
27日メインは"GRANDAME-JAPAN2023"古馬シーズン第7弾「第49回ビューチフルドリーマーカップ」(水沢2000m)。遠征馬6頭に対し、岩手はミツカネラクリスの1頭のみ。正直、拍子抜けの印象があるのは否定できないが、出走見送りには背景がある。
ビューチフルドリーマーカップがグランダムジャパンに指定されたのが2010年。同年は地元代表マイネベリンダが逃げ切って優勝したが、以降は12年連続で遠征馬が優勝。北海道7勝、南関東5勝。近年は4年連続で南関東代表馬が制している。対して岩手勢は2018年以降は1着から3着まで遠征馬が上位を独占。2020年に至っては1着から6着まで。つまり遠征馬がすべて上位を占めたこともある。
岩手勢が馬券対象となったのは2017年、スパンコール2着、3着ミラクルフラワー。北海道代表ジュエルクイーンが2年連続(最終的に3連覇)で優勝したが、以降は馬券対象すらなし、と惨たんたる結果。
仮にトライアル・フェアリーカップを圧勝し、復活宣言したゴールデンヒーラーなら互角以上の競馬ができると思うが、現時点でのローテーションは青藍賞2連覇、南部杯を予定。陣営はマイルがベストの舞台と判断している。
以上のことから今年も遠征馬の天下。主軸はノーブルシルエットで異論はないだろう。中央ダート1800m4勝、ダート1600m1勝、オープンに在籍した。今年7月、4カ月の休養を挟んで南関東入り。初戦のスパーキングレディーカップ(JpnIII)で逃げ粘って5着。実力に片りんを垣間見せた。
しかし2戦目・フリオーソレジェンドカップ10着。崩れないのを身上としていたが、生涯2度目の二けた着順に沈んだ。敗因は先行馬が総崩れの流れと逃げた馬と3番手外を追走した間に入り、息の抜けない展開となったため。今回は7頭立てに少頭数に加えてメンバーも有利。チャンスをしっかりとつかみ、今後に弾みをつけたいところだろう。
レスペディーザは中央ダート1700m~1800mで1勝2着2回3着2回から今年5月に門別へ移籍。初戦はニシケンボブの2着に終わったが、2戦目から連勝。牝馬交流・ノースクイーンカップを0秒4差で完勝した。中央1勝クラスで格比較で見劣るが、地方ダートで素質開花したと解釈。過去、ビューチフルドリーマーカップを3度制した実績を誇る田中淳司きゅう舎が自信を持って送り込んでくる。
サルサレイアは中央ダート2勝2着7回3着5回。安定した取り口を披露して南関東へトレード。1勝のみながらJpnIII・クイーン賞3着。ほかのレースでも大崩れなく入着回数も多々。勝ち味に遅いのがネックで一昨年のBドリーマーカップも4着止まり。ただ常に一線級と戦ってきたことも事実。仮に優勝できればサルサディオーネと姉妹連覇の偉業がかかっている。
ティーズハクアは北海道1勝2着1回3着3回から南関東入り。2勝2着7回と堅実さを発揮し、浦和・桜花賞2着、ロジータ記念2着。兵庫サマークイーンは0秒9差5着だったが、2000m以上では4戦して2着3回。唯一連対を外したのはJpnII・関東オークス(9着)のみ。距離を味方にアッサリまで。
トップザビルは中央2勝クラスから南関東移籍後も1勝マーク。東京シンデレラマイルでスピーディキックの2着の実績も光る。
◎⑥ノーブルシルエット
〇⑤レスペディーザ
▲④サルサレイア
△①ティーズハクア
△③トップザビル
<お奨めの1頭>
4R ボンバーキャット
南関東C3から転入後、3戦連続で2着。ここでは前走タイムでは抜けており、勝機到来
先週から舞台は水沢競馬場に替わった。コース替わりのときは頭数減少の傾向があるが、特に先週は顕著だった。理由は暑さ。ニュース、天気情報などでご存じの方も多いと思うが、今年の北日本、岩手は異常な猛暑。24日(木)、岩手県県北・岩泉町で36・4度を記録したが、県内6か所で35度を超す猛暑日。
