
12月31日(金)、大晦日の恒例行事となった岩手版グランプリレース「第36回桐花賞」(3歳以上オープン 水沢2000m)のはファン投票が12月4日(土)から水沢競馬場、盛岡競馬場ほか各岩手競馬発売施設及びインターネット等でスタートした。
◆投票受付期間
平成21年12月 4日(土)~19日(日)までの岩手競馬及び他地区競馬発売日
※インターネット投票は、4日(土)から19日(日)正午までの受付
◆受付場所
盛岡・水沢競馬場、各テレトラック、UMACCO盛岡大通及び、JRA東京・福島競馬場・ウインズ津軽内岩手競馬専用発売所のインフォメーション
岩手競馬公式ホームページ(www.iwatekeiba.or.jp)、または携帯電話からは(tesio.jp)内の専用ページ
※投票用紙に切手を貼っての応募も可能【 ※12月19日(日)必着 】
◆投票方法
専用投票用紙に、岩手競馬所属馬(3歳以上)の中から桐花賞に出走させたい馬を3頭までを記入し投票。
◆ファン投票プレゼント
投票いただいた方の中から抽選で100名様にプレゼント。
【賞品】
A賞 32型液晶テレビ(東芝REGZA) :5本
B賞 やまなか家ホルモン鍋セット( 4~5人前) :35本
C賞 小岩井農場マドレーヌ( 5個入) :60本
先日、3歳三冠を達成したロックハンドスターが早々と出走を表明。また船橋在籍時に岩手の重賞2勝し、転入2戦目の栗駒賞優勝リュウノキングダム、スケールの大きさ一目サクラマジェスティ、未完の大器コアレスレーサーなど強豪がズラリ。例年以上に話題の多い「桐花賞」になりそう。みなさんも振るってご応募ください。
5日(日)メインはC1級馬による水沢1800m戦「錦秋湖賞」。今回も好調馬がズラリそろったC1特別。総合力に加え、距離1800m対応、そして馬場適性など様々なファクターが入り混じった一戦となった。
主軸はトウカイフォスター。中央6戦0勝から転入。芝専門に使われてきた小柄な牝馬で、地方ダートが合うかどうか未知数だったが、アッサリ3連勝マーク。どこからでも動けるタイプでレース内容の良さが際立っている。昇級初戦の前走も余裕の好位抜け出しを決め、2着に6馬身差をつけて圧勝した。
今回はC1でも上位組が相手だが、素質は間違いなく一驚品。距離がいきなり1800mへ延長されたが、中央時代に芝2000mを経験して4、7着。血統からも距離は問題なしと見ていいだろう。
逆転筆頭はファーマレッド。中央0勝ながら3着1回。5戦目以降は地方交流・門別へ遠征して3戦2着2回の成績を残して岩手へ転入。当初は芝にチャレンジして3、2着止まりだったが、ダートに替わって目下2連勝中。一線ごとに迫力が増す一方。良血が開花した。
ケージーカツタロウは夏油賞で7着に沈み、9月の盛岡戦で鼻出血が発生して取り消し。ちょっと歯車が狂った感じだったが、戦列復帰した前走を圧勝。太め残りだったにもかかわらず、2着に7馬身差をつけてブッチ切った。叩かれてさらに上昇必至だ。
あとは得意の水沢へ替わって反撃に転じたスズノライコウ、ダート戦で連対パーフェクトを誇るミスターガッテン、あとは近走伸び悩み気味だが、距離1800mは大歓迎の格上馬コスモアンファングも軽視できない。
◎(7)トウカイフォスター
○(1)ファーマレッド
▲(10)ケージーカツタロウ
△(3)スズノライコウ
△(9)ミスターガッテン
△(8)コスモアンファング
3連単は7、1、10のボックスが本線。あとは7、1の折り返しから10、3、9、8へ流す手も
馬複 1-7、7-10、3-7、7-9、7-8
<お奨めの1頭>
11レース タケショウナイト
元々は先行力と粘りが身上だったが、前走は一転して差し競馬から2着確保。この芸当ができればさらに上を目指せる
"岩手の至宝"菅原勲騎手が地方競馬通算4000勝を達成した。11月29日、最終11レースでスズモンスターに騎乗し、好位追走から逃げ切りを図ったグラスバラードを直線でキッチリ捕らえて快勝。地方競馬史上6人目、現役4人目。もちろん岩手競馬では前人未到の偉業となった。
この記録の凄さは岩手競馬の環境を考えれば一目瞭然。通年開催ではなく冬休みが約2ヶ月あり、菅原勲騎手がデビューした当時は年間100日程度の開催。今でこそ年間130日だが、それでも週末3日間だけの競馬。騎乗日数、回数も北海道はともかく関東以西とは比較にならないほど少ない。
