
山陽の熱い夜はまだまだ続く!
前回の山陽オートはミッドナイトで、6車立て9R制の5日間開催だった。今回も同じ車立て、同じレース数だが、開催日数は4日間。前回活躍した選手が多く参加し、再び山陽オートの夜を焦がす。
前回のミッドナイト優勝者は緒方浩一。5日間のシリーズで全て車券に絡む活躍を見せた。優勝戦は不安定走路だったが、20線に5車並んだ外から2番目の位置から好スタートを決め、追撃してくる田中茂を振り切っての勝利。これは大きな価値がある。良走路の準決でも好タイムで快勝しており、走路状況に関係なく力強い走りができている。今回は前回に続き連続優勝に期待がかかる。
他に優出していたのは石橋大、森本優佑、前田淳、人見剛志。石橋は5日間のシリーズで白星はなかったが、全て3着以内に入る安定感を見せていた。走りの方は積極果敢で、エンジンが良い時は簡単には競り負けない強さがある。森本は優勝戦4着。シリーズ中は安定した走りを見せていたし、その前の昼間の山陽開催では、自身2度目の優勝を成し遂げている。
前田は苦手の重走路で5着だったが、3日目と準決の良走路ではしっかりと白星を挙げている。今年は3回の優出があるが、優勝はまだない。この辺で決めておきたい所。人見も重走路は苦手の部類で、優勝戦では6着だった。ただし、ここ数節はエンジンが復調しているので、良走路なら切れ味鋭い走りを披露しそう。
地元のランクトップは佐々木啓。今期は全国8位にランクされている。エンジンは長らく安定した推移を見せている。前走は浜松GIIで優出はできなかったが、今回は大幅にメンバーが軽くなっている。ランクトップとしての存在感を示すか。丸山智史は今期S級21位に付けている。元々スピードはあったが、近年では捌きの的確さがかなり上がっている。ハンデ戦でもしっかりと追い込むレースが増えた。丹村飛竜は今期S級23位。期別ごとにランクを落としている状態なので、なんとか踏ん張り、巻き返しを図りたい。長田恭徳は今期からS級。今年はGIを制すなど成長が著しい。
外来S級は久門徹のみ。前走は昼間の山陽3日間開催。ここでは着をまとめ優出。今回はミッドナイトの時間帯になるが、セッティングをしっかりと合わせてくれば連続優出も十分可能。
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主な出場予定選手
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佐々木 啓〔山陽 S-8(23期)〕
丸山 智史〔山陽 S-21(31期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕
長田 恭徳〔山陽 S-37(32期)〕
緒方 浩一〔山陽 S-46(30期)〕
久門 徹〔飯塚 S-28(26期)〕
前田 淳〔山陽 A-24(27期)〕
人見 剛志〔山陽 A-88(28期)〕
地元の選手層が厚く、優勝者は地元の中から!?
浜松オートは前回のGIIが終わって間もない開催。地元S級はその時の動きが大いに参考になる。優勝した木村武之を筆頭に、好調な選手が多く、外来勢を迎え撃つ態勢は万全。
木村武は絶好調。GIIの優勝戦では自分の勝ちパターンに持ち込み、見事に勝利を掴み取った。エンジンも乗り手もリズムが良いので、今回も初日から好走を連発させそうだ。
他に優出していたのは佐藤貴也、鈴木圭一郎、伊藤信夫、辰巳裕樹。佐藤貴は優勝戦で2番手に立つと、木村武のインを狙ったが入り切れず準優勝。しかし、ゴール前ではチョイ差しが決まりそうなくらい車が伸びていたので、エンジン面は木村武よりも良さそうだ。スタートの切れも問題なく、今回も得意の速攻を決めてくるか。
鈴木圭と伊藤信夫はGIIで初日から4連勝で優出。2人とも完全優勝がかかっていたが、鈴木圭が3着、伊藤信が8着だった。もちろん両者ともエンジンは高いレベルにある。レース間隔も空いておらず、初日から微調整程度でレースに臨める。前回のリベンジを果たしたいところ。辰巳はA級ながらGIIで優出と健闘。10Mオープンの優勝戦では最内からしっかりと先行を決めていた。その時の自信は今後につながるだろう。
他に地元S級は渡辺篤、青島、中村友。渡辺篤は前回の記念にパーツ交換で上昇の兆しを見せており、青島は大崩れはしていないので、あとちょっと上積みできれば今回、優出も可能だ。最終日に落車している中村友はフレーム交換など整備でマシンの立て直しを図る。
外来S級で注目は荒尾聡。前走は山陽のプレミアムカップだった。ここでは予選中にポイントを貯めきれず、準決に乗れなかった。しかし、大きな着はとっておらず、ある程度でエンジンは推移していた。飯塚からは他に篠原睦、田中茂、岩見貴史、重富大輔などが来場。篠原の前走は山陽一般開催。ここでは準決3着で優出できなかったが、それ以外の2走はともに1着。更にその前のプレミアムカップでは優出3着と健闘。ここ一連の流れは悪くない。田中茂の前走は山陽5日間のミッドナイト。ここではオール連対の準優勝だった。岩見と重富は前走が今回と同じ浜松のGII。動きとしてはまずまずで、悪い部類ではない。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-12(24期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-15(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-24(26期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-11(26期)〕
田中 茂〔飯塚 S-22(26期)〕
青山周平VS早川清太郎の様相!
