条件好転のカネサブラック
ばんえい競馬のシーズンはちょうど今が折り返し地点。今週のメイン・岩見沢記念は、前半戦の総決算と後半戦の幕開けという、2つの意味を持った重要なレースです。
真夏の決戦、ばんえいグランプリは1着フクイズミ、2着カネサブラックの堅い決着でした。この時、基本重量より重い荷物を曳いていたのはカネサブラックだけ(プラス10㎏)。今回はカネサブラックとフクイズミが10㎏増量となりました。つまり、両馬の間に牝馬20キロ減以外の"ハンデ差"はなくなったわけです。となると、グランプリでついたタイム差はなくなり、カネサブラック逆転の目も出てきたと考えられます。
さらに、フクイズミからすれば、今度はカネサブラック以外の馬に対しては10㎏重い荷物を曳くことにもなります。さらにもう1頭、ばんえいグランプリのときに比べると10㎏増量扱いとなったのがニシキダイジン。当時はカネサブラックより20㎏、スーパークリントンやホクショウダイヤより10㎏軽い荷物だったんですが、今回はカネサブラックより10㎏軽いだけで、スーパークリントンやホクショウダイヤとは同量になっています。
つまり、フクイズミとニシキダイジンにとっては、ばんえいグランプリのときより条件が厳しくなりました。
こうした重量の加減とともに、今回のポイントになりそうなのが走路の砂の入れ替え。これまでに比べると時計がかかる馬場になったはずです。ところが、18日の帯広は小雨が降るという予報が。これで、砂を入れ替えた分が相殺されてしまうような気もします。
なんてあれこれ考えてみると、まず条件が好転したカネサブラックは素直に買っておかなければいけない馬。逆に厳しくなったフクイズミですが、このくらいなら許容範囲。バッサリ切り捨てるのはどうかと思います。
問題はこれに割って入りそうな馬はどれか、ということ。グランプリ3着のニシキダイジンは条件が厳しくなったほうの馬ですから、ちょっと割り引いておきたいところです。だったら、このレベルの荷物にもそろそろ慣れてきたはずのホクショウダイヤ、前走で久々に平場戦の勝利を挙げたトモエパワー、レースを使いながら体調を整えてきたと思われるスーパークリントンあたりはいかがでしょう。ナリタボブサップも怖い馬ですが、順調さでは先に挙げた馬のほうが上。買うとしても押さえ程度にとどめておきます。
では結論。カネサブラックを軸に馬複で流します。相手は、フクイズミ、ホクショウダイヤ、トモエパワー、スーパークリントン。あとはニシキダイジンが押さえ。ここまでが限度でしょうね。余裕があればナリタボブサップも押さえたいところですが、それはオッズ次第としておきます。
こういう考え方でいくと、この先もズーッとカネサブラックを買い続けることになっちゃうかもしれません。でも、スーパークリントンやナリタボブサップなどが元気になってくれば流れは変わるはず。先の心配はせず、このレースをしっかり当てておきたいと思っています。では、今回はこのへんで。