24日(日)のメインには、4歳牝馬オープンによる紅バラ賞が組まれています。11月14日に実施される重賞・クインカップの前哨戦。2、3歳の女王決定戦は定量でしたが、4歳のクインカップはクラスハンデがついての争いというのがこれまでとの違い。無冠でもA2級のフォルテシモが今回670キロのトップハンデで、2歳の黒ユリ賞馬エンゼルフクヒメ、3歳のばんえいオークス馬アバシリルビーはB1級で10キロ軽い660キロ。しかしB2級も同じ660キロのため、格付上位馬に有利な重量といえるかもしれません。3週間後の本番はさらに重量が増えますが、今回のハンデ差での結果を覚えておきたいところです。
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【第14回開催4日目】
10月23日(土)のメイン第11レースには、ペルセウス特別(A1級-1組混合・20:15発走予定)が行われます。減量ある3、4歳が3頭登録していましたが、3歳のばんえい大賞典馬イオンのみ出走。A1級5頭、A2級3頭による8頭立てです。
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前開催の同条件・田山産業ばん馬大会記念からは4頭が参戦していますが、郵政創業150年記念(A2級-1組混合)で3着の◎センリョウボスに注目します。格下B1級相手とメンバーが楽だったとはいえ、減量ある4歳が4頭おり速いペース。障害5番手から追い上げ届かずも勝ち馬をコンマ9秒差まで追い詰めています。今回はA1級との混合ですが、田山産業ばん馬大会記念5~8着馬が相手なら互角に戦えるはず。しかし、A1級の残り1頭は強敵です。
それは○ナカゼンガキタ。A1昇級初戦なのに加え、賞金ハンデ10キロを課され、前走から25キロ増、3開催ぶりと克服すべき課題は少なくありません。しかし前走9月6日の白露特別(A2級-1組)ではセンリョウボスを振り切るなど、今季8戦7勝、2着1回。オープンからの降級馬ということを考えても高い評価が必要です。
その他のA1級勢、田山産業ばん馬大会記念の5~8着馬では5着だった▲カネゾウ、同6着△マルミゴウカイは障害で苦戦し、それぞれ6番手、7番手での通過。しかし降りてからの脚は勝ち馬より目立っていました。今回はともに相手関係が楽になり、重量も前走から据え置きとなったことで巻き返しが狙えます。
【第14回開催5日目】
10月24日(日)のメイン第11レースには、紅バラ賞(4歳牝馬オープン・20:15発走予定)が行われます。
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前回の4歳牝馬オープン戦は、1月のばんえいプリンセス賞まで遡ります。
◎アーティウィングは、競走除外明けに馬体減もあってか、ばんえいプリンセス賞を回避。しかし同レースが行われた20年度第21回開催よりあとに9勝はメンバー中最多。1月に967キロまで減った体重も、2、1、1、1着と好成績の近4走では1030キロ台で安定しています。前走はB1昇級初戦で格上A2級相手の特別戦で6番人気でしたが、素晴らしい切れ味を発揮して快勝。初騎乗ながら仕事を果たした赤塚健仁騎手が今回も手綱を取ります。4歳牝馬の格付では、ばんえいオークス馬アバシリルビーや黒ユリ賞馬エンゼルフクヒメを上回る2番手まで浮上しており、4連勝でクインカップへ弾みをつけたいところです。
○ヒメミヤも、ばんえいプリンセス賞は不出走でしたが、こちらは賞金不足。その後の6勝はアーティウィングに次ぐものです。B2昇級2走目の前走は古馬相手で初の特別戦。しかもB1級との混合ということもあり8番人気でしたが2着同着と大健闘。馬場水分のわりに、ためて進めたこともあってか、障害を降りてからも脚いろよく、4頭による優勝争いに加わっています。今回は乗替わりに、相手強化ですが、いい意味で相手なりの面が発揮できれば楽しみはあります。
重賞勝ち馬では、▲エンゼルフクヒメに注目。黒ユリ賞1着、ばんえいオークス3着は実績上位。ばんえいプリンセス賞は詰めを欠き6着も1コースからしっかり先行、7月の柏林賞は10コースで障害ひと腰から5着と、端コースは苦にしないタイプに見えます。なおこちらは2歳6月のデビュー4走目から中山直樹騎手が手綱を取り続けています。
△ニセコヒカルは、4走前に今季初勝利を挙げてから、3、1、1着と好調。ばんえいオークス、ばんえいプリンセス賞ともひと腰で越え2着という障害巧者です。
【第14回開催6日目】
10月25日(月)のメイン第11レースには、秋雲特別(A2級-1組混合・20:05発走予定)が行われます。4歳馬コウテイが出走を回避。A2級6頭、B1級3頭による9頭立てです。
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前開催の同条件・郵政創業150年記念から6頭が参戦していますが、その中で最先着の5着だった◎ハマノダイマオーに注目です。A2昇級後はじめて障害をひと腰で越えており、差し切り勝ちを収めたアーティウィングより末脚は目立っていました。復調を感じさせるタイミングで、今季この馬で2勝を挙げている松田道明騎手に戻るのは歓迎のはず。前走で先着された馬が不在で、重量も据え置き710キロなら昇級後初勝利が期待できます。
○ギンジは格下B1級ですが、2走前の玉泉館特別(B2級-1組混合)は大逃げを打ったアーティウィング(当時B2級)に6秒差の2着。前走の特別戦も引き続きB2級相手で、障害を2番手でクリアすると、4頭による叩き合いを制しています。今回はA2級との混合ですが、ハマノダイマオーが前走でアーティウィング(B1昇級)と4秒5差だったことを考えれば、通用しても不思議ありません。
▲アアモンドキーマンは、格上相手の郵政創業150年記念でもこの馬らしい逃げを貫いたのは立派。結果9着とはいえ、同じ前走組にはコウテイ(2着)のようにプレッシャーをかけてきそうな存在は見当たりません。ここも終いの踏ん張り次第でしょう。
△ブチオは、前開催では定量500キロの選抜戦・疾風賞を使われています。ハマノダイマオーとは7月の文月特別(B1級-1組混合)で対戦し先着を許していますが、今回は同じA2格付で710キロとなります。