好調者が多く、優勝争いは激化!
川口のGIキューポラ杯は今回で43回目を数える。各地からSG級のレーサーが多く集結し、川口のナイターを盛り上げる。直近の各地の一般開催で優勝した選手や、優出した選手が多く、優勝争いは極めて難解。初日の走りに注目しておきたい。
まずは今回と同じ川口の前節から。この開催で優勝したのは地元の鈴木清。優勝戦は重走路だったが、序盤から好位置に付け、勝ち切ってみせた。今年はGIIを含む連続優勝があるなど、復活の年となっているが、前走でもしっかりと優勝した。しかも4日間のシリーズでオール連対と絶好調。このまま勢いに乗りそう。
その優勝戦に乗っていたのが佐藤裕二、早川清太郎、森且行、斎藤撤二、池田政和など。各者、良走路の予選道中でも良い走りを見せており、ナイター開催となる今回も十分期待できる。特に早川は優勝戦4着だったが、そこまでは全て1着。更にその前は地元のGIIナイターで準優勝。リズムが良い。
直近の伊勢崎ナイターで優勝したのは吉原恭佑。優勝戦は重走路だったが、晴れでも雨でも力強くインを突いていけている。積極果敢に走るスタイルはファンからの支持を増しており、それに実力がしっかりと伴ってきている。
その優勝戦で、吉原を追い切れず準優勝だったのが高橋貢。優勝を逃したとはいえ、初日の良走路では試走29を出すなどエンジン面は好調。その前の節でも優勝戦まで進出しており、高い整備力を維持している。高橋貢に次いで優勝戦3着だったのは岡部聡。得意の伊勢崎重走路で結果を残していた。今回の川口走路も苦手ではない。梅雨のこの時期、走路が濡れるほどに岡部にチャンスが生まれてくる。青山周平も優勝戦まで進み6着。予選準決は1着で突破していたので、良走路なら問題ない。篠原睦や三浦康平なども優出しており注目したい選手。
直近の浜松で優勝したのが若井友和。3日間の短期決戦だったが、3走全てで車券に絡めていた。本人としては、この時期は例年エンジンが落ちてくると語っていたが、この優勝の結果は相当な自信につながるハズ。
この浜松の優勝戦に乗っていたのは浦田信輔、中村雅人。近況、復調の兆しが出つつある浦田は準優勝で、シリーズ通してもオール連対。かつての安定感が戻りつつある。中村は優勝戦6着だったが、初日から連勝を決めていたようにエンジン面はマズマズ。
今回の地元総大将の永井大介はリズムを欠いている。前走の伊勢崎では準決でフライング。スタートは無理できない状況だが、その準決のレース自体は1着。他の2走も2着だったので、エンジンの仕上がりは悪くない。他に優勝争いに参加してきそうなのは鈴木圭一郎。鈴木圭は前走の伊勢崎GIIで、まさかの周回誤認。その後、2節の罰則休を挟み今回、久々に実戦復帰。それでも一ヶ月と間を空けていないので、必要以上の心配はいらないだろう。
他に期待できるのは木村武之、荒尾聡、大木光、山田達也あたりか。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-2(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
木村 武之〔浜松 S-11(26期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-4(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-9(29期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-13(23期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-14(26期)〕
絶好調の新井恵匠を誰が止められるのか!?
