★重賞・北上川大賞典/ダイワエクシードが久々の重賞V
12月3日に行われた岩手最長2500mの距離での重賞『北上川大賞典』はダイワエクシードが優勝。2年前の不来方賞以来の重賞タイトルを手にしました。
この距離のレースらしくスローペースの展開をうまく作りだしたダイワエクシードは、懸念された同型の追撃もほとんど無いままに淡々と先頭を進みます。結局、最後まで脅かされること無く2着以下に4馬身の差を付けてのゴール。自身2年ぶりの重賞制覇となりました。
2着は5番人気コミュニティ、3着は2番人気のプリンスダムで馬番3連単は万馬券。1番人気ルファルシオンは大きく離された11着に終わりました。
12月4日のメインレースはA級1600mの『師走特別』。日曜メインに比べてもむしろこちらの方が粒ぞろいではという好メンバー。
本命は(10)チェリーピッカーとしました。前走の絆カップは7着。青藍賞を制したとはいえ一線級のメンバーを相手に安定して戦うにはまだ少し時間が必要か・・・という結果だったのですが、しかし南部杯まで続いた激戦の影響もあったのではないでしょうか。仕切り直しの今回はそんな前走よりずっと戦いやすい相手関係。ここから再度の進撃開始。
対抗は(9)スパンコールでどうでしょうか?この夏以降の安定感は特筆できる内容ですし遠征でも地方馬の中ではそれほど極端に負けているわけではない。遠征戦のふたケタ着順が盲点になるようならむしろ狙い目では。
三番手は(7)アークマイニング。前走の2着は絆カップ3着馬を相手に最後まで互角に戦ったもの。やはり地力はあるし、水沢に変わって一変した点も見落とせません。
(5)イーグルカザンは白△の一番手としました。やはり展開次第の所がありますし、日曜日がやや差し届かない感じの馬場傾向になっていた点もこの馬にはマイナス要因。底力でどこまで。もう一頭は(4)プリムラブルガリス。涼しくなって立ち直ってきているのは確か。メンバーが厳しかった近走くらい走れればそんなに差は無い計算。
●10Rの買い目
馬単(10)=(9)、(10)→(7)、(10)→(5)、(10)→(4)
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★オッズパークLOTO 5重勝/12月4日(対象7R~11R)
7R/評価A: 5番 評価B:11番 穴:6番
8R/評価A:11番 評価B: 2番 穴:8番
9R/評価A: 5番 評価B: 4番 穴:3番、6番
10R/評価A:10番 評価B: 9番、 7番 穴:5番
11R/評価A: 2番、 5番 評価B: 8番 穴:1番
1年が過ぎるのは本当に早い。3月の特別開催を含めて9ヵ月近くが経ち、残すところ1ヵ月あまり。今週3日間が終わると、あとは3開催のみ。1年の終わり師走12月を迎えた。
ただ、これからが正念場。レースだけではなく、天候との戦いとなる。
馬場を管理する裏方の仕事も大変だ。この季節になると馬場凍結防止のため融雪剤がまかれるだけではなく、同時に夜を徹してトラクター数台が水沢盛岡の両競馬場でハロー掛けを行っている。
なぜ夜を徹して行われているかというと、雪が降って積もったままでは掻き混ぜると雪が砂の中に入ってそこから凍結するから。それゆえ大雪のときは最初に雪かきをやってからハロー掛けをする。
小生のメイン仕事場は盛岡競馬場で、だいたい9時ぐらいまで記者席にいるが、トラクターがずっと動いている。
翌日の調教が始まるのがおよそ2時。従事員の方はそれまで毎日、徹夜作業となる。もちろん水沢も同じ作業を行っている。黙々と仕事をする姿に頭が下がるばかりだ。
3日メインは岩手競馬のLONGEST RACE(ロンゲストレース=最長距離戦)「第40回北上川大賞典」(水沢2500m)。
今シーズンの古馬戦線は勝ち馬が次々と変わり、主役不在のままで終盤に突入。北上川大賞典も混戦必至となった。
