきなり良化させてくる可能性もある。浦田信輔は今期S級42位。前期の22位から大幅にランクを落としているが、前走のプレミアムカップでは車券に絡むシーンが多かった。以前の動きを徐々に取り戻していきたい。
外来勢のS級は川口のみ。来場する中でランクトップは若井友和。前期はS級13位だったが今回は5位。再びS級シングルにランクしてきた。前走のプレミアムカップでは優勝戦まで進み5着だった。攻めの力強さは相変わらずだし、スピード面も良かった。レース場は変わるが、良い流れで今回に臨める。
平田雅崇はプレミアムカップでいいところがなかった。数節前までは好走を見せていたので、その時の動きを取り戻したい。佐藤裕二は今期からS級に復帰。前走は今回と同じ飯塚オートで、優勝戦まで進んでいた。優勝戦は急な降雨で苦しみ、6着になってしまったが、しっかり重走路の準備ができた初日は2着。良走路の準決でも2着に入り、エンジンも乗り手も良好。佐藤裕二と同じく今期からS級に返り咲いたのは大木光。プレミアムカップではシリーズ後半に向けて徐々に調子が上向いていた。
地元A級では佳元光義と丹村司が前走の地元で優出。シリーズ中は共に2勝を挙げていた。井村淳一と高林亮は前走の山陽で優出。優勝戦は中止になってしまったが、予選準決は共に1着で通過。エンジンは良さそうだった。他では別府敬剛、岩見貴史あたりが実力者で、今回は優勝戦まで進出するかも。
外来A級は山際真介と高橋義弘、深谷輝が前走のプレミアムカップで好走を見せる日があった。金山周平は前走が今回と同じ飯塚オート。4走して全て車券に絡めていた。同じレース場で走れるアドバンテージは大きい。山崎進は前々走の飯塚で準優勝。その後の地元でも1着を取っていたので、エンジンは良い状態が続いている。
※9月28日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-15(26期)〕
田中 茂〔飯塚 S-21(26期)〕
久門 徹〔飯塚 S-22(26期)〕
若井 友和〔川口 S-5(25期)〕
平田 雅崇〔川口 S-20(29期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-23(24期)〕
大木 光〔川口 S-37(28期)〕
強攻ある佐藤貴也、速攻力ある鈴木宏和が地元ツートップ!
前回の浜松オートは特別GIプレミアムカップで、全国ランク1位の青山周平が優勝を果たした。今回は3日間の一般開催だが、前節から連続参戦となる選手はその時の動きが参考になる。
今回の地元ランクトップは佐藤貴也。前走のプレミアムカップでは準決3着で惜しくも優勝戦進出はならなかった。それでもエンジン自体はまずまずで悪くはなさそう。今回は大幅にメンバーが軽化されるので、優出はほぼノルマ。優勝争いにまで参加してくるだろう。鈴木宏和も前走の準決は3着で優勝戦には進めなかった。ただし、武器であるスタート力は、これでもかというぐらい見せ付けた。成績も3日目の8着以外は全て車券絡み。エンジンは上位で安定している。他では笠木美孝がそこそこ。仲口武志と青島正樹はエンジンの立て直しが必要。
川口の代表格は永井大介。前走は3日目の7着が響き、準決にも進めなかった。そのレースは重走路だったが、永井は浜松の重走路を昔から苦手にしている。良走路に関しては悪くない動きを見せていたので、今回も走路が乾いていれば自身の力を出せるだろう。中村雅人は前走のプレミアムカップ欠場。最後にレースしたのは約1ヶ月半前のSGオートレースグランプリ。その時は優出し7着だったが、今は気候も変わってきているので、その辺の影響はいかほどか。小林瑞季は良い日もあったり悪い日もあったり、安定していなかった。
丹村飛竜はシリーズ序盤でリズムが掴めなかったが、3日目に2着を取ると残り2日は連勝。エンジンの立て直しに成功した様子で、今回は初日から快走を披露してくれるかも。岩崎亮一と前田淳はシリーズ中に1回の白星。前田はスタートの切れが良く、エンジン自体もかなり良さそうだった。浜野淳もシリーズ中は随所に見せ場を作れていた。
A級では、小原望がプレミアムカップ前の浜松で準優勝。全3走してオール連対の好結果だった。その優勝戦には浅田真吾も乗っていた。こちらもエンジン状態は上々。岡谷美由紀は前走の山陽ミッドナイトで優勝戦まで進んだが、開催中止で競走ができなかった。優勝のチャンスがありそうだったので、その時の悔しい気持ちを今回にぶつけたい。
鈴木一馬と広瀬勝光はプレミアムカップでシリーズ中に2回の白星。成績は散発傾向だが、一発力は大きな魅力。鈴木章夫は前走の飯塚で白星を挙げていた。走りはまだまだ血気盛ん。B級ではあるが、相馬康夫がエンジン良好。大物相手でも振り切るシーンがありそう。
※9月27日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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佐藤 貴也〔浜松 S-8(29期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-25(32期)〕
永井 大介〔川口 S-4(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
小林 瑞季〔川口 S-34(32期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-21(29期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-24(25期)〕
前田 淳〔山陽 S-36(27期)〕
浜野 淳〔山陽 S-40(24期)〕
大混戦模様のミッドナイトレース!
