
大晦日のグランプリレース「第36回桐花賞」の締め切りが迫っている。応募締め切りは盛岡・水沢両競馬場、各テレトラックは19日中(インターネット投票は同日正午まで)。
10日の中間発表では第1位がロックハンドスター、2位がマヨノエンゼル。以下、コアレスレーサー、ゴールドマイン、ボスアミーゴが上位5位。意外なのは転入2戦目で北上川大賞典を制したメイホウホップが圏外だったこと。まだ印象が薄いかもしれないが、前走もコアレスレーサーの2着確保で実力は証明済み。
今週末でも間に合いますので振るってご応募ください。抽選で32型液晶テレビ(東芝REGZA)が5名、やまなか屋ホルモン鍋セット(4~5人前)が35名、小岩井農場マドレーヌ(5個入り)が60名にプレゼントされます。
18日(土)メイン9レース(発走:15時15分)はA級二組「社団法人 奥州市観光物産協会賞」(水沢1600m)。各馬が死角を抱え、混戦ムード。波乱の目も十分考えておきたい。
迷った末、主軸にヤマトスピリットを指名する。昨年夏から快進撃を披露し6戦連続で連対継続。A級で3勝2着3回と抜群の安定感を誇り、特別・白嶺賞へ名乗り。ところが3コーナー手前でアクシデントが発生し、競走中止。9ヵ月半の長期休養を余儀なくされた。
戦列復帰は今年9月末。さすがにレース勘を取り戻せず6着に終わったが、以降は一戦ごとに着順を上げて5、4、3着。前々走は先行競馬に泣いて6着凡走したが、前走はきっちり2着を確保。ようやく復調のメドが立った。このメンバーに入ると安定度で他を一歩リード。連軸としてヤマトスピリットが最もふさわしい。
逆転候補はソノマンマ、ソフトパワー。ソノマンマは成績がムラだが、今季の1勝2着3回はいずれも水沢1600m戦。前走は後方のまま8着に終わったが、内で包まれて自分の競馬ができなかったのが敗因。スンナリの流れになれば本来の渋太さを発揮する。
ソフトパワーは冬休み明け1勝2着2回と順調な滑り出しを切ったが、夏場に調子を落として凡走の連続。ずっと精彩を欠いていたが、前走3着でようやく復調の兆し。ここならアッサリ首位も十分。
エスユーペニーも軽視できない。中央1勝500万下からの転入でA級で通用するか半信半疑だったが、いきなり2、1着。2戦とも走破タイムもすばらしく重賞・青藍賞で2番人気に支持されたが、好位から失速6着。続く盛岡戦でも6着に沈み、オープンの壁に突き当たった印象。
それで2ヶ月近くの休養を取り、復帰戦は8着に終わったが、この一戦を叩かれて気配アップ。水沢の評価が非常に高く、かなりの変わり身が見込めたようだ。それならば転入当時の内容から反撃に転じて不思議はない。
以上4頭は実力伯仲。あとは底力上位ヒカルメイオーは近走不振だが、見限れない怖さを残している。
◎(7)ヤマトスピリット
○(8)ソノマンマ
▲(10)ソフトパワー
△(2)エスユーペニー
△(1)ヒカルメイオー
3連単は7、8、10のボックスが本線。あとは2も軽視できず、押さえ必要
馬複は 7-8、7-10、2-7、8-10
<お奨めの1頭>
10レース ゲイリークイン
再転入後、圧巻の5連勝中。レース内容も文句なく、C1昇級でも黙って追いかける手
12月13日のメインレースはダート2000mの六華賞。今回は過去の六華賞の成績を振り返りながら行方を探ってみたいと思います。
★1番人気が強い!
