A級とB級によるナイトバトル!
山陽オートはリレー開催。前回の昼間からミッドナイトへ移行するが、前回は2日目の後半レースが台風接近のため中止。最終日も全レースが台風接近のため中止になった。前回とほぼ同じ選手が参戦するが、参考になるレースは少ない。そんな中でも今回、活躍を予感させる選手を挙げていく。
まずは地元A級から。林弘明は前走の初日に白星。その後は中止になったが、前々走の最終日も白星で締めている。以前から懸念されているスタートだが、並に切れる時もある。そういった場合はレース展開がだいぶ楽になってくる。レース道中は的確な攻めで車群を交わしていけるので、とにかくスタートをしっかりこなすのがポイントになる。前々走の後半から状態が上向き、前走の初日に白星を挙げたのは中野政則。中野もスタートは安定しない傾向あるが、レース道中は豪快な捲りを放つことができる。インコースが混み合っている時は、特にこの捲りが生きてくる。同じく外のコースを回って伸びてくるのは満村陽司。前々走から動きが良くなり、以前の迫力ある攻めが戻ってきた。
外来のA級は飯塚勢が層が厚い。堅実な走りで番手を上げていくのは越智尚寿。前々走もエンジンが良かったし、前走の初日も白星を挙げている。今回出場するメンバーの中では走りがしっかりしている方なので、優勝戦まで進出してくるかも。別府敬剛も今回出場する中では腕上位。エンジンの方も悪くなく、前走の初日に白星を挙げている。後方から追うレースがメインになるが、1車ずつ丁寧に捌き上げていくだろう。逆に井村淳一は豪胆な攻めが持ち味。前を走る車のインが空かないとみるや、車を外に持ち出して豪快に捲っていくシーンが多く見られる。
今回、最も差しが鋭いのは谷川一貴か。前走の初日は4着だったが、2日目には1着を取っている。差しが強烈なので、前団が混み合えば混み合うほど谷川の威力が増してくる。木村義明は前々走の地元GIで優出していた。前走の初日は4着だったが、ここからまたエンジンを折り合わせてくるか。浜松の佐藤大地は着実に底力を付けている。今はどちらかというと捲りを多用するケースが多い。スピードはそれなりにあるし、人を抜く場面でも落ち着いて走れている様子。今後の成長が楽しみ。
B級では橋本優一が好調。前々走の地元で優出3着があるし、前走の初日は白星。好調の波に乗れている。斎藤隆充は前々走で優出すると、前走の初日も白星。エンジンはだいぶ高い位置で安定している。逃げで見せ場を作っているのは藤本剛。今は後続を寄せ付けない仕上がりにある。後続に近寄られても簡単には抜かせないのは別府末彦。タイム的にはそこまで望めないが、インコースを締め上げて後続に渋滞を演出している。
※9月19日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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林 弘明〔山陽 A-117(24期)〕
中野 政則〔山陽 A-151(27期)〕
満村 陽司〔山陽 A-192(26期)〕
越智 尚寿〔飯塚 A-65(25期)〕
別府 敬剛〔飯塚 A-69(23期)〕
井村 淳一〔飯塚 A-78(28期)〕
谷川 一貴〔伊勢崎 A-93(23期)〕
佐藤 大地〔浜松 A-147(34期)〕
調子を上げている新村嘉之、山崎進!
最近はナイターやミッドナイトの開催が多かった山陽オートだが、今回は昼間の3日間開催となる。出場する選手はA級とB級のみ。その中でも特に調子の良い選手が数人いる。他にも注目の選手を挙げていく。
今回出場する地元選手の中で最も状態が良いのは山崎進。前走の飯塚ナイターでは初日から3連勝を決めて優出。その優勝戦では2着に入り準優勝だった。それまではなかなか勝ち切れないレースが多かったが、前走で急激にエンジンが上向いた。山崎の持ち味である思い切った走りができるようになってきた。前走からレース間隔が空いておらず、今回も勢いに乗ったまま初日を迎えられそう。
そのレースで見事に優勝を果たしたのは新村嘉之。こちらは初日から4連勝の完全優勝だった。現在はB級にランクされている新村。通常、B級選手は最重ハンの30M前に置かれるものだが、今の新村は20M前に置かれている。B級選手としての恩恵を受けられてはいないが、それでも優勝を決めてみせた。もちろんエンジンが仕上がっているのもあるが、新村の底力はA級上位並み。今回はハンデの重化も考えられるが、それでも十分戦えるだけの技量はある。
他にその優勝戦に乗っていたのは高宗良次。初日から2着を3本重ねて優出すると、優勝戦は4着。0ハン3車がハイペースで走っていたので追い込みが届かなかったが、同ハンの中では先着。更にその前の地元では優勝を果たしており、エンジンは高いレベルで保てている。そういった時の高宗は攻めも強気。苦しいレース展開になっても力強い攻めで番手を上げていける。
少し前に行われていた伊勢崎GIで優出していたのは木村義明。準決ではハンデが重くなり、レース結果に影響されるかと思われたが、スタートから気合の走りを見せ2着に食い込んでみせた。優勝戦は8着になったが、シリーズ中は初日から軽快な走りをしていたので今回も楽しみ。その開催では谷川一貴も所どころ、見せ場を作れていた。今回出場する中では技量上位。鋭いイン差しで車群を縫っていきそうだ。
