若獅子杯初制覇へ、青山周平が好気合!
若手レーサーが集まる若獅子杯はスピードレースが目立ち、試走も本走も強烈なタイムをマークする事が多い。今回も試走で30を切るのは当たり前。準決となると本走でも35を切るタイムが飛び出すなど、ハイスピードのレースが楽しめた。優勝戦に進出した8人は、いずれも車速自慢の面々。優勝戦もかなりのスピードバトルになりそうだ。
準決を軽く振り返っておく。
まず9R...好スタート決めた渡辺篤が逃げ態勢に入る。それに乗って出た人見剛志がマーク追走から差し込む。早川清太郎は3番手まで追い上げたが一杯だった。
10R...試走タイムでた金子大輔が楽に抜け出し、後続を引き離す。2番手で粘り込む吉原恭佑に丹村飛竜が挑みかかるが、最後まで攻略できず3着。
11R...鐘ヶ江将平がフライング。2度目の発走でも鐘ヶ江がスタートを決め、序盤で先頭に躍り出る。しかし、佐藤貴也と青山周平が競り合いながら鐘ヶ江を交わしてゴール。
12R...好スタートを決めた新井恵匠が楽に逃げ態勢を築く。岩田裕臣が続くも岩見貴史が道中で交わす。スーパーハンデから追い込んだ鈴木圭一郎は3着一杯だった。
優勝戦は0メートルオープンになった。こうなるとスタート争いが大きな焦点になってくる。単純なスタート力は青山が一番か。それに差がなく続くのが佐藤。そして渡辺、新井、岩見の3者。その後に金子、人見、吉原の3者か。これに枠の利を加味してスタート争いを予想すると、トップスタートは佐藤か。その佐藤に青山が続いて出る。渡辺、岩見は外枠で序盤争いは厳しくなりそう。3番手発進は新井か。そこに人見や金子が続く。吉原は青山と新井に挟まれる形で、後手を踏みそうだ。
先行する佐藤は、大きなコースを回ってペース上げるタイプではなく、インコースを抑えつつペースを落とさないで走るタイプ。2番手に出る青山にとっては差し込むチャンスが十分生まれる。何周目になるかは分からないが、道中で佐藤のインに叩き込んで行きそう。先頭に立ってしまえばブロックも巧い青山なので、最後まで押し切れるとみた。そこで当ブログでの本命には青山を推す。
2番手には佐藤が残るとみた。準決でもマズマズのタイムが出ており、後方から追って行く選手にとっては抜くのがひと苦労。トップスタートから青山に抜かれて粘り込むか、青山の動向次第ではそのまま押し切りもありそう。3、4番手には金子と人見を挙げる。どちらも枠的に内寄りのアドバンテージがあるし、道中の捌きもシッカリしている方だ。佐藤にワンミスでもあれば隙を逃さず差し込んで行ける技量がある。最後に注意したいのは新井。新井は2014年、2016年のこの大会を制覇している。相性のいい同大会で3度目の優勝へ向けて気合は満点だ。
◎青山周平
○佐藤貴也
△金子大輔
△人見剛志
▲新井恵匠
また、優勝戦当日は雨予報が出ている。重走路での狙いも載せておきたい。
◎新井恵匠
○金子大輔
△吉原恭佑
△青山周平
▲佐藤貴也
GII若獅子杯争奪戦が開幕!
