走路温度次第では再び松村真の活躍もある!
山陽オートで昼間に行われているプレミアムカップの4日目から、伊勢崎オートではアフター5ナイターが5日間の日程で始まる。昼間のレースの興奮をそのままに、夜の時間帯でも楽しめる。
前回の伊勢崎昼間開催で優勝したのはB級の松村真。3日間の開催でオール1着の完全優勝だった。優勝戦は0ハン単騎からの逃げ。上がりタイムは3・443と、決して良い数字ではないが、走路温度の上昇に助けられた。後続車はなかなか番手を上げることができず、結果的に一番前からスタートした松村がそのまま残る形。走路温度が上がりつつある今、軽ハン勢が絶好の狙い目だ。
その優勝戦には他に栗原俊介、伊藤正真、伊藤正司、湯浅浩も乗っていた。栗原俊は4着。前を走る車が重なり、抜きづらい状態で進めなかったが、エンジン的には多少余裕がありそうだった。エンジンの仕上がりは良い。伊藤正真は最後方からのレースで奮闘していたが、結果的には5着。ただし、近況は追い上げるレースでの内容が良い。捌きの方に上達が見られる。その実父、伊藤正司は優勝戦7着。予選準決は1着で通過していた。前を走る車を抜く態勢を作れれば、必ずインから突っ込んで行く。湯浅は優勝戦8着。今年は2回の優出があるし、近況はよく車券に絡めている。
また、優勝戦には進めなかったが、岩沼靖郎は軽快な動きを見せていた。3走して全て車券絡み。今回もメンバーは手薄なので、連対する機会は増えるだろう。鈴木清市も元気一杯。前走のGIIでは5走中4回車券に貢献できていた。69歳とは思えないアグレッシブな走りを見せていた。年齢と言えば、オート界最高齢の鈴木章夫が来場。2月25日には自身が持つ最高齢勝利記録をまた更新した。今節中にも更に記録を更新させるかもしれない。篠崎実は現在73歳。前走では浜松のGIに出場していたように、走りの方のキレは衰えていない。今回は高齢選手が多いので、特に闘志を燃やしてくるかも。70歳の岩佐常義、68歳の鈴木辰己なども、まだまだレースで見せ場を作れている。
仲口武志は前走も今回と同じ伊勢崎オート。GII開催で、シリーズ中に白星はなかったが、まずまずの走りを見せていた。落合巧は前走の地元で優出し3着。予選準決は共に1着と、エンジン状態は良さそうだった。
※3月16日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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伊藤 正真〔伊勢崎 A-87(33期)〕
湯浅 浩〔伊勢崎 A-115(19期)〕
岩沼 靖郎〔伊勢崎 A-121(25期)〕
伊藤 正司〔伊勢崎 A-142(20期)〕
栗原 俊介〔伊勢崎 A-230(31期)〕
仲口 武志〔浜松 A-65(24期)〕
落合 巧〔浜松 A-68(33期)〕
松村 真〔伊勢崎 B-23(28期)〕
鈴木圭一郎を擁する浜松勢に好調者が多い印象!
