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2009年6月 アーカイブ

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6/28旭川記念回顧

2009年6月29日(月)

フクイズミが逃げ切り勝ち!

 28日(日)は重賞・旭川記念(3歳以上オープン)が行われ、フクイズミが優勝。重賞6勝目を飾るとともに、四市冠競走3勝目を挙げました。

 6.1%でスタートしたこの日の馬場水分は徐々に下がり、レース時は4.6%まで回復。砂煙が立ち上るなか各馬とも無難に第1障害を通過し、ツジノコウフク、トモエパワーあたりが馬群をリードして第2障害を迎えました。
 真っ先に仕掛けたのはニシキユウで、これに呼応してツジノコウフク、トモエパワーが登坂開始。しかし少し仕掛けが早かったか、ニシキユウがヒザを折り、ツジノコウフクは障害を越えきれず結果として競走中止に。それを見ていた有力各馬がようやく腰を上げ、なかでも抜群の掛かりを見せたのがフクイズミ。普段、障害で手間取る同馬が先頭クリアを果たして、ゆうゆうと坂を下っていきました。やや遅れてナリタボブサップ、アローファイター、カネサブラックあたりが追走グループを形成しました。
 残り20メートルを切ってもフクイズミの脚いろは軽快。末脚に絶対の自信を持つ同馬が障害を真っ先に越えたのでは後続もなすすべがないといった状況で、そのまま楽々と先頭ゴールを果たしました。もつれたのは2着争いで、ナリタボブサップがカネサブラックを振り切って粘り込みを図るところへ、外からホクショウダイヤが強襲。わずかにホクショウダイヤが先着し、以下ナリタボブサップ、カネサブラックの順で入線しました。

 フクイズミは前述の通り重賞6勝目で、四市冠競走全制覇へ北見記念を残すのみとなりました。これまでの実績からすれば勝ったこと自体は驚くに値しませんが、第2障害を先頭でクリアしたレース内容に驚かされました。フクイズミといえば障害に課題があり、末脚勝負で交わせるか、もしくはどこまで差を詰められるかがこれまでの焦点。ところがそれを払拭するような“快登坂”。あっけにとられた、とはまさにこのことでしょう。今回のような障害を見せられれば、タイトルをさらに積み重ねることは必定です。
 反対に、障害6番手から2着に追い込んだのがホクショウダイヤ。若駒の頃から末脚に定評があり、この馬のスタイルを貫いての好結果。それだけ地力強化を果たした印象で、事実、今季はばんえい十勝オッズパーク杯4着など並み居るオープン馬を相手に好勝負を演じてきました。同期のマルミシュンキの影に隠れ続けた逸材が、ようやく本格化を示した格好。今後の活躍が期待できそうです。

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藤本匠騎手宣言通り、代打逆転ホームランができてよかったです。道中は調教師から聞いていたようなパターンになったし、馬の状態も良かったので、手応えは十分でした。第2障害では馬がどんどん行ってくれたし、今回ほど、障害を下りて“大丈夫だろう”と思ったレースもないですね。安心して乗っていました」

6/28旭川記念予想 山崎エリカ

2009年6月28日(日)

旭川記念2年連続2着のフクイズミに期待

 どういうわけだかこれまで1〜3番人気以内で決着している今シーズンのばんえい重賞。配当も馬連、馬単ともにすべて3桁配当で、今度こその気持ちで挑んだ先週の黒ユリ賞も4番人気のスーパーコマチの差し届かずで、結局2番人気のウィナーミミと1番人気のワタシハスゴイで決着してしまいました(´・ω・`)。今回の旭川記念もまた1〜3番人気以内で決着しそうな気配が漂いますが……このような時に限って溜まった何かを吐き出すようにアドバルーンが挙るのかもしれません。いずれにしても楽しみな一戦になりました。

