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8/28ばんえい大賞典予想 斎藤修

勢いあるニュータカラコマ中心

 詳細はオッズパークのブログをご覧ください。
 格下の軽量馬の活躍が目立つ重賞だけに、ニュータカラコマ1頭軸で、人気薄が馬券にからむことを期待して3連単マルチで。
 
 ◎6ニュータカラコマ
 ○4オイドン
 ▲1レットフジ
 △7タカノテンリュウ
 △2アアモンドジャンボ
 △3フジダイビクトリー

 3連単1頭軸マルチ
 6-1,2,3,4,7 100円 計6000円

今週の見どころ(8/27~8/29)

2011年8月26日(金)

 今週のばんえい十勝は8月27日(土)~29日(月)の3日間。28日(日)のメインには3歳三冠の第1弾・ばんえい大賞典が組まれています。この3日間も帯広競馬場ではイベントが盛りだくさんです。ぜひ競馬場へお越しください。

帯広競馬場ハロンズ釧路場外でのイベントはこちら

 8月27日(土)のメイン第11レースは道新十勝川花火大会特別(B2・B3級決勝混合・20:00発走予定)。8月21日第12レース(B2級-1組)、22日第8レース(B3級-1組)の上位馬による一戦です。
 21日第12レース2着ファーストスターの相手探しといえます。6月の柏林賞(4歳)で2着、8月のはまなす賞(3歳・4歳混合)で3着と、今年の4歳世代で上位の実力を誇ります。3走前には格上B1級との混合特別を制覇。流れが落ち着く特別・重賞のほうが、持ち前の決め手をさらに生かせるでしょう。
 前走で同馬を破っているのがリキエイ。後半勝負のファーストスターとは対照的に、こちらは前半から飛ばしていくタイプ。今季18戦して17戦で掲示板確保の安定感が魅力です。
 22日第8レース組は、特別への出走経験が少ない馬が多いですが、勝ち馬タカラオーシャンは別格といえます。09年シーズンの最終戦で準オープンの混合戦を勝ってから、1年以上の休養を挟み、今年5月に復帰。その後13戦して9連対と活躍しています。11歳でスピード競馬には対応が難しそうですが、荷物を積まれる特別戦なら、貫録を見せる場面がありそうです。

 8月28日(日)のメイン第11レースには、第36回ばんえい大賞典(20:05発走予定)が行われます。
 6月20日のとかちダービー(3歳オープン)で3着以下を引き離して一騎打ちを繰り広げたタカノテンリュウオイドンに、同レース不出走のニュータカラコマを加えた3頭による争いでしょう。
 なかでも注目はタカノテンリュウ。今季開幕から10戦して、とかちダービー1着を含め、6勝、2着3回、3着1回と好調です。8月7日のはまなす賞(3歳・4歳混合)にも登録がありましたが、出走せず。ひと開催あけて調整されてきました。オイドンとのハンデ差はとかちダービー時から10キロ縮まって20キロとなりますが、上昇度を考えればこの馬でしょう。
 そのオイドンは、とかちダービーでは、トップハンデを課せられながら、わずかコンマ3秒差の2着に踏ん張りました。今回もハンデは厳しいですが、2歳世代三冠で2勝、2着1回と高重量戦の実績ではタカノテンリュウを上回ります。ここ一番での地力発揮が期待できそうです。
 ニュータカラコマは、はまなす賞では、今回と同じ10キロ差でオイドン(5着)に先着の2着。4歳馬に差し切られたものの、ゴール寸前まで先頭キープと見せ場十分でした。また、定量戦のイレネー記念(3月13日)でも一騎打ちの末、オイドンを破った実績もあります。タカノテンリュウとは今季初対戦となりますが、こちらも目下4戦連続連対中と、調子の良さでは負けていません。
 3連勝中のフジダイビクトリーも、初の660キロさえ克服できれば侮れないところです。