主軸にプリンスダムを推す。中央1000万下止まりだったが、同条件で東京ダート2100m・是政特別1着が光る。
岩手転入2連勝を飾り、幸先のいいスタートを切ったが、絆カップ9着。間に台風のため開催中止によるローテーションの狂いが影響した。
当初から北上川大賞典がターゲット。いわゆるジリ脚タイプで2500mはベスト条件。反撃必至と見る。
ハイパーチャージは中央3勝、南関東でも2勝をマークしてB1格付け。実績申し分なく、みちのく大賞典で3着を確保したが、以降は鳴かず飛ばず。もまれ弱さを出すケースが多かった。
しかし3走前1着で吹っ切れ、前走で2勝目。鞍上、陣営ともようやく手に内に入れた感じだ。スローの流れも関係なし。自分の競馬ができれば一気マクリを決める。
コミュニティはナムラタイタン時代に一時代を築き、桐花賞、みちのく大賞典を優勝。水沢2000mに絶対の自信を持っていた。
ただ今シーズン未勝利。かつての迫力が影を潜めたが、前走0秒1差4着後は回復に専念。満を持して戦列に戻ってきた。過去、北上川大賞典は2着1回3着2回。上がりの競馬に持ち込まれるため勝ち切れないが、水沢コースが活躍の舞台。復活ののろしをあげるか。
ルファルシオンは中央準オープンから障害を経て転入。ダート2100mを逃げた際の粘りには2度経験して長丁場は基本歓迎。
ダイワエクシードは門別から再転入3戦2着2回。マイペースで逃げた際の粘りに定評がある。2500m戦は例外なくスローの流れ。スンナリなら軽視できない。
◎⑥プリンスダム
〇⑦ハイパーチャージ
▲⑧コミュニティ
△①ルファルシオン
△③ダイワエクシード
△⑪エイヴィアンボス
<お奨めの1頭>
6R ソードヴァルキリー
転入後、4戦連続で連対を確保と安定度抜群。タイム以上に成績を重視するのがセオリー
先週11月26日、『GRANDAME-JAPAN2017』2歳シーズン・セミファイナル「第34回プリンセスカップ」はエグジビッツが完勝。直線で馬体を併せたマサノスマイルを突き放し、金沢シンデレラカップに続いて重賞2勝目。
また遠征優勝で15ポイントを獲得。合計44ポイントで暫定首位の座を盤石のモノにし、2位ストロングハートに17ポイントと差をさらに広げた。
岩橋勇二騎手「今日の馬場を考えると逃げたかったが、ハナを主張されたので無理せず折り合いをつけることを優先させました。思ったより早めに交わしましたが、抑え過ぎずリズムを大事にしました。
直線で馬体を併せられましたが、競られて気持ちが入るのがいいところ。思った以上の反応でした」
気になったのが冬毛。北海道が寒いのは当然だが、思った以上に冬毛が伸びていた。その点について田中淳司調教師は語った。「暖かいところと寒いところを何度も行き来したので毛が伸びていますが、体調そのものはまったく問題なかった」
今回の強さは交流戦で培った経験も大きかったと思う。どんな競馬場、どんな競馬にも対応できる逞しさ。エグジビッツの強さを見て改めて思った。
ファイナル・東京2歳優駿牝馬はほかの馬の動向を見て決めると田中淳司調教師。仮にエグジビッツが優勝すると2015年、モダンウーマンに続いて姉妹制覇の快挙。結果が楽しみだ。
2日メインはC1「錦秋湖賞」(水沢1800m)。好調馬がそろって実力伯仲。距離対応が勝敗の分かれ目になるかもしれない。
ティアップポケットは中央4戦0勝から転入。初戦はエルミニョンヌの2着だったが、以降は連戦連勝。圧巻の5連勝をマークし、C1昇級もあっさり克服した。
最大の魅力はレースセンスの良さ。ダート界で一世を風靡したホクトベガが近親で、秘めた素質が開花したと見ていい。
ダート1800mは未経験だが、芝1800mを一度経験なら距離は問題なさそう。5連勝の勢いに託す手。
