木村武之が好枠を生かして力走する!
川口オートで行われている第70回GI開設記念グランプリレースは優勝戦のメンバーが出揃った。ハンデ構成は10Mオープンで最内から大木光、小林瑞季、加賀谷建明、木村武之、中村雅人、永井大介、鈴木圭一郎、青山周平となった。
スタート巧者が揃い、ほぼ枠ナリ発進になりそうだが、外寄りから好ダッシュがありそうなのは永井や青山。しかし、最内の大木はしっかりとインを主張し、1コーナーには先に飛び込んで行くか。小林瑞、加賀谷もスタート切り慣れている地元の利で枠順通りの発進は十分。
ここまでオール連対で来ているのは鈴木圭だが、準決の動きは苦しそうに見えた。外寄りに置かれ、スタート後の展開は微妙なので、優勝を狙うとなるとエンジンの底上げが必要か。準決で最も良い上がりタイムをマークしたのは永井。2日目の重走路以外はオール1着で、エンジンは仕上がっている。準決で目を見張る走りをしたのは木村武。先行していた青山を道中で見事に差し返して見せた。
レース展望だが、先行しそうな大木はそのまま押し切りもありそうな仕上がり。ただし、準決で勝ち切れなかったように、8周戦になるGI優勝戦ではレース後半苦しくなるか。同様に小林瑞と加賀谷も8周回を先頭で走るのは難しい。各車、枠ナリ発進の条件付きだが、当ブログでは木村武を本命に挙げる。
5枠から外には強力な車が控えているが、先に内の3車を交わせば十分勝機はある。準決の上がりタイムでは不足気味だが、そこはレース展開が厳しかった点も加味しなければならない。早めに先頭を走れるようならもっとタイムは出る。そこで、木村武の速攻に期待する。
相手は永井。今節は永井らしい走りが決まっている。スタートで内枠勢を何車か包んで出れば、優勝も十分可能。木村武にとって永井が最も怖い存在になるだろう。次に青山。準決の状態では明らかに足りないが、優勝戦になるとエンジンをしっかりと仕上げてくるシーンは何度も見ている。そして鈴木圭。準決では苦しいエンジン状態ながら、しっかりと勝ち切ったのはさすが。今節はオール連対で来ている流れの良さもある。最後に中村。今節は動きが軽快で、中村の本来の走りができている。レース序盤の位置取り次第では優勝争いに参加できるだろう。
◎木村武之
○永井大介
△青山周平
△鈴木圭一郎
▲中村雅人
浜松GI優勝の丹村飛竜が凱旋!
ミッドナイトレースが多く開催されている山陽オート。今回は5日間のロングシリーズとなる。参加するS級は一人の予定。丹村飛竜だが今、最も勢いのある一人だ。
丹村飛竜の前走は浜松のGIだった。ここでは見事に優勝を決めてきた。2017年に川口でGIを制して以来、2つ目のGIタイトルになった。シリーズ中は全て車券に絡めていたし、エンジンは高い位置で保てていた。乗り手のリズムは最高潮なので、今回は唯一のS級として獅子奮迅の働きを見せてくれるだろう。
A級の中にも優勝争いに加わってきそうな選手は多い。前田淳は近況、エンジン状態まずまず。岡部聡も長らくエンジンは中堅上位で安定している。道中の捌きも的確でしっかりしているので、後方から追って行くレースでも勝負圏内に入ってこれる。同様に、西村龍太郎も好成績が続いている。今年に入ってからは3回の優出。前走でも優出し4着だったが、試走27、上がり369の好タイムをマークしていた。緒方浩一も前走は4走中3回の1着があったように、エンジンは上向いている。
角翔太郎は前走のミッドナイトで初日から3連勝。優勝戦は5着だったが、3連勝は確実に成長している様子を象徴している。同じ優勝戦には松井大和も乗っていた。松井も近況は車券に絡む機会が大幅に増えてきた。伊勢崎勢では岩沼靖郎が前走の地元で優出してきた。夜の時間帯のレースなら、持ち味のスピードがなおさら生きてくる。谷川一貴は前走の川口で白星はなかったが、鋭いイン突っ込みで車群を交わして行ける状態。
B級の中で最も注目なのは古城龍之介。前走のミッドナイトで優勝していた。それもシリーズ中は全て車券に絡む安定感。今年に入り早くも2回の優勝。同期の中でデビューは遅れたが、それを巻き返すだけの活躍を見せている。特に1級車に乗り替わってからはスピードのある走りを披露できている。今までは軽ハンを生かして逃げるレースがメインだったが、これからは前を走る車を抜いていくレースが増えるだろう。捌きの面での上達が、今後も好成績を保ち続けるポイントになる。
岡本博幸は前走のミッドナイトで優出。これで今年は2回の優出。初日に好走できると、その節は好成績が続く傾向がある。初日の走りには特に注目したい。松本康晃は前走の川口が長欠明けのレースになった。久々の実戦でどうなるかと思われたが、4走して1着2回。レース勘は問題なさそうだった。伊勢崎の北爪勝義もエンジンは好調。早めに先頭を走る展開になれば、粘り強い走りで車券に絡んでこれる。
※2月21日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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丹村 飛竜〔山陽 S-29(29期)〕
前田 淳〔山陽 A-2(27期)〕
岡部 聡〔山陽 A-3(19期)〕
緒方 浩一〔山陽 A-30(30期)〕
西村 龍太郎〔山陽 A-49(25期)〕
岩沼 靖郎〔伊勢崎 A-121(25期)〕
古城 龍之介〔山陽 B-84(34期)〕
岡本 博幸〔山陽 B-34(21期)〕
再び伊勢崎の夜が盛り上がる!