岩手ではお盆が過ぎると朝晩の気温が下がり、最高気温も徐々に下がっていくのだが、今年は明らかに異常気象。競馬にも影響しないわけがなかった。ただでさえ暑さに弱いのがサラブレッド。全身を毛で覆われているため、人間以上に暑さがこたえる。
ただ今週はフルゲートとは言えないが、頭数増加にホッとした次第。もちろん油断はできない。自分のも言い聞かせているが、何とか猛暑を無事に乗り越えてほしい。
先週は2歳重賞「第41回ビギナーズカップ」(水沢1400m)が行われ、単勝100円元返し、圧倒的1番人気にこたえてフジユージーンが2馬身半差で完勝。デビュー後、無敗3連勝を飾った。
レースはリトルカリッジが逃げ、2番手にシングルモルト、3番手外にコンバットスプーン。フジユージーンは初めて控える競馬を試みたが、陣営の予定どおり。あとは3コーナーから徐々に進出に入れ、4コーナーでリトルカリッジに馬体を併せる。ダート2連勝リトルカリッジも渋太く粘ったが、直線で力強く抜け出して2馬身半差。世代ダートでトップを確定させた。
村上忍騎手「元々、スタートダッシュがいいタイプではない。こういう(控える)競馬にもいい感じで対応できた。新馬戦で水沢850mを圧勝したが、1周する今回の水沢1400mを乗ってみると、広い盛岡コースの方が合うと思う。距離が伸びても問題ないので、今後も非常に楽しみです」
瀬戸幸一調教師「デビュー戦で能力の高さを確信していたので、予定どおりの勝利。控える競馬にも対応して、うまく勝ってくれた。去年、フジラプンツェルが使い詰めでしたからね。フジユージーンはレース間隔を開けて行こうと決めていた。次走はネクストスター盛岡へ直行します」
今年のビギナーズカップは5年ぶりの水沢1400m戦。過去4回は盛岡ダート1400mが舞台だったので単純なタイム比較はできないが、1分28秒6は優秀。水沢1400m戦のレースレコードは2013年、ラブバレットの1分27秒3だが、同馬は後に短距離ダートグレードで大活躍した。
加えて前走比プラス9キロの体重増も影響した印象がない訳ではなく、まずは順当に重賞獲得を喜びたい。新設の1000万レース・ネクストスター盛岡は盛岡ダート1400mが舞台。村上忍騎手のコメントどおりでもあるし、跳びが大きくコース広い盛岡向きは明らか。次走・ネクストスター盛岡に注目してほしい。
最後に山本聡哉騎手の近況報告。ご安心ください。無事手術は成功。除去部分に他箇所から細胞を取り、補充した。あとは回復を待つのみだそうです。
今週の岩手競馬
8月27日(日) 「第49回ビューチフルドリーマーカップ」(牝馬地方競馬前項交流 水沢2000m)
8月28日(月) 「スプリント特別」(オープン 水沢850m)
8月29日(火) 「第46回すずらん賞」(準重賞 水沢1600m)
8月20日に行われた2歳ダートの重賞『ビギナーズカップ』は断然の1番人気に推されたフジユージーンが優勝。単勝100円の元返しに応える力強い勝利でした。
これがデビューから3戦目、ここまでは先行して後続を圧倒してきたフジユージーンでしたが今回は敢えて馬群の中に位置どるいわゆる"砂をかぶる競馬"を選択。「小回りを意識して向こう正面から早めに仕掛けた。コーナーで息を抜くようなところがあったけどそれはまだレースを覚えていない若さのせい。力がある馬なのは間違いないから、こうやってレースを教えていきたい」と村上忍騎手。ここまでほどの派手な勝ち方では無かったものの確かな地力を証明し、次戦は今季から新設された重賞『ネクストスター盛岡』に挑みます。
8月22日のメインレースは11R、B1級一組ダート1600mの『夢・希望未来へ前進』。いやしかし暑い日が続きますね。お盆を過ぎたというのにこの夏一番じゃないかという暑さがやってきています。朝晩もあまり気温が下がらずに蒸し暑い夜が続いていることもあって馬の方にも影響がでているもよう。"前走では良い走りをしていた"という馬がこの間の2週3週で夏バテ気味に・・・ということが珍しくないようですので、馬券の購入の際には当日の気配にもよく注意を・・・。
