私が盛岡や水沢の撮影に行くとき、持ち物はけっこう多くなります。
競馬で使う撮影機材は、カメラが一眼レフ2台にレンズ6本。これはカメラマンとしては多い方ではないですが、やはり通称サンニッパと呼ばれる大口径の望遠レンズが大きくて重い。一方、広角レンズは競馬ではほとんど使いませんが、しかし無いときに限って競馬場の風景写真が撮りたくなったりするので、後悔しないように一応持って行きます。同じくフラッシュも念のため。ノートパソコンは撮影した画像データをバックアップするために使います。これも別に帰宅してからでもいいのですが、メモリーカードが壊れてしまうと撮ったものが全てパーになってしまうので少しでも早く安全にという意味と、撮影しないレースの間には以前撮った画像を整理したりするので。
これに雨具や昼メシ(手弁当だったり、前日にスーパーで買った見切り品のパンだったり)も加わり、コーヒーやカップラーメンが作れて便利な熱湯入りのステンレスボトルなどなど、撮影道具以外にも荷物は増えてしまいます。これらを背中のザックと大袈裟なウエストバッグ、右肩にPCバッグを下げ、一番かさばる300mm望遠レンズはラーメン屋のおかもちにも似た専用のトランクケースで左手に。別にこのまま山に登ろうという訳ではなく、駐車場から記者席や馬場管理室まで歩けばいいのでたいしたことはありません。しかし体中に大荷物をくっつけて歩く姿は、見る人にはインパクトが強いようですね。いろいろな方に「うわっ、カメラマンって大変だねぇ」と心配して頂いております。
かのイーストマン・コダック(フィルム会社の創設者で、撮影旅行に現像用品一式を背負って行ったというエピソードがある)ほどではないですが、まぁ地元での仕事の時はスリム化の努力をするよりいろいろと余計な物まで持参しますね。そこで、いつもの道具を全て身につけ体重計で総重量を測ってみました。結果は89kg。私自身の体重は60kg弱ですから、約30kgの道具を積載して歩いているということになります。これでも400mm、500mmといったもっと長い望遠レンズを持ち歩くよりはよほど軽いですね。ああいうレンズ、私も欲しいことはとっても欲しいのですが、その質量以上にサイフに対して負担重量になるので、当分は我慢です。
ところで先日、同じく機材満載の状態で、競馬場にある馬体重計測用の秤に乗ってみました。するとこちらの表示はジャスト90kg。サラブレッドの500kg前後の体重を量る機械ですから、100kg未満はもっと精度が落ちるだろうと思ったのですが、なかなかどうして正確に量れるものだなぁと感心しました。
装鞍所入り口にある、馬体重を計量するところ。
正式には「馬衡所」(ばこうじょ)と呼ばれています
<次走へのメモ>
9月23日 第8回テシオ杯ジュニアグランプリ(盛岡芝1600m)
1着 ボスアミーゴ
パラダイスフラワー、ソウレイ、ローランメモリーの3頭が後続を離して競り合い、前半3ハロン35秒1のハイペースを形成。ボスアミーゴはジックリ待機策を取り、後方4番手を追走。3コーナーから自ら動き出し、4コーナーではすでに先陣を射程圏に入れる。先に抜け出したのはボスアミーゴだったが、内からエミーズスマイルもスルスル進出し、直線はマッチレース。ラスト50mで一瞬並びかけられるシーンもあったが、再度ボスアミーゴが伸びて快勝した。
ボスアミーゴはデビュー戦、出遅れを喫しながらも豪快に3コーナーからまくりをかけて圧勝。そのスケールの大きさから一躍注目を集めたが、ビギナーズカップ2着、りんどう賞3着と完敗を喫し、今回の評価は微妙になっていた。
それならば、と言うことで芝に路線を変更。初の芝だったが、アドマイヤボス産駒は盛岡芝の相性抜群を証明。折り合いもつき、追い出してからの反応も抜群でレースレコードの1分38秒5の好タイムもマークした。
「行きたがるクセがあるので、ペースが速い芝のほうが合うかも。早め先頭に立ってとぼけるところもあったが、前を交わす勢いがすばらしく、デビュー戦で見せた脚は本物だった。あとは馬体がちょっと細くなっているので、あと10キロは欲しい。そうすればさらにパワーアップできる」と菅原勲騎手。