川口オートでGIが始まる19日から、伊勢崎オートではアフター5ナイターが3日間の日程で始まる。川口オートのレースでうまく車券が当たらなかった人にとってはリベンジのチャンスが訪れる。
出場するS級は2人の予定。地元は吉原恭佑だ。前走の川口では初日から連勝発進を決めるなどリズムは良さそうだった。その前の地元でもエンジン自体は良かったので、今は良い状態と言える。そういった時の吉原は攻めの方も積極果敢になる。今回出場する中ではスピード上位だし、攻めの厳しさもトップクラス。よほどの展開不利でもない限りは優勝戦まで進んでくるだろう。
もう一人のS級は吉原と同期、浜松の鈴木宏和。前走は地元GIだったが、そこでは見事に優勝戦まで進出していた。優勝戦は雨で結果は出せなかったが、記念レースで優出は乗り手の励みになる。鈴木宏の最大の武器はスタート力。以前はそこばかり目立っていたが、近況では追い込むレースでも結果が付いてくるようになった。レース後半のスピード不足も解消されつつある。今回は吉原と共にシリーズの中心になる。
前回のアフター5ナイターで優勝したのは野本佳章。優勝戦は30線に3車並んだ大外からトップスタートを決めると、その後は前3車を素早く交わしてあっさりと先頭に立った。とにかくスタートは切れに切れているし、道中の攻めも良くなっている。同じ優勝戦に乗って5着だったのは横田翔紀。野本に外から先行されて厳しい展開になってしまったが、シリーズ中は試走タイムがしっかりと出ていた。スタートを含めてレース序盤の位置取りが安定してくると好結果につながる。新井淳も優勝戦に乗っており4着の結果だった。決してエンジンは悪くないが、試走タイムの上積みは欲しい所。
内山高秀は現在A級にランクされているが、実力的にはS級となんら変わらないモノを持っている。エンジンが並以上になれば、しっかりと前を追っていける。浅香潤は現在エンジンが好調中。前回のアフター5ナイターでは、ほとんどのレースで車券に絡めていたし、その後の川口遠征でも気配は良さそうだった。大月渉は前々走の山陽で優出。その後も山陽で走ったが初日に2着ながらフライング。勝ち上がり権利を失ったが、そのシリーズはオール連対で乗り切っていた。エンジン状態は上々だ。
浜松のA級は中村友和と花田一輝に注目。中村友は、今もスタートこそ安定しないが、試走タイムは出ているようにスピード面ならS級に匹敵するモノを持っている。花田も1級車に乗ってからは着実にスピード面での強化が図れている。
※2月17日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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吉原 恭佑〔伊勢崎 S-28(32期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-16(32期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 A-10(26期)〕
浅香 潤〔伊勢崎 A-21(23期)〕
野本 佳章〔伊勢崎 A-138(34期)〕
横田 翔紀〔伊勢崎 A-168(34期)〕
中村 友和〔浜松 A-7(32期)〕
花田 一輝〔浜松 A-13(33期)〕
豪華なメンバーが集結して覇を争う!
