乱戦模様のシリーズを駆け抜けるのは!?
GIが終わったばかりの飯塚オートで、今度はミッドナイトレースが始まる。前回と比べてメンバーが大幅に変わり、絶好調の選手は不在。誰にでも優勝のチャンスが訪れる。注目の選手を挙げていく。
出場するS級は4人の予定。その中でランクトップは田中茂。前走では予選中に着をまとめて準決進出。そこではレース序盤の展開が苦しくなり5着だった。しかし、試走タイムはしっかりと出ていたのでエンジン面は悪くなさそう。今回はランクトップとして力強い走りを見せてくれるだろう。
他のS級3人は久門徹、滝下隼平、辻大樹。久門は前走の序盤でダッシュが付かなかった。ただ、4日目は良い追い込みを見せ2着。多少、エンジンを上向かせることができたか。滝下は初日に白星を挙げた。ここでは試走29が出ていた。その後もエンジンはおおむね良好だった。辻は大きな着が続き、苦しんでいた。ただ、今回はメンバーが大幅に軽化されるので、S級の意地を見せることができそう。
堅実な動きを見せていたのは阿部仁志と越智尚寿。成績としてはパッとしなかったが、レース道中の動きは安定していた。阿部は落ち着いて車を進めることができていたし、越智もチャンスどころではしっかりと車を押し進めていた。渋太い走りができていたのは片岡賢児と占部健太。片岡は初日こそ8着だったが、そこからは車券に絡む機会が多かった。直線での伸びが良く、後続の車に簡単に割り込ませないでいた。占部は競りかけられず、自分のグリップ操作ができる状況ならスピードに乗って走ることができる。
外来では小原望と和田健吾に注目。小原は前走の山陽で健闘。初日に白星を挙げると2日目は2着。準決まで進んでいた。スタートを含めて序盤の位置取りに課題を残すが、道中回り出してからは強気な仕掛けを決めるケースが多くある。和田は前走の山陽で7、1、1、7着と成績が散発傾向だったが、勝ち切る時は力強い走りを見せていた。同じく山陽で2勝を挙げていたのは野田光宏と今田真輔。野田は試走タイムが出ない方だが、レースでは粘り強く走れる。今田は好ダッシュを決め、序盤で有利な展開を作ると車券に絡むシーンが多い。
※11月22日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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田中 茂〔飯塚 S-21(26期)〕
久門 徹〔飯塚 S-22(26期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-31(28期)〕
辻 大樹〔飯塚 S-47(28期)〕
阿部 仁志〔飯塚 A-31(29期)〕
越智 尚寿〔飯塚 A-33(25期)〕
小原 望〔川口 A-139(31期)〕
和田 健吾〔浜松 A-149(28期)〕
加賀谷建明が嬉しいGI初制覇!
飯塚オートで行われていたGI開設記念レースは川口の27期・加賀谷建明が制した。加賀谷はGIタイトル初めての奪取。思い出に残る大会になった。
優勝戦は重走路で行われ、試走タイムは加賀谷が53で一番時計。次いで青山周平が56、浦田信輔が57、松尾啓史と木村武之が58、中村杏亮が59、岩崎亮一が61、鈴木宏和が63だった。
10Mオープンで肝心のスタート争いはほぼ枠ナリ。7枠から木村がカマシ気味に出て行くが、4枠の加賀谷が突っ張った。岩崎の逃げでレースは始まったが、早い段階で中村がパス。今度は中村が逃げる態勢を築いたが、浦田を差した加賀谷が早々と登場し、中村を捲っていく。ここからは後続を引き離す一方のブッチ切り勝利。大きなリードを作ってチェッカーフラッグを受けた。2着と3着には粘っていた中村と浦田が入った。青山は追い上げていたが、木村や松尾の抵抗に遭い、最終的には5着入線。
加賀谷は完全に自身の勝ちパターンに持ち込んでみせた。スタート力は元々定評があり、今回の優勝戦でも枠ナリ発進は死守できた。その後の攻めも素早かった。他の選手が逃げ態勢を作る前に先頭に踊り出ることができた。独走力も選手の間では昔から評判だ。重走路だったのも加賀谷にとっては味方したかも。加賀谷の特徴は上位級のスタート力と独走力、そして重走路対応力。一般開催などのハンデ戦よりも、オープン戦などが多い記念レースで活躍できるタイプ。これまでにGIIは3度制しているが、今回がGI初制覇なのは不思議なくらいだ。むしろSGでも十分通用するだけの戦力はある。今回は約3ヶ月ぶりの実戦だったが、レース勘に全く不安を感じさせていない。年末にはスーパースタートライアルが待っている。最高の形で今年を終えるための準備は整ったとみていいだろう。
鈴木宏和が記念初タイトルへ、舞台は整った!
