4月30日、船橋競馬第5レースで山本聡紀騎手が見事初騎乗初勝利を達成しました。
この山本聡紀騎手は、岩手で活躍する山本政聡・山本聡哉の兄弟騎手の弟にあたり、つまり"山本兄弟"は3人が騎手として戦っているわけですね。(右写真は1月・川崎で行われた佐々木竹見カップの際の村上忍騎手と候補生時代の山本聡紀騎手)
初騎乗初勝利に加えて5月3日には早速の2勝目を挙げた弟騎手の活躍ぶりに、「"1個勝っても安心しないで早く両目開けられるようがんばれよ"なんて言ってやろうと思ってたのに、これじゃあ兄の貫禄が形無しですね」とぼやく山本政聡騎手。そんな山本政聡騎手は初勝利まで25戦、山本聡哉騎手は20戦かかりましたが、それでも別に遅い方ではないし、まあそんなにぼやく事はないですな。
こうなればやはり"三兄弟そろい踏み"もしくは"三兄弟対決"を見てみたいですよね。重賞で遠征、ってのは新人騎手にはなかなか機会が無いでしょうから、昨年やった東北騎手招待みたいなイベントで呼ぶ事ができればいいのかな。それとも岩手の2人が出向くか。兄騎手たちも弟と同じレースで戦ってみたいようなので、関係者の皆さん、ぜひ前向きにご検討をお願いします。
4日(金)メインはB2級馬による水沢1800m戦「メイカップ」。元々、1800mはフルゲート12頭ではなく10頭だが、相次いで回避し7頭立て。特に残念だったのがマイネヴィントだった。
マイネヴィントは中央1勝、東海1勝・A1から転入。B2へ格付けされ、初戦を直線で楽々と抜け出して完勝。菅原勲新調教師にうれしい初勝利をプレゼントした。レース後のコメントで次走予定はメイカップと語り、予定どおりの登録だったが、直前に回避。理由を聞いたところ「熱を測ったら高かったので自重させた。
「新米調教師はちゃんと馬を管理できないからダメですね」と語ったが、いやいや無理しないことも勇気ある決断。長い目で見れば確実にプラスに転化するはず。次走以降に期待をしたいと思う。
「メイカップ」は7頭立てだが、決して一筋縄ではいかない面々がそろった。しかも1800m適性、枠順も勝敗を大きく分けそうで、波乱の可能性があることも頭に入れておいてほしい。
ひとまず主軸はセイウンワキタツに落ち着く。中央4勝(ダート2勝、芝2勝)準オープンまで駆け上った。昨年9月、笠松へ転籍。当然のようにA1へ格付けされ、3着2回が最高とちょっと物足りない結果に終わったが、転入初戦で鮮やかなマクリを決めて快勝。2008年8月以来、久々の美酒を味わった。
やはりB2では役者の違いが明白。なおかつ競走馬にとって勝ち味が最大の妙薬。メンバーは骨っぽくなったが、2連勝濃厚と見るべき。
相手はコスモクルトゥーラ。昨年は盛岡に苦労していたが、水沢に替わって動きが一変。C1ながら2勝2着1回の好成績を収めてシーズンを終えた。
今季はB2へ昇級して2、3着。強豪相手の前走・エイプリルカップでも6番人気ながら3着に気を吐いた。
特筆できるのは水沢では常に人気以上の結果を出していること。どうしても人気の盲点になってしまうが、どうしてどうして。毎回上位争いを演じている。前走のように経済コースを進んでイン強襲を再現するかもしれない。
リュウノヒーローは成績安定しないが、B1でも勝ち負けの実力馬。今季初戦・B1戦で見せ場作って3着だったが、前走はB2へ下がって5馬身差で圧勝した。。この馬は相手強化よりも自分の競馬ができるかどうかがすべて。1800m延長も好走できるか否かは、それに尽きる。
マアーラウは今季初戦4着だったが、2戦目を快勝。馬場差を考えなくメンバー最速の走破タイムをマークした。多少、ムラな面があり全幅の信頼を置けないが、突き抜ける力は十分にある。
あとは距離延長がネックだが、単騎スローの流れに持ち込めるホッコーハルマ、前回快勝アドマイヤホームも怖い存在。いずれにせよ展開一つでガラリと変わることもある。
◎(5)セイウンワキタツ
○(3)コスモクルトゥーラ
▲(7)リュウノヒーロー
△(2)ホッコーハルマ
