連覇を目論む青山周平、浜松勢に好調車が多い!
川口のGIキューポラ杯は今回で44回目を数える。数年前からナイター開催に変わり、夏場でもスピードあるバトルが展開されている。前年度覇者は伊勢崎の青山周平。最近ではSGでもスーパーハンデでの競争を強いられている。逆に言わせれば、それだけ突き抜けた存在になっている。果たして今回のハンデ位置はどうなるか。そして連覇達成となるのか。
その青山は、地元のSGでは準決を1着で突破し優出。優勝戦では最後方から必死の追い込みを見せたが3着が一杯だった。それでもスーパーハンデからの競争だったので、十分な結果。エンジンは最高潮と言える。あとは川口の走路に折り合わせられるかがカギ。スーパーハンデからでも川口のGII記念では優勝しているし、通常のハンデに戻るならレース展開はぐっと楽になる。キューポラ杯連覇を果たしてもなんら不思議ではない。
そのキューポラ杯を2018年、2017年に制覇しているのは地元の永井大介。前走となる伊勢崎のSGでもしっかりと優出しており、エンジン状態は高い位置にある。ここ最近では青山にやられるケースが多くなっているが、今回は地元なので簡単には負けたくないところ。万全の状態で初日から臨んでくるだろう。
ここ最近では浜松勢に好調な選手が多い。伊勢崎のSGでは伊藤信夫が13年ぶりにSG優勝を決めていた。独走に入ってからのスピードはまだまだ健在で、今回も短ハンデ戦が多いだろうから早めに抜け出せる展開は多くなる。伊藤信はその後の地元でも優出しており、エンジンも乗り手も好調が続いている。その開催で優勝したのは鈴木圭一郎。3日間を全て1着の完全優勝だった。SGでは準決4着でまさかの優出漏れとなっていたが、完全にリカバリーに成功。再び快進撃を開始したい。佐藤貴也、金子大輔の29期コンビはSGでしっかりと優出。佐藤貴はシリーズ中に切れていなかったスタートが優勝戦でも響いたが、エンジン自体は仕上がっていた。金子も優勝戦は序盤の展開が決まらず8着になったが、SGでの優出は悪くない結果。その後の地元でもまあまあだった。木村武之は前走の地元で優出し3着。初日から連勝を決めていた。
伊勢崎勢は青山の他に早川清太郎、高橋貢、内山高秀などが参戦。早川は地元のSGで優出ならなかったが、エンジン自体はまずまずで推移している。高橋貢と内山はSGで優出。高橋貢はシリーズ中に白星はなかったが、さすがのレース運びで優出まではこぎつけた。内山は準決8枠から速攻を決めて1着。大事なところで勝負強さを見せることができた。他にも伊勢崎勢は吉原恭佑、新井恵匠などに期待ができる。
飯塚勢は荒尾聡がリーダー格だが、前走のSGでは反妨で勝ち上がり権利を喪失。準決にも乗れなかった。ただ、エンジン面は悪くなさそうだった。有吉辰也はSGで優勝戦まで進み2着入線。準優勝だった。スタートのキレや道中の冷静な走りが完全に戻って、全盛時とそん色ないレースを見せている。山陽勢は丹村飛竜が筆頭格。SGでは初日から連勝発進を決めたが、その後は失速。松尾啓史、岩崎亮一、角南一如などが有力どころだ。
最後に地元川口勢。永井以外にも優勝戦まで進んでこれる実力の持ち主は多い。中村雅人はSGの準決3着で優出を逃したが、シリーズ中は中村らしい走りはできていた。若井友和もエンジン状態はまずまずで、力強いイン突っ込みが決まっていた。同じくイン差しを多用するタイプでは大木光や佐藤裕二なども状態は悪くない。佐藤摩弥はエンジン状態が並になっているが、少しでも上積みできればスタート力を武器にシリーズを盛り上げられる。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-6(25期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-3(29期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-13(29期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-5(22期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-25(24期)〕
誰にでも優勝のチャンスが訪れるシリーズ!