菅原勲騎手は1981年10月デビューだから、ちょうど今年で30年目に突入。単純計算で考えれば年間133勝ペース。仮に通年で南関東のように週5日間の開催だったら、どれほどの数字になったか。しかもJRAと土、日の開催がかぶるため、JRAへ挑戦した場合には地元騎乗は"0"。
ここ3年は冬期間に限って短期所属替えで南関東で騎乗。その数字も加算できたのも4000勝達成を早めたが、通算勝率22・5%は驚くばかり。4回に一度近くは勝利をモノにしていることになる。まさに岩手競馬、いや地方競馬の宝だと断言して差し支えないだろう。
今週4日メインはA級三組「えさし郷土文化館レース」(水沢1600m)。2ヶ月ぶりを見せ場作って4着に粘ったハッピートークが、ひと叩きされて首位を奪取する。
昨年9月、中央7戦未勝利から転入。格付けにも恵まれてC2でいきなり3連勝をマークしたが、次第にメンバーが強化され、頭打ちのレースを繰り返してシーズンを終了。しかし冬期間の休養がプラスに大きく作用。C1で3連勝を飾り一度、2着に敗れたが、これは初の1800mに戸惑ったから。その後は再び連勝街道を突っ走り、4連勝目がオープン牝馬特別・フェアリーカップ優勝を果たした。
ただ毎回、脚元と相談しての出走で1ヵ月半以上の間隔が開いたA級戦で4着。連勝がストップし、またもや2ヶ月ほど休養。使い込めないのが残念な限りだが、それでも復帰戦の前走では2番手追走から4角で一旦先頭。直線では息が持たず4着に沈んだが、見どころ十分だった。
しかも今回は連闘で臨め、これが体調面での問題がないことの証明。ひと叩きされた上積みも見込めば勝って当然の一戦と言っていいだろう。水沢1600mも5戦4勝。唯一の4着が休み明けの前走で水沢マイル戦に絶対の自信を持っている。
逆転筆頭はケイジーウォリア、エスユーペニーかで迷ったが、ケイジーウォリアを上位に採った。小回り水沢では馬群をさばくのに手こずっているが、それでも先行競馬で決着した前走でも3着。オリオンザクロノスとに叩き合いで先着を許したが、直線で確実に台頭できる末脚が最大の武器。展開に注文つく面があるが、ここならしっかり2着を確保できる。
エスユーペニーは中央1勝500万下からの転入でA級通用かどうかと思ったが、初戦2着。2戦目は2番手追走からパーフェクト内容で快勝。これを評価され、重賞・青藍賞で2番人気に支持されたが、伸びを欠いて6着。続く盛岡ダ1600m戦でも6着に敗れて休養。今回が2ヶ月ぶりの実戦となった。ここ通用は転入2戦で証明済みだが、如何せんレース間隔が開いたのが気がかり。アッサリか、それとも凡走かの可能性がある▲評価に落ち着いた。
前走は流れが合わなかったヤマトスピリット、あとは前走で復調の兆しがうかがえたソフトパワーを押さえたい。
◎(5)ハッピートーク
○(8)ケイジーウォリア
▲(2)エスユーペニー
△(7)ヤマトスピリット
△(3)ソフトパワー
3連単は5を1着固定に8、2の折り返しが本線。あとは7、3を3着押さえ
馬複は 5-8、2-5、5-7、3-5
<お奨めの1頭>
2レース カゼノルビー
スタートに課題を抱え、前走は後方からの競馬。1枠が若干気になるが、総合力上位は転入初戦1着で一目瞭然
今回は微妙に競馬に関係するようなしないようなネタから。
来週12月4日、東北新幹線の八戸-新青森間が開業し、新幹線が本州を南北に貫く事になりました。
八戸と新青森の間には七戸十和田駅ができるのですが、これが面白い場所にあって、例えば日本軽種馬協会の七戸種馬場(現在はキャプテンスティーヴやロドリゴデトリアーノが繋養中)が目と鼻の先、グリーングラスやタムロチェリーを送り出した諏訪牧場、かつて帝室御賞典馬を多数輩出した名門・盛田牧場なんかも、それこそ歩いていけるくらいの所なんですね。
青森の馬産といいますが、中心地はやはり七戸エリア。「馬産地のど真ん中にある新幹線駅」「新幹線駅から歩いていけるサラブレッドの種馬場」・・・。私はまだ見ていませんが、開業告知のポスターの中には諏訪牧場を舞台に制作されたものもあるそうですね。新幹線が開通する事で、青森・七戸の馬産地に再びスポットが当たってくれれば・・・。
