またガソリンが値上がり! しかも今度は一気にリッター10円以上も価格が跳ね上がり、私の行きつけのスタンドでは16円の値上げになりましたね。しかし先月の暫定税制期限切れの時はリッター10円増であれほど騒いだのに、今回は報道番組で取り上げられる時間が明らかに少なくなりました。私などは前日に満タンにしておくのをうっかり忘れそうになったほど。何もかもが値上げ値上げで、特にガソリンがという状況ではなくなっているのでしょうか。
それにしてもこのところの物価上昇はヒドイですね。最近安くなったのって、携帯の家族間通話ぐらいではないでしょうか?これらのほとんど全ての原因は原油取引価格が上がった為なのだそうです。例えば農産物であってもビニールハウスの暖房に重油が使われ、納豆のパックも石油から出来ているのは皆さんもよくご存知でしょう。しかしそれにしても、身の回りの物ほぼ全てが石油に依存していることを、今になって改めて思い知らされますね。なぜ、いつかは底をつくことが分かっている資源に頼りきった社会になってしまったのか?などということを今更言っても仕方ないのですが、景気の良かった時代に良い思いをした人たちに、イヤミのひとつも言ってみたくなります。
と、先月に続いてまたガソリン価格の愚痴を書いてしまいましたが、近頃のニュースは本当に暗い話題ばかりですねぇ。生活が苦しくなる話と、そんな社会にブチ切れてしまった人の凶行、あるいはお客の信頼を裏切って自分たちの利益だけを守ろうとした人たちのこと、○○競馬の売上げ減とか……。気が付けば“明るいニュース”って最近ありましたっけ?あったのかもしれませんが、なんだか思い出せなくなっています。月探査機「かぐや」が送ってきた青い地球の映像にはすごく感動しましたし、“ねこ鍋”にはとても癒されましたが、生活が楽になるとか、社会がより良くなるというネタはほとんど無かったような気がしますね。私のようにもともとギリギリで生きている者は、この先ちゃんと生きていけるのでしょうか??
暗い話ばかりというのもなんですので、最近ウケたことをひとつ。
先週の土曜日28日、岩手競馬本年のCMキャラクター兼スポークスマンの東幹久さんがオーロパークに来場しました。当日の様子は岩手競馬公式ホームページ内でレポートされていますが、企画のひとつに、抽選で選ばれた一般ファン2名がメインレースの優勝馬関係者、そして東幹久さんと一緒に記念写真に納まるというのがあり、私はこのときの撮影役を仰せつかりました。このとき優勝ジョッキーの小林俊彦騎手が、突然、背中に隠し持っていたあるモノを頭に。それはなんと、東幹久さんのお面! 岩手競馬HPは現在このシーンがトップ画像になっていますので見てみて下さい。真面目に整列した記念写真の中でひとりだけ被り物… 私は事前に知っていたのですが、それでも可笑しくて一瞬、シャッターボタンが押せませんでした。トシヒコさんやってくれますね〜!!
今日は特にテーマもなく、思いつくままに……
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先日のみちのく大賞典、菅原勲騎手が見事に岩手の面子を守ってくれましたね。そして入線後早々に下馬所へと引き上げて来てこのポーズ!