今回は2、3戦目の敗戦から陣営も正念場だと思っており、次走以降についてはまったく白紙。まずは勝ったことにホッとしていた。
2着 エミーズスマイル
前の3頭から離れた4番手インの絶好ポジションをキープ。直線では一瞬、前が詰まりそうになりながら、うまく最内をついてボスアミーゴとマッチレースに持ち込んだが、わずかクビ差2着に惜敗した。
前回・アタックチャレンジ(8月3日)1着から、このジュニアグランプリは予定どおりのステップ。アグネスタキオン産駒の良血馬で、切れる末脚は芝でさらに発揮すると踏んでの出走。道中、コースロスもなく内からいい脚で伸びていたが、これは勝ったボスアミーゴを誉めるべき。過去8回で同レースの最高タイムは第1回セイントピアスの1分39秒3(第2回ネイティヴハートは1分39秒7)。これを大幅に短縮する走破タイムからも上位2頭のレベルは相当高いと見て間違いない。
3着 サイレントステージ
デビュー戦、水沢850mを52秒3のタイムで勝ち上がり、いきなり重賞挑戦。初の盛岡、初の芝、距離も一気に延長と初モノづくめだったが、後方待機策から直線大外を鋭く伸びて3着。5馬身と離されたが、これで今後のメドは十分に立った。
4着 セイントセーリング
中団6番手をキープし、3コーナーからスルスル上がり手応えも悪くなかったが、直線でバタッと止まる。8月15日、若鮎賞2着から直行は理想的なローテーションだと思ったが、馬体重が10キロ増。それが最後で響いたかもしれない。
11着 パラダイスフラワー
1枠に入ったこともあってスンナリ逃げたが、ソウレイ、ローランメモリーに絡まれて前半35秒1のハイペースを余儀なくされる。それで直線で失速11着に大敗したが、体も重い印象だったし、本質的に芝は合わないようだ。次走は予定どおり旭川・エーデルワイス賞へ向かう。
9月24日 第8回OROカップ(盛岡芝1700m)
1着 シンボリスナイパー
「前に壁を作って折り合いをつけてほしい、が指示だった」(小林騎手)ので、後方10番手からの競馬。3コーナー過ぎから徐々にスパートをかけて先に先頭に立ったジェーピーバトルを交わし、さらに外ジルハーの追撃を封じて初重賞を手に入れた。
7月に岩手転入し、初戦を快勝。続いてすずらん賞(水沢1600m)へ駒を進め2番人気に支持されたが、折り合いを欠いて8着しんがり負け。それで今回は評価が下がったが、ジックリ待機策がズバリ当たり直線一気に伸びてきた。
「3、4コーナーでうまく外に出せたのが勝因。追い切りで少し重い印象だったが、レースでは輸送もあってスッキリ絞れていた。行きたがる癖があるので芝のペースの方が合う」(小林騎手)
今回は半信半疑だったので、次走については考えていなかった。とりあえず1開催休んで、今後のことを考えたいと石川栄調教師。
2着 ジルハー
道中はイン待機のシンボリスナイパーの直後、外を追走。直線で先に抜け出したシンボリスナイパーを外から追いかけたが、最内ジェーピーバトルを捕らえたところがゴールだった。
「返し馬では芝がどうかと思ったが、結構走る。ただ、3コーナーでごちゃついてスムーズな競馬ができなかった。それがなければもう少し差を詰められたかも」(坂井英光騎手)
3着 ジェーピーバトル
トキオパーフェクト、マヤノモーリス、トニービーバーが先陣を形成し、その後ろにつける。4コーナーを回って最内をついて一旦抜け出したが、いつもの切れを発揮できずに3着に敗れる。前走・桂樹杯で芝1700mをこなしていたが、本質的にはゆったりとした流れがベスト。マイルでは馬群をさばくのに苦労していたし、距離が短かったかもしれない。
先週のダービーグランプリ。自分ではそう思っていなかったけれど、やっぱり力が入っていたのでしょう。レースの後ガクッと力が抜けるものを感じました。
