先日このブログでカメラが故障した話を書きました。結局それは9万3千円という非常に痛い請求書を残して完治したのですが、身の回りのトラブルは実はこれだけにとどまっておりません。
私の家にはパソコンが3台あります。1台は家用のiBookで主に家内が使い、1台は私が仕事で持ち歩くWindowsなのですが、このノートPCには持病があり、たまにメモリが壊れるので、それでは仕事にならんとこの夏、もう1台安めのデスクトップ機を購入して都合3台となっていたのです。ところが最近、ノート2台が立て続けに起動しなくなり、Winの方は増設したメモリを外すことで直ったのですがiBookは未だに眠ったまま。。。仕事では少し使いにくいので完全に趣味で持っているMacchintoshですが、修理代をかけて復活させるかどうか考え中です。
さらに考えてみると、ここ3〜4ヶ月の間には炊飯器も電源が入らず買い換えたし、FAXやHDD-DVDビデオデッキも不調をきたしてハラハラした覚えがあります。ここまで次々と電気製品が壊れると、あまりのツキのなさにただの偶然ではないのでは?とさえ思わずにはいられません。
人にこの話をすると、たいていは静電気体質を疑われるか、あるいは何かに憑かれているんじゃないの?ということになります。話がオカルトめいた方向にいくと即、マユツバとみる向きもあるでしょうが、私は「科学で証明できないものは存在しない」というよりも、「科学はすべてを証明できるほど万能ではない」と考えた方がロマンがあって好きなタチなので、オカルトも否定はしません。とはいえ、私には霊感なんて全然ないし、ましてぼんやりとした人影を見たとか、夜中に体が動かなくなったとかいうことも一度もないのですが……
しかしそう考えてみると、以前テレビ番組で見た森公美子さんの話が脳裏をよぎります。森さんは私と同じ宮城県出身の声楽家ですが、むかしから霊感が強いのだそうで、亡くなった友人が幽霊となって遊びに来たエピソードは有名です。古典的イメージでいくと幽霊というものは沈痛な面持ちで恨めしや〜とか言うものだと思うのですが、このご友人、やけに明るく元気にお話をした上、「私ずーっと合気道やってで集中力あっから、ほらすっかり見えるでしょ。足のない幽霊っているでしょ?あれは集中力がたんねぇんだ!」とご教示なさったとか…。それは余談ですが、同じ番組内で、幽霊というものは電気系統だから電気製品をすごく使うという話が出ていました。
霊は電気製品をコントロールしやすい…。まさかね…、とは思いながらも、先日取材先のパワーストーンショップでお土産に頂いた、破魔と浄化の力があるという石を携帯のストラップに取り付けた私でした。。。。
(文/写真・佐藤到)
さあ!いよいよ来週は南部杯。みちのくレース岩手競馬唯一の(に、今年からなってしまいました)GI競走を目前にして、気分はいやがおうにも盛り上がって参ります!!
