
ゴールデンレースVの佐藤貴也が勢いに乗るか!
浜松オートの前回はGIゴールデンレースだった。そこで優勝したのは佐藤貴也。記念の優勝は約2年ぶり。これを機に好調の波に乗ってくるか。
佐藤貴也はゴールデンレースで自分の走りができていた。優勝戦は重走路だったが、良走路でも鋭いスタートから好走を見せていた。天候に関わらずエンジンは仕上がっている。今回は一般開催で、大幅にメンバーが軽化されるので連続優勝も十分ありそう。
それを阻止する大きな存在は鈴木圭一郎。ゴールデンレースの優勝戦では、佐藤貴を攻略できず準優勝に終わったが、エンジン的には明らかに強めだった。今回はその時のリベンジに燃えているか。同じ優勝戦には渡辺篤、木村武之、鈴木宏和も乗っていた。
渡辺は初日に行われた浜松ナンバー1決定戦を制すなど動きが活発だった。そのレースの上がりタイムは3・345。十分な数字を出して快勝。その後もスタートが切れていたし、エンジンの仕上がりも良さそうだった。木村武はシリーズを通して白星はなかったが、随所に木村武らしい攻めが見られていた。エンジンは完調ではないが、十分戦える状態。特に今回のような一般開催なら十分な機力だ。鈴木宏は重走路の優勝戦で8着だったが、それ以外のレースは全て車券に絡めていた。武器のスタート力は全選手の脅威となる。
外来S級で実力者は松尾啓史や丸山智史、新井恵匠だ。3者とも前走はゴールデンレース。松尾はエンジン的に十分な動きを見せていたが、レース展開がうまく行かない事が多かった。ただし、今回のような完全なハンデ戦なら強烈な追い込みを見せてくれるだろう。丸山はシリーズ前半は調子が上がらなかったが、後半2走は連対を死守。上昇ムードで今回を迎える。新井はシリーズ中に調子が上がらなかった。エンジンが並より少しでも上向けば、果敢な走りで中団を突破してくるハズ。
地元のナイターで優勝してきたのは田中哲。優勝戦は重走路だったが、予選準決の良走路でもまずまずの走りができていた。優勝の勢いを持続させたい。柴田健治、鈴木健吾、小林悠樹などは前走のゴールデンレースで3日目までは好成績を残せていた。ハンデが重くなった準決からは凡走に終わったが、ハンデが通常の位置に戻れば再び好走を連発させられる。
B級では山本智大が動き活発。前走はそこまででもなかったが、その前は2節連続で優勝している。浜松の鈴木章夫は前走の飯塚3日間はオール連対。その中には1着もあり、最年長勝利記録を更新し続けている。
※5月19日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
木村 武之〔浜松 S-5(26期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-12(29期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-17(26期)〕
丸山 智史〔山陽 S-21(31期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-20(30期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-47(31期)〕
田中 哲〔伊勢崎 A-88(28期)〕
状態を上向かせたい地元S級陣!
今回のナイター開催の後は、GII川口記念のナイターが始まる川口オート。そこに出場する選手にとっては良いセッティングを見つける絶好の機会。近況、川口の主力は調子を欠いているが、上昇のきっかけを見出すことができるのか。
川口のトップ・中村雅人は前走が浜松GIだった。そこでは準決3着で優勝戦には進めなかった。ただし、最終日の4着以外は全て車券に絡めていたように、川口主力陣の中ではエンジンは高い位置にある方。走りのクレバーさも不変で、今のエンジン状態なら混戦でもスピード戦でも十分台頭できる。
他の地元S級も前走はほぼ浜松GI。永井大介は浜松では全くいい所がなかった。シリーズ中に勝ち星がないだけでなく、3着を取るのが一杯だった。今回は地元に帰ってきてじっくりと整備に取り組める。次の記念に向けてもエンジンの底上げを図りたいところ。同期の若井友和は、浜松では初日と最終日に白星。着の変動はあってもエンジンの方は中堅上位で推移しているように感じられる。地元では4月に優勝があるように、地元戦の方が好結果を出す傾向にある。
佐藤摩弥も浜松ではイマイチなまま終わってしまった。地元では4月にSGで優出している。レースの時間帯は変わるが、その時のような動きを取り戻したい。佐藤裕二は浜松では初日からまずまずだった。中盤は失速したが、走りの鋭さは随所に感じられた。
外来S級は3者の予定。篠原睦は、前走では3走して全て車券の対象になっていた。今年はまだ2回しか優出はないが、ある程度戦えるレベルにエンジンを保てている。4月の当地SGでもマズマズの動きを見せていた。山陽からは藤岡一樹と丹村飛竜が参戦。どちらも前走の浜松GIではもう一つといった印象。藤岡は3月中旬から状態が上向いていたが、4月後半からは下降。再び上昇カーブを描きたい。丹村は安定しないが、時折り好走するシーンが見られる。これを恒常的に出せるようにしたい。
A級では中尾貴志が地元のミッドナイトで優勝しての来場。勢いに乗ると止まらないタイプなので、今回も初日から大暴れするか。その優勝戦には滝下隼平、稲川聖也も乗っていた。滝下は5着だったが、その前の地元昼間開催では完全優勝。稲川は4着だったが、その2節前までの地元連続開催では好成績を残していた。今回も楽しみだ。
前回、川口のナイトレースで準優勝だったのは篠崎実。最年長優勝記録がかかっていたが、惜しくも成就はならなかった。今回へ持ち越しか。他にもその優勝戦には森谷隼人、古木賢、武藤博臣なども乗っていた。
※5月18日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
永井 大介〔川口 S-8(25期)〕
若井 友和〔川口 S-14(25期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-15(31期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-19(24期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-13(26期)〕
藤岡 一樹〔山陽 S-30(29期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-37(29期)〕
早川清太郎が連続優勝を目論む!
