オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。
オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。 栗原佳祐が見事な速攻で完全V達成!
0ハン単騎の佐伯は後ろと20メートルの差があったので当然、スタートを残して出た。20線単騎の花田は青木治に叩かれかけたが、バックストレッチで伸び返してなんとかこらえた。しかし、30線から2番手発進を決めていた栗原佳が3コーナーでインに突っ込んで一気に2番手まで進出した。そこからは逃げる佐伯を栗原佳が追う構図。栗原佳は3周3コーナーで佐伯をインからパス。先頭に立つとこれでもかと後続を引き離した。花田が佐伯を差して準優勝。好スタート決めた青木治が粘り込んで3着入線を果たした。
栗原佳は今節、初日からオール1着の完全優勝となった。全3走とも素晴らしい上がりタイムをマークしていた。季節の変化にも対応できるセッティング力を持っているし、速いスピードを出せるエンジンを操る技術もある。この後は飯塚でG1シリーズに登場するが、自身初タイトルを奪取するべく態勢は十分に整っている。
丹村司が6周回を押しきった
4日制の初日から1日2回乗り1度を含めて無敗の5連勝で臨んだ長田稚也が人気の中心。ところが同ハン大外枠の金子大輔が猛烈な飛び出しを決めていきなり長田稚の前へ出た。
0ハン最内の1枠から丹村司が1周回3コーナーで同ハン北原岳哲の差しを封じ込めて逃げ態勢。その北原を2周目に差した井村淳一が離れて追走する。
4周回1コーナーで金子大が井村の内へ切り込んで2番手へ上がったが2コーナー外へふくらんでしまい、そのインを長田稚が突こうとしたが金子大はかろうじて防御。しかしこの攻防の間に先頭の丹村司との車間が開いてしまい、金子大と長田稚は残りの周回で再び差を詰めたが丹村司は2車身ほどのリードを保って逃げ切った。2022年10月ぶり通算8度目のVで、前日10日の伊勢崎ナイターを制した仲田恵一朗に続いて29期生の優勝となった。
文/鈴木
仲田恵一朗が鮮やかな逃げ切りで通算6度目のV!
0ハンから先行したのは仲田恵一朗。2級車の浅倉樹良は10線に叩かれはしなかったが、さすがに先行まではできなかった。10線は横田翔紀がカマシを決めて先行。20線は最内の笠木美孝が先行した。
いきなり先頭を走ることになった仲田はマイペースで走っていた。浅倉はピタリとマーク追走し、捲りを仕掛けたかったが仲田のペースが良く交わし切れないでいた。後ろでは吉田恵輔が横田を交わして3番手に立っていた。最終的にはこの隊形のままゴールを迎えた。2番手の浅倉はゴール前でチョイ差しを狙ったが届かなかったし、3番手を走っていた吉田恵は浅倉にプレッシャーを与え続けていたが、最後まで2番手浮上はならなかった。20線の3車は前団の速い流れに苦しみ、思うように番手を上げることができないでいた。
4日間開催の今節、仲田は全てのレースで車券に絡むことができていた。優勝戦でも落ち着いた逃げを見せていた。今節からハンデが軽くなっていた仲田だが、今回の優勝で次節からハンデが重くなりそう。これからは人を抜いていくレースが増えるだろうから、それに合わせたエンジン作りが当面の課題となるか。
花田一輝 山陽オートでの初優勝なる!
準決で同地区・藤波直也に苦杯を喫した花田一輝。リベンジを果たすべく臨んだ優勝戦。10m後ろの大外からのレースとなるが、試走タイムは3.30といい数字。ところが、0ハン筒井健太が3.34ながら人気を背負う。今回が復帰節となる古城龍之介も3.32のタイムとアピール。0・10mの短ハンデ戦ゆえに序盤の展開が大事になる。人気は3連単が1-3-6、3-1-6、1-6-3が上位で割れ加減。2連単は1-6、1-3から6-1、3-6とこれも割れ気味だった。
発走。なんと0ハンから先行したのは外枠の祐定響。人気の筒井は開始数秒で圏外へ去ってしまったのだ。10mは古城を差した藤波が祐定に付ける。すかさずインを狙うが入れず、花田がアウトコースから藤波、祐定もろとも切り込み先頭へ立つ。藤波は結局、祐定を差せなかった。復帰V狙った古城も4着と残念な結果に。
3連単6-2-4は7,850円、2連単6-2は2,150円といずれも好配当。浜松市営の山陽ミッドナイトは浜松所属・花田一輝の優勝で4日間の幕を閉じた。これで花田は全場で優勝を挙げたことになる。おめでとうございます。
まさかの伏兵がひそんでいた
8号車を首位に採った組み合わせ以外は全て100倍以上と、3連単オッズは黒川京介の圧倒的人気という様相だったが...
0ハン西川頼臣に10線内枠の古木賢が続く形でレースは始まった。2周目に古木がコーナー流れて、平川博康が2番手へ浮上。同じく2周目、黒川は武藤博臣と稲川聖也を次々に交わして順調に番手を上げていた。
4周目に平川が西川を差して先頭へ。そのとき黒川は約2車身差の3番手まで接近しており、あとは平川と一対一の態勢から捌くだけに見えたのだが、残りの2周回は仕掛けられる距離まで近づけず、エンジンを仕上げてきた平川が振りきって1着ゴール。かつて所属していた船橋オートで2007年2月に遂げた初優勝ぶりとなる2度目の優勝を飾った。
今節準決勝戦を3.349秒で圧勝した黒川は、この決勝戦の本走タイムは3.382秒。前日ほど速いタイムを出せず、3節連続Vと通算9連勝を逸する結果になった。
文/鈴木