サイレントエクセルの健闘は嬉しかったですが、オウシュウクラウン、どうしたのか。レース後、小林騎手にお話をうかがうと、「返し馬の時から妙に馬がイライラしていたね。動きも本物じゃなかった。4コーナーではもうバタバタになってしまって」と振り返っていましたが、口調はサバサバとしていたものの、小林騎手にしても力が抜けたのでしょうか、いつもより元気のない語り口でした。
結果論ですけど、勝ち馬からサイレントエクセルまで2馬身弱。ダイヤモンドカップの時のオウシュウクラウンとサイレントエクセルの差が1馬身と3/4。それを思えば・・・。
まあしかし、絶対の自信を持って挑んでも簡単には勝てないのがG1。オウシュウクラウンもまだまだこれからの馬、いつかグレードレースの勝ち星を岩手にもたらしてくれる事を期待しましょう。
さて、月曜のメインレースは岩手日報杯。このレース、以前は騎手と馬の組み合わせをファン投票で決める、全国でも珍しいレースだったのですが、昨年から赤松杯のトライアルに位置づけられたのを受けて通常のレースになりました。このファン投票、普通ならあり得ない組み合わせができたりしてなかなか面白かったんですよね。また復活してくれないものか。
それはさておき予想に行きましょう。岩手日報杯は盛岡ダート1800mの中距離戦。とすると、中心に浮上してくるのはこの条件で2勝をあげ、オープンでも3着に入っているゲイリーエクシードです。
1400m戦でも好走しているゲイリーエクシードですが、主戦場はやはりダートの中距離。そして直線の伸び脚で勝負するタイプのこの馬には盛岡コースはベストです。成績の安定度、A1級の相手とも互角に戦える力量も魅力。このメンバーなら事実上の格上の存在でもあり、ここはきっちり結果を出してくれるでしょう。
対抗はサージェリー。1800mはやや長い印象がありますが、好調サイクルに入った近走の勢いをかってみたい。素質ならオープンでも通用していい馬です。
もう一頭はセンターソアーを。2走前の盛岡1800m1分55秒8のタイムがなかなかのもの。ツボにはまれば非常に強い走りをする馬なので、前走の敗戦は度外視して。
以下はA2級の安定勢力サンシャインヘイロとブルーオスカー。特にブルーオスカーは一時スランプ気味だったところから復調気配にあり、先行力を活かしきれば面白いレースができるでしょう。
買い目は5枠5番ゲイリーエクシードから2、9、10、11へ。ゲイリーエクシード1着固定でもいいと思いますが、前残りの傾向が続くコース状態も考慮して念のため裏目も押さえて。
◇お奨めこの一頭
9Rクルミチャン 1400mはこの馬には忙しすぎ。1600〜1800mなら大崩れしないし、先行力もまずまず。
24日(日)メインは、3歳以上オープン馬による地方競馬全国交流「第8回岩手県知事杯OROカップ」。前日、テシオ杯ジュニアグランプリに続いて盛岡ターフが戦いの舞台となり、距離1700mで実施される。昨年は大井代表・トレオウオブキングが張田京騎手を背に快勝、2着にサイレントグリーン、3着にはトキオパーフェクトが入った。
今年は他地区から大挙6頭が参戦し、全国交流レースにふさわしい顔ぶれとなったが、地元の大将格ジェーピーバトルが力でねじ伏せる。シーズン開幕当初は水沢戦で7、2着にまとめたが、5月、A2特別・FM岩手杯から芝1本にローテーションを絞って以降、破竹の進撃。まずFM岩手杯を快勝すると格下からの挑戦、かきつばた賞(オープン 芝2400m)で2着惜敗し、JRA交流・シリウス賞ではとても届きそうにないところから鋭く伸びて2着。
これで改めて芝適性の高さを確認した陣営は重賞・せきれい賞にも強気の挑戦を試み、昨年の最優秀ターフホース・サイレントグリーン以下を一蹴。続いてオープン特別・桂樹杯も快勝し、新ターフ王の称号を手に入れた。
(桂樹杯ゴール 1着・ジェーピーバトル 佐藤到)
今回、桂樹杯(8月13日)から一ヶ月半ほどレース間隔が開いたが、これは予定どおりのステップ。確かに桂樹杯ではやや疲れが見え隠れしたのも否定できなかったし、また無理にダートを使って、いいムードを断ち切りたくなかったので水沢2開催を見送った。
