関東以西はまだまだ暑い日が続いているようですが、岩手はすっかり秋になりました。この週末は雨模様だったせいもあって寒くて暖房を入れたくなったくらい。週明けは日差しが戻るそうですけども、もうあの暑さは終わった模様です。
ネット時代の今は過去の天気なんていうものも簡単に調べられるようになっていて、「今年は何十年ぶりの猛暑だって言うけど、いつ以来なんだろう?」と遡ってみたりしました。
北日本でも暑かったのは2007年かな。馬インフルエンザが流行った年ですね。「猛暑のせいで体力が落ちた馬が多かったので長引いた」なんて噂されたものでした。
2006年も暑かった。個人的な話ですがついにクーラーを買ってしまった年です。その前だと2003年とか。北海道のセリに行ったら涼しいどころか猛暑で辟易した記憶(冷房がないお店とか結構あったんですよね・・・)。そして2000年。この年は夏は暑いし冬は厳冬で大変でした。
もっと遡ると1992年の猛暑、翌93年は冷夏(輸入タイ米の味、未だに覚えていますよ・・・)、94年は一転して全世界的猛暑。
改めて調べてみると岩手でも最高気温が34度だの35度だのにまでなった年って、結構あるんですね。"比較的涼しかった夏"と思っていた年でも1日や2日くらいはそういう日がある。
ただ、8月の頭から終わりまで30度を超えるような日がずらっと続いた年は、さすがに見あたらなかったです。今年の盛岡の8月、最高気温が30度を超えた日はのべ24日でした。ざっと見たところこれに匹敵するのは94年まで遡らないとありません(94年ものべ24日で30度を超えました)。
その94年にしても最低気温が20度を割った日がのべ7日あったのに対し、今年の8月のそれはわずかに1日。そういう意味では確かに過去に例がないくらいの「暑い8月」だったと言えるのでしょう。
そして。そんな暑かった94年でも9月の下旬には最低気温が一桁台になって、10月には最低気温が氷点下の日すらあったりします。今年もここから先は秋→冬へと、あっという間なんだろうなあ・・・。
水沢開催を締めくくる重賞・青藍賞。南部杯のトライアルでもあるこのレースは7頭立てとなりました。とはいえ7頭中4頭が重賞勝ち馬で2頭は重賞での上位入着経験あり。出走馬の力量は十分と言っていいでしょう。
本命は(6)ゴールドマインを推します。前哨戦・すずらん賞の優勝馬であり、また重賞・岩鷲賞を制すなど今季重特3勝を挙げている岩手の大将格。また、水沢マイルという条件は恐らくこの馬にとってベスト。その力を十分に発揮してくれると、期待していいでしょう。
という事で対抗は(1)マイネベリンダを採りましょう。前走の逃げ切り勝ちは見事でしたが、今回も再度単騎逃げが望めるうえ、おあつらえ向きの絶好枠も引きあてました。元々はけれんのないスピード勝負で押し切るのが武器の馬。当然、重・不良の高速馬場もプラス材料で、問題は中一週のローテションの影響のみ。
3番手は(3)マヨノエンゼルに期待。なかなか復活してくれない昨年の覇者なのですが、状態には特に不安がないそうで、後は馬がその気を取り戻してくれるかどうか。
今回の好材料は得意の重・不良馬場になるだろう点。不安材料は、前走同様に少頭数のため緩い流れになってしまう可能性がある点。とはいえそれも克服できないものではなく、ここはなんとかきっかけを掴んでほしいもの。
後は(2)リュウノケンシロウと(5)ダンストンリアルを押さえに。ただこれは、(4)はここでは自分の形の競馬がしづらいだろうし、(7)は近2走の結果からして◎あたりにはちょっと分が悪そう、それに距離もちょっと長いのでは・・・という事で消去法的な選択。どちらかと言えばスピードタイプの(5)を狙いたいところですが・・・。
★買い目
馬複 (1)=(6)、(3)=(6)、(5)=(6)
次週19日(日)、朝日杯フューチュリティステークス・トライアルの優先出走権が与えられる地方競馬全国交流「第12回テシオ杯ジュニアグランプリ」の他地区代表馬が発表された。
