早川清太郎が見事3連覇を達成!
伊勢崎オートで行われていた第26回GIムーンライトチャンピオンカップは、地元の29期・早川清太郎が華麗な速攻で制した。早川は一昨年、昨年に続き同大会3連覇となった。
優勝戦は良走路で行われ、試走は青山周平がトップの28、そして早川がそれに続き29、永井大介が30、佐々木啓が31、吉原恭佑が32、佐藤摩弥が33、鈴木宏和が35、中野光公が最も悪く36だった。
まずは0ハンの中野がスタートをしっかり残していく。これに鈴木宏が続いていく。早川もよいスタートを切り、序盤で好位置に付けた。そこからはあっさりと早川が抜け出し独走に入る。そのまま後続をブッチ切り、圧勝のゴールとなった。後ろでは中野がコースを抑えて粘り、鈴木宏はピタリとマークも仕掛ける糸口が見つからない。そこへ、吉原との競り合いを制した青山が浮上してくる。鈴木宏と中野を突破し、2番手に立つも先頭を走る早川は遥か先。2番手のままゴールを迎えた。
これで早川はGI6個目の戴冠。ここで驚きなのが、その全てが地元伊勢崎走路での獲得。GIIはこれまで2つ取っているが、その一つも伊勢崎の稲妻賞。地元走路では強烈な走りを見せ付けている。約2週間後には、今回と同じ伊勢崎でSGオートレースグランプリが控えている。これまで早川はSGタイトルとは無縁。しかし、次のSGは得意な地元走路、更に今回の優勝で勢いづいた点を加えれば、初めてのSG制覇も現実味を帯びてきた。
川口勢に好調車が多い印象!
7月最後の開催となるのは飯塚ミッドナイト。今年は梅雨入りしてから各レース場で不安定な走路での競争が続いていたが、深夜の時間帯のレースで高速バトルになる可能性が高いミッドナイトは、良走路での戦いが見たいもの。今節はS級の参戦が桝崎陽介だけの予定。A級、B級の選手にとって優勝のチャンスが広がる。
その桝崎は近況、調子が上がっている。前走の川口ナイター一般開催では、重走路の準決で結果を出して優出。その前の地元でもシッカリと優出しており3着に入っている。今回、唯一のS級として格の違いを見せたいところ。
桝崎が優出した川口の優勝戦に乗っていたのは森谷隼人と君和田裕二。どちらも重走路の準決を2着で突破しての優出だったが、初日の良走路でも好走を見せていた。エンジン自体は上昇中、更に今回と同じ消音マフラーで走っていたのは大きなアドバンテージになる。
その川口の開催では中山光がスピードある走りができていた。スタートの切れも悪くなく、車を外に持ち出すとペースが上がってくるタイプ。佐藤正人もエンジン状態はすこぶる良い。走りのタイプとしては、レース序盤で好位置に付け、そこからは必死に粘るタイプ。また、相馬康夫や小原望といったあたりはツボにはまると大駆けがあるタイプだ。
地元のA級では、スピード断然の重富大輔を筆頭に、ミッドナイトでの好走が多い井村淳一、牧瀬嘉葵、田中正樹が今回も上位争いを演じそう。辻大樹は前走の川口GIで上々の動きを見せていた。スタート力を武器に鋭い速攻に期待できる。
浜松の鈴木一馬は前走の地元で優出していた。厳しい突っ込みを見せる方ではないが、インが混み合うような展開になると、大外を回って浮上してくるケースが多い。
B級の中にも注目する選手がちらほら。松村真はここ何節も高い位置でエンジンが安定している。ハンデ的に前から走る機会が多いが、インコースをしっかり回るタイプで、直線で伸びている現在は後続にとってやりづらい存在になる。山陽の山本智大もこのところエンジンはずっと良い。かつては課題だったスタートも完全に克服されている。また、重走路での連対率が高いのも特長。新井裕貴は前走の浜松3日間開催でオール連対。人気薄なら狙って妙味ある選手だ。
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主な出場予定選手
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桝崎 陽介〔飯塚 S-42(28期)〕
重富 大輔〔飯塚 A-2(27期)〕
井村 淳一〔飯塚 A-16(28期)〕
辻 大樹〔飯塚 A-18(28期)〕
鈴木 一馬〔浜松 A-65(30期)〕
中山 光〔川口 A-37(32期)〕
森谷 隼人〔川口 A-44(29期)〕
君和田 裕二〔川口 A-177(30期)〕
トップの走りを見せたい鈴木圭一郎!