△(4)マアーラウ
△(6)アドマイヤホーム
3連単は少頭数だけに5の1頭軸から勝負。3、7、2を厚めに、あとは4、6押さえ
馬複は 3-5、5-7、2-5、4-5、5-6
<お奨めの1頭>
9R ルミナスヘイロー
岩手初戦を好位追走から2着。まずは上々の滑り出しと言え、今度は首位を奪取する
先々週のこのブログで触れた水沢競馬場の向こう正面にある桜並木、今週すっかり満開になりました。
先週はまだようやく開花した・・・くらい、週の最初は気温低めの日が続いたりして本当に咲くのかなと思っていましたが、週末が近づいて気温の高い日が続いた途端、一気の開花となりました。土曜日はまだ満開にちょっと及ばず・・・くらいでしたが、日曜日には満開どころか花びらが散る姿も見え始め、あっという間にピークを過ぎてしまった感すら。
何年か前にもありました。朝、1レースが始まる頃はまだ木の枝の方が目立っていた桜並木が、メインレースの頃には一面真っ白に花が咲いていた事が。桜って咲く時には何日も前からつぼみが膨らんできた、一輪咲いた、って見守るから何日もかけて咲いていくように思いますけど、咲く時はホントあっという間に満開になるんですよね。
このGWの岩手県は全県的に初夏の陽気に包まれる模様です。桜も、ほとんどのところはこの1,2日がピークになるのではないでしょうか。あれほど待ち遠しかったのに去る時はあっという間の春の使者、お楽しみは今のうちですね。
大井(3)ラブミーアゴーが三番手。この馬もホッカイドウデビューですが、旧地ではソコソコといったところで◎には及ばない実績。南関を含めマイル以上に不安がない点が大きな武器という馬です。展開問わずどうしても位置取りが後ろよりになる点が気になりますが、このメンバーの中ならもう少し前で戦う事もできるでしょう。
以下、◎との兼ね合い難しいながらも好調さが目を惹く(5)ハルトリーゲル、南関で牡馬に互して戦っている(11)ミスシナノを。
一昨年のエレーヌほど抜けた馬がおらず、昨年よりは地元の駒が揃っている、というところから地元馬重視の印としました。菅原俊吏騎手にはがんばって欲しいですね。
●10Rの買い目
馬単(1)=(8)、(1)=(3)、(1)=(5)、(1)=(11)、(3)=(9)
C1の特別戦は掛け値なしにおもしろい。29日メインの「田沢湖賞」(水沢1600m)にも個性派がズラリ顔をそろえた。4歳馬が4頭、5歳馬が5頭。まだまだ成長を続ける馬たちが興味を倍化させる。
ちょうどいい登竜門、というか壁として立ちはだかるのが元A級モエレハナオー。相手なりに駆ける堅実さを身上とし、毎回のように上位入線を果たしてきた。その半面、勝ちを譲るクセでもないだろうが、2010年9月のA級二組戦以降、ずっと白星から遠ざかっている。
長いこと勝ち星から見放されているゆえ、今季はB1からC1へ降格。シーズン初戦・大屋梅賞は久々の勝利を飾る絶好のチャンスと見られていたが、フェニックスクインのイン強襲に屈してクビ差2着。陣営は"やっぱり"と落胆した。
それでも今回、また◎としたのは大屋梅賞から直行組が7頭もいて、その中で最先着を果たしているから。単勝負というより連軸の見方でモエレハナオーが一番手となる。
だからこそ他陣営にも首位の資格は十分で、逆転筆頭はユアアイズオンリー。昨年はコース広い盛岡に苦しんでいたが、水沢に替わって反応が一変。いきなり3連勝をマークした。今季はクラス上がって通用するか半信半疑だったが、大屋梅賞で目の覚めるような追い込みを披露。モエレハナオーにアタマ差まで詰め寄った。
しかも久々の遠征競馬で馬体重が大幅減(マイナス12キロ)で出走。能力を発揮できるか不安材料が多く6番人気の低評価だったが、見事覆して3着に気を吐いた。その一戦を叩かれて良化度合い、そして距離延長などのファクターを考えれば一気突き抜ける可能性も十分ある。