今年も北海道のみの参戦となったが、スカイキングラブ(1戦1勝)、スクランブルエッグ(2戦1勝)の2頭。
ここ2年とも北海道勢が優勝。さすが2歳馬の宝庫と言える実績だが、今年は岩手勢も元気がいい。芝ダートで2戦とも圧勝ベストマイヒーロー、トライアル・若鮎賞を制し、芝2戦2勝シーグランディ。そして先週のビギナーズカップを快勝し、弾みついたリュウノフラッシュなど魅力タップリの2歳馬がズラリ。
各陣営ともJRA挑戦にも意欲十分。19日のテシオ杯を楽しみにして欲しい。当日は盛岡競馬場で勝ち馬当てクイズのほか、日にちを改めて騎手との交流会なども考えている。詳細が決まったら報告しますので楽しみにしてください。
12日(日)メインはC1「夏油賞」(水沢1400m)。出走頭数こそ9頭になったが、好調馬が勢ぞろい。3歳馬が5頭もエントリーし、しかも元気一杯のメンバーばかり。今後の動向を知る意味でも興味深い一戦となった。
3歳馬のレベルを測るのに格好の尺度となるのがツルマルツイモツイ。中央1勝、名古屋6勝をマークしA級からの転入。クラスにも恵まれて岩手4戦3勝2着1回。おそらくB1でも通用する内容を披露し、3歳馬が突破できればそれ以上も望めることになる。
主軸に3歳馬オウシュウサンクスを指名する。父がキングカメハメハ、母父クリスエス。セレクトセールの購入馬でJRAデビューしたが、2戦とも二ケタ着順に終わり、岩手に新天地を求めてきた。
その決断はズバリ的中。賞金を持っていなかったため最下級・3歳C2から再スタートを切り、ダート4戦4勝。一度4着に敗れたのはJRA交流戦で仕方なしの結果。地元同士の戦いに戻って3連勝中。秘めた素質が開花した。
今回は暑い夏をさけ、たっぷりレース間隔を開けて出走。古馬編入初戦となるが、現在、3歳馬が古馬戦線で大活躍中。それを考えれば3歳B2も完勝したオウシュウサンクスには、むしろ相手が楽。勝つことはもちろんのこと、今後につながるレースを期待したい。
相手は前記ツルマルツイモツイ。身上とするのは豪快なマクリ。前走も最後方待機策からマイペースの逃げに持ち込んだラビットジーズニをアッサリ交わして快勝。格上の実力を存分に発揮している。
カミノマーチも充実ぶりが目につく。デビューが今年1月まで持ち越され、当初はレース勘を身につけていなかったが、叩かれながら気配アップは歴然。5戦連続で連対を継続中が充実度のすべてを物語っている。ここも突破なら将来の活躍も約束された。
ケージーカツタロウは最高574キロで出走したこともある巨漢馬。さすがにそれでは重すぎて結果も出せなかったが、輸送が入る水沢戦なら550キロ台に絞れ、レースでも実力を発揮。
確かに右回りの方が反応が鋭いし、体もいい感じで仕上がって6戦4勝。芝で大敗を喫した直後の前走、2番手からアッサリ抜け出して快勝。盛岡戦のお返しをキッチリ果たした。引き続き好調キープ。
距離短縮で侮れなくなったのがマイネルサウダージ。ここ4戦とも逃げてバッタリの連続だったが、条件が合わなかったのも事実。1000mは忙しすぎたし、マイルは気持ち長く、今回の1400mがベストの舞台だ。
◎(2)オウシュウサンクス
○(5)ツルマルツイモツイ
▲(1)カミノマーチ
△(7)ケージーカツタロウ
△(8)マイネルサウダージ
3連単は2を1着固定に5、1の折り返しが本線。あとは7、8を3着押さえ
馬複は 2-5、1-2、2-7、2-8
<お奨めの1頭>
11レース コアレスアミーゴ
中央1戦0勝から岩手入りし、11戦9勝2着2回。驚異の8連勝をマークした。中央再転入は不発に終わったが、南関東転籍後も10戦5勝2着3回。まさに地方向きのタイプだ
先週5日、2歳第二弾の特別・ビギナーズカップ(水沢1400m)は圧倒的な1番人気に支持されたスニークを退け、リュウノフラッシュが快勝した。
リュウノフラッシュはリンカーンの初年度産駒。種牡馬入り後、弟ヴィクトリーが皐月賞を制し、人気が沸騰。07年の社台スタリオンステーションでディープインパクトに次ぐ190頭の繁殖牝馬と交配し話題を集めた。