 一見、今シーズンのばんえい十勝オッズパーク杯を制したカネサブラックと同レース2着で重量がカネサブラックよりも10kg軽いナリタボブサップの2強ムードが漂いますが、カネサブラックにとって当該レースは鬼門で前2年出走して7着、5着に敗れています。ナリタボブサップも強いことは強いのですが、同馬は昨年の旭川記念以降カネサブラックに先着した実績がなく、この2頭の勝負付けは既にすんでしまったように思えます。

 そこで今回◎に推したいのは前2年当該レースに出走して連続2着の実績があり、昨シーズンの岩見沢記念や帯広記念でカネサブラックやナリタボブサップを下して制しているフクイズミです。前2走は軽馬場の時計勝負で力を出し切れませんでしたが、昨日の最終レースが馬場水分4.7%だったことや、重賞で全馬の重量が加算されることを考えれば、自分のペースで競馬をすることができるでしょう。今回が走り頃の休養明け3戦目で、馬場水分4.0%前後の舞台なら、少なくとも前2走以上のパフォーマンスは発揮してくれるはずです。

 ○には昨シーズンのばんえい十勝オッズパーク杯、チャンピオンカップの覇者であり、今シーズンのばんえい十勝オッズパーク杯も制しているカネサブラック。同馬は2開催に1度のアベレージで出走してくるあたりが、「強い競馬をすると実は大きく疲労が残る虚弱体質なのでは?」と感じさせ(実際に昨シーズンのばんえい十勝オッズパーク杯勝利後は2開催、チャンピオンカップ勝利後は1開催、今シーズンのばんえい十勝オッズパーク杯勝利後は2開催レース間隔を開けている)、狙うとやられるのではないかという不安で一杯になりますが、それでも昨年11月のレーシングカップ5着以降は、重賞、オープン問わず3着をはずしたことがなく、ここへ来ての抜群の安定感は褒められるものがあります。前走のレーシングカップで好走した疲労が残らなければ、ここはアッサリ勝てるでしょう。

 あとは▲に休養明けから順調に復調し、前々走のさつき特別ではナリタボブサップに先着しているホウショウダイヤと、ばんえい十勝オッズパーク杯2着のナリタボブサップ。○と比べると▲・△は力量面で見劣りしますが、○が自滅する形ならチャンスはあると思います。

 ◎ フクイズミ
 ○ カネサブラック
 ▲ ホウショウダイヤ
 △ ナリタボブサップ

6/28旭川記念予想 矢野吉彦

2009年6月27日(土)

カネサ、ボブサップの一騎打ちか

 先週の黒ユリ賞、理論的に穴馬を狙ったのにハズレちゃいました。あまりにも馬場が軽すぎて、実力馬に課せられた10キロの“ハンデ”がマイナス材料にならなかったようです。このコラムや、大井のトークショー、ふるさとコーナーでの場立ち予想会での私の話を信じて馬券を買われた方、どうもゴメンナサイ。それにしても、ウィナーミミは強かったですね。