古くはサラ系オープンで行われていた特別戦だった六華賞。その後変遷してちょうど10年前の2000年から準オープンクラスの2000m戦に定着しました。当時は上山競馬との交流戦だったりもしましたね。
そしてこの10年・10回の間、1番人気馬はなんと9勝と圧倒的な好成績を残しているんですね。この間、1番人気馬が敗れたのは04年のリボハーンのみ。05年からは1番人気馬が5連勝中という事になります。「1番人気馬強し」は忘れてはいけないデータですね。
★しかしガチガチの固い結果ばかりとも言えず・・・。
と、1番人気が強いのですが、結果は必ずしも固いとは限らない模様。例えば昨年。1番人気アルディが圧勝し2着も3番人気リザルト。しかし3着に7番人気ブライティアメッセが突っ込んできて、3連単は9,560円の好配当になりました。
08年などは1番人気馬が勝ったにもかかわらず2着・3着が揃って人気薄で3連複も万馬券になってしまう波乱。この5年間に限れば1~3人気が揃って上位を占めたのは06年の一度だけです。
★2番人気馬の信頼度が微妙に低い
この傾向の要因を探ると「2番人気馬の不成績」に目がいきます。昨年は5着、一昨年は6着。過去10年の2番人気馬は【1-1-2-6】。実際掲示板を外すほどではなく、決して悪くはないけれど、微妙に馬券対象から外れる事が多いように感じますね。
★極端な脚質の馬は不利
例えば過去10年、逃げ馬の優勝は無し、連対も07年のメタモルキングのみ。追い込み馬も、ちょうどこの2年人気で消えてしまったワラッテオクレヨがそうなのですが、最後方あたりから進んで上位まで来た馬は皆無。せいぜい中団やや後方あたりまでが圏内です。
冬に行われるレースとあってコース状態が良くないのと、出走馬の多くにとって経験の薄い2000mという距離があいまって、結果的にある程度好位で戦う馬が堅実に上位に食い込んでくるものと考えられます。
対抗は(9)イシノウォーニング。古馬B1の特別を2勝していて力量に不足はないし、2000mも3度経験しているのは強み。先行して戦えるタイプなのもいいですね。
三番手は(5)コアレスランナー。前走で1900m戦を2着しているだけでなく、過去のレースを見てもむしろある程度距離があった方が良さそうなタイプ。距離は特に問題にならないと思います。
この3頭に割って入るとしたら?まずは(4)エスターナ。キレで戦う馬ですが、距離は芝の2000mで好走した経験を持ちさほど心配しなくて良さそう。位置取りさえあまり後ろに置かれなければ。
同様に(3)ゼットファーストも、マイルでは置かれがちですが距離が長くなってペースが緩めば戦いやすいタイプ。前走は上位馬が強すぎてペースが向きませんでしたが、今回はスローペース必至、ならば上手く立ち回る事も可能でしょう。
さて、2番人気になりそうなのはどの馬かな・・・。
●10Rの買い目
馬単 (6)=(9)、(5)=(6)、(5)=(9)、(4)=(6)、(3)=(6)
ロックハンドスターが全国の強豪相手にダービーグランプリを優勝し、見事三冠を達成。菅原勲騎手、岩手で前人未到の地方競馬通算4000勝を達成など、いろいろと話題が多い岩手競馬。
そのような中、今年の2歳馬は例年以上にハイレベル。先に行われた交流重賞・南部駒賞で北海道6騎を迎撃したベストマイヒーロー。2歳三冠最終決戦・金杯に向けて着々と調整が進んでいる。
もう1頭の雄は12日(日)メイン9レース「寒菊賞」(水沢1600m)に出走するシーグランディ。ベストマイヒーローと同じく今年5月、JRA札幌競馬場で行われた『トレーニングセール2010』出身馬。岩手ではベストマイヒーローに次ぐ高額で落札され、デビュー前から注目を集めていた。
その期待に違わずデビュー戦の芝1000mをアッサリ逃げ切って圧勝。続く若駒賞(盛岡芝1600m)では3番手キープから余裕の抜け出しを決めて完勝。スケール大きく2連勝を飾り、芝重賞・ジュニアグランプリに駒を進めた。
結果から言うと3着。北海道のスクランブルエッグが2番手キープから逃げたベストマイヒーローをゴール前でキッチリ交わして優勝。シーグランディは0秒1、0秒1差の3着にとどまった。ただ若駒賞から比較してプラス11キロ。ちょっと太め残りの印象だったことは否定できず、伸びを欠いたのはそれも影響したから。陣営はそれほど悲観していなかった。
そこで陣営は矛先をJRAへ向け、福島きんもくせい特別に挑戦。菅原勲騎手はインでジッと我慢し、イン強襲を狙っていたが、内が開かず大外に進路を変更。残念ながら5着に終わったが、メンバー最速の上がりを披露。その雪辱を胸に今度は福島2歳ステークスに殴り込みをかけた。