  8月29日(月)のメイン第11レースは赤兎馬賞(3歳以上鹿毛馬選抜・20:00発走予定)。出走全馬がオープンまたは準オープンクラスと好メンバーが揃いました。
 注目はフクドリ。北斗賞2着を含め、目下11戦連続3着以内の堅実行進。障害しだいという面がすっかり解消されました。北斗賞では、逃げ切り勝ちを収めたニシキダイジンと同重量ながら3秒0差まで詰め寄っています。ニシキダイジンも最近は軽い重量のレースに対応できていますが、スピード能力を考えれば、今回はフクドリのほうが有利な条件と考えられます。
 ニシキダイジンは北斗賞、ばんえいグランプリの2重賞を含めオープン4連勝中。10歳にしてまだまだ進化を続けているようです。フクドリとは、今季、特別では、7月に1度対戦し、ニシキダイジンが1着で、フクドリは2秒9と僅差の3着でした。しかし、当時はニシキダイジンのほうが5キロ軽く、逆に20キロ重い今回は逆転を許してしまうかもしれません。
 二強対決に割って入るとすれば、ホクショウダイヤでしょう。多少障害で苦戦しても挽回できる決め手を誇ります。

今週の見どころ(8/20~8/22)

2011年8月19日(金)

 今週3日間のメインはすべて毛色別の選抜戦。8月20日(土)は芦毛、21日(日)は栗毛、22日(月)は青毛限定による争いとなります。次週に行われる鹿毛限定戦を含めた4レースの上位馬が、10月10日の決勝戦である毛色別カップに駒を進めます。
 22日の帯広競馬場は、「JRAジョッキーDAY」として様々なイベントを実施。JRAから来場した10騎手が、エキシビジョンレースへの騎乗やトークショー、レース協賛などで一日、ばんえい十勝を盛り上げます。

帯広競馬場でのイベントはこちら
川崎競馬場(20日に場外発売実施)でのイベントはこちら
オッズパークでのキャンペーン情報はこちら

 8月20日(土)のメイン第11レースは白夜賞(3歳以上芦毛馬選抜・20:00発走予定)。芦毛馬選抜戦は、冬に白馬賞、そして夏にこの白夜賞と年に2回実施されおり、昨年7月の白夜賞と今年1月の白馬賞の上位5頭は着順を入れ替えただけで、まったく同じ顔ぶれでした。そのうち4頭が今回も引き続き出走しています。
 なかでも期待はフクイズミ。白夜賞には5年連続での出走で過去4回1、3、1、2着と崩れなし。今年の白馬賞では勝利と、芦毛馬選抜では実績で抜けています。今年も上位争い必至でしょう。
 トウリュウもこのレースには5年連続での出走で、昨年の白夜賞4着、今年の白馬賞2着でした。あまり速い流れになると厳しそうですが、持ち前の障害力でここも上位をうかがいます。
 両レースで5、4着だったエナジーユウシオは、目下2連勝中と好調。今回は今季好調な入澤和也騎手への乗替わりで前進を目指します。
 両レースで3、3着のアオノレクサスは、トップハンデがこたえそうですが、ほとんどが格下のここは底力をみせるシーンがありそうです。

 8月21日(日)のメイン第11レースはゴールデンホース賞(3歳以上栗毛馬選抜・20:00発走予定)
 キタノタイショウの連覇が濃厚といえます。昨年のこのレースは2着ホリセンショウに8秒7差もつける圧勝でした。その後、世代限定重賞で2勝を挙げ、チャンピオンカップ、北斗賞と古馬一線級が揃う重賞でともに3着などパワーアップしました。今年はトップハンデですが、実績・実力的に負けられません。
 相手筆頭は、4歳のテンマデトドケ。今季は未勝利ですが、同世代相手ではハンデを課せられ、古馬戦ではオープン~A1級の強豪相手なので仕方のない面もあります。相手が下がった今回は巻き返してきそうです。
 昨年のこのレースの2着馬ホリセンショウは、ナイター開催になってからすべて掲示板キープと好調です。
 スーパークリントンはこのレースでは、09、10年とともにトップハンデで3、7着でしたが、今年は負担重量的に有利な立場です。9歳を迎え衰えは隠せませんが、使われつつよくなるタイプ。叩き4戦目の今回は一発あるかもしれません。