と、その前に。今年の南部杯ポスターには、南部家の家紋である『向い鶴』が描かれていますね。この紋、よくよく見ると向かって左の鶴は嘴が閉じているのに対し、右は開いているのにお気づきでしたでしょうか?私はこれまで全く気が付きませんでしたが、これはいわゆる“阿吽”を表しているのだそうです。ということはこれがもし両方閉じていたら、鶴が対になっているデザインの意味が半減してしまいますね。ところがそう思って観察すると、口を閉じた鶴が描かれている場面にもたまに出会います。みなさんも向い鶴を見かけたら、その真偽を確認してみて下さい。
そもそもなぜ、南部家は鶴なのか?一説には室町時代に南部一族が秋田を攻めた際、二羽の鶴が陣中に飛来し、その後、戦に勝利したというエピソードが伝えられています。これには伏線があって、先陣を担った南部光経が戦勝祈願に家臣を出羽の霊場・月山と湯殿山へ使わしたところ、ほどなく夢の中で月山から二羽の鶴が飛んで来るのを見たのだそうです。その鶴が現実に戦場に現れ、一躍勇気づけられたのだとか。
またそのときの夢には続きがあり、9つの星が天空から落ちてきてそれを懐に入れたのだそうです。いかにも縁起の良さそうなシーンですが、この「9つの星」は秋田9万石と、陰陽道などで用いられる「九曜」をかけていると思われます。そしてこの星は、家紋の鶴の胸にもしっかりと輝いているんですね。これもワタクシ初めて知りました。
(文/写真・佐藤到)
またまた競馬に無関係な話題から入りますが、お付き合い下さい。
盛岡競馬場で南部杯が行われる前日の日曜日、日本モータースポーツ界最大のイベントが今年も開催されます。それはフォーミュラワン世界選手権日本グランプリ。F1日本GPと言ったほうが通りが良いかもしれません。
今年、日本のモータースポーツファンの期待を一身に集めるのは、日本人2世ドライバー中嶋一貴選手。彼は日本人初のレギュラーF1ドライバー・中嶋悟氏の長男としても知られています。中嶋悟は最高位4位と表彰台には手が届かなかったものの、ロータス・ホンダ所属時代にはあのアイルトン・セナのチームメイトを務め、また『雨のナカジマ』と呼ばれて難しいコンディションでの走りが光る選手でした。カズキは同じく2世ドライバーのニコ・ロズベルグ選手(こちらの父は元世界王者のケケ・ロズベルグ。ケケが活躍していた頃、日本ではまだF1をテレビ中継していなかったので、彼の現役時代を知っているという人は相当のツウですね)とタッグを組み、名門チーム・ウイリアムズで果敢に戦っています。
彼らに共通しているのは、2世ドライバーと言われることに抵抗を感じていること。中嶋一貴選手に至っては、父のネームヴァリューでサポートを得られるであろうホンダを自らの意志で離れ、トヨタ系のチームで頭角を現し、ついにトヨタエンジンを搭載するウイリアムズに世界最高カテゴリーのシートを獲得しました。
昨年の最終戦から参戦している彼ですが、実質上は今年がルーキーイヤー。ところが開幕戦で8位入賞!その後も爆発的な見せ場はないものの確実な走りを続け、モナコGPでは日本人初の入賞を記録するなど、地道にその評価を高めています。
来る12日は凱旋帰国となりますが、ここまで良い流れで来ているだけに地元グランプリでどんな走りを見せてくれるか楽しみです。
ところで2世というとスポーツ選手だけでなく、タレント、俳優、代議士などなど、いろんなところでそう呼ばれる人がいます。中にはこの肩書きを積極的に利用している人もいれば、反発している方もいるでしょう。しかし見る側からすれば、「君のお父さん(お母さん)の活躍を覚えているよ」という気持ちはかなり大きく、それだけで親近感を感じたり応援しようという気持ちが起きたりするものです。
これが競馬というスポーツにおいては、血統の重要性と人間よりも遙かに早い世代交代のおかげで『あの馬の子供』が登場する機会が非常に多くなります。それほど年季の入ったファンでなくとも、3〜4年ファンを続けていれば2世代にわたる競走馬が走るのを目にすることが出来るでしょう。これは人ならぬアスリートを応援している私たちの特権と言えるかも知れませんね。
さて今度の連休。日曜日にはナカジマが表彰台に、月曜にはミスハクギンやメイセイオペラの仔が先頭でゴールするのを見れたら最高!!ですよね。