前回の伊勢崎オートはSG開催で大いに盛り上がった。今回は通常の3日間一般開催。S級が不在で、A級とB級による戦いとなる。選手の走りの個性が、より色濃く表れ、レース展開の想定は簡単にはいかない。
出場する中で最もランクが上なのは地元の田中賢。前走は川口だったが、成績としてはイマイチに終わった。本来のスピードが出ていない様子だったが、今回は地元のナイター戦。走路温度が下がれば下がるほど、持ち味のスピードが生きてくる。シリーズをけん引していく存在になるか。スピード面では浅香潤も豊か。前走のSGでは存在感を示すことができなかったが、今回のような一般開催なら力は上位。後方から追っていく展開が多くなるが、グングンと前団をまくしたてる。
スピードよりは気合で番手を上げていくのは岩田行雄や福田勝則。岩田は前走のSGでは早々と勝ち上がりから漏れてしまったが、後半の3日間は1、2、3着。負け戦ではあるもののSGシリーズで一応の結果を残してみせた。流れとしては悪くない。福田は時折り見せる果敢な突っ込みが魅力。前を走る車群がもたもたしていたら、強烈なイン差しで突破を図ってくる。冷静な捌きで追い上げていくのは鈴木聡太。エンジンが並より少しでも良ければ、今回のメンバー相手なら誰でも捌いていける。
近況の調子としては竹本修や鈴木幸治が良い。竹本は前走の川口で準決5着だったが、予選2日間はともに1着。鈴木幸も前走は川口だった。初日こそ7着で勝ち上がりから漏れてしまったが、その後は3連勝でシリーズを終えた。このまま連勝を伸ばす事ができるか。
外来では飯塚の田中進が浜松で優出しての参戦。デビューしてから変わらぬアウト走法は健在。前を走る車が重なっていても、外から交わそうと車速を上げるタイプ。時には2級車相手でも外から交わしてしまうことがある。不発になる事も少なくないが、展開にハマッた時は強烈な走りを披露できる。佐藤裕児、木山優輝は今、成長盛り。スピードは元々そこそこあったが、人を抜く技術が高まりつつある。
川口からは福田裕二、高石光将、川原剛などが参戦。福田はベテランの域に入りつつあるが、スタートの切れ味は昔から変わっていない。同ハンに数車いる大外に置かれても、先行してしまうケースが少なくない。エンジン自体も近況は上向き。高石は直線の伸びがいい。ハンデ的にも今は恵まれているので、積極的に狙ってみたい一車。川原も同様に車の行きっぷりが良い。スタートで叩かれる不安はあるが、しっかり残して出る事ができれば後続を振り切れる。
B級では新人34期に注目。石川哲也は前走の川口で優出し5着。初日、2日目は白星を飾っており、走力は一戦ごとに高まっている。野本佳章も同じ開催で準決4着だったが、それ以外の3走はオール連対。横田翔紀は同期の中で出遅れている感あるが、前走の最終日は1着ゴールを決めている。
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主な出場予定選手
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田中 賢〔伊勢崎 A-6(29期)〕
浅香 潤〔伊勢崎 A-13(23期)〕
岩田 行雄〔伊勢崎 A-15(15期)〕
福田 勝則〔伊勢崎 A-18(24期)〕
鈴木 聡太〔伊勢崎 A-33(29期)〕
佐藤 裕児〔飯塚 A-45(32期)〕
田中 進〔飯塚 A-101(27期)〕
福田 裕二〔川口 A-223(20期)〕
オートレースの新しい試みが始まる!