鞍上・菅原勲騎手は1200mの忙しい競馬を意識して早め5番手を追走。直線で一度先頭に立ったが、内と外から交わされてクビ、クビ差の3着。しかし2着入線馬が進路妨害で降着。シーグランディは繰り上がりで2着となった。帰郷後、菅原勲騎手に話を聞いたところ「1200mの忙しい競馬が合わなかった。それと決め手勝負になったら、現時点ではちょっと厳しい。それでこの結果なら上々」と語り、JRAでも通用の感触を十二分につかんだようだ。
今回の舞台は水沢1600m。意外といおうか当然といおうか、シーグランディは初のダート戦。未知の部分で心配がない訳ではないが、いつも調教を積んでいるホームコース。血統的にも父がジェニュイン、母父がマルゼンスキーならまず問題はないはず。本命は動かない。
実はグランプリボーイもトレーニングセール出身馬。デビュー3戦は2着2回3着1回。これは仕上がり途上と短距離の忙しい競馬が合わなかっただけ。4戦目の芝1600m戦で待望の初勝利を飾り、続く南部駒賞は揉まれる厳しい競馬を強いられたが、岩手ではベストマイヒーローに次ぐ5着確保。自己の条件に戻った前走は2着に10馬身の大差をつけて逃げ切り圧勝。一戦ごとに着実に力をつけている。
何よりも魅力はレースセンスの良さ。行く気になれば前走のように逃げ切れるし、控える競馬も大丈夫。ここでも好勝負を演じることができれば、将来の活躍も保証された。
セリトスガッテンも一戦ごとに上昇一途をたどり、前走・プリンセスカップ快勝。1番人気スニークがスタート直後に脚を滑らせ、落馬寸前の不利。最後方からの競馬を余儀なくされるアクシデントがあり、それにも助けられたが、セリトスガッテン自身もスタートで出遅れ。こちらも後方を追走したが、向正面から豪快にまくって4角先頭。そのまま押し切って4馬身差で完勝した。
気になるのは2勝とも牝馬限定戦。牡馬相手ではまだキャリア不足の印象だが、特別を制し勢いに乗っているのは間違いない。
目立たないが、着実に地力アップを果たし、前回初勝利を飾ったリュウノマッハ、あとは南部駒賞で不利があったトーホクスピリットの巻き返しにも注目してみたい。
◎(5)シーグランディ
○(11)グランプリボーイ
▲(7)セリトスガッテン
△(6)リュウノマッハ
△(3)トーホクスピリット
3連単は5、11を1、2着固定から7、6、3へ3着流し
馬複 5-11、5-7、5-6、3-5
<厳選二鞍>
11レース サクラマジェスティ
成績を見れば一目瞭然。12戦11勝2着2回、目下3連勝中と破竹の進撃。オープンへ殴り込みをかける
地方競馬の看板レース「レディースジョッキーズシリーズ2010」は第2ラウンドまで終了。我らが皆川麻由美騎手は第1ラウンド・金沢では6位に終わったが、名古屋ラウンドで"祭り女"の本領を発揮。4戦目で見事1着を飾り、名古屋ラウンドで優勝を果たした。
今週のテシオ特集で第3ラウンド・荒尾決戦を控えた皆川麻由美騎手をインタビュー。最終決戦に向けて意気込みを聞いたので、ご覧になって欲しい。
岩手競馬の全レース予想を公開中!「週刊テシオ情報局」が「ウマウマ生活ステーション」
11日(土)メイン9レース(今開催から土、月は全10レースへ変更)はB2級「ディセンバーカップ」(水沢1800m)、10頭立て。人気の中心は転入後、3連勝マークのブライティアピアだが、初の1800mがネック。それならばダービーグランプリで10着に敗れたが、B2実績からマイネルリファインを主軸に抜擢したい。
マイネルリファインは中央0勝3着2回から転入。初戦こそ初コースに戸惑って3着止まりに終わったが、2戦目を9馬身差で圧勝。続いてB2特別・セプテンバーカップに駒を進め、サクラカムイオーに0・1秒差まで肉薄2着。そのサクラカムイオーは岩手12戦11勝2着1回。B1でも快進撃は止まらず目下3連勝中。オープン入り間近と言われている大器で、マイネルリファインの実力は推して知るべし。
3歳重賞・不来方賞でもロックハンドスターには離されたが、大外一気に伸びて2着確保。自己の条件に戻った前々走もトップハンデ57キロを背負いながら5馬身差で完勝。B2では実力上位は明白だ。
ダービーグランプリ10着でちょっとミソをつけたが、これは全国の強豪がそろって仕方なしの結果。すでに水沢1800mで1勝をマークし、距離対応も問題なし。ブライティアピアの実力は重々承知の上でマイネルリファインを推奨する。
逆転筆頭はもちろんブライティアピア。中央1勝500万下から転入し、B2平場、特別・もみじ賞、そして前走・シルバーステッキ賞とアッサリ3連勝マーク。一戦ごとに迫力が増し、ここもフリーパスの可能性は高そう。
