月曜のメインレースは『HITスタリオンシリーズ』のカネヒキリ賞。A級一組・ダート1800m戦です。
当初(1)エバーオンワード本命で予想を書いておりましたが、同馬が競走除外(前売り発売開始後の出走取消)となったので内容を書き換えております。あらかじめご了承ください。
さて本命は、思い切って(4)イーグルドライヴを狙ってみましょう。二走前の落馬競走中止の影響がどうなるか?と思われましたが先行して3着に粘った前走からすればもう問題は無さそう。今の水沢は基本的に先行有利・スピードが活きる馬場。前走くらい思い切って行ければ、主導権を握って一気に・・・も可能でしょう。
課題は右回りという事になるでしょうか。JRA時代は左右両方を使われていましたがどちらかといえば左回りの方に良績が多めでその点が不安材料。ですが中距離なら右回りの中では安定感がある方だったようです。今回は実質3番枠、最内の強力同型もいなくなりました。そんな枠順の利も味方になってくれると見ます。
対抗は(6)ニホンピロララバイ。転入後はまだ勝ち星が無く・・・も、負けた相手はエバーオンワード、ミキノウインク、ローレルカンタータといった今のA級一般戦の強豪ばかり。むしろタイム差で見れば検討している方です。もう一押しの詰めの甘さというか、レースの大勢決してから伸びてくるような所があって頭には強く推しづらいのですが、ここまでの堅実さは当然買えますし右回りの方が良い実績なのも魅力です。
三番手は(8)ダノンボルケーノ。春先の勢いを欠き、結果もムラが大きい近況ですが、馬の状態自体は悪くはないと思えるだけに相手弱化で見直してみたい所。(9)スーブルソーも同様で、アテにならなさではこちらの方がはるかに上なのですが、時折勝ち負けに加わってきそうな走りを見せるのはやはり地力ある馬ということ。この馬にとっても相手弱化ですし、少々強引な狙いでも一変を狙ってみるのが面白いのかもしれません。
●10Rの買い目
馬単(4)=(6)、(4)=(8)、(4)=(9)、(6)→(8)、(6)→(9)、
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かつてダービーグランプリは出世魚にも例えられた。『ダービー馬によるダービー』を夢見て1986年に創設。当初は3年連続で南関東馬が優勝したが、第4回で地元岩手のスイフトセイダイが制し、以降は各地区が万遍なく優勝。
賞金もグレードも年を重ねるごとに上がり、OROパークが完成した1996年にはJRAにも門戸を開放。それを祝して皐月賞馬イシノサンデーが石崎隆之騎手とのコンビで優勝した。
以降もレギュラーメンバー、ゴールドアリュール、ユートピア、パーソナルラッシュ、カネヒキリなどダートの強豪を続々と輩出。ダービーグランプリはダート3歳№1決定戦の地位を確立した。
ところが2007年、馬インフルエンザ渦に飲み込まれ、地元重賞での実施を余儀なくされ、翌年には周辺事情を鑑みて休止となった。
それから3年後、復活を願うファンの声に応えて復活。創設当初の原点に立ち返り、地方競馬全国交流で再スタートを切った。2010年、久々に熱気に包まれた水沢競馬場を舞台に、地元の声援にも後押しされてロックハンドスターが優勝。以降もカミノヌヴォー、ロッソコルサが制し、岩手勢3連覇で今年を迎えた。
本命はやはりジェネラルグラントだろう。全日本2歳優駿、東京ダービー2着。その実績もすばらしいが、小回り水沢コースは先行力と器用さが要求される馬場。ジェネラルグラントは本質的にマイラーの印象で2000mは若干長いが、小回りなら大丈夫。また勝負どころでスッと反応できることが必要条件だが、まさに打ってつけのタイプ。
ジャパンダートダービー以来、4ヵ月半ぶりの実戦が気にならない訳ではないが、ここでは地力の違いが明白。余談だが、仮に優勝すれば1988年、アエロプラーヌ(東京王冠賞馬=当時)以来の南関東勢優勝となる。
クラグオーは北海道三冠馬クラキンコの全弟。姉はダービーグランプリ出走はならなかったが、父クラキングオーは第15回に出走して8着(優勝はレギュラーメンバー)。母クラシャトルは第9回に出走5着(優勝はブラッククロス)。母父、そして姉が果たせなかったダービーグランプリ制覇を目指す。
地元期待一番手は牝馬コウギョウデジタル。岩手版オークス・ひまわり賞、元祖岩手ダービー・不来方賞の両方を制したのは史上初の快挙。しかも2つともレースレコードを大幅に更新し、2分6秒0。舞台が盛岡から水沢に替わってもタイム比較では勝ち負けになるはず。
エスケイロードは東京ダービー7着。ジェネラルグラントとは1秒差だったが、こちらは順調に使われてきたのが強み。ハイレベル南関東で戦ってきた実績で一発をもくろむ。
エーシンクリアーは通算13戦9勝2着1回とメンバー最多の勝利数。目下2連勝に加え、前走は笠松遠征・岐阜金賞を豪快なまくりで快勝。アウェーでの勝利が心強い。園田所属馬では初の優勝を目指す。
地の利を生かしたいのがヴェリイブライト。東京ダービー13着からは狙いづらいが、不来方賞を巧みなレース運びで2着。ジリ脚タイプゆえ、2000mは望むところ。
