丸山智史が地元S級として孤軍奮闘!
2月4日にミッドナイトが終わったばかりの山陽オートで、今度は昼間の3日間開催が始まる。
S級は3人参戦予定。地元は31期の丸山智史。今年はまだ波に乗れていない感はあるが、エンジン的には中堅上位を保てている。地元では1節走っており、その時は4走して全て車券に絡めていた。今回も地元ファンの期待に応えたいところ。飯塚からは田中茂が来場。前走の地元GIIでは準決にも進めなかった。ただし、最終日は白星で締めていたので、大崩れしているとは言えない。谷津圭治は軽いスランプに入っている。昨年末から今年に入っても調子が上がらないでいる。
地元A級では直前のミッドナイトで優出していた選手がちらほら。前田淳は予選準決をオール連対で通過していた。今年に入ってからエンジンが上向いており、車券に絡む機会が増えてきている。岡部聡は前走の予選準決では白星がなかったが、着をまとめて優出を決めた。その前の昼間開催でも優出しており、レースの時間帯を問わずエンジンを合わせられている。西村龍太郎は初日から3連勝で優出。その前の昼間開催でも3連勝で優出し、準優勝の結果を残してみせた。エンジンも乗り手も絶好調だ。
浜野淳は前走の飯塚GIIで好走していた。準決こそ4着だったが、それ以外は全て車券に貢献できていた。その前の地元昼間開催では初日から3連勝で優出。本来の姿が戻ってきている。外来A級では、辻大樹が前走の地元GIIで優出していた。武器であるスタートを決めて、有利なレース展開を作れていた。
B級では古城龍之介が前走のミッドナイトで優出。更にその前の昼間開催では自身初優勝を決めていた。今、最も伸び盛りな選手。若手で言えば永島潤太郎も楽しみな存在。デビューしてすぐの3連勝は強烈だった。そこからはレースごとに着実に力を付けている。
※2月5日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
丸山 智史〔山陽 S-23(31期)〕
田中 茂〔飯塚 S-38(26期)〕
前田 淳〔山陽 A-2(27期)〕
岡部 聡〔山陽 A-3(19期)〕
浜野 淳〔山陽 A-17(24期)〕
西村 龍太郎〔山陽 A-49(25期)〕
辻 大樹〔飯塚 A-95(28期)〕
古城 龍之介〔山陽 B-84(34期)〕
ナイター開催で伊勢崎走路に火花が散る!
今年に入り昼間開催を3節終えた伊勢崎オートだが、今回はアフター5ナイターが開幕。冬場のナイターは走路温度がグッと下がり、スピードバトルが展開されやすい。今回はS級が5人参戦するが、S級以外の中から優勝者が現れるかも。
地元S級は3人。その中でランクトップは吉原恭佑。前走では初日に1着を取ったが準決は4着。優勝戦には進めなかった。エンジン的にももう一つな感があり、調整で上積みが急務になる。それでも今回は出場する中でランク上位者として、最後方から追って行くシーンが見られるかも。その同期の松本やすしは近況まずまず。前走は準決3着で、惜しくも優出はならなかったが、全3走して全て車券に絡めていた。その前の節では優勝戦に進出していたので、乗り手のリズムもエンジン状態も悪くはない。新井恵匠は前走で優出。優勝戦ではスタートで外枠勢に行かれる苦しい展開に。そこからは巻き返して4着に食い込んでいた。シリーズ中には2回の白星があり、状態としては悪くない部類。
川口からS級が2人参戦。上和田拓海は前走の飯塚GIIでは序盤から波に乗れないでいたが、後半2走は共に2着。一応の軌道修正は図れたか。成長著しい34期の代表格として優勝争いに参加してくる。もう一人のS級は高橋義弘。前走も伊勢崎だったが、成績は今一つだった。ただし、元々スピードはある高橋義弘なので、ナイター戦は有利に働くかも。
地元A級では田村治郎、木村享平、伊藤正真が前走の伊勢崎で優出していた。田村は今、最重ハンの10M前に置かれている。元々は最重ハンで長く走っていた選手なので、このハンデ位置はレース展開がだいぶ楽。スピードもある方なので、早めに抜け出せるようなら後続を振り切るケースも十分だ。木村享は初日から連勝で優出。優勝戦では逃げる鈴木幸治に付いて行けなかったように、強メンバーが集まる場面ではもう少し車速が必要。まずは試走タイムをアップさせたい。伊藤正真は近況エンジンが安定している。以前は課題だったスタートも改善している。
川口A級では小林瑞季や大木光に注目。小林瑞の前走は伊勢崎のGIだった。ここでは予選道中を順当にこなし準決に進出。しかし、その準決は2着入線ながら反則妨害で失格になってしまった。エンジンは良さそうだっただけに、残念な結果となってしまった。その時の分まで今回に期待したいところ。大木の前走は飯塚GIIだった。ここでは予選道中で着をまとめて準決入り。そこでは7着だったが、最終日は白星で締めた。調子が上がらない時期もあったが、ここ最近は上向きの気配。鋭いイン突っ込みで車群を突破できる。
※2月4日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-28(32期)〕
松本 やすし〔伊勢崎 S-34(32期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-46(30期)〕
上和田 拓海〔川口 S-31(34期)〕
高橋 義弘〔川口 S-47(29期)〕
浅香 潤〔伊勢崎 A-21(23期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 A-32(30期)〕
小林 瑞季〔川口 A-5(32期)〕
浜松VS飯塚バトルが開幕!