アサクサキンボシは南関東C1から再転入。夏に調子を崩した時期もあったが、2連勝で復活。前走も余裕の逃げ切りを決めた。
水沢1800mはコーナースタートで内枠有利が明白。特に先行馬が内枠に入れば迷わず『買い』だが、最高の1枠を引き当てれば鬼に金棒。好スタートを決めて逆転単まで。
ビービージンガは父ディープインパクト、兄がビービーガルダン。期待の大きさは半端ではなかったが、デビュー戦14着後、2年4ヵ月の長期休養を余儀なくされた。
復帰は昨年9月。復帰戦を白星で飾り、北海道7戦2勝から転入。スタートに課題を抱えながら3戦2勝2着1回。馬格的にもまだまだ伸びしろは十分。
門別1700mで2、3着の実績があり、距離延長は望むところ。岩手で素質を開花させるか、注目の一戦。
ネオヴァモスは中央未勝利から転入後、3勝2着5回3着1回とすべて3着以上にまとめていたが、気性難のために去勢を施した。
その影響で復帰後は精彩を欠いていたが、徐々に状態アップ。前回快勝でようやく吹っ切れた。好調サイクルをキープし、有力馬にひと泡ふかすか。
プラウドワンダーは夏2ヵ月休養から前走3着で復調のメド。本質的には盛岡向きだが、いい脚を長く使えるタイプで距離延長歓迎。
ゴールドフィルドは追い込み脚質だが、ツボにはまれば前走の再現まで。
◎⑦ティアップポケット
〇①アサクサキンボシ
▲⑤ビービージンガ
△⑧ネオヴァモス
△⑥プラウドワンダー
△②ゴールドフィルド
<お奨めの1頭>
6R ブリッジオーヴァー
転入初戦を2秒の大差で圧勝。久々の実戦をモノともしなかった。叩かれてさらに本領を発揮する
★重賞・プリンセスカップはエグジビッツが優勝
11月26日に行われた2歳牝馬の全国交流重賞『プリンセスカップ』は4番人気のエグジビッツ号が優勝しました。
ピーベリーが逃げた二番手を確保しての戦いになったエグジビッツ。自ら先頭に立った後はマサノスマイルの激しい追撃を受けながらも粘り通し、最後は1馬身1/4差引き離してゴール。自身2つめの重賞タイトルを手にしました。これで「GRANDAME-JAPAN2017」2歳シーズンのポイント争いでも単独トップに立ち、暮れの最終戦の結果を待つことになります。
2着は6番人気マサノスマイル、3着は3番人気のパキラパワー。1番人気に推されたサラヒメは6着でした。
なお、このレースをもって今シーズンの他地区との交流重賞は全て終了となりました。
11月27日のメインレースはB1級の1900m戦『ひいらぎ賞』です。今シーズンは古馬A級戦でも使用されるようになった水沢1900mという条件。そのため例年よりは珍しさが薄れていますが、今回の出走全馬がこの距離の経験が無いようにややレアな条件であることには変わりがありません。1800mとは異なる展開にもなりがちな距離への対応が各馬にとっての課題になるでしょう。
本命は(1)サインズストームです。前走は水沢の1800m戦で快勝。スタチューオブリバティの産駒ながら長めの距離に苦手感が無いようですし、なにより水沢との相性も良いですよね。加えて今回のライバルのほとんどは前走で破った相手。1900mはカギになるでしょうが、力関係・コース相性的に前走同様の結果を、と期待したいところ。
相手に挙げるのは(7)ダンストンリアン。前走では◎に敗れましたがこの馬も水沢の方が立ち回りやすいと感じさせる走りでした。距離自体は短い方が良いと思うのですが前走の内容を評価して。
三番手はやや悩みつつ(10)オメガジェルベーラ。とこれも前走の内容から。転入初戦が芝での勝利でしたが前走で分かる通りダート中距離は悪くないはずで、距離が伸びる方に変わるのもプラスになりそう。逆転も十分に有り得ると判断。
以下はまず(6)トーホクコルト。一進一退しながら力を付けてきている点が魅力的。ただ距離は現状ではちょっと長い印象があり、この馬のきょうだいが見せてきた水沢町距離適性が発揮されるかどうかが焦点か。(5)ミュークロールは8月の水沢1800m・ムーンライトカップで好走。JRA時代もマイルよりは1800mの方が良いという戦績です。流れに乗れれば面白い存在になれるのでは。
