今年初のミッドナイト開催!
2018年に入り初めてのミッドナイト開催が飯塚オートで行なわれる。昼間でさえ極寒のこの時期、ミッドナイトレースの時間帯は走路温度が相当下がることが想定される。そのため、これまでにないスピードバトルが展開されそう。更に今回の3日間は、昼間に浜松でGIが行なわれており、昼も夜もオートレースを楽しめるという2段構造になっている。オートレースの世界に存分に浸ってみたい。
今回出場するS級選手は2人のみ。地元飯塚の篠原睦と川口の佐藤裕二だ。篠原は今年これまで3節を消化し、全て飯塚での競走となっている。初めのSGでは優勝戦まで行けなかったが、シリーズを通して成績はまとまっていた。次の4日間の一般開催ではキッチリと優出。その次の4日間開催では準決3着で優出はならなかった。しかし、ここまでで大きな着を取ることはなく、篠原らしい安定感を保ってエンジン状態は推移している。今回もメンバー的に中心になる。よほどの事がない限りは優勝戦まで進んできそうだ。
もう一人のS級、佐藤裕二は前走が浜松3日間開催。初日から連勝で優勝戦まで進むと、優勝戦では4着の結果だった。ただ、優勝戦の試走が29だったようにエンジン状態は高い位置にある。また、その前の節で走った飯塚SGでは、良走路でレースができた2日目に1着を取っている。走路的にも近況の状態的にも十分戦えるレベルにある。篠原同様、優勝戦までは順当に進出してきそう。
A級で状態が良いのは内山雄介。前走の地元開催で優勝戦まで進んでいる。優勝戦は降雪のためにレースはできなかったが、昇り調子で今回に参戦できるのは乗り手の気持ち的に心強い。大きめなコース取りで、スピードを乗せてくるか。滝下隼平もエンジン悪くない。最後のレースでは試走28の上がり37。滝下の持ち味であるスピード面に磨きがかかっている。他にも、そつのない走りができる越智尚寿や、強引な仕掛けで番手を上げて行ける田中輝義などが活躍しそう。
外来では川口勢に注目。掛川和人は試走タイムが出ない傾向あるが、レースでは鋭い仕掛けで混戦を粉砕できるタイプ。古木賢はダッシュよいスタートからの速攻に期待。牧野貴博はレース運びが巧く、前団がゴチャ付いていても落ち着いて攻めて行けるタイプ。
B級では、地元浜松で好調だった戸塚茂に注意。早めに逃げ展開を作れるようなら、ペースを上げて後続を振り切るシーンもありそう。同地区の浅野浩幸や柴田紘志も独走に入れれば力を発揮できる。山陽の池浦一博はB級にランクされているが、A級並の実力の持ち主。独走力ある畦坪孝雄や、スタート遅れてもインから巻き返してくる岩永清文あたりにも警戒が必要。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-15(26期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-17(24期)〕
越智 尚寿〔飯塚 A-6(25期)〕
田中 輝義〔飯塚 A-13(29期)〕
滝下 隼平〔飯塚 A-15(28期)〕
内山 雄介〔飯塚 A-32(30期)〕
掛川 和人〔川口 A-37(22期)〕
緒方 浩一〔山陽 A-28(30期)〕
真のスピードキングは誰か!