この休養で気分リフレッシュしたのは間違いなく、大型馬ながら久々を苦にしないタイプ。過去、盛岡芝は5勝2着2回と連対パーフェクトを続行中だが、さらに白星を増やすに違いない。
軸は決まったが、相手捜しが難解だ。地の利か、それとも芝適正か、過去実績か。どれを重視するか迷うところだが、名古屋のマヤノモーリスを抜擢してみたい。中央でデビューしたが、5戦未勝利に終わり、一旦荒尾に移籍。そこで11勝を荒稼ぎし、再び中央入りしたが、デビュー当時とは一変。芝で3連勝を含む4勝をマークし、オープン入りを果たした。名古屋転入は今年3月だったが、いきなり重賞・東海桜花賞を快勝。続くオグリキャップ記念は3コーナーで失速10着に敗れ、4ヶ月の休養を余儀なくされたが、8月に戦列復帰。遠征直前のA級戦を1着にまとめてここに臨んできた。中央4勝は芝1800〜2500mと長い距離で実績を残していたが、芝1600mもおそらく守備範囲。アッサリ逆転首位まであり得るかも。
サイレントグリーンは今シーズン未勝利と、昨年の勢いが薄れつつあるのは残念な限り。今年はジェーピーバトルに主役の座を明け渡した格好だが、前走・桂樹杯ではジェーピーバトルを徹底的にマークからクビ差まで肉薄。正直、交わすまでの勢いはなかったが、元ターフ王の意地を見せてくれた一戦だった。こちらも水沢開催をスキップし、王者奪還に燃えている。
船橋アンフィトリオンの評価が難しい。中央6勝はすべて芝2000mであげ、昨年3月、G?・日経賞ではユキノサンロイヤルの0・3秒差4着にも入った、いわば格上馬だ。南関東転入はメトロポリタンS4着後、1年の休養後の今年4月だったが、ダートが合わず2戦13、11着。全く見せ場なく終わったが、7月のせきれい賞(盛岡芝2400m)では4コーナーで一旦2番手まで進出し、0・7秒差4着。まさしく芝で動きが一変した。今回はそれ以来の実戦となるが、ここに照準を合わせたもの。今回は昨年の同レース優勝ジョッキー・張田京騎手を向かえ、意欲満々で遠征してきた。
他では中央1勝後、名古屋で9勝マークし、本格化を迎えたウイニングウインド、芝ダートとも1600mがベストの舞台シンボリスナイパーにも注意が必要だろう。
◎ ?ジェーピーバトル
○ ?マヤノモーリス
▲ ?サイレントグリーン
△ ?アンフィトリオン
△ ?ウイニングウインド
△ ?シンボリスナイパー
3連単は1着固定で6、2、3着には5、8を厚めに13、3を押さえ
馬複は5−6、6−8、1−6、6−13、3−6
<お奨めの1頭>
11レース インターサウンド
毎回のようにお奨めしているが、実力は間違いなくオープン級。時に凡走もあるが、ここでは負けられない
23日(土)メインは弊誌・テシオの冠がついている地方競馬全国交流「第8回テシオ杯ジュニアグランプリ」。お陰さまで毎年、レース当日にテシオ杯イベントを開催させてもらっている。
これまで伝説の名馬スイフトセイダイのお披露目、北海道台風被災牧場への支援チャリティー、ダービーグランプリ前夜祭、シンポジウム「岩手競馬のあり方を考える」などのイベントを実施してきた。
そして今年は「がんばろう、岩手競馬―レアもの掘り出し市場」を実施する。これは岩手競馬調騎会騎手部会、そして岩手競馬関連産業労働組合(通称:岩馬労=がんばろう)のご協力を求め、レアもののオークションを行う。
ただ、レアものゆえ、通常のオークションでは天井知らずにつりあがり、ファンのふところが厳しくなってしまう可能性が大きい。それはこのイベントを実施する主旨からかけ離れたことになってしまうので、上限を設定。つまり希望価格を最大5000円からとして落札者がいなかった場合は希望価格を随時下げ、また希望者多数の場合は、じゃんけんで落札者を決める方法をとることにした。
開始時間は11レース終了後、17時前後から18時まで。場所は盛岡競馬場内にあるアトリウムで行いますので、皆さん是非、ご参加ください。テシオ編集部からも驚くレアものを用意しています。