 さて、今週は古馬一線級の重賞・旭川記念。かつての旭王冠賞にあたる格の高いレースです。
 ここは、カネサブラックとナリタボブサップの一騎打ちムード。ばんえい記念を“別もの”と考えれば、この2頭が抜けた存在でしょう。ばんえい十勝オッズパーク杯で同重量だった2頭に、今回は10キロの差がつきました。10キロもらうナリタボブサップとしては、なんとか巻き返しを図りたいところ。隣同士の枠に入っただけに、どちらがうまく一息入れてレースを進められるか、松田道明騎手と鈴木恵介騎手の手綱さばきにも注目したいですね。
 同重量ならカネサブラックの頭で馬単を買えばいいんでしょうが、10キロ差がついた、ってことで、まずは2頭の馬単オモテウラ(または馬複)を本線にするのが順当。あとは、この2頭に割って入る馬がいるかどうかを考えます。
 カギを握るのは馬場状態。先週の開催までは、数週間続けて雨にたたられ、水分をタップリ含んだ超高速馬場でのレースが続きました。しかし、今週になってようやく天候が回復。馬場も乾いてきたようです。それでも、砂煙があがるようなパサパサの状態にはなりそうもありません。乾き際の、重でも軽でもない馬場を想定しておきましょう。
 そうすると、有力馬の近走の中では、馬場水分4.9%だったさつき特別が参考になるような気がします。ばんえい重量が700キロだったとはいえ、そこでナリタボブサップを破ったホクショウダイヤには惹かれるものがあります。前走のレーシングカップでもカネサブラックの2着に食い込んでいるだけに、押さえておく必要があると思います。
 もう1頭、牝馬らしい切れ味が武器のフクイズミが不気味。超高速馬場の軽量戦ではまず届かない馬ですが、ほどよく時計がかかる重賞レースで第2障害を早めにまとめられれば、抜群の末脚が活きてきます。ばんえい競馬のウオッカみたいな馬と言ったら言い過ぎですかねぇ。3月のチャンピオンカップでカネサブラックとは10キロ差しかなかったのが、今回は30キロ差。展開次第では、頭まで突き抜けちゃっても不思議じゃないでしょう。
 ということで、ここは名前を挙げた4頭の馬単ボックスがおもしろそうです。12点の買い目の中で、当たっても元が取れない組み合わせがいくつかありそうですから、その分はちょっと買い足しておきます。
 カネサブラックとナリタボブサップの一騎打ちムードなんて言っておきながら、4頭ボックスとは何事か!と叱られそうですか、一騎打ちの馬券じゃおもしろくないですからね。では、今回はこのへんで。

6/28旭川記念予想 斎藤修

馬場が乾いて末脚キレるフクイズミ

 ◎フクイズミ
 ○カネサブラック
 ▲ナリタボブサップ
 △ホクショウダイヤ

 詳細はオッズパークのブログをご覧ください。

6/28旭川記念プレビュー

2009年6月26日(金)

 6月28日(日)のメインは第40回旭川記念。基礎重量770キロ(牝馬20キロ減)から本年度の収得賞金70万円につき10キロ増となる別定重量で争われます。
 ばんえい十勝オッズパーク杯(4月26日)の覇者カネサブラックのみ10キロ加増されていますが、これくらいのハンデ、負担重量ならまったく苦にしないはず。先行して押し切る正攻法の競馬なら、目下同馬に敵う馬はまず見当たりません。
 カネサブラックを負かせるとしたら、逆の脚質、追い込み戦法のフクイズミホクショウダイヤでしょう。
 なかでも注目はフクイズミ。今季2走は障害に精彩を欠いて6、5着ですが、ここへ向け立て直してくるはず。馬場状態も近走よりは落ち着きそうなだけに、オープンでもナンバー1の切れ味を見せつけてくれるでしょう。このレース2年連続2着の屈辱を晴らすことができるでしょうか。
 ホクショウダイヤも連争いの資格は十分。770キロはやや重そうですが、前開催のレーシングカップ(オープン・勝ち馬カネサブラック)では2番手で障害を越えるとそのまま粘り込み、ただの追い込み馬ではないところを証明しました。
 昨年の覇者ナリタボブサップも差はありません。ただ決め手勝負になると分が悪いだけに、カネサブラックより先に仕掛けたいところです。復調がうかがえるツジノコウフクにも注意が必要。5歳の大将格アローファイターは能力的にはここに入っても見劣りしません。しかし末の甘さが解消されてこないと上位食い込みは厳しいでしょう。

出走表はこちら

【参考レース】

 08.6/2208年度旭川記念(勝ち馬:ナリタボブサップ)
 4/26ばんえい十勝オッズパーク杯(勝ち馬:カネサブラック)
 6/14レーシングカップ(勝ち馬:カネサブラック)
 6/15ビッグウエイトカップ(2着馬:ナリタボブサップ)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

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