前回の伊勢崎オートはプレミアムカップの裏開催となり、出場メンバーの層が厚くはなかった。優勝したのはB級の北爪勝義。重走路の優勝戦で見事勝ち切ってみせた。今回はS級選手が10名前後参戦しており、いつもの一般開催といった様相。更に言えば全国ランク1位の青山周平と、プレミアムカップで完全優勝を成し遂げた早川清太郎が凱旋。この両者がシリーズを引っ張っていくものと思われる。
まずは青山だが、プレミアムカップでは早川に敗れて準優勝だった。しかし、意気消沈することなく、その後の川口一般開催ではオール連対で優勝を決めてきた。エンジンは間違いなく高いレベルにある。今回、早川と同じレースになったなら、プレミアムカップの借りを返したいところだ。
その早川はまさに絶好調。相性が悪かった遠征先で、今年はまず川口の記念を獲ると、先述のとおり山陽のプレミアムカップでも優勝してきた。それも5日間オール1着の完全優勝。優勝戦では前を走る青山をしっかりと捕えての栄冠。本人にとっても感慨深いモノがあっただろう。その勢いのまま今度は地元での競争。このまま連勝を伸ばしていくのか。
地元S級は他に内山高秀、吉原恭佑、松本やすしの3者。いずれもエンジン的には上位になっておらず、よくいって中堅チョイ上あたり。3者とも遠征先から帰っての地元なので、整備でしっかりと底上げをさせておきたい。
外来S級で目玉は浦田信輔。一時期は攻めに迫力が薄れていたが、近況は鋭い差しが決まるシーンが増えてきた。前走の山陽一般開催では準決8着だったが、それ以外は全て1着。エンジンはまずまずといったところか。技量で言えば松尾啓史にも期待が高まる。おおむねエンジンを仕上げられているが、大事なところで勝ち切れないケースが目立つ。しかし、大崩れは少なくレース道中でしっかりと番手を上げていける。
他にも速攻派の鈴木清、破壊力ある攻めが身上の東小野正道や別府敬剛。前走の山陽で優出していた竹谷隆などがやってくる。岩崎亮一は近況、やや低調ムード。どこかで立て直しのキッカケを掴みたい。
前走の山陽一般開催で準優勝だったのは三浦康平。ようやく本来の走りが戻ってきた印象。その優勝戦には金山周平も乗っていた。かつては速攻派でならしていたが、最近ではスタートの切れも戻ってきたか。前回伊勢崎の優勝は北爪だったが、準優勝は塚越浩之。以前と比べてハンデ位置がだいぶ楽になっている。今回もハンデが据え置きならチャンスだ。B級では伊藤弘幸と高橋絵莉子が前走で優出していた。いい流れのまま今回もレースしたい。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-7(29期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-27(26期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-30(32期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-5(23期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-20(26期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-29(25期)〕
竹谷 隆〔飯塚 S-42(23期)〕
S級勢を脅かすA級やB級!