対抗はあまり悩まず(3)セリトスガッテン。前走はスニークをわずかに捉えきれずの2着、しかし逆に言えば特別2着馬を初対戦で追いつめたのだから立派と言うべきで、そこはハイレベルの認定戦を戦ってきた経験が活きた感がありました。依然前残り気味の傾向が続くコース状態ですが前走よりは差し届きやすくなっているし、ここは逆転までの期待で。
3番手は捻って(9)ガッテンモントレーを押さえてみます。芝はどうやらからきしですがダートでは大崩なし。距離も問題ないようですし、少しでも差し有利の状況になれば突っ込んできておかしくないと見ます。
以下(1)トーホクポラリスと(7)シュクモモコまで。(1)はここ2戦がいくら重賞だとはいえ負けすぎ、調子下降感もあって気になるのですが、それでも強豪の中で先行できていた点を評価。(7)は未だ未勝利ながらダート1400mという条件が合いそう。いきなり勝ち負けとまでは言いませんが、上位争いの一角に加わってきていても何ら不思議ではないと思えます。
●10Rの買い目
馬単 (2)=(3)、(2)=(9)、(3)=(9)、(1)=(2)、(2)=(7)
前日27日はフレッシュジョッキーによる「シルバーステッキ賞」。28日(日)はリーディング上位による「ゴールデンステッキ賞」。クラスはその年で変動があったが、一貫して水沢1900mを舞台に行われてきた。例年、12月暮か年明けの実施だったが、今回は昨年と同様、11月末での実施となった。
過去10年で最多3勝をマークしているのが小林俊彦騎手。過去32回をさかのぼっても5勝。2位・三野宮通元騎手(現調教師)、千田知幸元騎手(同)の3勝を引き離して断然の実績を誇る。
意外にも菅原勲騎手は過去10年で優勝一度もなし。出場自体も5回のみで何故か縁がない。しかし彼の名誉のために昭和60年(チューダーウイン)、平成8年(アスキットシャネル)と2度優勝を補足。そして昭和60年の優勝時は22歳。三野宮通騎手が優勝した昭和54年=19歳に次ぐ若さで優勝を手にしている。
今回はフルゲート12頭が出走。ハンデが58キロから54キロまで4キロ差があり、それも勝敗に少なからず影響しそうで俄然、サクラアーバン=村上忍騎手には有利な材料がそろった。
サクラアーバンは今年4月、笠松A級から再転入(07年11月、一度、水沢へ移籍して1戦1勝から再び中央入り)。最下級C2スタートにも恵まれて破竹の進撃7連勝をマーク。続いてB2から強気の挑戦・フェアリーカップ(オープン牝馬)でも2着を確保し、交流重賞ビューチフル・ドリーマーカップへ挑戦。
さすがに相手が大幅に強化され7着に敗れたが、自己の条件に戻って2連勝。3走前のオクトーバーカップは4着に終わったが、これは実績のない芝で仕方なしの結果。また前々走、出遅れがこたえて2着だったが、そのお返しとばかり前走はパーフェクト内容で快勝。再び勢いを取り戻した。しかも今回、最も脅威だったレッドガルーダが58キロを背負うのに対し、4キロ差54キロで出走できるのも魅力だ。
ただし不安点がない訳ではない。過去、1900m戦を3度使われてすべて着外。金沢A2・ルビー賞7着、金沢重賞・イヌワシ賞10着、今年のB・ドリーマーカップ7着。父スキャターザゴールドの血を強く受け継ぎ、距離克服できるかかカギを握る。
逆転筆頭はそのレッドガルーダ。父ジャイアンツコーズウェイ、母父デインヒルの超一流血統で期待の大きさも半端じゃなかっただろうが、中央0勝に終わり岩手へトレード。しかしダート戦で2着3回3着1回の成績はダテではなく、転入2戦目から2連勝。特に前走・ハロウィンカップではアッサリ逃げ切り勝ちを決め、素質の高さをアピールした。
当初、前週のダービーグランプリにも登録があったが、直前に回避。勝ち負けは別にどんなレースができるのか興味深かったが、無理をせずこちらに回った。中央時代、1800m前後をメインに使われて1900mは問題なし。と言うより、むしろ大歓迎で距離適性を生かして逆転を狙う。
コアレスランナーは中央から再転入後、アッサリ2連勝。オープンまでノンストップかと思ったが、その後は足踏みを続け夏場に調子ダウン。精彩を欠いていた時期もあったが、前走・ひいらぎ賞2着でようやく復調気配。寒い季節にエンジン全開のタイプで非常に怖い存在となった。
