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2021年10月 アーカイブ

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10/17ナナカマド賞予想 矢野吉彦

青雲賞3着キョウエイハンターに妙味あり

 競馬とは全く関係のない話ですが、ただいまヨーロッパで開催中のバドミントン国際大会の中継で"昼夜逆転"の状態が続いています(詳しくは今週のnetkeiba.comコラムをご覧ください。)

 ばんえい重賞を予想する頭の働きが鈍っているので、申し訳ありませんが、ナナカマド賞は深く考えずに結論を出しました。ここは青雲賞の1~3着馬+3頭に印を付けました。馬券は本命のキョウエイハンターを軸にした3連単1頭軸マルチ。ほかの馬券にすると資金配分が面倒なので、手っ取り早く6000円にできる買い方を選んだ次第です。

 キョウエイハンターは前走の大敗で人気を落しそうなので、ちょうどいい穴馬だと思いますけどね。では、今回はこのへんで。

◎8 キョウエイハンター
○7 キングフェスタ
▲5 ヘッチャラ
△6 ヤマカツエース
△9 シンエイアロイ
△10 ジェイホースワン

3連単1頭軸マルチ
8⇔7,5,6,9,10 各100円 計6000円

今週の見どころ(10/16~10/18)

2021年10月14日(木)

帯広競馬場開場について

 今週より土曜日も全12レース編成で、メインは第11レースとなります。
 10月17日(日)のメイン第11レースには2歳シーズン三冠の第1弾・ナナカマド賞が行われます。昨季から牡馬限定の翔雲賞が増えたことで、牡馬、牝馬とも最大四冠制覇が可能となりました。このナナカマド賞は、昨年のアバシリサクラこそ第2回能力検査を受検し初戦は6月でしたが、それまでは第1回能検で合格し4~5月にデビューした馬が勝利していました。今年は出走全馬が第1回能検で合格しています。

※今週のイベントはこちら
※開催日程/時刻についてはこちら

【第14回開催1日目】
 10月16日(土)のメイン第11レースには、秋陽特別(B1級-1組混合・20:10発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 B1級とB2級の混合で、前開催の同条件・寒露特別組に、秋桜賞(3歳オープン)や平場のB1級-2組を使われた馬が挑む構図です。
 ◎リュウセイペガサスは、寒露特別で2着同着。8月には自己条件B2級の特別戦を勝利しており、初の格上B1級相手だった寒露特別では逃げてゴール前4頭による優勝争いを演じました。前走は4歳がこの馬を含め6頭と多く、1着馬ともう1頭の2着馬も4歳でしたが、今回はこの馬だけとハンデ面で有利。5着以内ならB1昇級となりますが、できれば勝って決めたいものです。
 ○マオノダイマオーは、寒露特別が4着でした。早めに勝負に出たぶん終いの伸びを欠きましたが、若馬の減量がない5歳ながら、10~35キロ軽い1、2着の3頭を相手に健闘しています。リュウセイペガサスとは1秒5差なら挽回できる余地はあります。
 ▲センショウニシキは、今季の大敗は9月の長月特別(B1級-1組)8着のみ。とはいえ3月のA2級-1組で4着があるように特別戦が合わないということではなく、展開などに原因があったかもしれません。19年シーズンの1勝は2月、昨季4勝のうち3勝は11月以降と、ロータリーハローがけやロードヒーティングなどがある冬馬場のほうが動けており、ここで変わり身があるかもしれません。
 寒露特別が1番人気で5着だった△ヤマトジャパンや、3歳ではB2級の平場戦で2戦とも連対している△ミソギホマレに注目します。

【第14回開催2日目】
 10月17日(日)のメイン第11レースは、BG3・第44回ナナカマド賞(2歳・20:10発走予定)。牡馬570キロ(牝馬550キロ)から収得賞金130万円につき10キロが課される別定重量戦で、青雲賞(2歳牡馬オープン)の上位3頭が10キロ増。10頭立てで争われます。