勲騎手のガッツポーズって久しぶりに見ました。確かではありませんが、グレードレース以外ではここ数年記憶にありません。それほどイサオさん自身会心の騎乗だったのでしょうね。
私がレースを撮影するとき、スタンド前を一度通過する距離の場合は1周目とゴールで撮影位置を移動することがあります。このとき外ラチ沿いを走りながら、なるべくは馬群の様子を見ながら移動するのですが、どうしても目線を外している間に展開がわかならくなることがあります。先のみちのくもそうだったのですが、ゴールを撮るポジションに入ってモニターを見たら、なぜか最後方にいたはずのブラーボウッズが先頭に並び掛けていて「?」でした。まったくイサオマジックですね。見応えのあるレースでした。
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この日の午前中、私は遠野市宮守町の柏木平で行われた「東北馬力大会馬の里遠野大会」を見に行っていました。 ここは常設の輓馬コースなのですが、砂がやや深いのでしょうかね。平地の部分でも若干、馬の負担が大きく苦しそうに見えます。また障害も2つと輓馬の標準スタイルとなっており、輓馬の迫力を堪能できます。
会場は猿ヶ石川が大きく蛇行し山肌を削り取った河川敷にあり、観客は一段高い堤防の上から見られるので見通しが良く、観戦にはオススメの大会。カメラマンとしても、障害を越えてくる馬の背景が山の緑になるのできれいな構図をとりやすく気に入っています。会場の雰囲気も屋台などが多くてオーロよりお祭り色が濃いのではないでしょうか。
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さて、来る6月28日土曜日には、ついに今年の岩手競馬CMキャラクター・東幹久さんがオーロにやってきます。4月の発表時から期待していたのですが、早くも実現です。
個人的には当日の衣装にも期待してしまいます。もし眼鏡に蝶ネクタイだったら、やってくれるな〜って感じですね。そうしたらみんなで「しんいちさ〜ん」と声を掛けましょう! それと、サプライズでどんど晴れ共演者を連れてきてくれたりしないかなぁ〜?川村ゆきえさんあたりが、出来れば仲居さんモードではなくグラビアモードで登場してくれたら嬉しいのですが(^皿^;)
(文/写真・佐藤到)
6月14日土曜日午前9時前、東北地方は強い地震に見舞われました。岩手・宮城内陸地震と名付けられることとなったこの震災が、岩手と宮城の県境付近で大きな爪痕を残したのは報道で伝えられているとおり。今後も続報が出てくるたびに、いかに被害が甚大だったかということを思い知らされることでしょう。
地震発生時、私は盛岡競馬場の撮影をお休みし、今日は盛岡市・滝沢村の伝統行事「チャグチャグ馬コ」の写真を撮ろうと出掛けるところでした。揺れ始めは駐車場を歩いていたためか分かりませんでしたが、家の中で物が落ちるガシャンという音を聞いて周りを見渡すと電線が大きく揺れています。激しい縦揺れはちょうど10年前に岩手県内陸北部地震でも経験しているので、断層性の直下型地震であることはすぐに分かりました。急いで室内に戻りテレビを点けるとNHKが最初に特別番組を。それを見て始めて、阪神淡路大震災に匹敵する規模の大きな地震であったこと、複数の死者がでているなど大変なことになっているのを知ったのです。
幸いと言って良いのか、盛岡では震源から離れているため大きな被害は無く、オーロパークでの岩手競馬は平常通り開催。チャグチャグ馬コも経路が一部短縮されたものの通常通り行われました。ただ、近年この祭りに参加する馬は盛岡滝沢周辺だけでは足りず、県外からの参加者も多いのです(今年は97頭が行進したとのこと)。休憩地点となる中津川河原に並んだトラックの中には、宮城県北の栗原市や加美郡の文字が… きっと馬コ行列で歩きながらも気が気ではなかったでしょうね。こちらに来ていて直接被災せずに済んだのなら良かったですが、帰り道は無事に着いたでしょうか。自宅のご家族や厩舎は大丈夫だったでしょうか。心配です。