山陽オートは開催ラッシュ。前回の昼間3日間開催は飯塚の森本優佑が優勝。その前のプレミアムカップは薄暮レースで伊勢崎の早川清太郎が優勝。今度はミッドナイトの時間帯に移行し、5日間のロングシリーズで行われる。今回も各レース6車立ての9R制。毎日、長くレースを楽しめる。
今回出場するS級は3名の予定。地元は角南一如。飯塚から田中茂と鐘ヶ江将平だ。角南は、前走の3日間開催では準決6着と振るわなかったが、その前後はともに連対。エンジンは安定していないが、いい時の動きを持続して出せれば、結果はおのずと付いてくる。ミッドナイトの時間帯で角南のスピードは活きてくる。
田中茂の前走は伊勢崎GIだったが、ここでは不本意なシリーズに終わってしまった。レース間隔がやや空いており、勝負勘が戻るかどうかも大きなポイント。まずは初日の試走タイムには十分注意を払いたい。鐘ヶ江は山陽3日間開催が前走だった。初日こそ2着だったものの、その後は失速。近況はエンジンが安定しない傾向あるが、9月のあたまに川口で優出するなど、しっかりと走路に折り合えば結果は出せる選手。
地元A級の中にはS級に匹敵する実力の持ち主が多い。長田恭徳は9月に入ってからエンジンが変調してきた感じはあるが、それまでは好走を連発していた。乗り手の走力は確実に増しているので、変化してきた今の気候にしっかり合わせられれば思い切った走りを披露できる。人見剛志は以前、長らく軽いスランプに入っていたが、現在は抜け出してきている。あとちょっとで完全復活になりそうだ。前田淳は前走はイマイチだったが、その前のプレミアムカップでは優勝戦まで進んでいた。鋭いスタートからのイン走法で結果を残すタイプだ。山崎進は前々走の地元で優勝。その後も流れは悪くない。
外来では森本優佑が先述の通り、前回の山陽で優勝している。この時期にしては良い上がりタイムが出ていた。まだ若手の部類なので、このまま勢いに乗るか。その優勝戦には田中進も乗っていた。こちらも最大の武器はスピード。差しはほぼ使わないが、アウトを豪快に攻め上げていく。
B級では速攻力がある井上秀則、渋太い走りで後続を抑える松本康晃と宮地朗、橋本優一に注意。前々走で優出していた角翔太郎は、ゆっくりとだが着実に力を付けている。花元初美はエンジンが好調。簡単には抜かせない走りができる状態だ。
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主な出場予定選手
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角南 一如〔山陽 S-45(27期)〕
田中 茂〔飯塚 S-34(26期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-37(31期)〕
長田 恭徳〔山陽 A-5(32期)〕
人見 剛志〔山陽 A-22(28期)〕
前田 淳〔山陽 A-23(27期)〕
田中 進〔飯塚 A-101(27期)〕
森本 優佑〔飯塚 A-142(31期)〕
久々に浜松で記念レース開催!
浜松オートでGIIウィナーズカップが始まる。各地区から強豪が集結し、熱い戦いが繰り広げられる。前回の覇者は飯塚の有吉辰也。今回も出場しており連覇がかかるが当然、地元勢も総力でもってタイトル流出を阻止にかかる。どのようなシリーズになっていくのか。ちなみにS級陣は前走が全て山陽のプレミアムカップ。
地元の大将格は鈴木圭一郎。前走では準決3着で優出を逃してしまった。それでもエンジンは高いレベルにあり、シリーズ中に3回の1着があった。今回の大会は一昨年の覇者。2年ぶりに同大会の優勝を目指す。
地元勢は他にも有力どころが多い。佐藤貴也はプレミアムカップで優出。結果は4着だったが、全てオープン戦のプレミアムカップで優出できるのだからエンジンは良い。本人のリズムも良いだろうから、今回は良い形で初日を迎えられる。同期の金子大輔は近況イマイチ。プレミアムカップでは白星がなかったばかりか、3着を取るのが一杯だった。明らかにエンジンは不足しているので、今回の地元で立て直しを図りたい。木村武之はプレミアムカップの準決で3着だった。優出はできなかったがシリーズ中は1着2本を含む、全てのレースで車券に絡めていた。伊藤信夫はプレミアムカップで優出し6着。最近では記念レースでの活躍が目立つ。
外来勢にはプレミアムカップで優出した選手はいないが、佐々木啓は相変わらず好調なエンジンを保てている。攻めにもっと強引さが出れば成績が更に付いてきそうだが、逆に言わせればレースを壊すことが少なく、安心して走りを見ていられる。レース後半の追い込みに注目だ。追い込みで言えば中村雅人。プレミアムカップでは準決4着。イマイチなシリーズになったが、随所に見せ場は作れていた。高橋貢は3日目の勝負駆けを決めて準決までは進んでいた。エンジン的にはもう少し欲しい現状。そして有吉辰也。プレミアムカップでは良くなかったが、同大会は昨年覇者で相性は良い。エンジンを上向かせてくるか。
最近は33期の若手が着実に力を付けてきている。泉田修佑はスタート力が大きな武器。オープン戦なら強豪相手でもトップスタートを切るシーンが多く見られる。今回地元の花田一輝、落合巧も走力は上がっている。山陽の青木隆浩は、前走の地元ミッドナイトで初優勝を決めた。もっと若い34期の川口裕司はこれまで2度の優勝がある。こういった若手達の活躍は、中堅以上の選手達にいい意味で刺激を与えるだろう。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-11(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-15(29期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-5(22期)〕
中村 雅人〔川口 S-7(28期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-14(31期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-9(23期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-20(25期)〕