山陽の名物企画レース・若獅子杯争奪戦が1月24日~28日の日程で開催される。若手選手によるスピードバトルは迫力満点。今回は28期以降の選手での戦いになる。全国ランク1位の鈴木圭一郎がシリーズの核になりそうだが、エンジンが仕上がると強烈な走りを見せる若手は多く、道中の展開は予想が難しい。果たして誰が若獅子の称号を手に入れるのか。
先述の鈴木圭はエンジン絶好調。前走のSG全日本選抜で見事に優勝を決めてきた。シリーズ中は不安定な天候が続いたが、柔軟な対応力を見せ、最終的に最高の結果を残した。晴れでは速く、雨でも強い。スタートも切れており、これといって死角が見当たらない。強いて言えばGII独特の雰囲気か。ハンデ戦になる事が想定されるので、自分よりハンデが軽い選手がエンジンを仕上げ、早めの独走展開を作ってしまうと追い込みが届かないケースも出てくる。鈴木圭はこれまでSGを6つ、GIを5つ制しているが、意外にもGIIの優勝はまだない。通常とは逆転現象が起きているが、今回あたりでGIIのタイトルも取っておきたいところ。
その鈴木圭が優勝したSG全日本選抜の優勝戦に乗っていたのは新井恵匠、金子大輔、そして青山周平。最も着がいいのは新井の3着。そして金子が4着。青山は7着だった。新井は不安定な走路状況を苦にしないガッツある走りが身上。エンジン自体もバッチリとマッチしていたようだ。今回に向けていい流れで入れる。金子は昨年末のSGスーパースター王座決定戦でまさかの欠車となったが、すぐ次のSGでしっかり結果を出している。青山も優勝戦以外は、1着3本を含むオール連対。安定感が増してきている。
今回の地元・山陽勢はやや元気がない。ランク筆頭は人見剛志だが、SG全日本選抜では散々だった。元々、濡れた走路は苦手としているので致し方ないところか。ただし、人見は昨年のこの時期は好調が続いていた。年が明けて2節目と3節目で優勝を決めていた。良走路ならタイヤが食い付く条件を味方に鋭い走りを見せてきそうだ。もう一人のS級は丹村飛竜。SGでは序盤こそ出遅れたが、残りの一般戦3走は全て1着で上り調子と言える。
他にS級で有力なのは早川清太郎、佐藤貴也、鐘ヶ江将平、吉原恭佑といったあたり。早川はオープン戦よりハンデ戦で、より力をアップさせそう。佐藤は昨年末から調子を上げており、現在も好調が続いている。鐘ヶ江は前々走のミッドナイトで優勝すると、その後の一般開催でも上々の動きを示していた。吉原もSG全日本選抜の後半は走りが良くなってきていた。
A級では伊勢崎勢が好調。前走の浜松一般開催で準優勝だった渋沢憲司はスタートの切れが良く、速攻に期待が持てる状況。その優勝戦で3、4着だった吉田恵輔と新井裕貴は、重走路だけではなく良走路でも連対率が上がっている。川口からは岩田裕臣が高い位置でエンジン推移中。浜松の辰巳裕樹、飯塚の高宗良次も元気一杯の走りを見せている。
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主な出場予定選手
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人見 剛志〔山陽 S-7(28期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-18(29期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-12(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-48(29期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-27(28期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-33(31期)〕
高橋 義弘〔川口 A-5(29期)〕
伊勢崎VS川口、4日間の対抗戦シリーズ!