さて予想に行きましょう。本命は(8)ウインアライバルを採りました。
前走は6頭立ての少頭数ではあったにせよこの馬らしい逃げ切りで昨年7月以来の白星を挙げました。春先の始動直後はもうひとつというところから使われつつ上昇安定してくるのがこの馬のパターン。"盛岡の雨馬場"が一番ハマる条件ですが水沢マイルでも何度も勝ち負けを争ってきており苦手な条件では無いはずです。
今回は同型と言える先行タイプが多い点も懸念材料にはなりますが、前走は逃げ切りでしたがハナにこだわるタイプではないですし、ごちゃつくと動かない時があるので外枠は好都合。9頭立ての8番枠なら流れに乗りやすいと見ます。
対抗は(5)セイシーキング。大敗の形になった前走ですが準重賞だからというよりはマイルを超える距離はやはり合わないのだという評価。前半戦はA級でも勝ち負けレベルの戦いをみせていましたし、前走の結果で評価を下げるのは禁物でしょう。力を出し切りさえすればここでの差は無い馬のはず。
(9)デルマアシュラが3番手でどうでしょうか。芝実績を持って転入してきた馬ですが馬体の印象は芝専用という感じではないように見えます。小柄なりにしっかりした動きを見せていますし、岩手でのダート戦の内容からもここで十分やれていいのでは。
(1)ヒカルマドンナは前走もそうでしたが主導権を握れさえすれば少々競られてもしぶといタイプ。内枠を引いて鬼に金棒でもありますが、前走は同型が競りかけずかなりのスローだった点には一応注意が必要・・・ということでの△評価に。もう一頭は(4)パンプキンズを。まだ以前の勢いが戻っていない印象もだいぶ素軽さが増してきているのも確かでしょう。大敗が続く近走ですがそろそろ変身あっても。
●11Rの買い目
馬単(8)=(5)、(8)=(9)、(5)=(9)、(8)=(1)、(8)→(4)
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21日メインはB1特別「秋桜賞」(水沢1400m)。コース替わり、距離も1400mへ変更され、実力比較に加え、条件変更への対応力が問われる一戦となったが、主軸選びに迷いはなかった。
キモンリッキーはデビュー7戦目の門別1700mで初勝利を挙げ、続く一戦9着から転入。初戦は出走取り消しだったが、仕切り直しのフューチャーステップを快勝。直後に南関東へ転籍したが、2着3回3着2回にとどまり再度岩手入り。初戦の水沢1600mは3着だったが、2戦目から短距離へシフトして3連勝。いずれも2着に差をつけて完勝した。
母キモンレッドは中央ダート4勝、JBCレディスクラシック3着(金沢)、トウケイニセイ記念を優勝。兄キモンルビー(父コパノリチャード)は今年の習志野きらっとスプリントを優勝。キモンリッキーは父がコパノリッキーだが、やはりスピード色が強いとみて間違いない。4連勝を飾り、A級入りを果たす。
サンエイコンドルは大井1勝・南関東C1から転入。3戦目から3連勝をマークした。続く一戦5着に終わったが、以降は2、3着。勝った相手は2頭ともA級でも勝ち負けの実力馬。しっかり軌道修正ができた。一つ気になるのは勝ち星4勝すべて1600m。1400m戦は2着1回が最高と忙しい競馬が合わないか。その意味で今回が真価を問われる一戦となった。
ペイシャムスビは一昨年、中央未勝利から転入後、あっさり2連勝。直後に南関東入りして7勝をマークし、今年5月に再転入。入着一杯が続いているが、今回はA級からB1へ降格して相手緩和。反撃に転じて不思議はない。