前回の浜松オートの優勝戦は、渡辺篤と伊藤信夫のワンツーで決着した。今回もその両者は参戦。これに全国ランク1位の鈴木圭一郎や、同11位の木村武之が加わり優勝争いが演じられる。また、外来からも強力な車が参戦し、その激しさは増すばかり。
まずは前回ワンツー決着の渡辺と伊藤信だが、その後は川口のナイター一般開催に参戦していた。ここでは順調に来ていた渡辺だったが、重走路の準決で力を出せず優出ならなかった。伊藤信も重走路の準決でフライング。ただし、良走路ではいい走りを見せていたので、今回の地元も楽しみ。もちろん渡辺は地元での連続優勝に期待がかかる。
鈴木圭一郎は、周回誤認による罰則休み明けとなった前走の川口GIでは、5日間のシリーズで白星が一回もなかった。この時は天候が不安定で、調整やレースがやりづらいという側面はあったが、全国ランク1位で1着なしは気がかり。悪いリズムにはまらなければいいが、今回は地元での競争なので、整備の面ではやりやすいだろう。しっかりとその存在感を示してほしい。
木村武之も前走は川口GI。鈴木圭と同様にシリーズ中に1着が取れなかった。近況は重走路で好結果を残せていない印象がある。リズムを取り戻すという意味でも、良走路でのレースを重ねたいところ。
外来S級は丹村飛竜、丸山智史、大木光、久門徹、滝下隼平の5車。丹村と丸山の前走は地元の3日間開催。丹村は準決4着で優出を逃したが、それ以外の2走はともに1着。エンジンは悪くなく、晴れでも雨でも対応できている。丸山は準決3着で、惜しくも優勝戦には乗れなかったが、エンジン面はそれほど心配なさそうだった。今の丸山は雨を苦手としているので、本人としては良走路で走りたいところ。
大木の前走は地元のナイター4日間開催。初日から上々の滑り出しを見せると、重走路の準決を1着で突破し優出。久門と滝下は、そこまで好成績を残せてはいないが、仕掛けて行ける機力はありそうだった。
A級の中では、S級に匹敵する実力を持っている有吉辰也や、最重ハンの10M前に置かれるようになった浜野淳に注目。特に、有吉は直前の川口で優勝しており大注目。地元では鈴木辰己が前回の地元で優出している。
新人34期の中では佐藤大地が、前走の最終日に嬉しい初勝利を挙げていた。2着や3着などもあり、抜かれた後も大崩れすることなく走れるのは2級車としては大きな強み。同期の深谷俊太や桝崎星名も佐藤大に続きたいところ。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
木村 武之〔浜松 S-11(26期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-24(31期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-30(24期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-9(29期)〕
丸山 智史〔山陽 S-32(31期)〕
大木 光〔川口 S-17(28期)〕
久門 徹〔飯塚 S-43(26期)〕
早川清太郎が同大会3連覇を狙う!