一方、比較的震源に近かった水沢競馬場はどうだったのだろうと、翌日のオーロで水沢所属の関係者何人かに聞いてみました。厩舎では、それまで経験したことが無いような激しい揺れに馬も人も驚いたものの、立てかけていた物が倒れた程度で負傷や物損はほぼ無かったようです。臆病と言われる競走馬ですが、暴れて怪我などしなくて本当に良かった。またスタンドのほうは一部の壁やガラスが破損したとのことですが、大きな損傷は受けていないとのこと。(ただし念のため今週は2階以上の発売所を閉鎖)考えてみればこの建物は、2005年に耐震補強工事が行われており、その効果を証明する機会となったと言えそうです。もし補強が施されていなかったらもしかして…と思うとゾッとします。付け加えると、さらに震源に近い旧胆沢町にご自宅がある某調教師さんは、棚の物などが落ちて家の中が大変だとのこと。片付け頑張って下さい。
写真は昨年秋に須川岳(宮城県側では栗駒山と呼びます)に登った際、山頂から見た宮城側の山々。今回いちばん被害の大きかった地域です。このとき通った一ノ関市からの道路も橋が崩落するなどズタズタになり、しばらくは通行できそうにありません。須川岳には今年も行きたいね、などと話していた矢先だっただけに残念です。
もともと東北地方は地震が多く、特に宮城県沖は近いうちに大震災が起きる可能性が警戒されていましたが、今回の震源域はあまり注目されていなかった地域。近くにある“北上低地西縁断層帯”という断層は国の警戒リストに載っていたものの、100年以内に地震が起きる確率はほぼ0%とされており全くのノーマークだったそうです。断層の活動周期が1万5千〜2万年ということですから、人間の時間尺度では想像もつかないのも致し方ありません。というか、そもそも地震の巣の上に乗っかっているようなこの島国では、知られている断層などほんの一部なのでしょうね。逆に言えば断層の活動データが無くとも、あらゆる場所でいつ何が起こってもおかしくないと思った方が良いのかもしれません。
私たちは科学という力の下に物事を知り尽くしているような錯覚に陥りがちですが、人間が解っていることなど、大自然のほんのひとかけらに過ぎないのでしょうね。
最後に、被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。一日も早くいつもの生活に戻れることを祈っています。
(文/写真・佐藤到)
p.s.
このような大きな出来事があるといろいろと考えてしまいますね。文章にしようとしても全然まとまりません。
○揺れの加速度を現すガル値が史上最高記録。阪神淡路の約3倍とは!
○地元で消防署員をやっている友人は被災地に派遣されただろうか?
○元岩手競馬騎手で栗原市出身の千田和江さんはどうしているだろう?
○最近、断層性の地震が多くてプレート性のが少ないのがかえって不気味だ。
○手塚治虫氏の漫画『ブラック・ジャック』の中に6月14日午前8時頃に東北地方でM7.0の大地震が起こるエピソードがあった。
○エトセトラ、エトセトラ……
先月このブログで、ガソリン価格がリッター当たり10円ほど上がるらしい、と書きましたが、蓋をあけてみれば10円どころか十数円という大幅な値上げになりました。ということは満タン給油すれば約1000円ほど支払い額が多くなるということですから、これは大きいですね。ただでさえ何から何まで値上げ値上げ。その一方で収入は全然増えないし… これでは多くの人が余分な出費を抑え、特に競馬のような趣味のレジャー費を切りつめてしまうのは当然かもしれません。
またその記事では車を買い換えなければならないという話もしましたね。車の好みは二の次に、安さ優先で中古車を探した末、最後にある1BOX車に決まりました。年式は相当古いのですが、走行距離がそれ程でもないので状態はまあまあ。そしてたまたまなのですがディーゼルエンジン搭載車でした。
このご時世に大気汚染のもとになるような車を、と思われるかもしれませんが、ディーゼルはガソリン車に比べてトルク特性にすぐれるため燃費が良い=CO2排出量が少ないということで、欧州では小排気量ディーゼル車はむしろエコカーと認識されています。日本国内ではディーゼルエンジンのモデルがラインナップされていない車種でも、現地生産モデルにはある、ということも珍しくありません。まぁ正直言うと、地球により何より自分の懐に優しいというのが大きいですけどね。ガソリンより軽油のほうが安いですから。
ところがその一方で、懐に痛い事実も知らされることとなりました。みなさんは自動車税の『グリーン税制』というのをご存知でしたでしょうか。これは一定の省燃費基準や低排出ガス基準を達成すると、達成度に応じてその車種の所有者が払う税金の額を減額するというもの…というのは私も分かっていたですが、その逆があるというのは知りませんでした。これは新車登録からガソリン車は13年、ディ−ゼル車は11年を超える古い車は環境に悪いから、クリーンな新車に乗り換えを促すようにと税金が10%アップになるというのです。