山陽オートで特別GIプレミアムカップが始まる。全国ランク上位者から96人が選出されて出場メンバーが決まる。ハンデ構成は10Mオープンか、0オープンのみ。トップ選手達によるガチンコ対決が見られる。
今回出場する中で最上位ランクは鈴木圭一郎。前々走の地元GIでは優勝戦まで進んだが、被害があって落車。しかし、その後の川口GIでは悪影響を感じさせず、初日からオール連対で優出。そこでは6着だったが、試走タイムはしっかりと出ていたのでエンジン面は悪くない。今回は全国ランク1位の青山周平が欠場なので、優勝のチャンスはぐっと高まる。
浜松地区は他にも有力者が多い。伊藤信夫は前走の伊勢崎GIIで優出。優勝戦は4着だったが試走は27の一番時計が出ており、エンジン状態は良好。スタートの切れも悪くなかった。佐藤貴也は前走の地元で優出し4着。機力は上々だ。鈴木宏和は絶好調。前走の地元で優勝していたし、その前の伊勢崎でも優勝していた。この流れのまま今回に臨めるのは大きな強み。金子大輔、木村武之といったSGタイトルホルダーも、エンジン的にはそこそこの状態にある。
開催地区である山陽のトップは松尾啓史。前走の伊勢崎GIIではシリーズ中に白星こそなかったが、全てのレースで車券には絡めていた。エンジン状態はもちろん良いし、道中のレース運びも冷静そのものだった。好調度合いで言えば丹村飛竜の方が上。前走の川口では準優勝。その前の地元ミッドナイトでは優出し3着。このところほとんどのレースで車券に絡めている。丸山智史もエンジンはまずまず。佐々木啓と岩崎亮一はもう少し上積みが必要といった近況か。
川口から来場する中でランクトップは若井友和。前走の地元ではシリーズ中オール連対で優勝していた。優勝戦では軽快な逃げを見せていた石本圭耶をしっかり捕えての優勝。追い込みに力強さが感じられた。その前の伊勢崎GIIでも優出しており、エンジンはかなり高いレベルで保てている。同期の永井大介は前走の伊勢崎GIIでは優出できなかった。エンジンはもうちょっとの状態だが、今回のプレミアムカップは過去に9回の優勝がある。プレミアム男が再び存在感を示すか。山田達也、黒川京介、平田雅崇といったあたりも近況は動きが活発。
伊勢崎は高橋貢、早川清太郎が実力者。高橋貢は前走の地元GIIでしっかりと優出。優勝戦は3着だったが、試走は2番時計の28が出ていたし、前の2車が激しく競り合わなければ割って行けそうな気配はあった。ここ一番での調整力は経験の積み重ねがあってこそ。今回もきっちりとエンジンを仕上げてくるだろう。早川は前々走の川口GIで落車したが、その後の川口一般開催では悪くない動きを見せていた。田村治郎は前走の浜松で準優勝。ただ、最近は最重ハンの10M前で走る事が多いので、最重ハン勢と並んでの競争になるとどうか。多少の不安は残る。
飯塚地区は荒尾聡が長らくエースの座に君臨。前走の伊勢崎GIIでは、予選準決を順当に突破し優出。優勝戦は7車並んだ10Mの大外からの競争で、スタートが決まらず5着の結果だった。展開的に苦しかったが、道中で3車を交わしていた。エンジンは悪い部類ではないだろう。その伊勢崎GIIには久門徹、篠原睦、田中茂の飯塚26期三羽烏も乗っていた。そこでは久門が優勝、篠原が準優勝だった。3人はその後の川口一般開催でもまずまず動いていたので、今回も楽しみな存在。
※3月15日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-8(24期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-11(29期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-12(26期)〕
永井 大介〔川口 S-15(25期)〕
若井 友和〔川口 S-9(25期)〕
エンジン好調なのは川原剛、捌きでは中野憲人が上位だ!