浜松伝統のGI、第59回スピード王決定戦が始まる。今回は近況絶好調の選手が多く参戦し、ハイレベルのバトルが繰り広げられそう。地元は全国ランク1位の鈴木圭一郎が鎮座し、木村武之や金子大輔、佐藤貴也などの主力が脇を固める層の厚い布陣。対する外来勢は永井大介、浦田信輔、青山周平、荒尾聡などビックネームが名を連ねる。
鈴木圭一郎の近況は、成績こそイマイチだがエンジン面は悪くない状態。前走の山陽GIIでは、ただ一人スーパーハンデからのレースを強いられ、準決3着で優勝戦には進めなかったが、準決では試走27を出すなど車の方は問題なかった。今節は通常のハンデに戻るだろうからレース展開はグッと楽になる。当然、優勝候補の筆頭だ。
前回の浜松一般開催で完全Vを決めたのは木村武之。その前のSGでも優出しており、乗り手もエンジンも好調を維持できている。木村が優勝したレースに乗っていたのは伊藤信夫、青島正樹、松山茂靖、田中進、永井大介。木村を含めたこれら5者は、浜松連続参戦になるので、アドバンテージが大きい。
地元S級若手陣の中で、金子大輔、佐藤貴也、渡辺篤らもエンジン状態が良い。3者とも山陽のGIIで優出しており、金子に関しては優勝している。その後、金子は飯塚一般開催に参戦し、初日から3連勝で優出を決めた。優勝戦は降雪のため中止になったが、リズムは絶好調と言える。渡辺と佐藤もGII優出後なので、気持ち的には良い状態で今回に臨める。
金子と同様に、山陽のGIIで優出し、その後の飯塚でも優出していたのは伊勢崎の青山周平。青山は今年、1着こそ多くはないが、準決などの重要な場面でシッカリと結果を残し優出を重ねている。元々、底力はある選手なので、もうひと仕上がりができたら優勝争いにまで参加できるハズ。伊勢崎からは早川清太郎も参戦。前走の飯塚では初日から連勝を決めたが、準決では5着になり優出はならなかった。ただし、エンジン面はマズマズの状態にあると言えるだろう。
飯塚の荒尾聡が過去最高の仕上がりを見せている。昨年末のSGスーパースター王座決定戦を制すると、今年に入り最初のSG全日本選抜では準優勝。その後、地元開催で優勝し、更に前走に当たる地元4日間開催では3連勝で優出。優勝戦は降雪のためレースはなかったが、ここ一連の流れは最高だ。浜松だけはまだGIの優勝がないので、本人のリズムが良い今回は絶好の狙い時。飯塚と言えば長らくトップに君臨している浦田信輔。近況はやや迫力を欠いている。前走の地元でも2日目に反則失格をしてしまい失権。エンジン的に行ってないのか、無理な仕掛けが目立ってしまった。しかし、整備の鬼で有名な浦田なので、そこまで長くぐずつかせず、立て直してくるに違いない。飯塚は他に田中茂も戦える状態にある。
山陽勢は全体的に少しずつ調子を上げてきた印象。ランクトップの松尾啓史は、前走の飯塚一般開催で優出し3着。4日目シリーズで全て車券に絡む活躍を見せていた。丹村飛竜は、松尾とは違う飯塚一般開催に出場していた。2、3、1着で優出し、優勝戦は降雪で中止。徐々に調子が良くなっている。佐々木啓、岡部聡は浜松連続参戦。2人とも前走は優出していないが、3日間のシリーズで大きな着を取るレースはなく安定した動きを見せていた。角南一如も上々。飯塚で優出した後は、地元のGIIに補充参戦で3走した。3、1、1の競争成績で、スピードに乗った追い込みを見せていた。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
金子 大輔〔浜松 S-48(29期)〕
永井 大介〔川口 S-2(25期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-11(31期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-4(23期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-8(26期)〕
S級が少数でA級、B級にもチャンス十分!