山陽オートは連続でミッドナイトレース開催。前回の最終日は、照明器具の不調で開催中止になった。今回は修理を施し心機一転、初日を迎えることだろう。
出場する中で特に好調な選手は見当たらないが、開催中止になった前回で優勝戦まで進んでいたのは松井大和。予選準決は共に連対。エンジンの感じは良さそうだった。前回と同じミッドナイトで、セッティング的にも大きなアドバンテージがある。持ち味の強気な仕掛けを見せてくれるだろう。
状態としては林弘明も良い。前走の準決は2着だったが、この時は1着のみが優出の条件。優勝戦には進めなかったが、初日に白星を挙げていたし、そこまでは前々走を含めて3連勝を決めていた。エンジン状態が良いので林らしい切れ味鋭い差しが披露できる状態。古城龍之介は復調の兆しが出ている。前走の伊勢崎は準決8着で優出はならなかったが、それ以外の3走は全て2着。1級車に乗り換わった直後は快進撃を見せていた古城だが、ちょっと前までは成長の壁に当たっていた。しかし、前走でその壁も突破できたようで、ここから更なる成長を示すかも。
外来勢でスピードがあるのは佐藤裕児や白次義孝。佐藤は前走の山陽の準決は3着だったが、初日は白星で、更にその日の上がり最高タイムをマークしていた。試走からタイムがしっかり出ており、その状態が続いている限りは好結果が出せる。白次は前走の地元で準決だけ8着。そこは重走路での競争だったが、良走路の他3走は2勝を含むオール連対。走路が乾いていれば快速を発揮できる。
スピードよりは捌きで勝負するのは中野憲人。今はA級76位にランクされているが、以前はS級やA級上位で安定していた。やや調子は落ちてきているが、レース道中の読みは健在。無理な仕掛けはしなくても、前を走る車を冷静に捌いていける。その同期の野田光宏はエンジン上々。前走の地元では連勝で締めていた。試走タイムは出る方ではないが、レースではインをきっちり回って渋太く走ることができる。今回はメンバー的に混戦になるケースが多そうなので、野田のような粘り強い走りができる選手は活躍するかも。
B級では岡本博幸がまずまず。前走の地元は3着、2着で最終日は中止。同じ流れのまま今回にも臨めれば車券に絡むシーンがありそう。別府末彦と杉本雅彦はインを抑える走りが巧い。ハンデ的にも前から走ることが多いので、後続の選手を目一杯苦しめそうだ。
※9月23日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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林 弘明〔山陽 A-117(24期)〕
古城 龍之介〔山陽 A-169(34期)〕
松井 大和〔山陽 A-200(30期)〕
中野 憲人〔川口 A-76(24期)〕
佐藤 裕児〔飯塚 A-130(32期)〕
野田 光宏〔浜松 A-202(24期)〕
白次 義孝〔伊勢崎 A-165(23期)〕
岡本 博幸〔山陽 B-4(21期)〕