 8月22日(月)のメイン第11レースはダークホース賞(3歳以上青毛馬選抜・19:25発走予定)。好調馬揃いで激戦模様です
 ミサキスペシャルに注目します。トップハンデだった前走のA2・B1級決勝混合特別では6着に敗れましたが、障害のキレは申し分ありませんでした。苦手の軽い馬場(馬場水分3.9%)が影響したかもしれません。今回は相手強化となりますが、4月のばんえい十勝オッズパーク杯で4着に好走した実績を考えれば、障害力を生かし押し切れるでしょう。
 決め手上位のニシキセンプー、障害巧者のエンジュオウカンはオープン-1組ではやや力不足ですが、この相手関係なら勝ち切れる力は持っていそう。上下のハンデ差がそれほどつかないだけに、実力どおりの決着なら、当然上位をうかがいます。
 末脚切れるペガサスプリティーは、障害次第の面はありますが、最軽量だけに叩き合いになれば浮上しそう。前走こそ崩れたオレワスゴイも障害巧者だけに立て直してくれば侮れません。

【集中連載】3連単はこう狙え!(6) 須田鷹雄

2011年8月18日(木)

 ばんえい競馬に3連単が導入されて2週が終了した時点でこの原稿を書いている。

 思ったより難しい、というのが率直な感想だ。おそらくはファンの皆さんもそう感じているのではないだろうか。

 8/6~15の開催6日間は馬単の平均配当が4,821円と1、2着時点でも波乱傾向だったが、これが3連単になると36,505円。難しさを裏付けるような数字だが、一方でこの高配当はやはり魅力でもある。

 12レース中に占める3連単万馬券の本数は、導入初日から順に9本、8本、4本、8本、8本、7本で、計72レース中44レースが3連単万馬券(61.1%)。こうなると、最初から人気サイドは捨ててかかってもいいように思える。逆にそのくらい割り切っていないと、いままでばんえいではまずお目にかかれなかった10万馬券(8/15には40万円台を筆頭に4本!)などには手がとどかない。

 私がおすすめする買い方は、まず馬単ベースで予想を練って、そこから3着候補を付け足すフォーメーション的な発想だ。

 ばんえいファンの中には3連単に不慣れな方もいらっしゃるだろうが、馬単にはある程度慣れているはず。そこでまず、馬単で予想を考える。そこから先は次のようにして買い方を決める。


 (1)馬単の予想が堅い場合


  • 3着には人気薄のみをつける。1、2着にマークして3着に入れない人気馬ができてもよい。ばんえいで人気サイドの馬が3頭揃うというのは難しいもの。そう分かっていても人気馬を切るのは心理的に難しいが、そこを敢えて踏み切る。

 (2)馬単の予想段階で穴予想の場合


  • 人気馬が3着に来てしまうかも......と思う場合は3連単を買わずに馬単のみを買う。人気馬を3着に付けても配当は伸びないし、そもそも人気馬が1、2着に絡んでいない段階で馬単は高配当になっているはずだからだ。

  • 人気馬を不要と割り切れる場合は、ダメモトくらいの勢いで徹底的に穴を狙うべく3着まで人気薄で固める。ただし3着ヌケになった場合のダメージが大きいので、馬単+3連単の併用を検討したい。


 ばんえいは人気馬でも障害で失敗すれば掲示板外の大敗があるし、反対に近走内容の悪い馬がいきなり3着くらいには突っ込んでくることがある。みな頭で分かっていても、いざ馬券を買うときにはきちんと整理できていない、というのが開始3週間での感想だ。

 それを反映しているのが、先述した馬単平均4,821円と3連単平均36,505円のバランス。たまたま大荒れのレースがあったことは確かだが、後者を前者で割った約7.57という数値は、ばんえいの出走頭数を考えるとかなり大きい。この数字がよほど小さくならない限り、「フォーメーションの3着は黙って人気薄」という戦略が有効だと思う。

【集中連載】3連単はこう狙え!(5) 赤見千尋

 8月6日から、いよいよばんえい競馬に「3連単」&「3連複」が登場しました! これまで、人気サイドの決着だとどうしても馬券的妙味が少なかったんですが、「3連単」開始により、楽しみの幅が大きく広がりましたね。

 ここまで6日間計72レースが行われ、3連単の平均配当が36,505円。人気の平均は83.0番人気で、なかなか美味しい馬券になっています。

 その中身を見てみると、1番人気での決着はたったの1度だけ。一桁人気の決着も14回しかなく、多くのレースが万馬券となっています。まだ開始して6日ですから、データ的には少ないですが、その傾向や特徴が現れ始めていますね。

