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10/15ナナカマド賞回顧

ホクセイポルシェが2歳一冠目を制す

10月15日(日)には重賞・ナナカマド賞(2歳オープン)が行われ、単勝1番人気のホクセイポルシェが優勝。果敢に先行して押し切り、世代最初の重賞ウイナーとなりました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.ミチシオ(580) 3.3
 2.ホクセイポルシェ(580) 3.1
 3.トカチヒロ(570) 96.8
 4.アヤノダイマオー(570) 26.8
 5.ショータイム(570) 58.4
 6.グランドスターダム(570) 10.9
 7.ライジンサン(570) 17.3
 8.スマイルカナ(560) 3.8
 9.フレイムファースト(570) 105.7
 10.ユーフォリア(570) 6.4

 今季デビューした2歳馬による初めての重賞。牡馬限定の特別戦・青雲賞を勝利したホクセイポルシェが単勝3.1倍で1番人気。青雲賞2着で、ここまで世代最多の5勝を挙げるミチシオが3.3倍、A級-1組で3勝を挙げ、重賞初騎乗の今井千尋騎手が手綱を取る牝馬スマイルカナが3.8倍で三つ巴の人気。前走のA級-1組で2着のユーフォリアまでが単勝ひと桁台で、確たる中心馬が不在の一戦になりました。

 ホクセイポルシェが第1障害を勢いよく先頭で越えると、後続を引き離して先行。ライジンサン、スマイルカナ、グランドスターダム、ミチシオらが横一線となって進む展開となります。ホクセイポルシェはその後も果敢に歩を進め、47秒という速いペースで第2障害下に到達します。
 後続も続々と到達するなか、じっくりと息を入れたホクセイポルシェが仕掛けると難なく先頭でクリア。グランドスターダム、ライジンサン、ユーフォリアと続きます。
 障害を降りた勢いのままホクセイポルシェが単独先頭。2番手の争いにスマイルカナ、ミチシオも加わって5頭が横一線となりますが、その差はなかなか縮まらず、ホクセイポルシェが最後まで止まらず逃げ切って勝利。混戦の2着争いは、スマイルカナが残り10メートルで脚色が鈍り、これを交わしたグランドスターダムもゴール線上で一杯に。障害9番手からアヤノダイマオー、7番手からショータイムが追い込み、2着、3着に入りました。

 ホクセイポルシェはトップハンデながら持ち前のスピードを遺憾なく発揮する快勝で、見事2歳シーズン一冠目を制しました。父フジダイビクトリー、母父カネサブラックは、ともにばんえい記念を制している血統。既に1026キロと雄大な馬格を持っていることから先々も楽しみになります。

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西謙一騎手「青雲賞のあとはこのレース一本に絞っていたので結果を出すことができてよかったです。無理に前へ行ったわけではなく、馬のスピードに任せて先手を取っていこうかなと思いました。障害は良かったですが、降りてからは蛇行するような若い部分があるので、その辺りを修正できればもっと強くなると思います。これだけ馬格もあるので先々ももっと活躍してくれると思います」

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