飯塚オートで行われているGI開設記念レースは優勝戦のメンバーが出揃った。準決では鈴木圭一郎が3着に敗れる波乱があったが、優勝戦まで駒を進めた顔ぶれはそうそうたるもの。優勝戦を展望していく。
ハンデ構成は10Mオープン。最内から岩崎亮一、中村杏亮、浦田信輔、加賀谷建明、鈴木宏和、松尾啓史、木村武之、青山周平となった。
スタート争いが大事になるが、優出メンバーの中でスタート力上位は鈴木宏か青山。次いで加賀谷、岩崎、木村あたりか。10Mオープンの枠も考えてのスタート争いは鈴木宏が先行とみた。これに青山が乗っていくか、木村が突っ張るか。紛れがあれば加賀谷が飛び出すケースや岩崎が最内の利を生かすケース。
鈴木宏の逃げでレースは始まりそう。以前だったら独走に入ってもペースが上がらないことが多かったが、近況の鈴木宏はスピード面の強化が図れている。いきなり独走に入れる利点を生かしてペースを上げていけそう。追って行けるとしたら青山のみ。それも早い段階で一対一の態勢を整えないと、鈴木宏が大きなリードを作りそう。青山にとっては2番手以上のスタートを切りたいところ。仮にスタートで木村に抵抗されると、レース展開に多少の影響がありそう。
当ブログでの本命には鈴木宏を挙げる。トップ級のスタート力で独走態勢を作り、8周回をペース落とさず走るとみた。前節の地元で優勝。そして今節はここまで負けなし。2節連続優勝、そしてGIで完全優勝へ向け激走する。相手は青山。10Mオープンの大外に置かれようが、爆裂スタートで1周バックでは好位置を奪いそう。鈴木宏がリズムを掴む前に交わせれば、その後は後続を引き離す一方になるだろう。
次に加賀谷。加賀谷は今大会に入るまで約3ヶ月の休養があり、久しぶりのレースだったが、初日から快走を披露した。レース感覚が不安視されていたが、その心配は全く不要だった。一つ外にスタート巧者の鈴木宏が控えているが、先行を果たすようなら定評ある独走力で初めてのGIタイトルを奪取するかも。そして、岩崎。タイムの面ではもう少しだが、10Mオープンの最内は断然有利。外枠勢を突っ張って出れば、序盤は有利に進められる。最後に木村。スタートで青山を張りつつ、鈴木宏のスタートに乗って行ければ、道中でチャンスが巡ってくるかも。
◎鈴木宏和
○青山周平
△加賀谷建明
△岩崎亮一
▲木村武之
5人参戦予定のS級陣が意地を見せるか!
伊勢崎オートは開催ラッシュ。前回はアフター5ナイターだったが、今回も同じくアフター5ナイター。前回は川口の新人・佐藤励が見事な走りを見せ優勝を果たした。今回もS級の参戦は多くないので、A級やB級にも十分チャンスが訪れる。
出場する地元S級は3人の予定。吉原恭佑、松本やすし、田村治郎だ。吉原は前走が地元の通常ナイター。この時は準決で5着を取り、優勝戦には進めなかったが、それ以外の2走は共に連対。エンジン自体は高いレベルにある。あとは大事なところでしっかりと攻めていけるかどうかだけ。松本やすしは前走の準決で4着。初日は白星を挙げていたし、試走も30を切る数字を頻繁に出していた。気温が下がりつつある状況にもうまく対応できている。田村治郎も準決は4着だった。しかし、それ以外の3走は全て連対。試走タイムもしっかり出ていたし、エンジン的には十分戦える状態にある。
川口からのS級は佐藤裕二と中山光。佐藤裕の前走はSG日本選手権だった。ここでは大崩れはしていないが、ピリッとしない結果。最終日には反則も犯しており、乗り手への精神的な影響が心配される。それに加え、エンジン力も上昇させたいところ。この辺りがポイントになるが、整備や練習には熱心に取り組む佐藤裕なので、しっかりと立て直してくるかも。中山光は前走が伊勢崎の通常ナイター。ここでは準決3着。それ以外はオール連対。試走タイムは28や26など驚異の数字をマークしていた。今回もスピードバトルが増えるだろうから、このエンジンと走力は相当な戦力になる。
前回のアフター5ナイターで優出していたのは浅香潤と猪熊龍太。浅香は初日から3連勝で優出し、そこでは3着の結果。優勝戦は序盤の展開が苦しかった。それでも予選準決はスピードある走りができていたし、今回までの間にレース間隔が空いていないので注目の一車になる。猪熊は今、エンジン状態が良い。0ハンから走る事が多い猪熊は、序盤で大きなリードを作って粘るスタイルが上位着を取る時のパターン。
五十嵐一夫は前走の飯塚で優出。昔から変わらぬイン走法は健在。小さいコース取りながらコーナーをはらまず回っていける。特に混戦になるようなら一段と五十嵐の存在感が増す。田中賢、仲田恵一朗といったあたりもエンジン状態はそこそこ良い。近況では車券に絡むシーンが増えている。
新人では菅野仁翔が少しずつだが力を付けている。走り自体も良くなっているし、車券に貢献する機会が増えてきた。新井日和は前回、ハンデを背負って走る番組が多かったせいか成績にはつながりにくかったが、走り自体は変わってなくスタートも道中のスピードの乗せ方も同期の中では上位級。この両者の今後の成長が楽しみ。
※11月19日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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吉原 恭佑〔伊勢崎 S-29(32期)〕
松本 やすし〔伊勢崎 S-33(32期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-41(30期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-23(24期)〕
中山 光〔川口 S-38(32期)〕
浅香 潤〔伊勢崎 A-50(23期)〕
五十嵐 一夫〔川口 A-11(21期)〕
猪熊 龍太〔伊勢崎 B-46(29期)〕
SG並みの豪華メンバーが集結!