前回の伊勢崎オートは、スーパーハンデの青山周平に対し、早川清太郎が先に抜け出して振り切りゴール。ハンデが前だった面目は保たれた。今回、その青山は不在。高橋貢もいないので、早川の独壇場になるか。
その早川は近況好調。4月に入ってから伊勢崎では4節走っており、その全てで優出。優勝も2回ある。地元では無類の強さを誇っており、前節からもレース間隔は空いておらず、今回も中心人物として獅子奮迅の働きを見せそう。初日からアタマ固定で狙いたい。
地元S級は他に岩田行雄、田村治郎、吉原恭佑。その中で前走に優出したのは吉原。優勝戦は4着だった。その前まではイマイチな状態が続いていたが、ここにきて上昇の兆しが出てきた。岩田と田村もエンジン自体は悪くない。岩田は前走の初日こそ8着だったが、その後は2走とも連対を死守。田村も前走の初日に白星を挙げており、エンジンとしては勝ち切れる状態にある。
外来S級は飯塚から2人、川口から2人。浦田信輔はエンジン的にもう少し欲しい現状だが、レースで戦えないほどではない。今回のメンバーなら差し一本のレースで上位に浮上できる。優勝を目指すとなると上積みが欲しい。久門徹は近況もうひと息。3節前の川口SGまではソコソコ良かったので、その時の動きを取り戻したい。
小林瑞季は前走の山陽の準決でフライング。エンジン的には悪くなさそうだったので、フライングによる影響がスタートに出なければ上位争いを演じられる。加賀谷建明は昨年に5回のフライングを切っていたが、今年に入ってからはゼロ。慎重にスタートを切っている感があり、好展開を作りにくいが、持ち前のスピードでカバーしようとしている。
A級では増田伸一の気配が良い。前走の地元4日間開催では、初日から3連勝を決め優出。重走路の優勝戦は6着だったが、今は良走路でエンジンの感じが良さそう。越智尚寿も前走の地元で優出。結果は2着で準優勝だった。3日間のシリーズで全て車券に絡めていたようにエンジンは高位で推移。他にも吉松憲治、竹中修二、保永高男などが現在はエンジン状態が上々。
B級では横田翔紀に注目。1級車に乗ってからは完全にその特性を引き出せている。まだまだアウト回り主体の走りだが、差しも使えるようになると成績がグッと安定する。単騎逃げ限定ではあるが、稲原瑞穂も車券に絡む機会が増えてきている。
※5月14日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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早川 清太郎〔伊勢崎 S-3(29期)〕
岩田 行雄〔伊勢崎 S-28(15期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-34(30期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-40(32期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-18(23期)〕
久門 徹〔飯塚 S-35(26期)〕
小林 瑞季〔川口 S-36(32期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-42(27期)〕
滝下隼平、重富英雄が前走で優勝しての参戦!