川口オートで第70回GI開設記念グランプリレースが始まる。今回はGIでありながら参加選手はSG級。かなりのハイレベルなバトルが展開されそう。注目の選手を地区ごとに紹介する。
まずは地元川口勢から。ランクトップは中村雅人。前走は飯塚GIIで、予選道中は堅実に着をまとめていた。準決は4着で優出はならなかったが、最終日はしっかりと1着で締めていた。エンジン自体はまずまずで悪くはない。ただし、GIで好成績を収めるとなると上積みは必要か。ランク次位は若井友和。前走は浜松GIでそこそこの成績でまとめていた。変わらずエンジンは堅調。同期の永井大介も前走は浜松GI。初日こそ1着だったが、そこからは失速。今回は地元なのでしっかりと立て直したい。山田達也は、その浜松GIで優出し3着入線。シリーズ中に白星はなかったが、エンジンは中堅上位で安定していた。若手では黒川京介と上和田拓海が楽しみな存在。特に黒川は直前の開催で優勝している。
全国ランク1位の青山周平を擁する伊勢崎勢。その青山は絶好調。前走の地元は初日からスーパーハンデでの競争を強いられていたが、3日間のシリーズでオール1着。見事に完全優勝を決めていた。今回は記念レースで、さすがにスーパーハンデでの競争にはならないだろうから、レース展開は前走より大幅に楽になるはず。当然の優勝候補筆頭となる。早川清太郎の前走は浜松GIだった。準決3着で惜しくも優出はならなかった。遠征先だと地元ほどの精彩さを欠く早川だが、今回の川口は2020年にGIを制している。他の遠征場よりは相性がいいと言える。松本康は前走の地元アフター5ナイターで準優勝。エンジンは上向いている。
近年は選手層が厚い浜松勢。不動の浜松エースは鈴木圭一郎。前走は地元のGIで、予選準決をオール連対で優勝戦に進出したが、そのレースは序盤で被害があり落車してしまった。それ以来のレースになるので初日の試走は要注目。並の試走タイムが出れば問題ない。そのGIで優出していたのは伊藤信夫と木村武之。優勝戦は重走路になり、どちらも上位着には入れなかったが、予選道中の良走路ではいい動きを見せていた。金子大輔もGIでは初日から3連勝。肝心の準決だけ6着だったが、最終日も1着を取り、シリーズ中は4回の白星を挙げていた。
飯塚勢は有吉辰也がランク最上位者として来場。前走の浜松GIでは勝ち切れないレースが多かったが、エンジンは大崩れしている訳ではなさそうだった。今大会は前年度覇者。エンジンをしっかりと仕上げて大会連覇を狙う。田中茂は前走の山陽一般開催で優勝してきた。それも3日間のシリーズでオール1着の完全優勝だった。乗り手のリズムは急上昇。同期の久門徹は前走の浜松一般開催で優出。こちらも調子を上げている。
山陽勢は松尾啓史がランクトップ。前走の浜松GIは、そこそこで悪くはなかったが準決は4着ともう一つ。それでもある程度戦えるだけの機力はある。ランク次位は佐々木啓。前走は今回と同じ川口。準決こそ5着だったが、エンジンは悪くなさそうだった。川口で連戦できる強みを生かしたい。丸山智史も前走は川口。予選中の動きを見ると悪くはなかった。
※2月17日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
中村 雅人〔川口 S-5(28期)〕
永井 大介〔川口 S-15(25期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-8(24期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-6(29期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-12(26期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-14(25期)〕
岡部聡が中心だが、飯塚勢にも好調車は多い。
開催ラッシュ中の山陽オート。今回もミッドナイトの時間帯でレースが行われる。S級は不在だが、A級とB級で個性溢れる競争が展開される。有力な選手を挙げていく。
出場する中でランクトップは岡部聡。前走のミッドナイトでは準決4着で優出はならなかったが、近況のエンジン状態は高い位置で推移している。前々走までは連続で優出できていた。前走も優出を逃したとはいえ初日、2日目はしっかり連対できていた。今回も実力上位者として安定感ある捌きを見せてくれる。
安定感で言えば西村龍太郎も近況は動き上々。前走の2日目こそ惨敗したが、このところ上位着が続いている。走りの方も良い時の差しが戻っており、混戦でもスピード戦でも上位に進出できる状態。近況、上向いてきたのは緒方浩一。緒方は差しよりも捲りを多用するタイプ。ミッドナイトでスピードが出やすい条件なら、大外を回って番手を上げていける。また、岡松忠もエンジン状態はまずまず。すでにベテランの域に入っているが、攻めの果敢さは全く変わっていない。多少強引にでも前を走る車のインに突っ込んでいける。
果敢さなら春本綾斗も注目の存在。数年前は積極的すぎる走りで反則を取られるシーンも少なくなかったが、最近では無理な仕掛けはせず、しっかりと抜く態勢を作ってから攻めにいけている。エンジン状態がもう少し上向けば、成績も自ずと上がってくるはず。他では走りに豪快さがある山崎進、的確な捌きでレース運びが巧い林弘明に注目。
飯塚勢は直前の当地ミッドナイトで優出した選手が3人連続参戦。別府敬剛は調子が上がらない時期もあったが、前走では予選道中で着をまとめて優出。そして優勝を決めていた。ここから高位安定を図りたい。中村杏亮はシリーズ中オール連対で準優勝。元々いいセンスを持っていたスピード面が更に強化された印象。丹村司は初日から3連勝で優出。調子の波が穏やかな丹村は今、好調モード。積極的に車券を狙っていきたい。
B級では石橋大に積極性が戻ってきた。前が2車重なっていても強気に突っ込んでいくし、後続車に競りかけられても簡単には抜かれない抵抗力ある走りができる。渋太さがあるので車券的には連下に押さえておきたい。独走に入ると怖いのは佐伯拓実、古城龍之介。早めに先頭を走れるようなら注意が必要。藤本剛は前走の昼間開催の残り2日を連勝で締めた。ミッドナイトの時間にもエンジンを合わせてくれば好走可能。
※2月13日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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岡部 聡〔山陽 A-3(19期)〕
緒方 浩一〔山陽 A-30(30期)〕
春本 綾斗〔山陽 A-38(31期)〕
西村 龍太郎〔山陽 A-49(25期)〕
岡松 忠〔山陽 A-73(17期)〕
別府 敬剛〔飯塚 A-48(23期)〕
中村 杏亮〔飯塚 A-52(33期)〕
丹村 司〔飯塚 A-97(29期)〕