先日、オーロパークの直線でいつものようにカメラを構えていたときのことです。ゴールシーンを撮り終えると、突然スタンドの方から「おぉぃ到、いたる!」と呼ぶ声が。誰だろうと思って見上げたのですが、すぐにはその顔と一致する記憶が見つかりません。
「俺、わがっか?」
「えっ、えぇ〜っと……ゴメンナサイ(汗)」
「なんだよぉ〜、ほれ、○○高校の同級生のA井だよ!」
「…??、……あ、もしかしてラグビー部だっけが?」
「んだんだ!」
A井君は私の記憶中の彼とは雰囲気がだいぶ違っていて、名前を言われても一瞬ピンと来ませんでした。かれこれもう20年近く前ですから無理もありません。しかし彼の方は、私の風貌が当時からあまり変わっていないこともあってすぐに分かったようです。というか競馬場に来て私を見つけたのではなく、なんとインターネットでこのブログを見て「お?これイタルじゃん!?」となり、わざわざ顔を見せに来てくれたと言うのです。
私は以前から、こうして顔と名前を出して仕事をしていると、私を知る人が「あれ?こいつ知ってるぞ」とか「ほ〜、アイツやってるなぁ」と日本のどこかで見ていてくれるかもしれない、そうしたら嬉しいなぁと思っていたのです。それが何と、直接会いに来てくれるとは!本当にありがたいことです。
話は変わって某日、盛岡の厩舎地区をぶらぶらしていると、こんな↑光景に出会いました。
何をしているか分かりますか?答えは「馬服を洗っているところ」。馬服はその名の通り、馬の背中から胴体を包むように羽織る服です。当然、けっこうな大きさがありますし、金具がついていたりもするので普通の洗濯機で洗うのは無理だと思われます。でもまさか大型コインランドリーに入れるわけにもいかないでしょうし、どうやって洗濯するのかなぁとは思っていたのですが、これってスーパーなどでフロアーを水洗いする業務用の機械ですよね!?
もっともこれはこの厩舎での工夫で、他所ではデッキブラシを使って人力でやっているところが多いのだそうですが。うーん、なかなか豪快ですね (^^)
(文/写真・佐藤到)
先日は北京オリンピックの話題に触れましたので、今度はこっちを書くべきでしょうね。
9月14日に北京で行われたパラリンピック陸上円盤投げで、岩手県九戸郡洋野町種市の大井利江選手(60)が見事な銅メダルに輝きました。大井さんはアテネ大会銀メダルに続く連続の表彰台。今回メダルの色はひとつ下がりましたが、この大会から障害程度のクラス分けが変更になったそうで、より障害の軽い選手と戦って得た、価値の高いメダルとなりました。種市といえばテレトラックがあって岩手競馬ファンにも馴染みの深いまち。拍手!!!!!
しかしあれですね。健常者の方のときはテレビのどの局を回してもオリンピック・オリンピックで、日本人選手の獲得メダル数は何個!とやっていたのに、パラリンピックとなると、NHK教育テレビで毎晩1時間の枠しかないんですね。昼間の情報番組なんかでは報道していたのでしょうか?
そもそもオリンピックとパラリンピックは同じ夢の舞台、同等の大会のハズ。たとえそれは建前だとしても、これほど扱いに差があって良いの??
しかしそういう私も、本大会期間中はテレビの前に座れる時間があれば「どっかのチャンネルでオリンピックやってないかな?」とリモコンに手を伸ばしていたのに、次はパラリンピックが始まったからといって「テレビでやらね〜のかよ!」とぼやきながらネットで情報収集する、というわけでもありません。それどころか岩手県民のメダリストが誕生したことですら、このところ地方紙やローカルニュースを見ていなかったこともあり、この原稿を書くに当たって初めて知ったという始末。これじゃいけませんねぇ……
何故こんなにも、注目度が違うのか?選手は健常者と同じように努力しているのに、です。馴染みのない競技だったり、障害の種類や程度、運動機能によってクラスが細かく分けられていて複雑だからでしょうか?それも少しはあるかもしれませんね。
それとも単純に、プロあるいはプロに近い待遇で鍛錬を積んだ本職の選手が、ハイレベルなパフォーマンスを発揮するところが見たいものなのでしょうか??
でもなぁ。それだと私の好きなアレも否定されちゃうんですよ。ほら、『環境や設備、資金などの制約があるから単純な力比較では中央にかなわないけど、こっちにはこっちの良いところがあるんだよ』っていつも言ってるアレが。。。。
(文・佐藤到)