ひいらぎ賞は後方のままに終わったゼットファーストの巻き返し、逃げの手に出れば驚異の粘り強さを発揮クリスティラビット、調子上向きモンセルバンも侮れず、波乱の目も十分頭に入れておきたい。
◎(8)サクラアーバン
○(2)レッドガルーダ
▲(4)コアレスランナー
△(11)ゼットファースト
△(3)クリスティラビット
△(12)モンセルバン
3連単は8、2の1、2着折り返しから4、11、3、12へ3着流し
馬複は 2-8、4-8、8-11、3-8、8-12
<お奨めの1頭>
5レース ミラクルバレー
転入後、すべて逃げ切りを決め、しかもワンサイド決着。距離1400mへ延長でも追いかける一手
22日、水沢は復活した「第23回ダービーグランプリ」で久々に元気を取り戻した。入場開始直後は結構な列ができたが、その後は動きが止まりスタンドは閑散としていたが、メイン近くになると再び動きが活発。ダービーグランプリでは多くのファンがパドックへ詰めかけた。当日は祝日の間にはさまった通常月曜。さすがに仕事を休んでまで競馬観戦するのは厳しいかと思ったが、久し振りの顔にも結構出会い、復活ダービーGPを祝福した。
南関東クラシック・羽田盃馬プラス2頭vs岩手期待の星vs他地区地方の対決図式がファンの支持を集めたし、水沢での開催もズバリはまった。水沢2000mは創設当初と同じ条件に加え、時計のかかる小回りはファンからしてみれば、復活ダービーGPにふさわしい舞台。仮に盛岡で開催したとしたら、こうも支持を集めたかどうか。
結果もロックハンドスター、ナムラアンカーの岩手、金沢で1、2フィニッシュ。地方競馬間の格差が広がる一方の昨今、判官びいきの嗜好が強い地方ファンからすれば溜飲の下がる思い。売り上げは相変わらず厳しかったが、復活ダービーGPは大成功だったと断言して差し支えない。この勢いに乗れるか否かは、今後の主催者の取り組み次第。それに尽きる。今週はジョッキーが主役を演じるウィーク。27日(土)メインはフレッシュジョッキーの祭典「シルバーステッキ賞」(B2 水沢1600m)、9頭立て。
岩手10戦8勝2着2回と快進撃を続けるラヴァリーズームを山本兄=政聡騎手が引き当てた。現在、山本政聡騎手はリーディング10位。最近、ちょっと精彩を欠いていたが、このシルバーS賞で反撃に転じたい。
ラヴァリーズームは今年7月、中央1戦0勝から転入。初戦2着後、途中で出走取り消しがありながら5連勝の快進撃。岩洞湖賞で2着に敗れて連勝ストップしたが、オウシュウサンクス相手では仕方なしの結果。気分をリフレッシュさせ、目下3連勝中といまだ勢いが止まらない。すでにB2も前回快勝で軽く突破。控える競馬も問題なく、ここも期待に応える。
逆転筆頭はブライティアピア。中央1勝は芝1200mでマーク。ダートは一戦のみで未知数だったが、アッサリ連勝。強豪そろったもみじ賞も快勝し、評価は上がる一方。何よりも魅力は2戦の走破タイプ。パワーのいる馬場だとどうかだが、いずれ速い時計勝負には絶対の自信を持っている。コンビを組むのは山本弟=聡哉騎手。兄弟対決も俄然、興味の的。山本聡哉騎手はリーディング7位。上位ランクの実力を兄に見せつけるか。
ビバサーストンも前回快勝で健在ぶりを誇示した。すでに115戦のキャリアを誇る古豪で着順は安定しないが、時に強いレースを披露し、周囲をアッと言わせる。9番人気で快勝した前走がその典型的な例だった。鞍上は内田利雄騎手からも成長ぶりを絶賛された菅原俊吏騎手。
ダ1000m特別・立夏賞(B2)を快勝し、オープンへ強気の挑戦・早池峰賞でも4着善戦したサイレントカイザー。夏場を迎えてずっと精彩を欠いていたが、前回快勝でようやく復活。水沢1600mは通算7勝マークと適性上位。鞍上は高橋悠里騎手。
ここにきて立ち直り気配ケイビイラッキー=菊地康朗騎手、詰め甘いが堅実さが身上カリズマウイッシュ=高松亮騎手も軽視できない。
◎(7)ラヴァリーズーム
○(2)ブライティアピア
▲(1)ビバサーストン
△(4)サイレントカイザー
△(3)カリズマウイッシュ
△(6)ケイビイラッキー
3連単は7、2の1、2着折り返しから1、4、3、6へ3着流し
馬複は 2-7、1-7、4-7、3-7
<お奨めの1頭>
8レース トウカイカラー
五葉山賞は道中の位置取りが後ろ過ぎて2着惜敗。実力どおりに駆ければB2も楽々と突破