今回の山陽ミッドナイトは各レース6車立て。従来のオートレースは8車立てで、最近は一般開催だと7車立てのレースがメインだが、6車立ては更に車立てが少なくなる。高配当は望みにくくなるが、逆に車券は当てやすくなり、何度でもレースを楽しめやすくはなる。レース展開、シリーズの行方にどうのような影響を与えるのか。
19日が最終日の山陽オートに出場していた選手から、そのまま今回に移行する選手がほとんど。そこで優勝戦まで進んでいたのが5名。西村義正、矢野正剛、牧瀬嘉葵、小里健太、竹中修二だ。
西村義は初日から3連勝で優出を決めた。夏場の昼間開催だったのでタイムはそこまで出ていないが、その条件の中でもエンジンは良さそうだった。走りの特徴は精度の高い差し。前を走る車との距離が多少離れていても、長い突っ込みで交わしていくことができる。今回はメンバー的にスピード戦になるケースは少なそうなので、この武器は西村義にとって有利に作用する。競争車が密集していても一人、小さいコースで番手を上げていくことができる。
矢野はスピードの豊かさがウリ。西村義とは逆に、アウトコースから前団を交わしていくのが得意。大きな走りで先頭に立つと、グングンとペースを上げていける。同じくスピードが武器なのは牧瀬と小里。どちらもスタートを含めてレース序盤の位置取りには注文つくが、軌道に乗り出してからの車速はかなりのモノ。ミッドナイトの時間帯なら、そのスピードも乗りやすい。竹中修二は競争センスが抜群。デビューから数年は同期の中でも上位の活躍を見せていた。成績の安定感にはやや欠ける面あるが、ツボにはまった時はランク上位の選手を脅かす走りを展開する。
ランク的には長田恭徳、人見剛志、穴見和正、桜木公和などが上。長田は前走の準決3着で優出を逃したが、前々走ではしっかりと優出していた。今年は長田にとって大きな飛躍を見せており、優出できなかった前走の分まで今回に思いをぶつけてくる。人見は今回出場する中で捌き断トツ。エンジンの上下動に苦しんでいる時期はあったが、近況はようやく高位で推移するようになった。混戦でもスピード戦でも車群を縫って上位進出を図る。穴見は変わらぬイン走法が魅力。試走タイムは出ない傾向あるが、レースではインからインの攻めで浮上可能。ミッドナイトとの相性も悪くない。桜木もインタイプ。スタートさえしっかりこなせれば、レース展開がグッと楽になる。
B級では福田義久、杉本雅彦、坊田寿彦らが渋太い走りで着をまとめている。前走でも車券に絡むシーンが多かった。昼間開催からミッドナイトの時間帯にはなるが、走路温度が高ければ高いほど好成績を残せる。松尾学と井上秀則は、高いスタート力をバックに有利なレース展開を作れている。B級ならがスピードがある方なのは井上智詞や角翔太郎。他車に競りかけられると脆い面あるが、一人で悠々と走れる展開になればペースを上げられる。
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主な出場予定選手
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長田 恭徳〔山陽 A-5(32期)〕
人見 剛志〔山陽 A-22(28期)〕
西村 義正〔山陽 A-77(17期)〕
矢野 正剛〔山陽 A-154(31期)〕
桜木 公和〔飯塚 A-97(24期)〕
牧瀬 嘉葵〔飯塚 A-159(29期)〕
小里 健太〔飯塚 A-218(26期)〕
竹中 修二〔飯塚 A-232(26期)〕
オートレースグランプリVの伊藤信夫が凱旋!
今回の浜松オートは3日間の短期決戦。SGオートレースグランプリで優勝した伊藤信夫が、地元走路でも躍動しそう。SGで悔しい思いをした鈴木圭一郎は巻き返しを図りたい。
伊藤信の復活劇は見事だった。先頭に立ってからは執念の走りで首位を堅守。有吉の攻めにも柔軟に対応して優勝を決めてみせた。今回は昼間開催で走路も違うが、SGで優勝した勢いはかなりのもの。エンジンがよほどズレない限りは、今回もスピードある走りを見せられる。連続で優勝を狙うべく、初日から力走を披露しそう。
SGの優勝戦には金子大輔も乗っていた。準決2着で突破しての優出だったが、エンジンは明らかに優出メンバーの中でも劣っていた。結果は末着だったが、SGで優勝戦まで進むこと自体が至難の業。今回のような一般開催ならエンジンも十分だろうから、自在の捌きで上位争いに参加してくる。
そのSGの準決でまさかのスタート失敗を喫してしまったのは鈴木圭一郎。最後方から怒涛の追い上げを見せたが、4番手に上がるまでが一杯だった。それでも最終日はしっかり白星で締めていたように、エンジン自体は高い位置にあるので、期待度の高さは変わらない。SGで出し切れなかった分まで今回にぶつけてきそう。
木村武之、渡辺篤、青島正樹なども前走はSGだったが、エンジン自体はそこまで悪くなさそうだった。木村は準決3着と善戦していたし、渡辺と青島にしても大崩れしているレースは少なかった。渡辺は初日にフライングをしてしまったのが気がかり。今回に影響なければいいが。
外来S級で注目なのは浦田信輔、久門徹、山田達也、鈴木清。浦田はSGでエンジンを仕上げるまではいかず、優勝戦には乗れなかったが、最終日は1着で終えているので今回に向けて一応の弾みはつけた。久門もスタート、道中の動きなどは悪くなかった。鈴木清も準決3着で健闘していた。山田達は仕上がりが平均以下だった。少しでも立て直しておきたいところ。
A級では鈴木辰己と落合巧が、前走の浜松開催で優出していた。鈴木辰のスタート力は相変わらずで大きな武器になっている。落合は1走ごとに力を付けている印象。
B級では中村晋典が連続優出中。前走にいたっては準優勝の好結果。ハンデが最重ハンの30M前に置かれているうちは、上位着でまとめられそうだ。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-15(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-17(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-25(24期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-27(31期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-10(23期)〕
久門 徹〔飯塚 S-28(26期)〕
山田 達也〔川口 S-24(28期)〕
川口VS伊勢崎対抗戦!