飯塚オートは近況、開催が続いている。2節前はGIダイヤモンドレース、前節はミッドナイト。そして今回は昼間の3日間短期決戦だ。3節連続で飯塚参戦となる伊勢崎の新井恵匠は、ミッドナイトで優勝し、更にその前のGIダイヤモンドレースでも優勝。今回は3節連続優勝がかかっている。
その新井恵については説明不要。ここ飯塚走路ではレースの時間帯に関わらず、エンジンがよく折り合っている。更に言えば、良走路も重走路も、突然の降雨の変則的な走路にも対応できている。本人にとっても相当な自信につながっているだろう。初日から快進撃を見せてくれるハズ。
その新井に抵抗すべき地元のS級は3者。その中でランクトップは岩見貴史。岩見の前走は地元のGI。ここでは初日から3連勝を決め、波に乗るかにみえた。しかし、準決と最終日は失速。それでもGIで3連勝ができるのだから、エンジン的には悪くない。武器のスタート力をバックに、素早い仕掛けを決めてくる。
他の2人は桝崎陽介と久門徹。どちらも前走はミッドナイト。ここでは優勝戦に進めなかったように、エンジンは折り合っていなかった。ただし、両者とも地元での出走が続いているので、じっくりとエンジンを立て直してきそうだ。
外来S級は他に山陽から3者、伊勢崎から1者の予定。前田淳は前走のミッドナイトで優出していたし、その前のGIダイヤモンドレースでも優出。良い流れに乗れている。佐々木啓は、前走の川口はイマイチだったが、その前のミッドナイトでは優勝している。人見剛志と松本やすしはエンジン一息。多少なりとも上積みが必要な状態。
A級では竹谷隆が前走のGIで優出。この時は不安定な走路を味方にしていた印象もあるが、良走路での動きも悪くなかった。重富大輔、根本将人、東小野正道の3者は前走のミッドナイトで優出。東小野は優勝戦で被害があり落車となった。山陽の穴見和正は前走の川口で準優勝と上り調子。浜野淳は前走の飯塚GIからハンデが軽化。今回も据え置きなら好走必至。
今回は山陽の新人が飯塚でデビューする。その中でも女子レーサーの松尾彩は前評判が高く、養成所で優秀賞を受賞していた。
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主な出場予定選手
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岩見 貴史〔飯塚 S-39(29期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-42(28期)〕
久門 徹〔飯塚 S-43(26期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-12(30期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-19(32期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-29(23期)〕
人見 剛志〔山陽 S-36(28期)〕
前田 淳〔山陽 S-37(27期)〕
安定感から高橋貢が主役になりそう!
伊勢崎ナイターは約二週間ぶりの開催。前回の優勝戦は重走路で、栗原勝測が約18年ぶりに優勝を果たした。梅雨真っ盛りのこの時期、車券を買う上で走路状態のチェックはかかせない。
近3節は地元での出走が続いている高橋貢は、その全てで優出している。前走の優勝戦は重走路で4着だったが、3節前の地元では完全優勝を決めており、エンジンは高い位置で推移している。同じレース場、同じ時間帯でセッティング的にも合わせやすい。その高橋貢とツートップを組むのは青山周平。前走は飯塚GIで、準決3着で優出を逃したが、エンジン自体は悪くなさそうだった。それまでは7節連続で優出しており、地元ではGII稲妻賞で優勝している。地元走路なら取り立てて心配はなさそう。
内山高秀はエンジン完調ではないが、ソコソコの位置を保っている。吉原恭佑の前走は浜松一般開催。準決5着で優出できなかったが、それ以外の3走は全て連対しているし、その前の地元GIIでは優出できていた。
外来でビッグネームは永井大介。前走の飯塚GIでは全く振るわなかったが、その前の地元ではシッカリ動いていたし、伊勢崎は2月にGIIレジェンドカップで来場した時には優勝戦まで進んでいた。
岡部聡は前走の飯塚GIで優出。各選手が走路状況に悩まされる中、得意の重走路で結果を残していた。伊勢崎走路との相性は悪くないので今回も期待できる。その飯塚GIで準決8着だったのは丸山智史。ただし、それ以外の4走は1着を2本含むオール連対。良走路での動きは良く、特に捌きが上達している印象。
篠原睦は前走が地元のGI。準決5着だったが、それ以外の4走は丸山と同様、1着2本を含むオール連対。エンジンは悪い状態ではない。大木光も前走の飯塚GIでは、エンジン良さそうだったが、苦手のブチ走路での出走が多かったため、成績自体は良くなかった。
A級では前回の伊勢崎で優勝した栗原勝測が今回も参戦。重走路でのレースが続くようなら今回もチャンス。準優勝だったのが木村義明。予選準決でもオール連対しており、調子を上げている。6月25日が最終日だった浜松で、優勝戦まで進んでいたのは三浦康平と栗原俊介。こちらも状態は良いので要注目。
そして、飯塚GIで3日目から状態が上向き、最終的に準優勝を果たしたのが新村嘉之。成績は散発傾向ある選手だが、ここ一番での勝負強さは必見だ。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-4(31期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-20(26期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-22(32期)〕
永井 大介〔川口 S-2(25期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-14(26期)〕
丸山 智史〔山陽 S-32(31期)〕
岡部 聡〔山陽 S-35(19期)〕
A級やB級にもチャンス十分の開催!