伊勢崎オートで行われている第26回GIムーンライトチャンピオンカップも優勝戦の日を迎えた。優出メンバーの半分は地元勢。川口からは2名、浜松と山陽から各1名が優勝戦に名乗りを挙げた。
優勝戦当日は未明まで雨の予報で、そこからは雨は上がりそう。最初は走路が濡れていても、優勝戦の時間までには乾くとみた。そこで、当ブログでは良走路を想定して優勝戦の展望をしていきたい。
まずは序盤。今節ここまで大健闘を見せている中野光公が、しっかりとスタートを決めていきそう。エンジンの仕上がりは上々で、レース前半では簡単にやられないとみている。ただし、記念レースの優勝戦8周回ではどこまで踏ん張りが利くかは疑問。勝ち切るまではないか。
そこで、中野に代わって逃げ展開を作りそうなのは佐藤摩弥か鈴木宏和。どちらもスタートが早い上に、枠順的にも恵まれている。しっかりと枠ナリ発進は決めそうで、中野相手なら差し込んで行けそう。ただし、その佐藤摩や鈴木宏が逃げに入っても、後続を振り切れるかはあやしい。
当ブログでの本命には早川清太郎を推す。この並びではスタート先行は難しいが、外の2者を突っ張って行くことは可能。今シリーズ4日間の走りを見る限り、最もキレ味が鋭いのはこの早川。同体のスタートを切って、前団を次々と捌いていきそう。この大会は現在、2連覇中と相性は良く、エンジン状態的に3連覇も十分。過去にこの大会では3連覇を達成するケースが、他の大会よりは多くあり、地元の早川には大きな期待がかかる。
相手には青山周平を挙げる。青山は直近で川口のGIキューポラ杯を制するなど、リズムが良い。地元の記念も今年はGII稲妻賞を取っている。大外からでもカマシ気味に行ければ優勝チャンスが広がる。3番手には永井大介。今節の動きは正直パッとしないが、準決などの大一番では勝負強さを発揮できた。優勝戦は青山の内枠に置かれている。このケースでは永井は激走するパターンが多い。そこに期待したい。次に、佐藤摩。10線の最内ならスタート先行は濃厚で、序盤で中野を交わせばマイペースの走りに持ち込める。最後に中野。準決ではハンデが重化したが、気合の走りを披露していた。優勝戦でもスタートを残せれば、高配当の演出者になるかもしれない。
◎早川清太郎
○青山周平
△永井大介
△佐藤摩弥
▲中野光公
第26回GIムーンライトチャンピオンカップ開幕!
今年で26回目を数える伊勢崎のGIムーンライトチャンピオンカップ。これまでに数々のドラマを生んできた同大会だが、今回はどのようなシリーズになっていくのか。
開催場となる伊勢崎勢は現況、最強地区といっても過言ではない。長らく王者として君臨し続けている高橋貢は現在、何節も連続で優勝戦に乗っている。前走となる川口GIでもしっかりと優勝戦まで進出し3着に入っていた。その優勝戦を制したのは青山周平。この時は走路状況が難しいシリーズだったが柔軟に対応し、優勝戦では素晴らしい仕掛けを決めてみせた。地元では今年、GII稲妻賞を制しており、ムーンライト初制覇へ舞台は整っている。
そのムーンライトで現在2連覇中なのは早川清太郎。前走となる川口GIではイマイチだったが、地元の記念では近年、無類の強さを発揮している。スタートから切れ味が良く、道中の追い込みも冴えている。同大会3連覇へ向け、初日から全力疾走を見せてくれるハズ。そして近況、飯塚の開催を3節連続で優勝してきたのは新井恵匠。その中にはGIダイヤモンドレースも含まれており、更にミッドナイト、一般開催とメンバー構成が異なる開催でも存在感を高めている。今や高橋貢、青山、早川と並んで伊勢崎4本柱の一角に位置づけされている。
他にも伊勢崎S級は、川口GIで優出してきた吉原恭佑や、内山高秀、西原智昭、田中賢といったあたりが主役の座を取って代わろうと虎視眈々、常に上位の隙をうかがっている。
外来で好調者が多いのは山陽勢。今回来場するS級は、直前まで地元の一般開催で走っていた。ここでは松尾啓史、角南一如、人見剛志の3人が優出。その中でも、松尾は準優勝で角南が3着。人見は苦手の重走路で惨敗してしまった。ただ、良走路では捌きが鋭かったので、雨さえ降らなければ好走できる。また、佐々木啓、岩崎亮一らも優出を逃したとはいえ、エンジン状態は並より明らかに上にあった。
浜松からのS級は29期と32期から2人ずつ参戦。佐藤貴也は近況、地元での出走が多く、連続で優出できている。金子大輔はエンジンやや不足気味。鈴木宏和と中村友和は、先述の2人がそうであったように互いに切磋琢磨し、走りのスキルを高めあっている。
他で実力者は永井大介や篠原睦など。ただし、どちらも近況の動きは迫力を欠いている。梅雨時で天候が不安定であり、セッティングを出せていない感はあるが、整備には熱心に取り組む両者なので早々に機力を高めてくるだろう。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-4(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-12(30期)〕
永井 大介〔川口 S-2(25期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-7(29期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-14(26期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-15(26期)〕