
篠原睦が今年9度目の優勝
2番人気に支持された藤川竜が0ハン2車並びの外枠から鋭くダッシュ。10線から先行した久門徹は0ハン井村淳一の攻略に手間取り、この両者を篠原睦がレース中盤にまとめて差すと、逃げる藤川竜を直撃する態勢に入った。4周回1コーナーではイン攻めを封じられたが、5周回1コーナーで差して先頭へ。今月12日の飯塚ミッドナイトからの2節連続Vを決めた。
栗原佳祐は篠原と並んで試走トップタイムの3.32秒を出したが、スタート行けずに最後方となり道中もコーナーが張り気味で、徐々に追い上げての4着。岩見貴史は試走タイムが出ずレースでも動きが冴えなかった。
文/鈴木
視界悪くても金子大輔にはクッキリ見えたゴール線
最終レースまで濡れ走路のまま優勝戦に突入。試走終わった時点では3.64の金子大輔と中村雅人が3.65と0.01秒の差。ところが人気は金子大が圧倒的に売れた。3連単は7-6-4のみ10倍を切り、2連単は7-6、7-4、7-2の3点が10倍以下だった。
スタート後の1コーナーで柴山信行を飲み込んだ君和田裕二だったが岩科鮮太が早めに仕掛けて先頭へ立つ。すかさず2番手へ金子大輔が上がり浜松ラインを形成。金子大は岩科へ切り込む。岩科はインから抵抗するが後半は滑り気味で金子大に離される。中村雅人は3番手から岩科へ肉薄も非情のゴール。結果は3連単7-4-6 1,190円とマズマズの配当。2連単は7-4で520円。
金子大は今年6度目の優勝で通算V57。このあとは少し間隔が空いて10月29日からのSG日本選手権(飯塚)へ。現在、浜松は走路改修が行われており、皆さんへのお披露目は11月29日からのデイレースとなります。浜松選手はまだまだ遠征が続くなか、各地で存在感をアピールすべく熱い走りを見せてくれることでしょう。
4日間で5勝の荒稼ぎ 篠原睦が完全優勝
浜松市営による初の飯塚オートレース場を借り上げてのオーバーミッド開催。施行者としては優勝戦にただひとり浜松所属で乗った伊藤信夫に勝ってもらいたい...ハズ?
試走終わって伊藤信夫は3.32秒。その外に位置する篠原睦は3.31秒とわずかながら一番時計を出した。人気は篠原を中心に6枠からが人気となり、今節乗り換えてる岩見貴史への6-4が2連単一番人気。伊藤信への6-5が2番人気、3連単は6-4-5、6-5-4の2点が10倍を切るオッズだった。
初優勝を狙う阿部仁志が前田淳との先陣争いを制し逃げ態勢を作り、篠原は枠ナリスタートから岩見を捌いて早めに4番手へ上がる。久門徹が前田のイン狙って引いたところに篠原は車をねじ込み前田を攻略、阿部仁の初Vの夢をも砕いた。岩見も同期・阿部仁を差したが篠原の背中は遠い。前田は結局、阿部仁を交わせずに4着。伊藤信は見せ場なく後方でレースを終えた。3連単は6-4-1で1,280円、2連単は6-4 270円は一番人気で決着。
3日目に2回走ってる篠原は都合5連勝での完全Vとなった。このあと15日からのデイレースに出場予定。
燃える闘魂・若井友和がナイトレースV!
ただひとりデイ&ナイトW優勝の権利あった永井大介、初優出&初優勝狙う38期・運天諒雅とさまざまな思惑がぶつかり合った昼夜ダブルヘッダー最終日。デイレースでは君和田裕二が優勝と波乱を呈したが、ナイトレースは永井を中心に若井と運天への7-6-1だけが3連単10倍を切るオッズ。2連単は7=6、7=1が人気筋。
全車正常に発走。単騎0ハンから逃げる運天はことのほかペース上がらず石井大志が接近する。そこへ石井と武藤博臣にまとめて突っ込んだ若井がインから姿を現す。その勢いのまま運天をパスして先頭へ。武藤も体勢立て直して運天を差し、このとき永井はアウト戦で4~5番手。運天は交わしたが新井恵匠に張り込まれて万事休す。若井は先頭でゴールチェッカーを受け、2着には武藤、3着は微差で新井恵の6-3-4でフィニッシュ。なんと3連単は14,170円の万車券となった。
若井はデイレース2連勝で締めたが、初日に落車妨害で失権していた。そこから見事にマシンを立て直し、ナイトレースで優勝。選手にとっては調整が難しいハズなのだが、若井のようにデイレースのウサをナイトレースで晴らすこともできるのだ。あっぱれ!
同じ日に昼と夜の2回走るのは川口オートだけ。2024年2月から今まで5節、同日開催を行ったが昼夜連覇した選手はまだいない。来年2月4日から昼夜同日開催が予定されており、オートレース史に新たな記録が生まれるのか楽しみにしたい。
君和田裕二が先行逃げ切りでVゲット!
0ハンのスタート争いは内枠の平川が行きかけたが、君和田が外から伸びて逃げに入った。五十嵐は20線勢に叩かれることなく発進。20線は最内の高橋義弘が先行し、早川と永井が続いた。森はややへこみ、大外の中村雅は8番手からの競争となった。
先頭を走る君和田はマイペース。後ろでは五十嵐が平川を差して2番手に浮上。その後ろでは高橋義弘が早川の攻撃を封じていた。残り4周半からは君和田と五十嵐の一騎打ち状態になったが、最後まで君和田が五十嵐に隙を与えずゴールを迎えた。五十嵐は準優勝。3番手争いを演じていた高橋義弘と早川は、高橋義弘に軍配が上がった。
君和田は2023年3月以来となる自身3度目の優勝。今年は悪い状態が長く続くことがなく、コンスタントに成績をまとめていたが、ようやく今節で最高の結果が出た。今回の優勝で今後、ハンデが重くなりそうだが、10メートル後ろになって通用するだけのスピードがある。あとはレース序盤の展開が変わってくるだろうから、そこをどうこなしていくかが大きなポイントになるだろう。