今回の川口3日間開催は、S級が5選手だけで、参加するほとんどはA級とB級選手になる。普段はS級選手に優勝を持って行かれがちなA級以下の選手にとっては、ここぞとばかりに躍起になってくるか。
地元川口のS級は斎藤撤二、大木光、加賀谷建明の3者。いずれも今年は飯塚のSGと、前走の伊勢崎一般開催の2節を走っている。SGでは結果を出せなかった3人だが、その後の伊勢崎では初日、2日目で3者とも連対を果たしていた。3日目と最終日は降雪のため、競走はできなかったが、2日間の走りを見る限りは特に問題なさそうだった。斎藤は諦めない走りで後半伸びてくるタイプ、大木は混戦でも狭いインを突いて行けるタイプ、加賀谷は鋭いスタートから豪快な攻めを決めることができるタイプだ。
対する外来のS級は山陽から人見剛志と岡松忠。人見は前走の地元GII若獅子杯争奪戦で優出した。優勝戦は重走路で7着になってしまったが、予選準決の3走は全て1着。良走路では動きが良かった。昨年もこの時期は好結果を残しており、今年も活躍が期待できそう。岡松は前走が飯塚4日間開催だった。1着1本あるが、動き的には普通といったところ。ただし、今回のメンバーなら十分優出まで望めそうだ。
地元のA級上位は、元々S級だった選手も数多くいて選手層は厚い。後半追い込み型の中野憲人は、エンジンが安定している。前回川口開催で、弟子の黒川京介が同期一番乗りで初優勝を決めた。弟子の活躍に触発されて、師匠が好結果を残すこともよくあるオートレース界なので、今節は大活躍が予想される。黒岩明、早船歩、平田雅崇といったS級常連組も、今はA級にランクされているが、底力はS級に匹敵するモノを持っている。好調度で言えば山際真介や岩田裕臣が上か。前回の川口で優出している。山際は現在、連続優出中。スピードある走りができている。岩田もスタートは切れており、速攻気味に仕掛けて行きそう。
外来A級では山脇孝志に注目。前走の地元で準優勝だった。レースではもう少しで優勝できそうだったが、木村武之の猛追の前に惜しくも敗れてしまった。しかし、車の伸びは良く、特に独走に入れる展開なら要注意と言える。他では伊勢崎の鈴木聡太がエンジン堅調。最近は記念レースで走る事も多いが、シリーズ中に1本決めることができているし、シリーズを通して成績をまとめられている。
B級では、川原剛がエンジン好調維持。相馬康夫もツボに入ると大駆けを見せている。33期新人では伊勢崎の伊藤正真が好調。前走の地元4日間開催は、後半2日間は降雪で走れなかったが、初日と2日目は共に1着。地元川口の新人は、前節で優勝した黒川は今回練習参加。このところ泉田修佑が力を付けてきており、2度目の優出を目指している。
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主な出場予定選手
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斎藤 撤二〔川口 S-31(25期)〕
大木 光〔川口 S-38(28期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-44(27期)〕
人見 剛志〔山陽 S-7(28期)〕
岡松 忠〔山陽 S-41(17期)〕
中野 憲人〔川口 A-2(24期)〕
黒岩 明〔川口 A-7(26期)〕
鈴木 聡太〔伊勢崎 A-27(29期)〕
確変に突入した感ある荒尾聡!
今回は一般開催ながら強力な選手が多く参戦する。中心となるのは地元飯塚から浦田信輔、荒尾聡。伊勢崎から早川清太郎、青山周平。浜松から金子大輔など。その中でも地元の荒尾が近況よく乗れている。S級が優勝争いを演じそうだが、A級の中にも好調車は存在し、オートレースの醍醐味であるハンデ戦を存分に楽しめそう。
好調の荒尾は、前走の地元4日間シリーズで3勝を含む優勝を決めている。その前のSGでは準優勝の結果を残しており、近況の成績は充実そのもの。エンジンが良いのは間違いないが、それに加えて乗り手の自信も垣間見える。武器のスタートに、突破力や独走力がプラスされている。今回も優勝候補の筆頭に挙げられる。
全国ランクで言えば浦田の方が上。しかし、このところの浦田は本来の走りが見られていなかった。不安定な走路状態に泣かされた部分はもちろんある。好材料は前走あたりから良走路は向上してきていること。車群を縫って追い上げる浦田の強攻をそろそろ見てみたい。
地元飯塚は篠原睦が前走の地元で優出とエンジンは好調。同期の田中茂も、前走は2日目の雨走路がイマイチだったが、それ以外は力強い走りができていた。鐘ヶ江将平、岩見貴史、桝崎陽介らは前走で山陽のGIIに出場していた。そこでは鐘ヶ江が準決でフライングをしてしまった。ただ、2度目の発走でも好スタートを決めていたし、エンジン面に関しても良さそうで、思い切りのよい走りをしていた。桝崎も準決は4着だったが、エンジン的には戦えそうな状態。岩見は優勝戦まで進み上り調子。
外来勢で注目の早川、青山、金子、丹村、新井恵なども前走は山陽のGIIだった。そこでは金子と青山、新井が優出。金子が早々と先頭に立ち、新井の攻めを振り切って優勝。新井が準優勝。どちらもリズムよく今回に臨める。青山は優勝戦6着だったが、予選道中の動きを見る限り問題はなさそうだった。早川と丹村は準決惜しくも3着で優出はならなかったが、エンジン的には高い位置にありそうだった。
外来S級は他に内山高秀と西原智昭が参戦。2者とも前走は地元の4日間開催だった。初日、2日目とマズマズの走りをしていたが、3日目、4日目は降雪のため競走はできなかった。その時のぶんまで今回は奮起したいところ。
A級では小里健太、内山雄介、重富大輔、佐藤裕児が前回の飯塚で優出。準優勝だった小里は、その前の伊勢崎から連続優出。波に乗れている。佐藤と内山はその後、山陽のGIIで走っていた。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-4(23期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-15(26期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-11(31期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-22(30期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-18(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-48(29期)〕
木村武之VS永井大介だが、他にも参戦者多数!
