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2009年2月 アーカイブ

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3/1チャンピオンカップ予想 矢野吉彦

2009年2月28日(土)

10キロ貰ったスーパークリントンの出番

 ヒロインズカップ、バレンタインカップと、わりと順調な決着だったとはいえ予想は的中! おかげさまで、いい感じで年度末の3月を迎えることができました。今回の重賞・チャンピオンカップは、29日に行われるばんえい記念へ向けての重要な前哨戦。しっかり当てて、締めくくりの大一番に臨みたいところです。

 昨年のこのレースでは、出走馬の負担重量の軽重差が120キロもありましたが、今年はわずか30キロ。これなら、ほぼ実力どおりに決まると考えていいでしょう。7歳牡馬トリオとフクイズミ、トカチプリティーの争いと見ました。
 実力拮抗の7歳牡馬トリオにとって、他馬と同量なのか、10キロ増減されるか、という点は重要な要素。そうするとここは、10キロ貰ったスーパークリントンの出番、ってことになります。同馬は、他の2頭より10キロ軽い荷物を曳いた北見記念に優勝。同量となった帯広記念では3着カネサブラックと差のない4着に入り、ナリタボブサップには先着しているわけですから。単純に考えて、今回は目の前にエサがぶら下がっているようなものですよ。なので、まずはこの馬から馬券を買うことにします。
 怖いのは帯広記念に勝ったフクイズミでしょうが、ひょっとしたらこの馬、出走馬に牡牝別以外のハンデ差がある時は苦戦するタイプなのかもしれません。というのも、そういうレースでは、軽量馬が飛ばして逃げ、障害も何とかこなしてしまうことが多く、この馬の追走力と末脚の切れ味では追いつけない展開になりがち、という気がしてきたんです。今回は、同馬より軽量の馬が5頭もいます。ヒロインズカップで先着を許したトカチプリティーとの重量差は、その時より10キロ縮まるとはいえ、フクイズミのほうが重いという状況に変わりはありません。ここはまだ、トカチプリティーのほうが有利と考えたいですね。
 ということで、馬券はスーパークリントンを頭に馬単流し。カネサブラック、ナリタボブサップ、トカチプリティー、フクイズミの順で金額にメリハリをつけて買ってみます。押さえは、1着カネサブラック、ナリタボブサップ、2着スーパークリントンの馬単。これで行きましょう!

 なにはともあれ、ここに出てきた有力馬には順調にばんえい記念に駒を進めてほしいですね。08年度のばんえい競馬は赤字決算になる見通しで、09年度の開催日程が発表されたとはいえ、その先の存続に関しては予断を許さない状況となりました。関係者の方々の尽力に期待するとともに、ファンのみなさんのより一層のご支援をよろしくお願い致します。では、今回はこのへんで。

3/1チャンピオンカップ予想 赤見千尋

重賞2勝のボブちゃんと女帝フクイズミ

 ◎1、カネサブラック
 ○4、フクイズミ
 ▲5、アローファイター
 ☆9、ライデンロック
 △7、カネサブラック

 詳細は、オッズパークのブログをご覧ください。

3/1チャンピオンカップ予想 斎藤修

この重量差なら実績馬上位

 ◎ナリタボブサップ
 ○スーパークリントン
 ▲カネサブラック
 △フクイズミ
 △ホッカイヒカル

 詳細は、オッズパークのブログをご覧ください。

3/1チャンピオンカッププレビュー

2009年2月27日(金)

 3月1日(日)のメインは重賞・第30回チャンピオンカップ。本年度重賞競走優勝馬限定戦で、オープン790キロ(牝馬20キロ減)、500万円条件780キロ、オープン馬は本年度収得賞金150万円につき10キロ加増となる別定重量で争われます。
 3月実施になった近3回(06〜08年)では、その年の帯広記念1着馬が2、2、3着。3着以内に入った9頭中5頭が帯広記念組でした。しかし意外にも1着馬は3回とも帯広記念不出走で、銀河賞優勝馬が2勝、ヒロインズカップ優勝馬が1勝という成績です。
 中心視したいのは07年以来2度目のこのレース制覇を目指すフクイズミ(岩見沢記念、帯広記念優勝)。正月の帯広記念では880キロを曳いて勝っていますが、もともとは軽めの重量のレースで決め手を生かすタイプ。今回は唯一の20キロ加増で790キロですが、帯広記念より90キロも軽くなる負担重量はスピードタイプのこの馬にとって歓迎でしょう。07年のこのレースより10キロ軽くなるのもプラスです。
 相手は帯広記念出走組の残り3頭、カネサブラック(ばんえい十勝オッズパーク杯優勝)、ナリタボブサップ(旭川記念、北斗賞優勝)、スーパークリントン(北見記念優勝)が有力です。
 この3頭のなかではスーパークリントンに期待。前走オープンは6.8%と不向きな軽馬場ながら流れに乗り僅差3着に流れ込むなど、使われつつ確実に状態が上向いています。この馬にとって790キロは軽いですが、ここに向けきっちり仕上がってきた印象を受けます。
 カネサブラックは重賞・特別を問わず、先行力を武器に相変わらず安定した取り口を見せています。2開催休ませきっちり調整されてきました。ナリタボブサップは体重減があった帯広記念は7着でしたが、その後、馬体が戻るにつれて成績も上向き。障害のキレも申しぶんありません。
 牝馬限定戦でフクイズミと好勝負しているトカチプリティー(ヒロインズカップ優勝)も侮れないところ。銀河賞の勝ち馬は近3回で2勝と相性がいいだけにシベチャタイガーも不気味な存在です。