◎(5)ジェネラルグラント
○(9)クラグオー
▲(8)コウギョウデジタル
△(2)エスケイロード
△(11)エーシンクリアー
△(6)ヴェリイブライト
<お奨めの1頭>
11R イーサンジャンパー
前回はローレルカンタータのマークがきつく5着に沈んだが、気配落ちはまったくなし。メンバーにも恵まれて首位は譲れない
今週はオープン「第25回栗駒賞」、3歳・地方競馬全国交流「第26回ダービーグランプリ」の重賞二連発。シーズン終盤に差し掛かり、重賞が目白押しだが、その矢先に朗報が入ってきた。
1月11日(土)、重賞「ニューイヤーカップJBC」を新設。期の途中で重賞が創設されるのは極めてまれなケースだが、来年に盛岡競馬場で開催されるJBCを祝して実施する。カテゴリーは明け4歳。水沢1600mを舞台にフルゲート12頭を予定している。
今回のダービーグランプリ出走組も新設重賞を狙いにくる馬たちも多いはず。その意味でも楽しみがまた増えた。
本題に入りたい。23日メインはオープン馬による水沢1400m重賞「第25回栗駒賞」。今季もオープン戦線は勝ち馬が次々と替わり、我々予想陣を泣かせている。
その象徴が栗駒賞へ直結する絆カップだった。1着・ヒカルジョディー(11番人気)、2着・ジョーモルデュー(7番人気)、3着・ランドオウジ(6番人気)と入線し、248万7160円の超万馬券が飛び出した。
まずは絆カップを振り返ってみたい。大外からシャイニングサヤカがハナを主張し、2番手ランドオウジ。3番手を1番人気エバーオンワードが追走し、前半3ハロンが34秒4。地方交流としては恐ろしく超ハイペースとなった。昨年、トウホクビジンが最後方一気を決めたときが35秒1。それよりさらに速い流れでレースが進み、完全に前崩れの展開で中団にいたヒカルジョディーが快勝。後方3番手を追走したジョーモルデューが大外から一気に伸びて2着の結果となった。
ちなみに前半1000m通過が58秒6。これは2011年、マイネルサウダージがマークした盛岡ダート1000m59秒4をはるかに上回るタイムだった。
その中でランドオウジは最後まで粘って3着。最も強いレースをした。これまで最短1600m戦で1400mは未経験だが、前走の内容を見れば本命視するべきだろう。
ヒカルジョディーは好、凡走の落差が激しくアテにしづらい馬。絆カップは展開にも恵まれた印象があるが、2ヶ月ぶりのハンデがあったことを考えれば叩かれた上積みは十分。水沢も得意とし、再現の可能性十分。
ドリームクラフトは絆カップ5着だったが、タイム差は0秒6。馬券争いに参加した。今年7月、同じ水沢1400mで行われた重賞・岩鷲賞を5馬身差で圧勝したように条件ベスト。使い詰めできた点に若干不安は残るが、首位圏内に位置する。
スーパーワシントンは10歳にして初重賞・早池峰賞を制し、ここ2戦の芝1000m・ハーベストカップ優勝、OROターフスプリント2着と依然、好調サイクルを保っている。最大の強みは追ってからの反応の良さ。有力馬がもたつけば重賞2勝目のシーンまで。
スズヨシーズンは今年3月、転入初戦の水沢1400mを6馬身差で圧勝。ヒカルジョディーを並ぶ間もなく抜き去った。追い込み一辺倒の脚質で展開に注文がつくが、ハイペース必至。一気台頭するか。
コスモフィナンシェはみちのく大賞典優勝時の迫力が若干薄れた印象もあるが、1400mは8戦7勝2着1回と抜群の勝率。ソロソロ巻き返しあっても不思議はない。
◎(11)ランドオウジ
○(1)ヒカルジョディー
▲(6)ドリームクラフト
△(8)スーパーワシントン
△(3)スズヨシーズン
△(4)コスモフィナンシェ
<お奨めの1頭>
11R ブリス
中央未勝利から転入後、けた違いの強さで6戦6勝。今回はC1昇級、距離も未知の1600m延長だが、勢いで難なく克服する
2歳の南部駒賞が終わっての次週はオープンの重賞・栗駒賞と3歳の重賞・ダービーグランプリが行われます。今回はダービーGPのお話で。
先日、ダービーGPの出走予定馬が決まりました。北海道から2頭、南関東から2頭、兵庫から2頭の計6頭。所属もそうですが実績も全国区の強豪が揃った感があります。
実績でみれば北海優駿を勝った北のダービー馬・ミータロー、羽田盃4着・東京ダービー2着のジェネラルグラント、南のトライアル優勝馬・エーシンクリアーが一歩リードしていて、それらをクラグオー、エスケイロード、モズオーロラら重賞勝ちこそないもののそれに近い走りを見せている馬が脇を固める・・・という構図。ダービーGPも復活してから徐々に遠征馬の質が徐々に上がってきているのですが、今年はまたしても昨年以上なのかと感じさせるくらいの好メンバーになりましたね。
もちろん迎え撃つ岩手勢も、今年は例年以上に厳しい戦いを繰り広げてきていて、1頭の強い馬が支えてきた近年に比べれば駒が揃っているという印象があります。どんな戦いを見せてくれるか非常に楽しみ。
そんなダービーGP、24日の日曜日の開催で枠順発表は21日・木曜日。地元出走馬の追い切りも木曜日あたりに続々行われる予定です。ご期待ください!