これはわたくし納得がいきません。古い物を大事に使うことが環境負荷になるなんてことがあるのでしょうか?確かに技術的に優れた最近の車は燃費も改善されているし、排気ガスもクリーンになってきているでしょうが、しかし例えば新車を製造するときに消費されるエネルギーなんかは計算されているのでしょうか?大体にして税額軽減の方は対象車にステッカーを貼るなど目立つようにしておいて、重課の方は告知不十分なまま施行されているのが気に入りません。もしかして知らなかったのは私だけ?でもこういうことは、新聞やTVニュースをあまり見ていないような人間にもわかるように行わなければならないのでは。
みんなが古い車を大切に乗り続けたら誰が困る?なんてことを考えていると、法律をつくる人達とそこに影響力を持っている人達、そのあたりの関係について、ついつい穿った見方もしてしまうというものです。そうそう、地上テレビ放送のデジタル化なんていうのももうすぐですねぇ。私はアナログテレビでもそれほど不便に感じたことはないのですが。。。。
さて、そんなご時世なのであれば、地方競馬を救済するような少々強引な法律でも作ってくれませんかね。地域の文化的風俗及び生物資源を保護するために、競馬場のある自治体に住まう20歳以上の住民は、ひとり毎月3000円以上の馬券を必ず購入すること、な〜んて…。
そんなマニフェストを掲げたら、絶対当選できないだろうなぁ……
たびたび私事から始まって申し訳ないのですが、明日から修学旅行に行ってきます。ハァ?オマエ年はいくつだ!? と言われそうですが、実は競馬とは別の仕事で小学校の卒業アルバム用の写真を撮っていまして、この時期はいくつかの学校に同行して修学旅行か、でなければ林間学校に行くというのが毎年の恒例となっているのです。
盛岡地区の小学校の行き先はほとんどが仙台・松島。伊達政宗関係の史跡や資料館、松島観光に仙台市街での班別自主研修などが主な行程ですが、一番はやはり八木山ベニーランドという東北最大の遊園地が目玉ですね。元気で明るく、そして修学旅行という最大行事で普段以上にテンションの上がった子供達と2日間を共にするのは、仕事といえども楽しいものです。
逆に盛岡を訪れる学校というのも多くあり、北海道方面からの中3生や、宮城など南東北から2年生の研修旅行生が5月頃を中心に街中を連れ立って歩いています。こちらも市内は班別行動で、三ツ石神社の“鬼の手形”や報恩寺の五百羅漢を見学しながら昼食には冷麺・じゃじゃ麺・わんこそばを味わうと言うのが定番コース。また、前後に遠野や八幡平市での農業体験を組み込んでいる学校も多いようです。
そんな行程を見ると、馬好きの私としてはせっかく岩手に来たのに馬と接する機会がもっとあっても良いんじゃないかと思ってしまいます。岩手という地の風土を語る上で馬は欠くことの出来ないもののはずですが、いまの社会科の教科書では、南部曲がり家なんて載っていないんですかね?
もっとも、じゃぁ○○人が研修に行きます、となったとして受け入れられる牧場あるいは農家がどのぐらいあるのかという問題もあります。いくら岩手はかつての馬産地といっても、現状がこうですから致し方ありません。私の知る限りでは八幡平市のライディングファームが研修を行っていましたが、例えば3クラス100人とかになると無理かもしれません。
いっそ月曜日にオーロパークで競馬体験をしてみては?…さすがにギャンブルはダメですかね… でも馬が思いっきり走る姿を子供達に見せられたらいいのに、と思うのです。
いま競馬関係の職に就いている人や競馬好きな有名人の話を聞くと、子供の時に競馬場や牧場で馬に触れる機会がたまたまあって、それ以来、馬が忘れられなくなった、というのが多くあります。東幹久さんもそうでしたね。いまの岩手競馬は現状の売り上げを回復させることが早急な課題であることはもちろんなのですが、未来を担う子供達に少しでも馬に興味を持たせることも大切なのではないでしょうか。
聞くところによりますと、盛岡競馬場でも何年か前、自主研修の中学生に厩舎作業の体験学習をやってもらったことがあるようです。これからは県の関係部署と協力し、競馬場や遠野馬の里、個人の牧場などに積極的に研修旅行を誘致してはどうでしょうかね?