直近の浜松で優出していたのは木村直幸と橋本優一。木村は初日から連勝を決めていたが、優勝戦では試走から物足りず7着。それでも今年の初優出となったので、この流れを持続させたい。橋本は変わらず渋太い走りが健在。仮にスタートで遅れを取っても、同ハンのメンバーなら巻き返していける機力がある。先頭を走れば抜かれづらい走りを披露する。
同じく渋太い走りができているのは花元初美。課題のスタートは克服されていないが、後続にやられる前なら同ハンのメンバーを交わせる捌きがある。以前の良い状態が戻っているのは水口寿治。ハンデ位置も魅力だが、エンジンも上向いており、レース序盤で好位置に付けることが多くなってきた。単騎の逃げなら稲原瑞穂も面白い存在。前走の飯塚では4走して3回の1着があった。
※9月16日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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山崎 進〔山陽 A-187(26期)〕
高宗 良次〔飯塚 A-80(32期)〕
谷川 一貴〔伊勢崎 A-93(23期)〕
木村 義明〔伊勢崎 A-149(22期)〕
木村 直幸〔浜松 A-195(27期)〕
新村 嘉之〔飯塚 B-103(27期)〕
橋本 優一〔浜松 B-5(21期)〕
稲原 瑞穂〔飯塚 B-24(33期)〕
オートで遊ぼう!杯
前回の伊勢崎オートはGIムーンライトチャンピオンカップで、青山周平が大会初優勝を決めて幕を閉じた。今回は4日間の一般開催。記念レースよりはメンバーが薄くなるが、青山周平は参戦しており優勝候補筆頭に。それに待ったをかける選手は現れるのか。
先述の青山は変わらず絶好調。前走のシリーズ道中は苦しんだ場面もあったが、優勝戦ではスーパーハンデからしっかりと追い切り、見事の優勝を果たした。青山はその前の飯塚GIでも優勝。更にその前の地元SGでは完全優勝。もっと言うとその前の地元一般開催でも優勝。現在4節連続で優勝を達成している。その内、GI2つにSG1つ。完全に無双状態に入っている。この勢いはしばらく止まりそうにない。今回は全てのレースで青山のアタマから買った方がいいだろう。
他に地元S級は松本やすし、吉原恭佑、岩田行雄の3人。松本は前走のムーンライトチャンピオンカップのポスターの顔になっていた。なんとか優勝戦まで行きたかったが、準決3着で惜しくも優出はならなかった。ただし、最終日は白星で締めていたし、シリーズ中も動きは悪くなかった。今回は大幅にメンバーが軽化されているので優出の可能性は高い。吉原は前走の準決で落車妨害の失格。他車を落車させた原因車にもなったので、最終日は罰則で休みになった。それ以来のレースだし落車明けなので、試走は特に注意して見ておきたい。岩田行雄は前走で準決まで進み3着。優勝戦には進めなかったが連日、闘志全開の走りを見せていた。
A級では中野光公と栗原勝測が前走のGIムーンライトチャンピオンカップで優出。中野は初日4着の後、3連勝。準決ではハンデが重化したが、青山周平を振り切っていた。試走タイムは出ていないが、エンジンは仕上がっている。栗原は初日から連勝。準決は事故があったり、他者の反則失格で順位の繰り上がりがあったりで2着。それでも奮闘する姿が光っていた。
軽快な走りを見せていたのは浅香潤。確かな捌きで着をまとめていたのは谷津圭治。田村治郎は車の伸びが良さそうだった。
B級では伊藤幸人が前走で優出。優勝戦は6着伊勢崎だったが、そこまでの3走は全て車券に貢献できていた。以前は全く乗れていなかった重走路で結果を出せるようになってきたのは大きい。小林晃は前走の初日に落車したが、その後は3走して全て車券絡み。落車による悪影響はなさそうだった。西川頼臣は前走の地元で優出5着。今期はB級にランクされているが、スピード自体はA級並み。スタートさえこなせば十分戦える。
新人35期は、菅野仁翔が前走の2日目から3連勝。特に重走路で好結果を残しやすい。新井日和は前々走の浜松で優出。その後の地元は準決だけ8着だったが、それ以外の3走は全て車券絡み。浜松の西翔子もスピードある走りを披露している。
※9月12日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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松本 やすし〔伊勢崎 S-20(32期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-33(32期)〕
岩田 行雄〔伊勢崎 S-47(15期)〕
浅香 潤〔伊勢崎 A-19(23期)〕
谷津 圭治〔伊勢崎 A-28(25期)〕
中野 光公〔伊勢崎 A-123(25期)〕
栗原 勝測〔伊勢崎 A-191(20期)〕
青山周平がムーンライト初制覇!