今回の地元浜松のS級は、佐藤貴也と木村武之の2人のみ。外来は中村雅人や浦田信輔など捌き巧者が襲来し、地元勢はやや手薄だが、A級やB級に好調な選手が存在し、総力戦で外来勢を迎え撃つ。
佐藤貴は前走でしっかりと優出したが、その優勝戦でまさかの反則失格。予選道中の動きは悪くなかったが、反則後だけに攻めの方は慎重にならざるを得ない。ただし、そこまで無理な仕掛けをしなくても上位に浮上してくる可能性は十分ある。木村武は前走が飯塚GIだった。ここでは天候が不順で、思うような結果を出せなかったが、スタートなどでは鋭い飛び出しを見せていたので、今回も速攻に期待できる。
外来S級は7人参戦予定で、前走は全て飯塚のGI。この中で優勝戦まで進んだ選手はいなかった。エンジン的には中村雅人や若井友和、松尾啓史あたりがマズマズ良さそうだった。中村雅は今回の浜松で、GIゴールデンレース4連覇の実績があり、走路との相性は抜群。走路がしっかりと乾いていれば強烈な追い込みを披露してくれる。若井は天候に左右されない強さが魅力。松尾はスタートを含めて序盤の位置取りさえうまくこなせば、ピンラッシュを築ける腕がある。
飯塚GIで整備を施した佐藤摩弥は、これからエンジンが良くなる余地がある。飯塚では走路状況に悩まされイマイチだった山田達也は、その2節前の地元では優勝しており、エンジン自体は高い水準にある。岩崎亮一も飯塚では連対がなかったが、前回浜松に来たときはキッチリと優出していたので、その時の動きを出せればいい。浦田信輔も前走の地元GIでは走路状況に恵まれなかった。ただし、最終日の良走路では1着を取っていたように近況、良走路での動きは上昇の気配がある。
S級以外では、浅野浩幸が前走の浜松で自身5度目の優勝を決めていた。今回ハンデ重化は避けられないが、このまま勢いに乗りたいところ。そのレースで準優勝だったのがB級の落合巧。こちらは予選、準決で1着突破。だいぶ力を付けてきている。外来A級では伊勢崎で岩田行雄と矢野正剛が優勝戦に乗っていた。
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主な出場予定選手
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佐藤 貴也〔浜松 S-7(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-11(26期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
若井 友和〔川口 S-18(25期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-23(31期)〕
山田 達也〔川口 S-26(28期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-13(23期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-15(26期)〕
ダイヤモンドレースの興奮そのままにミッドナイトが開催!
6月30日にGIダイヤモンドレースが終わったばかりの飯塚オートで、今度は7月2日からミッドナイトレースが開催される。ダイヤモンドレースで活躍した選手が多く参戦し、レースの時間帯が変わるとはいえ、その時の動きが参考になる。
そのダイヤモンドレースで最も活躍したのが新井恵匠。シリーズ通して天候が不順だったが、難しい走路状況にもうまく対応し、自身初のGI制覇を成し遂げた。まだ若手の部類だけにこのまま勢いに乗りそう。連続優勝も十分ある。
他にダイヤモンドレースで優出したのは別府敬剛、前田淳、渡辺篤の3者。別府はスタートが良くなり、最内に置かれることが多かったが、シッカリと枠ナリに行けていた。重走路は得意だが、ブチ走路もよくこなし、走路状態に左右されない強みを発揮していた。前田は2日目からエンジンが折り合い、武器のスタート力も加わりレース序盤で展開を作れていた。渡辺は初日の良走路で好タイムをマーク。優勝戦の重走路は8着だったように、良走路の方が好走が目立っていた。
今回の地元総大将は田中茂。ダイヤモンドレースではそこまで活躍できなかったが、エンジン自体はマアマア戦えそうな感じはある。同期の久門徹もシリーズ中に1着があり、エンジン状態はマズマズ。
外来S級では、丹村飛竜がダイヤモンドレースで3回連対があるなどソコソコ動いていた。逆に、角南一如や平田雅崇、西原智昭といったあたりはエンジンもうチョイの印象だった。前走がダイヤモンドレースではないS級は鈴木宏和のみ。前走は地元4日間の一般開催でオール車券に絡む成績。優勝戦も3着だった。さらにその前の地元でも優出。いい流れに乗れている。
A級でも重富大輔、阿部仁志、藤川幸宏といったあたりはエンジン的に戦える状態。良走路限定だが、川口の泉田修佑もスピードある選手。小林瑞季はスタートが切れており、序盤で有利な展開を作れそう。B級では、逃げに入ると持ち味を出せる西村昭紀に注目。また、33期女子レーサー金田悠伽、交川陽子も参戦するので注目してみたい。
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主な出場予定選手
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田中 茂〔飯塚 S-34(26期)〕
久門 徹〔飯塚 S-43(26期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-12(30期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-19(32期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-24(31期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-9(29期)〕
前田 淳〔山陽 S-37(27期)〕
平田 雅崇〔川口 S-21(29期)〕