ただ前走・Sステッキ賞で55キロを背負ったが、今回はさらに1キロ増えて56キロのハンデ。しかも先にも記したとおり1800mは生涯初めて。中央時代は芝ダートで1200mを専門に使われ、岩手入り後は3戦ともマイルが舞台。器用なタイプで自在脚が最大の武器だが、距離経験のなさが若干気になる。
オヤマハリケーンは昨年までA級に在籍し、今季はC1へ降格。時に取りこぼしもあるが、すでに5勝マーク。もみじ賞で出遅れて8着に沈んだが、前走快勝で汚名返上。B2でも絶対能力の差を見せ付けている。
マイネルリチャードはSステッキ賞6着。忙しい競馬が合わなかったのが最大の敗因。しかし成績が示すとおり距離1800mがベストの舞台。特に水沢1800mでは5割8分の連対率を誇り、前々走の騎手ハンデ戦も快勝。反撃に転じて当然だろう。あとは前走逃げ切りでついに復活したベルデンアイン、同じく前走快勝アポロパトリオットが押さえ。
◎(10)マイネルリファイン
○(9)ブライティアピア
▲(4)オヤマハリケーン
△(6)マイネルリチャード
△(3)アポロパトリオット
3連単は10、9の1、2着折り返しから4、6、3へ3着流し
馬複 9-10、4-10、6-10、3-10
<お奨めの1頭>
7レース ラヴァリーズーム
Sステッキ賞で2着に敗れ、連勝3でストップしたが、これは勝った相手が強すぎた。自己の条件に戻って反撃必至
先週から今週にかけて大記録が二つ誕生しました。
まずは11月29日の11Rで達成された菅原勲騎手の地方通算4000勝。「残り1」になってからは掲示板にも入れない結果が続き、この日の達成は難しいかと危ぶまれた11R。スズモンスター号できっちり抜けだして快勝、見事大記録を達成しました。
騎手の4000勝達成は史上6人目・現役では4人目。ですが、菅原勲騎手以外の達成者5名のうち4名が南関所属という事で分かるように開催日が多いほど有利な中、冬季休催がある岩手にいながらこれだけの勝ち星を挙げたのは掛け値無しに素晴らしいと言っていいもの。
また、この中にはメイセイオペラやトーホウエンペラーで勝ったGIも含まれていますが(南部杯2勝、帝王賞、東京大賞典。フェブラリーSは含まれず)、地元以外での勝利があるのも立派。菅原勲騎手自身が誇る「質の高さ」も間違いないようです。
そしてもう一つは12月4日・1Rでの村上昌幸調教師の通算1000勝。岩手競馬もベテラン調教師が増え、現役では9人目の大台到達(というか今季だけですでに4人が達成しており、村上昌幸師は今季5人目!)なのですが、今回の記録の凄さは村上昌幸師が騎手としても調教師としても1000勝を達成した所にあります。
オールドファンならご存じ「ムラマサ」の愛称で親しまれ、10年連続リーディングジョッキー獲得・年間187勝の最多勝記録、通算1873勝の通算勝利記録(いずれも当時)など名声をほしいままにしながら33歳で引退。"名騎手、名調教師ならず"とは良く言われる言葉ですが、名騎手ムラマサには通用しませんでしたね。
12月6日・月曜日のメインはA級一組の1800m戦「胆沢ダム学習館レース」。当初は16頭の申込がありましたが最終的に8頭立て。そのおかげで、というか、奇しくも北上川大賞典の1・2着馬の再戦ムードが強くなりました。
その勝馬メイホウホップ対2着コアレスレーサー。前者にとっては思い通りにレースを運べての勝利、後者にとっては思い通りにならずの敗戦。今回はつまるところ、どちらにとっても隙を見せる事ができない戦いになるでしょう。前者が負ければ勝った事がフロックといわれるし、後者が負ければ勝負付けが済んだと言われる。これではどちらも退けません。
そんな中、敢えて本命を選ぶとしたらそれは(2)コアレスレーサーの方、と考えました。
まずは距離。同馬にとって2500mは守備範囲の中とはいえちょっと長かった。1800mなら手頃です。
そして枠順。言うまでもなく1800mは内枠有利、外からでも思い切って先行できれば粘れるでしょうが、内枠からすんなり流れに乗れるようなら当然ロスが少ない分余裕を持って戦えます。
対メイホウホップとの対戦成績は2戦して五分。現状、両者互角の力があると見積もったならば、内枠の分コアレスレーサーが有利であり戦いやすいはずです。
2頭一騎討ち濃厚と見て、ヒモは2頭、(5)ソニックルーラーと(8)サトノスローンでどうでしょうか。特にソニックルーラーの方。中間順調さを欠いた前走はとりあえず着を拾っただけの結果で致し方なし。今回は上積みあるし相手関係も手頃。3着くらいなら十分以上でしょう。思い切って3頭に絞ってみたいですね。
●10Rの買い目
馬単 (2)=(7)、(2)=(5)、(7)=(5)