●10Rの買い目
馬単(1)=(2)、(1)=(10)、(2)=(10)、(1)→(4)、(1)→(7)、
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今年で41回目を迎える2歳伝統の「南部駒賞」。2000年から東北3県交流(上山・新潟)へ昇格し、2004年から全国の地方競馬へ門戸を開放。2年目から北海道勢が連覇(スマートシェーブ、モエレスターダム)したが、以降は6年連続で岩手勢に凱歌。しかし昨年は北海道勢が上位3着までを独占(優勝・オグリタイム、2着・ミータロー、3着・コスモアックス)。岩手勢最先着はテンショウリバイヴ4着だった。
今年は北海道から3頭が参戦。迎え撃つ岩手勢は7頭。先日の北海道2歳優駿(JpnⅢ)はJRA勢を退けハッピースプリントが完勝したが、今年の南部駒賞はどちらに軍配が上がるか。舞台は水沢1600m。
主軸は岩手ライズライン。若駒賞を1番人気ラブバレットを退けて完勝。アスペクトが保持した若駒賞レコードを1秒6も更新。盛岡ダート1600mを1分37秒2の驚異的なタイムで逃げ切った。上がり3ハロン36秒9。当日の馬場が軽かったのは確かだが、これではラブバレットが2着も仕方なしだった。
その後は南部駒賞1本に絞って調整を進め、態勢も万全。今年も北海道2歳は相当レベルともっぱらの評判だが、裏づけは昨年優勝したアスペクト。2~4着は北海道勢だったが、逃げ込みを図ったヘヴンズパワーをゴール前でキッチリ差し切った。
単純にアスペクトを基準にすればライズラインのレベルは推して知るべし。コース替わりもデビュー戦の水沢850mを逃げ切ったことでも問題ない。あとは前回と同じ1枠を引き当て、後手を踏んで包まれない競馬をすることのみ。自分の競馬に徹すれば勝利はモノにできるはず。
逆転筆頭はリュウノワン。デビュー戦の門別1000mを快勝後は入着止まりだが、船橋遠征・平和賞で3着。初の左回りが影響したと思うが、4コーナーで外方逸走。大外にふくれてしまって万事休すだったが、それでも直線で盛り返して0秒7差まで詰め寄った末脚にびっくり。敗れて強しの一戦だった。
残された課題は直線200mの小回り水沢で追い込みが届くかどうか。おそらく3コーナーから仕掛けると思うが、ある程度の展開の手助けが必要かも。盛岡なら本命視しても当然の決め手を持っている。
ラブバレットは若駒賞までダート3戦3勝。トライアル・ビギナーズカップも2着に5馬身差をつけて逃げ切り、当然のように断然の人気を集めたが、ライズラインに屈して2着。後続をちぎったが、完敗の内容だった。
しかし逆転の目がない訳ではない。水沢2戦とも圧勝し、特にデビュー2戦目の1300m戦を1秒8差の大差で逃げ切った実績は見逃せない。今回はライズラインを徹底マークする戦法に出ることは間違いなく、そうなればライズラインも楽ではないはず。雪辱を果たし、南部駒の栄誉を手にするか。
ゴオリイはトライアル・知床賞を快勝。北海道から5頭が参戦し、ドラゴンライダー以外はすべて二ケタの大幅体重減。初の長距離輸送がこたえたと思うが、ゴオリイはぜんぜん沿うが太め残り。輸送できっちり仕上がったことも勝因だった。
ただ知床賞はライズライン、ラブバレットが不在。また前年の知床賞優勝アスペクトが1分26秒1の優勝タイムに対し、ゴオリイは1分26秒9。この差を考えると△評価が妥当だろう。
ドナルトソンは『怒鳴ると損』から命名?だとしたら、かなりおしゃれなネーミングだ。北海道サマーセール出身馬でゴオリイと同じサウスヴィグラス産駒。デビュー
6戦目から2連勝し、サンライズカップ9着、サッポロクラシックカップ4着。ほかの2頭に比べて実績不足ゆえ評価が下がったが、層の厚い北海道競馬で揉まれてきたことは軽視できない。
◎(1)ライズライン
○(6)リュウノワン
▲(8)ラブバレット
△(2)ゴオリイ
△(5)ドナルトソン
<お奨めの1頭>
6R サクラゲルダ
前走は盛岡芝にとまどって6着。ダート戦では<6.2.0.1>と抜群の勝率と連対率を誇っている。前走のうっ憤を晴らし、再び連勝街道を突き進む