●10Rの買い目
馬単(1)=(7)、(1)=(10)、(7)=(10)、(1)→(6)、(1)→(5)
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★オッズパークLOTO 5重勝/11月27日(対象7R~11R)
7R/評価A: 2番 評価B: 9番 穴:6番
8R/評価A: 8番、10番 評価B: 2番 穴:1番
9R/評価A: 8番 評価B: 6番 穴:10番、11番
10R/評価A: 1番 評価B: 7番、10番 穴:5番
11R/評価A: 7番、 2番 評価B: 4番 穴:5番
ダービーグランプリの余韻が残っている中、笠松から朗報が届いた。3連覇を狙ってラブバレットが遠征。逃げたトウケイタイガーを徹底マークから競り落とし、3連覇の偉業を達成した。
クラスターカップ(JpnIII)でコースレコードをマークしたが、外ブルドッグボスの強襲に遭って惜しくもクビ差2着。悲願のグレード制覇はならなかった。
その後は北海道へ放牧に出たが、頭部骨折のアクシデントが発生。予定が若干狂い、絆カップで復帰。中央から転入初戦のタイセイファントムに完敗を喫したが、ひと叩きされて気配アップ。馬体重も10キロ絞れて万全の態勢で臨んだ。
これで重かきつばた記念でトウケイタイガーの5着に敗れた雪辱を果たし、重賞11勝目。次走は体調見ながらだが、兵庫ゴールドトロフィーを向かいたいという。昨年4着。中央勢は強力だと思うが、さらに上位を期待したい。
翌日23日にはJpnII・浦和記念が行われ、エンパイアペガサスが挑戦。初グレード挑戦はさすがに厳しく6着だったが、叩かれながら良化のタイプ。次走以降の巻き返しを願っている。
26日メインは2歳牝馬交流「第34回プリンセスカップ」(水沢1400m)。今シーズンの2歳交流は北海道勢の独壇場。今回も大挙6頭が参戦し、いずれも粒ぞろい。上位を独占する可能性が高い。
一番手にパキラパワーを指名。デビュー2連勝で臨んだエーデルワイス賞で4着。内で揉まれながらも怯まずジワジワと伸びていたのが印象的だった。
前走・ブロッサムカップ7着の評価が微妙だが、門別内回りは特殊コース。初の1600mもこたえたに違いない。小回り1400mで反撃を期待する。
エグジビッツは金沢シンデレラカップを逃げ切り、園田プリンセスカップ、ラブミーチャン記念3着。このメンバーでは群を抜く実績を誇り、グランダム暫定1位。遠征疲れが残っていないかが最大ポイントとなり、当日の気配に注意を払いたい。
マサノスマイルはエーデルワイス賞でスタートダッシュを決めて一旦ハナに立ったが、外から被せられてズルズルと失速。普通ならば大差負けのパターンだが、直線で盛り返して7着。この根性は不気味。
サラヒメは内でもたつくエグジビッツを尻目に園田プリンセスカップを完勝。シンデレラカップの2秒1差3着で評価を下げたが、体調さえ戻れば反撃に転じて不思議はない。
アンフィーサが最大の惑星馬になるかもしれない。勝つか、はたまた大敗か。デビュー戦を勝った後、精彩を欠いたが、目下2連勝。2番枠が不安だが、田中淳司調教師は補欠3番目の時点でも気合いが入っていた。
スターギアは北海道2勝2着3回から転入初戦を圧勝。知床賞の走破タイムには劣ったが、トーヨーリファールのコースレコードに1秒1差。2歳で1分24秒7に驚きを隠せなかった。
◎①パキラパワー
〇⑩エグジビッツ
▲④マサノスマイル
△⑦サラヒメ
△②アンフィーサ
△⑪スターギア
<お奨めの1頭>
4R ウノピアットブリオ
待望の初勝利で弾みついたのは確実。走破タイムもすばらしく2連勝に待ったなし