出走表はこちら

【参考レース】

10/ 5岩見沢記念(勝ち馬:フクイズミ)
11/30北見記念(勝ち馬:スーパークリントン)
 1/ 2帯広記念(勝ち馬:フクイズミ)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。 

今週の見どころ(2/28〜3/2)

 3月1日(日)のメインには重賞・第30回チャンピオンカップが行われます。
 6月・旭川記念(基礎重量770キロ)→10月・岩見沢記念(840キロ)→11月・北見記念(860キロ)→1月・帯広記念(890キロ)のように、開催が進むにつれ負担重量が増えていき、パワー重視の競馬になっていくのがばんえい競馬の特徴です。しかしこのチャンピオンカップは基礎重量790キロ(オープンクラス)と、この時期にしては軽い重量で争われる重賞。パワー以上にスピードを重視して勝ち馬を検討する必要があるかもしれません。
 なお今週のスカパー!の放送チャンネルは709chとなっております。ご注意ください。

 2月28日(土)のメイン第11レースはオオワシ特別(オープン)
 ニシキセンプーはムラ駆けなところがある馬でしたが、1月に生涯初の3連勝。とはいえ馬場水分5.1〜7.3%とこの馬がもっとも力を発揮できる湿った馬場だっただけに半信半疑のところがありました。しかし続く2月7日の北斗七星特別(オープン・馬場水分3.4%)でもひと腰で障害をまとめると、格上馬マルミシュンキ、エンジュオウカンの3着に好走と本格化をうかがわせます。
 その北斗七星特別で4着のギャンブラークインは続くオープン混合(2月15日)を逃げ切って今季4勝目。この馬もいつ走るか分からないところがありますが、好調のリズムに乗ってきた印象があります。
 近2走は精彩を欠いているホクトキングは障害さえまともならここも勝ち負けになって不思議ありません。切れ味勝負になると厳しいヒロノドラゴンは得意の時計がかかる馬場で上位進出を狙っています。

 3月1日(日)のメイン第11レースは重賞・第30回チャンピオンカップ(16:30発走予定)です。このレースは別掲のチャンピオンカッププレビューをご覧ください。

 この日の第10レースにはつばき特別(3歳オープン)が行われます。
 ワタシハスゴイは前走の牝馬重賞・バレンタインカップ(定量条件)は離れた障害6番手あたりから鋭く末脚を伸ばし、勝ったウィナーミミのコンマ8秒差(2着)まで迫りました。今回はそのウィナーミミやライバル・タワノアヤカが不在だけに巻き返しが期待できます。
 相手はライトアームが有力です。前開催の牡馬限定オープン戦・黒竹特別では鋭く追い込んで2着。年明けのオープン3戦では複勝圏を外さない活躍を続けています。
 その黒竹特別を9番人気で制したのがアアモンドヤマト。勝ち切れない面があった同馬に、テン乗りの西謙一騎手が好騎乗で久々の白星をプレゼントしました。引き続いての手綱だけにここも一発があるかもしれません。

  3月2日(月)のメイン第11レースはひな祭り特別(混合500万円未満)。500万円条件から6頭、400万円条件から4頭が出走します。
 なんといっても注目はギンガリュウセイでしょう。昨年9月以降、自己条件、オールカマーで8連勝を含め、15戦12勝、2着1回、3着2回の好調ぶり。その間には、アローファイター、トカチプリティーらオープン馬に先着した実績もあります。今回は400万円条件への昇級初戦ですが、勢いからしてまだまだ成績を伸ばしていけそうです。
 対する500万円条件勢は、キョウエイボーイコブラダイオーカネミセンショーイッスンボウシと障害巧者揃い。ギンガリュウセイの挑戦を受けて立ちます。

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