デビュー戦は大きく出遅れブービー8着に敗れたが、2戦目2着。3戦目に初勝利をマークし、若鮎賞(芝1600m)3着、前走(水沢1300m)はスニークの3着。
今回は「返し馬の手応えが良くなっていたので前につけようと思った」(菅原勲騎手)そうで、4番手インを追走。前走が後方2番手からの競馬だったが、道中ずっとスニークをマークする形でレースを進めた。
先行してもインの経済コースを走っていたので脚を貯めることに成功。直線で逃げるスニークをアッサリ交わして2馬身半差。完勝と言っていい内容で特別タイトルを手に入れた。
牡馬にしては細身の体で7月、芝重賞・オパールカップを制したリュウノボーイ(父サッカーボーイ)似。次走予定は19日、テシオ杯ジュニアグランプリ。そこでも目が離せない存在となった。
11日(土)メイン10レースはA級二組「夏油高原温泉郷レース」(水沢1600m)。ここにきて復調明らかモエレハナオーに勝機到来。今季2勝目を飾る。
北海道デビューで2勝マークし、2歳12月に岩手転入。詰めの甘さに課題があったが、3歳重特路線で毎回、上位争いを演じた。その後、南関東へトレードされ1勝2着5回。5戦連続で連対を果たした時期もあったが、以降は精彩を欠いて今年5月、岩手へ戻ってきた。
再転入当初は迫力がなく凡走の連続だったが、徐々に走る気を出し始め4走前2着。前々走の盛岡戦で久々の勝利を飾り、すずらん賞へ強気の挑戦をした。
スタートこそ一息だったが、1枠を利して果敢に逃げの手。山本政聡騎手が絶妙のペースに落とし、直線でも粘って4着。見せ場を十分作った。
今回はメンバーがグッと甘くなり、すずらん賞と同様、ベストの水沢マイル戦。キッチリ勝ち上がり、今後に向けて弾みをつけたい。
逆転筆頭はソノマンマ。今季始まりは本来の動きには程遠かったが、こちらも叩かれながら復調。シーズン6戦目に初白星をマークし、芝・せきれい賞、桂樹杯に駒を進めたが6、7着。
これで評価を下げてしまったが、前走・水沢1600m戦で果敢に逃げて2着を死守。得意の芝2戦で凡走したため、人気の盲点になったが、せきれい賞は相手強化、桂樹杯は極端な不良馬場に泣いたのが敗因。それを考えれば2着も納得の結果と言えた。
水沢マイル適性ならモエレハナオーにヒケを採らず、マイペースの逃げ切りも十分。
ケイジーウォリアはムーンライトカップ4着。メンバー最速の上がりを駆使したが、最後方からの競馬では届かないのもやむなしだったか。
今回も小回り水沢がネックとなりそうだが、気配落ちはまったくないし、A級昇格とは言えむしろ相手は楽。前走のうっ憤を一気に晴らす。
フォージドフィールは層の厚い南関東で53戦5勝2着9回。特筆すべきは大敗がほとんどないこと。転入前の5戦が2着1回4着4回が示すとおり、着外に沈んだのは13度のみ。相手なりに駆ける堅実さを身上とする。
南関東C1→A級編入だが、過去実績からは間に合う勘定。初戦から勝ち負けに持ち込める。
地元水沢に戻って反撃期待ソフトパワー、あとは積極策に出た際にセンリグランピーも侮れない。
◎(8)モエレハナオー
○(6)ソノマンマ
▲(5)ケイジーウォリア
△(1)フォージドフィール
△(3)ソフトパワー
△(4)センリグランピー
3連単は8、6の1、2着折り返しから5、1、3、4へ3着流し
馬複は 6-8、5-8、1-8、3-8
<お奨めの1頭>
9レース ベルローラン
連勝は3でストップしたが、前走は勝った相手を誉めるべき。今回は相手にも恵まれ首位を奪回
9月になっても暑いですねえ!いつもなら9月になると「そろそろ長袖を・・・」とか考えはじめるのですが、今年はとてもとても。
あと1ヶ月少々で南部杯の時期、例年だとこの頃には岩手山に初冠雪!なんてニュースが流れたりします。2年前には9月27日に初冠雪がありました。今年はとても想像できませんよね、あと1ヶ月くらいで雪を見るなんて・・・。今年は秋があるのかなあ?