将来性に賭けるならばベルウッドショット。中央未勝利から転入し、取りこぼしもありながら4勝マーク。とにかく馬体の良さが目につき、前走も大幅に体重増ながら鮮やかなマクリを決めて快勝した。タイム比較では確かに見劣るが、それをも上回るスケールを感じさせる。ここが試金石となる。
ロッキーは再転入戦で馬群から力強く抜け出して快勝。幸先のいいスタートを切った。展開に注文がつくかもしれないが、勢いがあるのは間違いない。
あとは詰めに課題を抱えているが、大屋梅賞でもタイム差なし4着サクラエルセダンも押さえたいところ。好レースが期待できそうだ。
◎(7)モエレハナオー
○(1)ユアアイズオンリー
▲(5)ベルウッドショット
△(9)ロッキー
△(11)サクラエルセダン
△(6)ラヴセンス
3連単は7、1、5の3頭ボックスが本線だが、9も食い込み十分。11、6は3着押さえ
馬複は 1-7、5-7、7-9、7-11
<お奨めの1頭>
11R マイネルアトレ
中央4勝1600万下の実力はダテではなく、岩手初戦を5馬身差で圧勝。しかも持ったままというケタ違いの強さを見せつけた
いよいよゴールデンウィークに突入。今週は28日(土)~30日(月)通常日程だが、次週は4(金)、5(土)、6日(日)の変則開催。
それに合わせて28日から水沢競馬場の向正面にある桜並木が開放される。この桜並木は映画「禅」(監督:高橋伴明、主演:二代目中村勘太郎)でも使われた知る人ぞ知る隠れた名所。いつもとは違った場所から水沢競馬も観戦できるので、一度は観る価値がある。
28日メインは「ミヤマリンドウレース」(A級三組 水沢1600m)。カギを握るのはオウシュウサンクス。昨シーズン、B1で7勝2着5回。着外わずか一度のみと抜群の安定感を誇っていた半面、取りこぼしも多く出世が遅れた。
しかし水沢に替わって圧巻の3連勝をマーク。盛岡で伸び悩んでいた分まで、まとめてうっ憤を晴らした。そして今季ついにオープン入り。元々、3歳時から期待を集めていた逸材だっただけに遅すぎた感もあった。
ただ今回は3ヵ月半ぶりの実戦。調教的には臨戦態勢は整っているが、一度使われた組に比べて明らかにハンデ。加えて叩かれて本来の力を出すタイプだけに割り引きが必要。アッサリの可能性も高いが、ひとまず▲評価が妥当だろう。
主軸はリリーレインボー。昨年9月、中央3勝から転入し初戦2着。以降も抜群の安定感を誇り、着外はわずか一度のみ。特に終盤は4戦連続で2着を確保し、白嶺賞からトウケイニセイ記念、そしてシーズン初戦・赤松杯2着。これは並みの馬ができる芸当ではない。
その半面、勝ち味の遅さがネックで惜敗の連続。陣営はなんとも悔しい思いをしていると思うが、今回は相手有利が誰の目にも明白。今後に弾みをつける意味でもキッチリ勝ちたいところだ。
相手筆頭はブライティピア。水沢戦は通算7戦5勝2着1回。馬券対象から外れたのはトウケイニセイ記念7着のみで、この時は先行馬が総崩れの展開。着外も仕方なしだった。しかし今季初戦はマークがきつかったにもかかわらず2着を死守。コース適性の高さを誇示した。
今回は願ってもない1枠を引き当て、ひと叩きされた変わり身も十分。リリーレインボーがもたつけば逆転の目まであるかもしれない。
ダンストンリアルは初戦3着。いつもより後方からの競馬だったことに久々の影響が出ていた。それでも馬券対象となるのだから、さすが。重目を脱すれば過去実績からも最も怖い存在となる。
スクリームイーグルは逃げて直線失速4着。こちらも久々の実戦で息が持たなかった印象だった。しかし今回は快調教をこなし、意欲満々。先行力と粘り強さを身上で軽視すると痛い目にあう。
◎(9)リリーレインボー
○(1)ブライティアピア
▲(7)オウシュウサンクス
△(8)ダンストンリアル
△(6)スクリームイーグル
△(3)パブリックアフェア
3連単は9、1の2頭軸から7、8を厚めに。あとは6、3を3着押さえ
馬複は 1-9、7-9、8-9、6-9
<お奨めの1頭>
6R ウインベルフラワー
前走は執ようなマークに遭ったし、若干太かった印象。連闘で臨み、菅原勲厩舎に2勝目をプレゼント