今回は一般開催ながらS級選手が多く参戦し、競争のレベルは高くなりそう。今回出場する中での地元ランク筆頭は木村武之で、伊藤信夫らと共に外来勢を迎え撃つ。一方の外来勢は永井大介がランク筆頭。他にも個性のある選手が集結している。
木村武之の前走は飯塚のSG全日本選抜。このシリーズは連日天気が安定せず、エンジン調整が難しかったが、木村は柔軟に対応して優出。状況変化に対する能力の高さを見せた。優勝戦は8着だったが、SGの優出後なので本人のリズムは良い。今回は地元走路で更にパワーアップしそうだ。
もう一人の有力者・永井大介は前走が伊勢崎の4日間一般開催。初日2着、2日目5着で準決に進んだが、3日目と4日目は降雪のためレースができなかった。白星がないまま終わり、不安の残る状況ではあるが、そこは百戦錬磨の永井。浜松走路にもキッチリと合わせてくるだろう。
伊藤信夫、遠藤誠、青島正樹の地元S級3者は、前走の飯塚SGでは思うような結果が出なかった。しかし、今回は地元走路なので、セッティングの面でもアドバンテージがある。メンバーも前走よりは軽化されているので、本来の実力を遺憾なく発揮できる。
外来のS級では永井の他に、好調な選手は多い。前走が伊勢崎で、後半2日間は出走できなかったが、初日と2日目で共に連対していたのが山田達也、阿部剛士、三浦康平、岩田行雄など。この4者は、その後の準決でも好走が期待された。荒天による競争中止なので仕方のないところだが、その時のぶんまで今回に気持ちをぶつけてきそうだ。佐藤裕二も近況は乗れている。前走の飯塚SGでは不安定走路が続いたものの、ある程度で成績をまとめていた。以前は重走路を苦手としていた同選手だが、最近ではソコソコこなせるまでになっている。走路が濡れているからといって軽視はできない存在だ。
山陽のS級陣は全体的に状態がイマイチ。佐々木啓と岩崎亮一、それに浜野淳は飯塚一般開催が前走だが優勝戦までは進めなかった。ただ、佐々木と浜野は重走路では結果が出なかったが、良走路でのレースに関しては悪くない走りを見せていた。岡部聡は前走が飯塚SGだったが、得意の不安定走路でも力を出し切れなかった。今回こそ巻き返したい。
A級では伊勢崎の桜井晴光が好調。地元の4日間開催で初日から3連勝を決め優出。優勝戦は5着だったが、最重ハンの10M前に置かれている限りは好結果が期待できる。B級では柴田紘志が好調。前走の地元4日間開催で初日から連勝。課題のスタートさえこらえれば戦える動きになっている。新人では金田悠伽が成長中。前走の地元4日間では5着以下がなく、通算の勝ち星も3となっている。
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主な出場予定選手
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木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-28(24期)〕
永井 大介〔川口 S-2(25期)〕
山田 達也〔川口 S-14(28期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-21(23期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-25(25期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 S-29(28期)〕
岩田 行雄〔伊勢崎 S-37(15期)〕