2週連続でお伝えした皆川騎手の近況。土曜日の3Rで復帰しました!この日は2クラ騎乗してどちらも6着。しかしパドックに皆川騎手の姿が現れるとその辺のおじさんから「がんばれよ!」って声がかかったりして、お笑い担当紅一点の存在感は抜群です。
皆川騎手の最大目標・LJSがスタートするのは11月16日、金沢。まだ2ヶ月あります。この間にカンを取り戻して、念願のLJS総合優勝を目指してほしいです。
前回のB1級特別・ムーンライトカップの上位馬だけでなくオープン特別出走組まで登場して来ましたが、カギはマイルという距離にありそう。1800mでは注文がつく馬もマイルなら話は別。各馬にとって全力を出し切れるであろうマイルで、これまでと違った結果は起きないのか・・・。
という事で今回の本命は(8)トーホウライデンを採りました。前走は1800mの2枠という一見好枠を引いた事が逆に選択肢を狭め、受け身のレースを強いられた印象がありました。この枠なら強気に押す事も控えて動く事も、自分の意志で選べるポジション。
また、以前ほど差し・追い込みにこだわらないとはいえ、この馬の武器は依然として末脚の爆発力。先週よりは差しの届くコース状態も味方になるのでは。8歳となってもオープンで戦い続ける意地で前走の雪辱を。
注目はこの3頭の対決という事になりそう。もう一頭加えるなら(4)ドリームスナイパーでは。芝で好成績を残しているのが目立つ馬ですが、ダートでも十分な実績をもっています。時計が速くなるコース状態・ハイペースをついて回らされる、そういう忙しい競馬が苦手な馬なので、今週の時計かかり気味のコース状態なら流れに乗れていいはずです。
★買い目
馬複 (5)=(8)、(5)=(7)、(7)=(8)、(4)=(8)
なお、6日は全12R編成となっています。白神賞は「11R」で行われますので、ネット投票をご利用の方はお間違えなきようお願いいたします。
今シーズン2歳第二弾の特別は水沢1400mを舞台に行われる「ビギナーズカップ」。創設は昭和58年、旧盛岡競馬場1100mをメイン舞台に歴史を積み重ねてきた。
過去の勝ち馬にスイフトセイダイ、ユキノビジンの名前がある。そのユキノビジンは4戦3勝でJRA入りし、桜花賞、オークスでベガの2着。岩手の知名度を一気に高めたが、3連勝目がビギナーズカップで初の特別制覇となった。
鮮やかな栗毛と筋の通った流星が印象的だったユキノビジン。残念ながら繁殖入り後、目立った活躍馬は出ていないが、印象に残る1頭として長く記憶されるに違いない。
主軸はスニーク。母アプローズフラワー(父ロイヤルスキー)は、叔母にケンタッキーダービー馬ウィニングカラーズを持つ良血。自身は岩手でデビューし通算10勝。南部駒賞、東北サラブレッド3歳チャンピオン(当時)など制した強豪。
繁殖入り後、全日本2歳優駿(JpnⅠ)で2着に健闘したアテストを出し、岩手版"華麗なる一族"。スニークは牝馬ながら母を上回る恵まれた馬体を誇る。
デビュー戦は芝1000m戦で4番手を追走したが、直線入り口で前がふさがる不利もあって8頭立て7着。ちょっと期待外れの内容だったが、ダートに替わって動きが一変。2戦目から逃げ切り2連勝をマークした。
母アプローズフラワー、兄アテストも芝の実績がなかったが、スニークもどうやらそのクチ。ダートでこそ全能力を発揮できるタイプのようだ。
もう一つ強調したいのはアプローズフラワーはミスプロ系との相性がいいこと。アテストがフォーティナイナーで、スニークはティンバーカントリー(父ウッドマン→ミスプロ)で両馬とも大型馬。走る素地はそこからも裏付けられている。
逆転候補はトーホクポラリス、リュウノフラッシュ。トーホクポラリスはデビュー戦・水沢850mを好位抜け出しを決めて快勝。
その後は入着止まりを繰り返していたが、輸送がこたえたのだろう。馬体重が大幅に減少し、能力を発揮できなかったと解釈できる。今回はレース間隔を開け、この一戦に照準を合わせて調整し、反撃に転じて不思議はない。
リュウノフラッシュはデビュー戦で大敗を喫し、前途に暗雲が立ち込めたが、レースを使われるたびに良化。3戦目に初勝利を飾り、若鮎賞、前走と連続3着。特に前走は先行ペースで決着し、流れも合わなかった。前が競り合うようだと一気台頭のシーンまで。
最大の惑星馬になるか、凡走もありえるのがトーホクスピリット。デビュー戦・芝1000mは激しく雨が降る中、極端な不良馬場。それを苦にせず、というより味方につけてスイスイ逃げ切り勝ちを収めた。
しかし父がキンググローリアスだから芝よりダート向きの血統。初の水沢に不安はあるが、それさえ克服できれば首位を十分狙える。
あとはダートに替わって変わり身を期待サカノルベシベ、連闘で臨むが、直線で鋭い脚を披露したコウギョウコジーンも押さえたい。
◎(5)スニーク
○(2)トーホクポラリス
▲(1)リュウノフラッシュ
△(4)トーホクスピリット
△(3)サカノルベシベ
△(8)コウギョウコジーン
3連単は5を1着固定で2、1、4流し。あとは3、8を3着押さえ少々
馬複は 2-5、1-5、4-5、3-5、5-8
<お奨めの1頭>
9レース タケショウナイト
転入2戦目から余裕の3連勝。水沢1400mは初めてだが、前走タイムが抜けている