(写真はトライアル・若鮎賞ゴール 1着パラダイスフラワー 佐藤到)
さて本題。「テシオ杯ジュニアグランプリ」、戦いの舞台は盛岡芝1600m。1着馬にはG?・朝日杯フューチュリティステークス・トライアルレースの優先出走権が与えられ、今年は北海道からエミーズスマイルが参戦。迎え撃つ地元11頭の計12頭で覇を競い合う。
主軸にセイントセーリングを指名したい。人気はデビュー2戦目から破竹の4連勝中パラダイスフラワーが集めるだろうが、前々走・ジュニアグランプリ・トライアル「若鮎賞」を逃げ切っているものの、クビ差の辛勝。ダートではレコードタイムに近い圧巻の強さを誇っているが、本質的には芝は合わないかの印象。若鮎賞はスローで逃げたことと、総合力でカバーしたもので、ダート競馬で見せる破壊力は感じられなかった。
それならば若鮎賞で、パラダイスフラワーにクビ差2着まで肉薄したセイントセーリングを主軸に推すのが妥当ではないだろうか。
セイントセーリングはデビュー戦、盛岡芝1000mを59秒4の好タイムで快勝。続いてJRA新潟・マリーゴールド賞へ挑戦したが、後方から差を詰めただけの8着に終わった。しかし、これはペースに戸惑ったのが大きく、菅原勲騎手「流れに慣れていけば対応できる」と帰郷後に語っていた。
そして前走・若鮎賞では中団4、5番手をキープしたが、超スローの流れで直線追い込んだものの2着に惜敗した。その後は水沢開催をスキップし、ここに照準をピタリ。1ヶ月あまりの休養が間違いなく功を奏するはずで、今度こそパラダイスフラワーに雪辱を晴らそうと意欲満々だ。
逆転筆頭格はやはりパラダイスフラワーだろう。芝適性に疑問が残るといっても事実、若鮎賞を逃げ切っているし、今回も絶好の1番枠を引き当て、再現の可能性は十二分にある。ちなみにパラダイスフラワーはこのジュニアグランプリを叩いて、G?・エーデルワイス賞(旭川)挑戦を予定している。
北海道から遠征するエミーズスマイルも不気味な存在だ。デビュー戦3着、2戦目2着、3戦目に待望の白星をマークした。これは切れる末脚が武器のために距離が短かったり、忙しい競馬が合わず、なかなか勝ち切れなかった。しかし3戦目の初勝利で吹っ切れ、上昇ムードで臨んできたのが心強い。またレース2日前から芝コースに入り、スクーリングも万全。アグネスタキオン産駒の良血馬が、岩手で素質開花するか非常に楽しみだ。
オペラダンディーはこれから韓国で第二の種牡馬生活に入るメイセイオペラ産駒三世代目。デビューは芝1000m戦だったが、難なくこなして見事逃げ切り勝ち。記憶に間違いなければ盛岡芝の新馬戦でオペラ産駒が勝ったのは初めてかもしれない。続く2戦目は条件が変わって水沢1400mの特別・りんどう賞だったが道中、馬群の中に入って苦しい展開を強いられたが、それをしのいで快勝。根性のあるところを見せてくれた。ここも勝てば園田・ジョイーレに続くメイセイオペラ産駒2頭目の重賞ウィナーとなる。
ボスアミーゴの評価が難しい。水沢850mデビュー戦をスケール大きく快勝したが、以降の2戦は足踏み状態が続きビギナーズカップ2着、りんどう賞3着。今回は初の芝レースでさらに読めなくなったが、父アドマイヤボスはマツリダアーティスなど盛岡芝に抜群の適性を誇っている。このまま黙って引き下がるのか、それとも巻き返しなるか、ボスアミーゴ自身には正念場を迎えたといっても決して大げさではない。
あとはデビュー戦(芝1000m)2着だったが、前回、水沢1300m戦で2着に1・7秒差の大差をつけたローランメモリーも軽視できないだろう。
◎ ?セイントセーリング
○ ?パラダイスフラワー
▲ ?エミーズスマイル
△ ?オペラダンディー
△ ?ローランメモリー
3連単は7、1、3をボックスに、あとは7を1着固定に2、3着1、3、5、12と手広く
馬複は1−7、3−7、5−7、7−12
<お奨めの1頭>
9レース ベルモントシーザー
前回・青藍賞はレース間隔がちょっと開いて中団のままに終わったが、それを叩かれて気配上昇。メンバーも非常に楽になった