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 ◎キングフェスタが堂々の主役です。目下世代最多の7勝を挙げており、青雲賞では障害4番手から一気の抜け出しで快勝している実績は断然。今回は580キロでも、同レース2、3着馬も同じ重量なら不利感もありません。出走10頭のうち8頭が使われている10月3日の2歳A級-1組では、唯一賞金ハンデ10キロを課されながらも逃げ切っており、早くも王者の風格を漂わせています。
 ○ヘッチャラは、青雲賞、前走ともキングフェスタの2着でしたが、3走前・9月12日の2歳A級-1組を勝利。障害2番手から抜け出し、キョウエイハンターを2着、キングフェスタを3着にしりぞけています。勝ち時計が1分3秒9と速かっただけに、その結果がここに直結するとは思えませんが、実際に先着しているのは強みといえます。
 ▲ジェイホースワンは、デビューから3連勝で今季最初の2歳A級-1組を勝利。その後は勝ち馬から10秒以上離されるレースが続き、青雲賞も回避しました。しかし10月3日の2歳A級-1組では10番人気で3着を確保。障害4番手から脚を伸ばして復調気配が感じられます。馬場水分は3.1%でしたがロータリーハローによる馬場整備が行われるようになり、それほど軽くないのかもしれません。馬場状態が向いたことが前走好走の一因ならここも期待できます。
 青雲賞で3着だった△キョウエイハンター、8月29日の2歳A級-1組ではキングフェスタに5秒4差と見せ場大きい4着△ヤマカツエースにも上位進出のチャンスがありそうです。

【第14回開催3日目】
 10月18日(月)のメイン第11レースは、狩勝賞(オープン-1組・20:10発走予定)

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 前開催の神無月特別(オープン)は、4歳重賞・銀河賞組のカイセドクター、ヤマトタイコーに加え、岩見沢記念1着メジロゴーリキも回避したため7頭立て。今回は4歳2頭に、疾風賞(B級以上選抜)2着メムロボブサップが加わっても、7頭立てとなっています。
 ◎メムロボブサップは、前走定量500キロでの選抜戦・疾風賞で2着。9月19日の岩見沢記念には登録すらせず、連覇を目指し調整されてきました。しかし、この馬が昨年4歳で逃げ切って制したように、若馬10キロ減は大きいようで、今年は逃げた4歳ゴールドハンターをとらえることができませんでした。今回は通常の特別戦ですが、神無月特別1、2着馬やメジロゴーリキは不在と相手に恵まれています。課題は最大35キロ差のトップハンデ。神無月特別3着で同じ5歳のライバル・アオノブラックとの20キロ差を克服できるかどうか。
 ○アオノブラックは、神無月特別が6番人気で3着。5月16日以来となる馬券絡みを果たしています。今回の重量に近い720キロでは、5月のばんえい十勝オッズパーク杯を逃げ切って、同じ重量のメムロボブサップを2着に下しています。今回20キロ差つくのは有利で、本来の実力さえ発揮できれば、ばんえい十勝オッズパーク杯以来となる勝利のチャンスといえます。
 ▲キタノユウジロウはその逆で、神無月特別が4番人気で7着と不本意な結果。障害で後手を踏んだ面はあるにせよ、伸びが見られなかったのは、ロータリーハローによる走路整備が行われるようになっての初出走で、戸惑いがあったかもしれません。もともとパワーが必要な馬場は向く印象があるだけに、慣れがあれば巻き返しは可能とみます。
 △シンエイボブは、全弟メムロボブサップと今季3度対戦しいずれも先着を許しています。今回からオープンへ昇級しており、クラスハンデがなくなるのは不利。しかし35キロのハンデ差と3連勝の勢いは侮れません。

今週の見どころ(10/9~10/11)

2021年10月 8日(金)

帯広競馬場の開場について

 10月11日(月)のメインには、疾風賞が組まれています。ばんえい競馬の最高峰レースであるばんえい記念は負担重量1トンを曳き第2障害での攻防などパワー勝負ですが、このレースはその半分の500キロ。スタートからゴールまで一気に歩き切る点が見どころです。年明けに実施される準重賞・スピードスター賞の予選第1弾にもなっており、昨季のこのレース、決勝とも制したメムロボブサップが出走予定。2年連続のスピード王に名乗りを上げたいところです。

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【第13回開催4日目】
 10月9日(土)のメイン第10レースは、寒露特別(B1級-1組混合・20:10発走予定)。B1級馬6頭、B2級馬4頭による10頭立てです。