今回出場するのは地元川口と伊勢崎のみ。対抗戦の様相だが、直前にSGが行われているのでS級選手は不在。いつもは優勝から縁遠い選手にとっても優勝のチャンスがある。レースは激しい争いになりそう。
出場する地元選手の中でランクトップは森谷隼人。前走となる浜松では優勝戦まで進んでいた。結果は6着だったが、スタートの切れが良く、レース序盤で好位置に付けられるのは魅力。道中の仕掛けに強気な面が出てくれば、もっと成績を上向かせられるだろう。ランク次位は影山伸。前走も悪くなかったが、その前の節では優出していた。こちらは森谷とは逆のタイプで、レース序盤の位置取りには不安残るが、その後の仕掛けは積極的。混戦になっていても力強く車を進める事ができる。この両者が今回は地元勢を盛り上げる存在になるか。
勢いとしては岩田裕臣や吉田祐也も悪くない。岩田は前々走で優勝戦まで進み2着の結果。デビュー時からスタートには定評があり、速攻が決まり出すと成績も上向く傾向がある。吉田も同じ優勝戦に乗っていた。結果は7着だったが、持ち味のスピード力はある程度見せる事ができた。今回出場する中では車速上位。序盤で抜け出せれば、後続の選手を引きちぎれる。
佐藤正人や掛川和人は試走タイムが出なくても、レースでは渋太い走りができるタイプ。近況は成績も上位でまとまっている。篠崎実は年齢を感じさせない熱い走りを披露している。競り合う展開になっても全く引けを取らず、むしろ果敢にイン突っ込んでいける。逃げる展開なら片野利沙、コースを抑えて着を拾えているのは岩佐常義あたり。直線の伸びが良く、好走できているのは佐々木敏夫、丸山浩信だ。
対する伊勢崎勢で、今回出場する中でランクトップは田中賢。前走の浜松でもそこそこの走りをしていたし、今回のメンバーの中ではスピードがある方だ。最後方からのレースになる事が想定されるが、車速に乗って前団を捲っていくシーンが思い浮かぶ。ランク次位は鈴木聡太。前走の浜松はイマイチだったが、その前の地元では準優勝を決めている。エンジン自体は上位の部類だ。
その浜松で優勝してきたのは伊藤正真。3日間開催でオール連対の安定感だった。課題とされているスタートに一定の改善が見られ、その後のレース展開につながっている様子。デビュー時から着実に力を付けており、スピードだけならかなりのモノ。捌きも徐々に成長が見られている。その優勝戦には桜井晴光も乗っていた。結果は6着だったが、ツボにはまった時のスピードは脅威。同じくスピードなら白次義孝も豊富。スタートでハンデが後ろの選手に叩かれなければ、ぐんぐんとペースを上げていける。
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主な出場予定選手
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森谷 隼人〔川口 A-20(29期)〕
影山 伸〔川口 A-32(22期)〕
篠崎 実〔川口 A-38(9期)〕
岩田 裕臣〔川口 A-68(31期)〕
田中 賢〔伊勢崎 A-6(29期)〕
鈴木 聡太〔伊勢崎 A-33(29期)〕
桜井 晴光〔伊勢崎 A-61(26期)〕
伊藤 正真〔伊勢崎 A-64(33期)〕