浜松オートは昨年11月7日以来の開催。約3ヶ月の時を経て、浜松の地で再び高速バトルが展開される。今回は3日間の一般開催で、地元と飯塚勢による戦いとなる。強力なメンバーが揃っており、どちらに軍配が上がるかは興味のあるところ。
今回出場する中で地元のランクトップは金子大輔。前走は飯塚GIIだったが準決6着で優勝戦には進めなかった。しかし、シリーズ中は試走26をマークするなどエンジン面はそこまで悪くなさそう。鈴木圭一郎が不在の地元戦で、大将格を負かされた身としては最大限の走りを見せたい。
伊藤信夫は前走が伊勢崎GIだった。ここではシリーズ序盤にリズムを掴めず準決に進出できなかったが、後半の2走は共に1着。エンジンの立て直しはできている。今回は地元でスピードある走りを披露できるだろう。佐藤貴也も前走は伊勢崎GIだった。ここでは全くいい所がなかったが、その前は年末のSS王座決定戦に乗っていた。その時の状態を取り戻せれば、強烈なイン突っ込みで車群を交わして行ける。木村武之は前走が川口のお正月開催だった。ここでは予選準決をオール連対で突破し優出。そこでは4着だったが、今年へは良い流れで入れている。
来場している飯塚勢のランクトップは有吉辰也。前走は地元GIIでしっかりと優出していた。その優勝戦は試走と本走とで走路状況の変化があった。その影響か、有吉はトップスタートを決めたものの1周バックストレッチでまさかの落車。早々と戦線離脱となってしまった。今回は落車明けの競争となるので、初日の試走には特に注意して見ておきたい。
浦田信輔と篠原睦は地元GIIで優出しての参戦。優勝戦は不安定走路で浦田が6着、篠原が7着だった。浦田は良走路の予選道中で3回の白星があるように、エンジン面はかなり良さそうだった。シリーズ中の試走最高タイムは25。数字が出にくい浦田にしてみれば十分な数値。篠原はシリーズ中に白星はなかったが、今年の初優出を記念レースで決めたのは好材料。再び安定感ある走りを取り戻すか。滝下隼平は2日目に白星があったが、シリーズ後半は失速。良い状態を長続きさせられるかどうかが今の課題。
飯塚勢は若手に注目選手が多い。中村杏亮は前走のGIIで初日から連勝。準決は3着だったが、シリーズ中は見せ場十分だった。木山優輝は初日、2日目と連対。スピード面はかなり強化されている。その33期に追いつけ追い越せで成長を見せているのは34期。長田稚也は通算優勝回数が4。川口裕司は優勝回数は3だが、道中の走りは良くなっている。藤川竜は連対するレースが増えてきた。デビュー後は惨敗が多かった道智亮介だが、前走のGIIでは2回の白星。着実に成長している。石本圭耶も時折りセンスある走りを見せている。
※2月1日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
金子 大輔〔浜松 S-7(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-8(24期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-11(29期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-14(25期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-18(23期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-19(26期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-24(28期)〕
分厚い地元の選手層が外来勢を包囲!
