大混戦のシリーズを制するのは誰か!
この直後にプレミアムカップが控えている関係で、S級は全て不在。A級も上位の選手はおらず、A級中堅以下とB級による戦いになる今シリーズ。好調な選手は何人かいるが、優勝争いは難解なものになりそう。
最も状態が良いのは渋沢憲司。前走の浜松では約8年ぶりに優勝を決めてきた。優勝戦は0ハンに6車並ぶハンデ構成で、スタートこそ平塚雅樹に行かれたが、道中でしっかりと交わして先頭を奪取。上がりタイム3・371の快走を見せた。元々スタートには定評があった渋沢だが、レース終盤の動きに不安を抱えていた。しかし、前回の優勝戦ではゴールするまでハイスピードで駆け抜ける事ができた。この勢いは本物だろう。
押田和也は前走の地元GIIで優出。0ハン単騎からのレースだったが、序盤で交わされて後退し8着の結果だった。それでも予選準決などはレース道中の動きは良かった。記念で優出できたのだからエンジンは悪くない。乗り手への自信にもつながった事だろう。そのGIIでは湯浅浩や塚越浩之なども見せ場を作っていた。湯浅は来年、還暦を迎えるが、変わらぬ安定した走法で結果を出し続けている。塚越は一時期、軽いスランプに入っていたが、近況は上位着を続けて残せるようになっている。
今回出場する中でランク的に上位の部類に入る金山周平は、近2~3節はイマイチだが、それまではエンジン好調だった。その時の動きが戻れば、再び好走を連発させる事ができる。伊藤正真は今年2回の優出があるように、着実に力を付けている。エンジンさえ並以上になれば、前を走る車をインから交わしていける。
外来では角翔太郎や丹村司が好調。どちらも前走の山陽ミッドナイトで優出していた。角は優勝戦で3着。試走は27が出ていたし、準決では上がりタイムも3・368をマークしていた。だいぶスピード面での強化が図れている。丹村司は優勝戦で5着。成績が安定しない傾向ある丹村司だが、今年はすでに4回の優出があり、準決などの大事な場面では地力を発揮できている。
B級では石橋大が動きまずまず。実力的にはA級並みのものを持っているので、ハンデ的に恩恵が受けられる今はチャンスと言える。古城龍之介は近況、1着率が高くなっている。今年は3回の優出。その内2回は優勝と成長の速度が著しい。
※3月11日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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金山 周平〔伊勢崎 A-81(27期)〕
伊藤 正真〔伊勢崎 A-87(33期)〕
渋沢 憲司〔伊勢崎 A-109(29期)〕
湯浅 浩〔伊勢崎 A-115(19期)〕
塚越 浩之〔伊勢崎 A-119(23期)〕
押田 和也〔伊勢崎 A-183(27期)〕
丹村 司〔飯塚 A-97(29期)〕
角 翔太郎〔山陽 A-167(33期)〕