トーセンマッシモは中央2戦をはさんで南関東4勝。昨年6月に岩手入りして2勝2着3回。その後、障害3戦を使って再度転入。2ヵ月ぶりの実戦がネックだが、B1通用は証明済み。
ビッグタマテルーフは3歳牝馬交流・留守杯日高賞2着、3歳牝馬三冠目・OROオータムティアラ3着。成績が安定しないが、それでも今季2勝2着1回。一発の可能性を秘めている。
アブシンスは今シーズンも健在を誇示して1勝2着4回3着3回。距離への柔軟性もあり、3連モノには欠かせない。
◎⑨キモンリッキー
〇③サンエイコンドル
▲⑩ペイシャムスビ
△①トーセンマッシモ
△⑤ビッグタマテルーフ
△⑪アブシンス
<お奨めの1頭>
6R トーセンジェミニ
前走はパーフェクト内容で圧勝。走破タイムも破格だった。メンバーは骨っぽいが、実力上位
20日メインは2歳重賞「第41回ビギナーズカップ」(水沢1400m)。シーズン第一弾の2歳重賞・若鮎賞は芝1600mが舞台だったが、今度はダート戦。また水沢1400mで行われるのは2018年以来、5年ぶり。昨年は牝馬フジラプンツェルが大差で圧勝したが、今年はそれをはるかに凌ぐ大物が名乗りを上げた。
フジユージーンは6月4日、第2R・今シーズン最初の2歳新馬=ファーストステップへ出走。デビュー前から噂の大物だったが、期待にたがわず2着に2秒2差をつけて圧勝。520キロを超す馬格を前面にほかを圧倒した。2戦目は初コース、初輸送、距離も850mから1400mへ延長されたが、デビュー戦を上回るパフォーマンスで圧勝。2着ミヤギヴァリアントもモーニン産駒の注目馬ゆえ1秒3差だったが、周囲は強さに唖然とした。
父はゴールデンバローズで母デザイナー、母父スウィフトカレントでオータムセール出身馬。ゴールデンバローズは重賞勝ちこそなかったが、デビュー2戦目のダート戦で3連勝。UAEダービーに挑戦3着後は迫力が薄れ、以降は2勝のみ。南関東へ新天地を求めたが、1勝のみとどまり、北海道1戦を最後に引退。種牡馬入りを果たした。
成績的には目立たず種付け頭数も20頭以下だったが、注目してほしいのは血統。ゴールデンバローズはアメリカの大種牡馬タピット(APインディ系)の直仔。母
マザーロシアも北米で7勝マークし、 走る素地は十分あった。すでに同産駒は門別新馬戦をオオイチョウが勝ち上がっているが、フジユージーンの器は近年でも相当レベルと断言して間違いない。
今回のビギナーズカップは単なる通過点。10月3日、新設の2歳1000万重賞「ネクストスター盛岡」(ダート1400m)へ向けて、しっかり足固めをする。
相手筆頭はリトルカリッジ。フジユージーンと同日の2歳新馬戦を完勝。フジユージーンのパフォーマンスが強烈すぎて陰に隠れた感じだったが、52秒0の好タイムで逃げ切った。2戦目の盛岡ダート1200m戦は2着に2秒1差をつけて圧勝。完成度の高さが目についた。
3戦目は重賞・若鮎賞へ駒を進めて1番人気。芝は未経験だったが、父アジアエクスプレスは朝日杯FSを無敗3連勝で優勝した芝ダート兼用のタイプ。メンバーも甘く順当に制するかと思ったが、直線失速8着。結果的に芝が合わなかった。今回は実績あるダートに戻って反撃必至。あとは逃げ一辺倒の可能性が少しあり、展開がカギを握る。
シングルモルトはデビュー戦を2着にまとめ、4戦目を快勝。一戦ごとに地力アップが目につく。今回が試金石の一戦となる。
クルトゥルンはデビュー4戦連続3着から初芝の重賞・若鮎賞5着。詰めが課題だが、相手なりにかける堅実さが身上。
コンバットスプーンは出遅れながらもデビュー戦を1秒2差で圧勝。初距離、相手も大幅に強化されたが、マーク欠かせない。
◎④フジユージーン
〇②リトルカリッジ
▲⑦シングルモルト
△①クルトゥルン
△⑥コンバットスプーン
<お奨めの1頭>
1R エメラルディ
南関東から再転入後、スピードの違いを見せつけてあっさり2連勝。850mも1戦1勝とまったく問題ない