飯塚オートで第66回GI開設記念レースが始まる。地元勢は総出で外来勢を迎え撃つが、浜松勢が今は強力。他の地区も強豪が集結しており、地元勢も油断はできない。
地元エースは荒尾聡。前走は初日から連勝で優出。その優勝戦では速攻を決めて先頭に立ったが、猛追してきた中村雅人に交わされてしまった。しかし、その前のSGでもしっかりと優出し3着。エンジンは高いレベルにあるし、持ち味の速攻も決まっている。地元勢を鼓舞する存在になる。
篠原睦、田中茂、久門徹の飯塚26期三羽烏はエンジン一息。決して悪い部類ではないが、GIで戦うとなると上積みは必須。勢いがあるのは森本優佑。前走の地元で準優勝だった。展開的な面もあったが、荒尾を逆転しての2着入線。これは価値があるだろう。その優勝戦には滝下隼平も乗っていた。結果は4着だったが、試走タイムは一番時計タイ。エンジンは仕上がっている。鐘ヶ江将平もだいぶパワーが戻ってきた。力強い走りができており、近況は上位着でまとめられている。浦田信輔は前走の初日に停止で勝ち上がり権利を失ったが、その後の2走は共に1着。エンジン自体は悪くない。
浜松地区不動のトップは鈴木圭一郎。前走の地元では準決だけ3着だったが、それ以外の3走は全て1着。その前の当地SGでは準優勝。その優勝戦では被害があっての悔しい結果だったので、今回はそのリベンジを果たしたいところ。前回の浜松で優勝したのは鈴木宏和。武器のスタートは切れているし、道中の攻めも精度を増している。先頭に立ってからはブロック力も高まっている。記念タイトルとは未だ無縁だが、初タイトル獲得の舞台は整っている。そのレースで準優勝だったのは木村武之。最後は鈴木宏を攻略できずに終わったが、初日から3連勝を決めての準優勝。エンジンも乗り手のリズムも上々だ。金子大輔、伊藤信夫、青島正樹といったあたりもエンジンの仕上がりは良い。
伊勢崎からは青山周平と早川清太郎が強力な存在。青山は前走の地元で準優勝。予選と準決はしっかり白星を挙げていたし、その前の当地SGでは優勝を決めている。変わらず好調の流れは続いている。早川は前走の地元では優出5着。その前の当地SGでも優出し4着だった。当地でのセッティングも掴めている。
川口勢では若井友和、中村雅人、永井大介が主力。若井は前走の伊勢崎では珍しく成績が振るわなかったが、基本的にはエンジンを中堅上位で保てておける整備力がある。ある程度の混戦なら十分突破できる仕上がりに持っていける。中村雅は前走もここ飯塚だった。そこでは初日からオール1着の完全優勝を決めてみせた。優勝戦は展開が楽ではなかったが、中村雅らしい追い込みが決まっていた。当地連続優勝へ向け、ボルテージは高まっている。永井はエンジンが安定しない。いい日もあるので、それが続けばいい。
山陽勢は松尾啓史と丸山智史に注目。松尾啓の前走は浜松だったが、そこでは優出3着。その優勝戦では木村武之の外枠に置かれる厳しい展開だった。それでも必死に追って車券に貢献してみせた。予選や準決の動きを見る限り、エンジン面は良さそうなので、今回も松尾啓らしい追い込みに期待したい。丸山は前走の伊勢崎ではピリッとしなっかった。しかし、前々走の当地SGでは最終日に白星。その時の動きを出せれば面白い。
※11月18日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
若井 友和〔川口 S-5(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-7(29期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-14(26期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-17(32期)〕