前回の昼間開催から間隔を空けず行われる飯塚のミッドナイトレース。出場するのは、ほぼ前回の昼間で走っていた選手。レースの時間帯が変わるとはいえ、その時の動きが参考になりそう。
前回の昼間開催で優勝したのは滝下隼平。3日間のシリーズでオール1着の完全優勝だった。予選準決は良走路、優勝戦は重走路。走路コンディションに関わらず、好走できるのは大きな強み。エンジン自体も仕上がっている。ミッドナイトも苦にしないどころか、むしろ得意な時間帯。昼間に続いて連続優勝も十分ありそうだ。
その優勝戦に乗っていたのは他に君和田裕二、吉川麻季、川口裕司、石本圭耶、本門延唯。川口勢から唯一、優勝戦に進んだのが君和田だ。予選準決はオール連対で優勝戦は3着。独走力がある君和田にとって、今の最重ハンの30Mの位置は断然有利。早めに一人で走る展開に持ち込めれば、連対率が大きく高まる。
吉川も独走には定評があるタイプ。目下の課題はスタート。最低でも後ろのハンデの選手に叩かれない事が好成績を収める条件になる。エンジンは常に高い位置にある。本門は現在B級にランクしているが、スピード自体はA級中堅と変わらないモノを持っている。レースの展開が向けば、結果を残せる選手だ。川口裕と石本は成長が著しい34期。川口裕は通算優勝回数が3で、同期の中でもトップ級。試走タイムはあまり出ない傾向あるが、レースでは好走が目立つ。石本は前評判が高かった選手。ケガでデビューが遅れたが、その分を取り戻す勢いで近況はメキメキと力を付けている。
今回出場するS級は3名で篠原睦、重富大輔、田中茂。3者とも前走では優勝戦まで進めなかったが、エンジン自体はそこまで悪くはなさそう。篠原は初日に白星を挙げていた。今回も初日から力走を見せそう。重富は最終日の重走路で白星。良走路でもスピードある走りを展開できる。田中茂は準決で2着だったが、この時は1着のみが優出となる勝ち上がり方式だった。前回の分まで今回に思いをぶつけたい。
山陽勢での注目選手は重富英雄。前走の地元3日間開催ではオール1着の完全優勝を遂げていた。ハンデ的に恵まれている感もあるが、それをしっかりとモノにして自身3度目の優勝となった。今回はハンデの変動があると思われるが、この勢いを持続できれば今回も楽しみな存在。他には前田淳が今回出場する中では実力上位。A級のハンデの恩恵でレース展開も有利に進められそうだ。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-13(26期)〕
重富 大輔〔飯塚 S-31(27期)〕
田中 茂〔飯塚 S-45(26期)〕
滝下 隼平〔飯塚 A-16(28期)〕
前田 淳〔山陽 A-15(27期)〕
君和田 裕二〔川口 A-191(30期)〕
川口 裕司〔飯塚 B-53(34期)〕
吉川 麻季〔飯塚 B-86(33期)〕
鈴木圭一郎が連覇に挑む!
浜松オートの恒例GI、ゴールデンレースが始まる。走路温度が上がり出すこの時期はタイヤの滑りとの戦いにもなるが、早い段階でいいセッティングを掴めた選手はレース展開を有利に進められる。各地区ごとに注目選手を挙げていく。
まずは開催地区である浜松から。浜松の絶対的エースは鈴木圭一郎。前走の地元では初日から連勝を決めたものの、優勝戦では6着だった。ただ、その前の川口SGでは久しぶりに栄冠を手にしていたので、エンジンも乗り手も状態はいい。この大会は2016年と2020年の覇者。前年に続いての優勝を目論む。伊藤信夫や木村武之、佐藤貴也も前回の地元優勝戦に乗っていた。そこでは重走路ながら伊藤信の力走が目立った。また、金子大輔は前走の伊勢崎で優出するなど動きは上々。A級ではあるが、鈴木圭らS級勢を振り切って優勝した藤波直也は、その後の伊勢崎でも優出しており、今回は台風の目的存在になるかも。
全国ランク1位の青山周平を擁する伊勢崎勢。その青山は好調。前走の地元は準優勝だったが、その前のSGの大舞台でも準優勝だった。出場するレースはほぼ連を外さず、長らく安定した活躍を見せている。今回のゴールデンレースはまだ優勝経験がない。獲得タイトルを増やすためにも、初日から全力疾走を見せてくれそう。高橋貢もまずまず安定。前走の川口ではしっかりと優勝戦まで進出していた。新井恵匠は復調の兆しが出ている。前走の地元3日間では全て車券に絡めていた。A級では三浦康平が好調キープ。前走の地元では優出3着、その前の川口では準優勝と連続して優勝戦まで進出している。
地元戦で優出者が多かった山陽勢。その中でランクトップは佐々木啓。ここ数年は大崩れすることが少なく、上位着でまとめられている。前走の地元では優出3着。予選道中もオール連対だった。その優勝戦で準優勝だったのは丸山智史。予選準決もオール連対の内容。今回へ向けて弾みがついている。松尾啓史、人見剛志、岡部聡らも前走の地元で優出している。
飯塚勢はやや手薄。ランクトップは荒尾聡。前走のSGオールスターでは3連覇を目指し頑張っていたが、3日目に落車して目標は達成できなかった。その後の2走も勝ち切れなかったので、エンジン面に落車の影響があるのかどうか。初日の試走には特に注目したい。有吉辰也は絶好調。前走の川口では重走路の優勝戦で勝ち切っていた。川口では今年GIでも優勝している。その動きを今回も出せればゴールデンレース初優勝も十分可能。他では岩見貴史がエンジン上々で、得意の速攻を見せてくるかも。
最後に川口勢。現在のエースは中村雅人。前走の地元SGでは準決に落車していた。その後は1走して2着だったので、エンジンと乗り手面への悪影響はないか。この大会は2012年から2015年まで4連覇した相性のいい大会。近年は記念レースで思うような結果を残せていないが、今回で巻き返しのムードを作りたい。永井大介は前々走のSGでは優出していたが、その後の一般開催は凡走に終わった。ゴールデンレースは自身が始めてGIを獲ったタイトル。その後も2度優勝している。今回で強い永井を取り戻せるか。SGオールスターで優出した佐藤摩弥は、その後の地元開催では失速。その地元開催で優出していたのは佐藤裕二。若井友和も変わらず動きは堅調だ。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-4(24期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-10(22期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
永井 大介〔川口 S-8(25期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-7(27期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-22(25期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-9(23期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-17(26期)〕