 ~ポイント(1)~「天気の変化」

 6日間の中でダントツに高配当が多かったのが15日。10万円以上の配当が4回も出て、最高配当436,490円という払い戻しが飛び出しています。

 この日の傾向は、馬場水分量が刻々と変化したこと。1レースが3.5%で始まり、一時は2.8%まで乾きました。しかし、その後雨が降り出して最終レースでは5.1%にまで増えています。

 2番目に平均配当が高いのが6日で、この日も途中から雨が降り、最終レースでは4.0%に。3番目に高いのも、途中から雨が降った14日。1.0%で始まり、最終レースでは3.8%まで増えました。

 馬場水分量が3.5%を越えた辺りからが大穴配当の狙い目で、さらに雨が降るというだけでなく、乾いたり降ったり...と変化することが望ましいですね。

 平地競走でも、雨はレースを大きく左右しますが、ばんえい競馬ではそれ以上の比重でレースに影響してきます。ジョッキーはそれぞれ自分の馬にあったレースを組み立てますが、直前の天気まではどんなに上手いジョッキーであっても決められません。乾いた馬場ならばパワー型の人気馬がレースの中心になるところを、急に雨が降れば軽量のスピード馬が展開を握ることになります。馬券を買うこちらも難しいですが、ジョッキーたちにとっても馬場の急な変化というのは手強いもの。だからこそ、高配当が生まれるんですけどね。

 ~ポイント(2)~「人気馬の取り扱い」

 ここまで行われた72レース中、3着までに入った馬が216頭。その中で、1~3番人気の馬は120頭でした。1番人気に限って言えば47頭で、人気の重要性を示しています。しかも、1~3番人気が揃って沈んだレースは3つだけ。上位人気馬がすべて沈むというのはなかなか考えにくいですね。でも、3着までに入った馬たちの96頭は4番人気以下ですから、いかに人気馬と人気薄馬を組み合わせて買うかがポイントです。

 競馬に絶対はありませんが、人気薄の馬が勝ち切るというのはなかなか難しいのが現実。なので、私の提案は『勝ちそうな馬』と『上位に食い込めそうな馬』をきっちり分けること。

 3連単はボックスだとどうしても点数が多くなって出費もかさみます。そこで、『勝ちそうな馬』を1、2着にして、『上位に来そうな馬』を2、3着にするフォーメーションをよく使っています。

 レースによって、人気馬をざっくり切って小額で勝負する時と、人気馬を信じて点数を減らして勝負する時に分けていますが、私が得意なのは、人気馬1頭を信じて馬券を展開するケース。危ない人気馬がいたり、能力差の激しいメンバー構成もありますから、まずは自分の得意なレースの傾向を見つけてみてはいかがでしょうか。

 ~ポイント(3)~「ジョッキー」

 レース中に何度も馬を止めるばんえい競馬は、平地よりもさらにジョッキーの能力が大きなウエイトを占めています。馬を動かせることや、力を溜めさせることはもちろん、周りの馬たちの動向を見て、駆け引きする能力が必要です。上位のジョッキーが上手いのは当たり前の話ですが、人気馬に乗っているからこそ厳しくマークされたり、冒険的なレースが出来なかったりします。

 逆に、人気薄に騎乗しているジョッキーや、見習減量の若手は、積極的に動いたり、一か八かのレースをすることができます。

 人気馬が揃って同じ脚質の時、そして騎乗しているのが上手いジョッキーであればあるほど、みんなの意識は人気馬に集中します。牽制し合っている間、勝手気ままに動ける人気薄のジョッキーを狙ってみるのもお勧めです。勝ち切れなくても、2着3着に食い込む可能性はありますから。

    *   *   *

 万馬券が多いからといって、毎回手を出すと痛い目に合うのが「3連単」。レースを絞り、買い目を絞り、的中させるのも一苦労。私自身、日々修行中です。でも、今までは手を出しずらかったレースや、狙いずらかった馬やジョッキーにもスポットライトが当たるようになりました。

 これまでばんえい競馬を楽しんできた方も、まだ未経験の方も、「世界にひとつだけのばんえい」の新しい魅力に、ぜひ挑戦してみて下さいね。

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