今回の山陽オートはミッドナイトの4日間開催。出場するS級は伊勢崎から西原智昭のみ。地元山陽のS級は不在だが、A級やB級に好調な選手は多く、地元の牙城を必死に守る。気になる選手を挙げていく。
まずは唯一のS級西原から。前走は飯塚GIIだったが、ここではシリーズ中に白星がなかった。ただし、試走タイムは連日30近辺をマークしており、エンジンは大きく崩れてはいない。今回はメンバーが大幅に軽化されているし、S級は西原だけなので、エンジンに少しでも上積みができれば総合力の違いで優勝戦まで進出できる。スピードに乗った捲りに期待したい。
A級で最も調子が良いのは西村龍太郎。前走の地元では初日から3連勝で優出。そこでは2着に入る準優勝だった。長らく最重ハンで走っていた西村龍だが、近況はその10M前のハンデに置かれている。その恩恵を生かして好成績を残しているが、もちろんエンジンの方も仕上がりは良い。今回は元の最重ハンに戻る可能性もあるが、今のエンジン状態なら十分通用するだろう。
その西村龍を振り切って優勝したのは古城龍之介。初日は6着だったが、そこからは3連勝で優勝戦も勝利。これが自身初めての優勝になった。上がりタイムは驚異の3・365。いきなりの独走でこのタイムを出されたら誰も追いつけない。現在はB級にランクされているが、前回の優勝でハンデが更に重くなるかも。その辺りでレース序盤の展開が大きく変わるが、それにしっかりと対処できるかどうかは大きなポイント。
その優勝戦には岡部聡も乗っていた。結果は7着だったが、予選道中の動きは良さそうだった。前を走る車を抜ける態勢になると、しっかりとインから交わしていける。前田淳は準決4着で優出はならなかったが、エンジン自体はまずまずで安定していた。前回の分まで今回にぶつけたい。穴見和正も元気一杯の走りを見せている。準決は3着だったが、4走して3回は車券に貢献できていた。変わらぬイン走法で車群を交わしていく。若手では古城と同期の山本翔も力を付けている。前走の飯塚GIIでも見せ場を作っていた。
外来A級では亀井政和が好調。前走の飯塚GIIでは5走して全て車券に絡めていた。ハンデが軽く、タイム点が稼ぎにくい関係で準決には進めなかったが、仮に準決に乗っていても良い勝負ができたのではないか。
B級では稲原良太郎、石橋大、矢野正剛がエンジンまずまず。ハンデ位置を生かして有利な展開を作りやすい。日室志郎も直線の伸びが良さそうだった。早めに独走に入れる状況なら、格上相手でも振り切れるスピードがある。同様に磯部真樹も仕上がりが良い。近況は3着以内のレースが増えている。やや不安視されているスタートさえこなせば、今回も好成績を残し続けられるだろう。
※1月31日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
西原 智昭〔伊勢崎 S-25(28期)〕
前田 淳〔山陽 A-2(27期)〕
岡部 聡〔山陽 A-3(19期)〕
西村 龍太郎〔山陽 A-49(25期)〕
穴見 和正〔山陽 A-57(12期)〕
亀井 政和〔伊勢崎 A-126(28期)〕
古城 龍之介〔山陽 B-84(34期)〕
磯部 真樹〔山陽 B-76(28期)〕
永井大介が速攻を決め、優勝をもぎ取った!
飯塚オートで行われていたGIIオーバルチャンピオンカップは川口の25期・永井大介の優勝で幕を閉じた。永井は同大会初制覇。また1つ記念タイトルを積み重ねた。
優勝戦の試走タイムは高橋貢が一番時計で24。次いで若井友和が27、加賀谷建明と篠原睦が29、浦田信輔と永井大介が30、有吉辰也と辻大樹が31だった。
0オープンで肝心のスタート争いだが、永井がフライングを切り再発走。2回目のスタートでは有吉が飛び出し、これに永井と加賀谷が乗って行く。最内の浦田は踏ん張って4番手発進。篠原と若井が続き、高橋貢と辻は厳しい展開になった。
レースは序盤にいきなり波乱があった。トップスタートを決めた有吉ではあったが、1周バックストレッチでまさかの落車。すると2番手発進だった永井が先頭に踊り出る。その永井を加賀谷が追う展開になった。永井は試走タイムがイマイチだったようにペースが思ったほど上がらない。後続を引き離せないでいた。加賀谷も伸びを欠いていて、若井が道中で交わしていく。永井と一対一の状況に持ち込んだ若井の方がエンジンは強めだった。周回ごとに永井との差を詰めにかかるが、最終的には追い込み届かず永井が先頭でゴール線を通過した。若井は準優勝。加賀谷が3着入線となった。
永井は2021年に特別GIプレミアムカップを制して以来の記念優勝。今節はエンジンの状態が良く、優勝戦のメンバーや枠的に十分チャンスがあった。その機会を逃さず、しっかりとモノにするあたりはさすがの一言。以前よりは記念レースでの優勝が少なくなっている永井だが、エンジンが仕上がれば今でも十分戦える。存在感ある走りを披露できる。スタートも決めてみせる。今回の優勝でGII以上の記念タイトルは54となったが、この数字はまだまだ増えていくだろう。