山陽で行われているプレミアムカップと日程が重なる関係で、今回の川口ナイトレースはS級やA級上位は不在。A級中堅以下による戦いになる。気温が上がりつつある昨今だが、ナイトレースの時間帯は走路温度が下がってくるので、スピードあるレースが展開される。
出場する中でランク最上位は中野憲人。通常ならプレミアムカップに出場していてもおかしくない実力者だが、最近では最重ハンの10M前で走る事が多い。スタートさえ叩かれなければ、自分のリズムで走れるので展開的には楽になっている。更に今回は最重ハン勢は不在なので、最後方からのレースがメインになる。スタートの心配なくレースに臨めるのは精神的に楽。レース道中の捌きは問題ないので、力強い追い上げを見せてくれそう。
前回の川口で優勝戦まで進んでいたのは高塚義明。結果は6着だったが、準決までの3走はオール2着。ハンデ位置を生かしての好走が目立っていた。優出後なので本人のリズムは悪くない。川原剛は前々走の地元で準優勝すると、その後の浜松でも優出していた。課題のスタートにも一定の改善が見られ、レース道中はスピードに乗れていた。エンジン状態は良い。
その浜松優勝戦には平塚雅樹と深谷俊太も乗っていた。平塚は優勝戦で0ハンに6車並んだ内から4番目の枠だったが、ここでは見事にトップスタートを決めていた。そのまま押し切るかに見えたが、道中で渋沢憲司と田村治郎に交わされて3着入線。それでも試走は29出ていたのでエンジン面は良好。深谷は2番手スタートを決めたが、そこから後退して5着の結果。ただし、近況は成長が著しいので初優勝を迎える日も近そう。今回はメンバーが手薄なので、その絶好のチャンスと言える。
福村唯倫はエンジン堅調。ここ10走中7回の連対。その内訳は1着が1回、2着が6回。圧倒的に2着の方が多く、連下の狙いが妙味となるか。広瀬勝光も着取りが偏っている。近10走中8回の車券絡みがあるが、1着と2着が1回ずつ。3着が6回と、3着になる結果が多くなっている。
軽ハン勢では丸山浩信と吉田幸司の伸びが良さそう。丸山は直線での進み方が良く、コーナーで多少スピードが落ちても直線でグンと車を押し進める事ができる。吉田幸は変わらぬスタート速攻からの粘り込みが光っている。
※3月14日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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中野 憲人〔川口 A-61(24期)〕
福村 唯倫〔川口 A-91(25期)〕
広瀬 勝光〔川口 A-104(30期)〕
丸山 浩信〔川口 A-162(20期)〕
川原 剛〔川口 A-178(26期)〕
高塚 義明〔川口 A-192(29期)〕
平塚 雅樹〔浜松 A-100(31期)〕
深谷 俊太〔浜松 A-141(34期)〕
大混戦のシリーズを制するのは誰か!
この直後にプレミアムカップが控えている関係で、S級は全て不在。A級も上位の選手はおらず、A級中堅以下とB級による戦いになる今シリーズ。好調な選手は何人かいるが、優勝争いは難解なものになりそう。
最も状態が良いのは渋沢憲司。前走の浜松では約8年ぶりに優勝を決めてきた。優勝戦は0ハンに6車並ぶハンデ構成で、スタートこそ平塚雅樹に行かれたが、道中でしっかりと交わして先頭を奪取。上がりタイム3・371の快走を見せた。元々スタートには定評があった渋沢だが、レース終盤の動きに不安を抱えていた。しかし、前回の優勝戦ではゴールするまでハイスピードで駆け抜ける事ができた。この勢いは本物だろう。
押田和也は前走の地元GIIで優出。0ハン単騎からのレースだったが、序盤で交わされて後退し8着の結果だった。それでも予選準決などはレース道中の動きは良かった。記念で優出できたのだからエンジンは悪くない。乗り手への自信にもつながった事だろう。そのGIIでは湯浅浩や塚越浩之なども見せ場を作っていた。湯浅は来年、還暦を迎えるが、変わらぬ安定した走法で結果を出し続けている。塚越は一時期、軽いスランプに入っていたが、近況は上位着を続けて残せるようになっている。
今回出場する中でランク的に上位の部類に入る金山周平は、近2~3節はイマイチだが、それまではエンジン好調だった。その時の動きが戻れば、再び好走を連発させる事ができる。伊藤正真は今年2回の優出があるように、着実に力を付けている。エンジンさえ並以上になれば、前を走る車をインから交わしていける。
外来では角翔太郎や丹村司が好調。どちらも前走の山陽ミッドナイトで優出していた。角は優勝戦で3着。試走は27が出ていたし、準決では上がりタイムも3・368をマークしていた。だいぶスピード面での強化が図れている。丹村司は優勝戦で5着。成績が安定しない傾向ある丹村司だが、今年はすでに4回の優出があり、準決などの大事な場面では地力を発揮できている。
B級では石橋大が動きまずまず。実力的にはA級並みのものを持っているので、ハンデ的に恩恵が受けられる今はチャンスと言える。古城龍之介は近況、1着率が高くなっている。今年は3回の優出。その内2回は優勝と成長の速度が著しい。
※3月11日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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金山 周平〔伊勢崎 A-81(27期)〕
伊藤 正真〔伊勢崎 A-87(33期)〕
渋沢 憲司〔伊勢崎 A-109(29期)〕
湯浅 浩〔伊勢崎 A-115(19期)〕
塚越 浩之〔伊勢崎 A-119(23期)〕
押田 和也〔伊勢崎 A-183(27期)〕
丹村 司〔飯塚 A-97(29期)〕
角 翔太郎〔山陽 A-167(33期)〕
優勝後の両者、滝下隼平と平田雅崇が中心となるシリーズ!