伊勢崎オートで行われていたGIムーンライトチャンピオンカップは、伊勢崎の31期・青山周平が制した。数々の記念レースを制している青山だが、意外にも地元のこのGIは初めての優勝。実績の幅をまた一つ大きなものとした。
良走路で行われた優勝戦は青山が試走一番時計で29。次いで高橋貢、荒尾聡、早川清太郎が30。松尾啓史が32、中野光公が36、栗原勝測と木村義明が38だった。
レース展開だが、0ハン勢の中で中野が先頭に立って逃げに入りかけたものの、高橋貢がすぐにやってくる。あっさりと交わすと今度は高橋貢が逃げに入る。すぐ後ろでは荒尾が中野を交わして2番手に浮上。更に後ろでは青山が早川を捌いていく。エンジン強めの荒尾に対し高橋貢は必死の抑え込みを見せる。青山は3番手で様子をうかがう。そのままレースが終わるかにみえたが、青山がまずは荒尾のインに仕掛けていく。そして、最終3コーナーで高橋貢のインにも突っ込んでいく。これがうまく決まり、青山は先頭に立ってゴールを迎えた。
スーパーハンデで厳しい位置からのレースになった青山。前は速攻を決めた高橋貢に荒尾聡がピタリとマークする状況で、なかなか突破が厳しい展開だった。この両者をまとめ差しするほどエンジン超抜ではないし、それを狙っても綺麗に回れるとは限らない。かといって、1車ずつ捌くにしても、技量の高い選手なので簡単にはいかない。それでも青山は強気に1車ずつ交わしにかかった。荒尾を交わす時は強引だったし、高橋貢を差す時はしっかりとした態勢を作れていなかった。ただし、それをこなしてしまうのが全国ランク1位であり続ける実績の証明。どんな厳しい局面でも打開してしまう。これがトップレーサーの証なのだ。
前回飯塚の優出者が今回も全員参戦!
飯塚オートは前回に続いてナイターレース。その時に活躍していた選手が多く参戦し、今回も好走を見せてくれそう。注目の選手を挙げていく。
前回の飯塚ナイターで優勝したのは高宗良次。10Mオープンの最内からの競争だったが、4枠から辻大樹が内枠勢を抑え気味にスタート飛び出した。しかし、高宗はなんとかバックストレッチで内から突っ張り、先頭の座を死守。そのまま軽快に逃げ切ってみせた。試走32の上がり395は上々の数字。このリズムを保てれば今回も楽しみ。
そこで準優勝だったのは篠原睦。大外からの競争だったが、2周目に入る頃には3番手に付けていた。そこからは辻を交わし、高宗を追ったが2着止まり。連続優勝はならなかったが、エンジンは変わらず高い位置にある。優勝戦3着は辻。持ち味のスタート力を発揮して一瞬は先頭に立ったが、高宗に抵抗され追走態勢。そこからは篠原にやられて3着入線だった。しかし、その前の節では準優勝だったので、やはりエンジン面は良さそうだ。
他に優勝戦に乗っていたのは岩見貴史、長田稚也、木山優輝、久門徹。岩見は好スタートを決めたが、1周バックストレッチで外を回る展開になり、内から何車かに潜り込まれて後退。その後は再浮上できず5着だった。長田も同じような感じで、序盤に付けた位置から変動なく4番手入線。木山は序盤の競り合いに負けて一気に後方へ。6着だった。試走タイムから足りていなかったので、もう少しエンジンの底上げが必要。久門はスタートでダッシュが付かず最後方からの競争で、そこから車を押し上げることができず7着だった。もう少しスタートが切れれば展開は変わっただろうし、その前の節のGIでも優出していたのでエンジン面は問題ない。
GIダイヤモンドレースで1着を量産していた越智尚寿と川口裕司は変わらずエンジン良好。丹村司や竹中修二は今のハンデ位置なら十分通用するだけの仕上がりになっている。藤岡一樹は前走の最終日に白星締め。その前の地元では優出3着と、セッティングが折り合えば上位着が取れる状態にある。
B級では新村嘉之が前走の初日に白星。準決に進んだが、悪天候のため中止になり、準決から優勝戦へはランク上位者が進出となったため、優勝戦には進めなかった。ただし、最終日もしっかりと白星を挙げていたように、現在はB級にランクされているが、実力的にはA級上位のモノを持っている。その同期の城戸徹も近況は好調。前走では2回の2着があった。不安視されているスタートはある程度改善できているし、序盤2周でリズムを掴めばペースも上がる。
※9月8日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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岩見 貴史〔飯塚 S-7(29期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-16(26期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-27(28期)〕
久門 徹〔飯塚 S-30(26期)〕
辻 大樹〔飯塚 A-11(28期)〕
木山 優輝〔飯塚 A-20(33期)〕
長田 稚也〔飯塚 A-41(34期)〕
高宗 良次〔飯塚 A-80(32期)〕