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 ◎ヤマトジャパンは、近2走がフォーマルハウト特別(B1級-2組)1着、デイリースポーツ杯(B1級-1組混合)3着。2走前は障害を差のない2番手クリアしすぐに先頭に立つと、7番手から追い込んできたマオノダイマオーを振り切っています。前走は、オープンからの降級馬オレワチャンピオンに逃げ切られてしまったものの、3頭横一線の2着争いに加わり3着で、この時はマオノダイマオーを差しています。
 ○マオノダイマオーは、ここ2走が2、4着。前半の位置取りや障害のキレと同様に成績も安定しています。今回は前走で大逃げを打ったオレワチャンピオンが不在で戦いやすい相手関係。ヤマトジャパンとの近2走の着差は1秒1、1秒0とわずかなだけに、少しの展開利があれば逆転も可能でしょう。
 ▲ギンジは、前開催では玉泉館特別(B2級-1組混合)を使われて2着。B2級との混合で相手は楽でしたが、極端な軽馬場で、逃げた30キロ軽い馬をとらえきれませんでした。今回がヤマトジャパンと初対戦になりますが、2走前の長月特別(B1級-1組)では、オレワチャンピオンが障害で苦戦したとはいえ、こちらが先着を果たしています。位置取りによっては今度こそ末脚の出番があるかもしれません。
 △ヒメトラマジックは、前走のB1級-3組平場戦でB1昇級後の初勝利をマーク。障害を離れた2番手で越え差し切っています。今季3勝がいずれも平場戦ですが、フォーマルハウト特別は8着でも着差ほど負けていません。勝ったことで弾みがつけば上位進出も期待できます。

【第13回開催5日目】
 10月10日(日)のメイン第11レースには、郵政創業150年記念(A2級-1組混合・20:05発走予定)が行われます。

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 格上A2級は5頭すべてが5歳以上で、B1級は5頭中4頭が4歳という組み合わせ。なお前開催のデイリースポーツ杯(B1級-1組混合)には4歳馬が不在で、B1級のオレワチャンピオンが逃げ切って、2着はA2昇級初戦のフナノダイヤモンドでした。
 注目は4歳馬◎コウテイです。2開催前の長月特別(B1級-1組)は障害を2番手で越え4着でしたが、1、2着は同じ4歳。追い込んで3着フナノダイヤモンドとは6秒6差でも、同馬の直後にゴールへほぼ入線しかけた状況で止まってしまったもので、着差ほど実力は離れていない印象。そして今回、両馬のハンデ差が5キロから20キロへと広がります。
 その○フナノダイヤモンドは、今季B1級では平場戦2勝、特別戦(混合戦含む)は8戦して2着1回、3、4着各2回、5着1回と堅実な成績。前走のデイリースポーツ杯が2着と、A2昇級初戦でも通用するところを示しました。1着オレワチャンピオンは今回も出走していますが、8月のベガ特別(B1級-1組混合)、長月特別ともコウテイに先着を許しており相性がイマイチ。フナノダイヤモンドを上位に取るほうがベターでしょう。
 ▲センリョウボスはメンバー中で唯一、今季A2級-1組の特別戦で連対があり実績上位。なお今季B1級での1勝は、フナノダイヤモンドを差し切ってマークしています。
 △コウシュハボブは、長月特別が7着でも障害をひと腰でまとめ、続く前開催の4歳重賞・銀河賞では9番人気で5着と善戦しています。重賞後だけに疲れはあるかもしれませんが、4歳内での格はコウテイより上といえます。

【第13回開催6日目】
 10月11日(月)のメイン第11レースは、疾風賞(B級以上選抜・20:00発走予定)です。上位馬には年明けに行われる同じ定量500キロでの決勝戦・スピードスター賞への出走権が与えられます。

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 ◎メムロボブサップは、4歳の昨季が定量500キロ路線に初参戦ながら、予選の疾風賞、決勝のスピードスター賞とも逃げ切って、スピード王の称号を手にしました。近年のスピードスター賞は19年アアモンドロシア、20年ジェイファーストと重賞実績がない馬が勝っていましたが、この馬は世代重賞8勝(当時)と高重量で活躍。それでいて予選が48秒0、決勝戦も44秒2という出色の時計をマークしているのは驚かされます。5歳の今年は昨季はあった若馬10キロ減がなくなりますが、不動の主役となるでしょう。
 出走9頭中4頭に同条件の出走経験があります。しかしメムロボブサップを除くと、最高タイムはブチオの55秒5(18年12月の地吹雪賞)では微妙な感も。初挑戦馬に期待します。
 ○インビクタは、アアモンドグンシンが前半33秒で飛ばし逃げ切った7月5日の特別戦(馬場水分3.8%)ではテンのスピードを見せ、メムロボブサップより先に障害で仕掛けています。同世代のメムロボブサップ相手では苦杯を嘗め続けていますが、新たな舞台で素質が開花するかもしれません。
 ▲エンゼルフクヒメは最軽量470キロが有利。近3年のこのレースでは同じ470キロの4歳牝馬が4頭出走し、いずれも3着以内に入っているのは有利なデータといえます。
 △ゴールドハンターも4歳馬で、世代重賞2勝の実績があります。障害にムラがあるため前半から押していくことはまれですが、ハイペースに対応できれば、世代屈指の末脚の出番があるかもしれません。

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