開催ラッシュの山陽オート。今回のミッドナイトは4日間開催だ。参加するS級は2人だけだが、どちらも現在絶好調。優勝争いはこの両者の一騎打ちの様相だが、A級やB級の中から調子を上げてくる選手が現れるかも。
滝下隼平は前走が前回の山陽ミッドナイトだった。5日間の開催で3日目だけ2着。それ以外は全て1着で見事に優勝を決めていた。優勝戦の上がりタイムは3・359。素晴らしい数字をマークしていた。元々、ミッドナイトは得意な滝下だが、今はエンジンも最高の状態で推移している。前回からレース間隔が空いておらず、良いリズムのまま今回に臨める。前回に続いての優勝も十分ありそう。
もう一人のS級は平田雅崇。前走は前々回の山陽ミッドナイトだったが、ここではシリーズ中オール連対で優勝していた。2日目だけ2着で、それ以外は全て1着。しっかりと山陽の走路やミッドナイトの時間帯に合わせられていた。優勝戦の上がりタイムは3・340。滝下のタイムよりも良い数字。タイムの差はレース展開や、当時の気象条件などもあるので一概には比較できないが、平田にしてみれば十分な数字。この両者が今回のシリーズを引っ張っていきそうだ。
地元A級で有力なのは岡部聡、浜野淳、西村龍太郎。3人とも前走は遠征だったが、思うような結果を残せなかった。しかし今回は地元での競走。走り慣れた走路で、ミッドナイトの時間帯のセッティングも熟知している。しっかりとエンジンを立て直して臨んでくるだろう。また、松井大和は前走の地元ミッドナイトで良い走りができていた。この流れのまま今回も頑張りたい。
外来A級では鈴木清、鈴木将光、別府敬剛などが実力者。鈴木清は前走の伊勢崎GIIでは2回の1着と1回の2着があった。今はA級にランクされているが、S級とそこまで変わらない走力を持っている。武器のスタートからイン速攻が期待できる。鈴木将も前走は地元のGIIだった。ここではシリーズ中に3回の連対があった。課題とされているスタートも以前よりは改善されている。レース道中は大きなコースを回れれば、スピードを乗せて走る事ができる。別府敬も前走は伊勢崎GIIだった。ここでは結果はイマイチだったが、山陽走路なら走る機会も多いので、エンジン調整で上向かせてくるだろう。
B級では岡本博幸が好調。前走の地元ミッドナイトでは準優勝だった。それもシリーズ中は全て車券に絡めていた。今年に入ってからすでに4回の優出があるように、エンジンも乗り手も好調モードが続いている。
※3月10日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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平田 雅崇〔川口 S-40(29期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-24(28期)〕
岡部 聡〔山陽 A-3(19期)〕
浜野 淳〔山陽 A-17(24期)〕
西村 龍太郎〔山陽 A-49(25期)〕
鈴木 清〔川口 A-18(23期)〕
鈴木 将光〔伊勢崎 A-40(27期)〕
岡本 博幸〔山陽 B-34(21期)〕