昨年12月に川口で行なわれた伊勢崎との対抗戦。今回は伊勢崎に舞台を移して同様のシリーズが行なわれる。予選2日間は各レース川口4車、伊勢崎4車で構成され完全なガチバトル。得点上位32名が準決に進めるシステムだ。川口で行なわれた時は、吉原恭佑が優勝し、青山周平が準優勝。地元川口勢は、外来伊勢崎勢にいいようにやられてしまった。果たして、今回はどのような結末が待っているのか。
まずは地元S級から。前回の対抗戦を制した吉原や、準優勝だった青山は今回不在。しかし、高橋貢が地元エースとしてどっしりと君臨。前走の飯塚SGでもキッチリと優出していた。優勝戦は6着になってしまったが、ここ一連の流れを見る限りエンジン状態は高い位置にある。走り慣れた地元走路で、川口勢に存在感を見せつけそう。
他のS級は内山高秀、西原智昭、三浦康平、岩田行雄の4者。内山は前走のSGでイマイチだったが、昨年12月の動きはマズマズで悪くはなかった。三浦も最近は2節連続SG競走で結果は出てないが、それまでのレースは軽快な動きを見せていた。西原と岩田はやや元気がない。しかし、どちらも整備には熱心に取り組む方なので、早い段階での立て直しも十分。
川口S級は永井大介が有力。飯塚のSGでは準決4着で優勝戦には進めなかったが、それ以外の日の走りを見るとそこまで心配する内容ではなかった。今回は大幅にメンバーが軽化する一般開催。本来の走りを取り戻し、強烈な攻めを披露するハズ。
他にS級で参戦は山田達也、斎藤撤二、大木光、阿部剛士、加賀谷建明の5者。山田と大木、加賀谷は前走のSGでもソコソコの成績を残していたように、乗り手もエンジンも十分戦える状態。斎藤と阿部はSGではいい所がなかった。しかし、どちらも最近は試走タイムがしっかり出ているので、今回のようなハンデ戦でも追って行ける状態。
伊勢崎A級で最も注目なのは亀井政和。前走の川口で久々に優勝を決めてきた。それも4日間シリーズでオール連対の好内容。今回はその時よりメンバーが濃くなるが、ここ数節続いている好調のエンジンを駆って連勝街道を築き上げるか。亀井が優勝したレースには鈴木清市も乗っていた。鈴木もここ数節はほとんど3着以内に成績をまとめている。他では、竹本修や押田和也がスランプ脱出で上昇ムードにある。
川口A級では田辺誠と鈴木清が好調。どちらも前走の地元で優出している。田辺は今年からエンジン乗り換わり、明らかに動きが良くなっている。鈴木は昨年末あたりから良化の兆しが出てきて、前走で優出と好結果に繋がっている。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-23(26期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-24(28期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 S-29(28期)〕
永井 大介〔川口 S-2(25期)〕
山田 達也〔川口 S-14(28期)〕
斎藤 撤二〔川口 S-31(25期)〕
大木 光〔川口 S-38(28期)〕
飯塚VS山陽の様相!
飯塚オートは早くも今年2回目の開催。前回はSG全日本選抜で、重走路の決戦を浜松の鈴木圭一郎が制して幕を閉じた。今回は一般開催でS級選手はそこまで多くはなく、S級は地元飯塚と山陽で組まれている。A級の中にも好調な選手がおり、優勝争いは簡単には予想できない。
地元の大将格・浦田信輔は今回も参戦。前回のSGでは、シリーズを通して天候が不安定だったため、力を出し切れずに終わってしまった。今回も天気は初日からあまり良くなさそうだが、良走路でのレースになれば強烈な走りを披露できるハズ。
勢いで言えば荒尾聡の方が断然にいい。前走のSGでは、優勝戦で鈴木圭にチギられたとはいえ、準優勝の結果を残している。その前のSGスーパースター王座決定戦では久々にSG優勝を決めており、大舞台でも強い荒尾が帰ってきた。今回は大幅にメンバーが軽化する一般開催。全天候型の荒尾にとっては優勝の大チャンス。エンジンがいいのに加え、乗れてる強みも加味され総合力は大幅にUP。この快進撃はとうぶん続くだろう。
篠原睦、田中茂、久門徹の26期トリオも動きは上々。3者ともSGではシリーズ中に1着を取っており、戦えるだけのエンジンレベルにある。前回は私病でSGを欠場した鐘ヶ江将平は、前走のミッドナイトで優勝して以来の実戦。やや間隔は空いてしまったが、ミッドナイト開催の時は4日間で、優勝を含むオール連対の結果を残している。乗り手のリズムは悪くない。他にも地元S級は桝崎陽介と岩見貴史が参戦。エンジンはある程度の位置で推移している。
山陽S級陣は、前走もここ飯塚でSG競走に出ていた。優勝戦まで進出した選手はいなく、イマイチな結果に終わったが、佐々木啓や岩崎亮一あたりはマズマズの動きを見せていた。山陽でランク筆頭の松尾啓史は、初日に反則してしまい早々と失権。その後もリズムを取り戻せなかった。角南一如や浜野淳も本来の力を出せたとは言えない。それだけに今回は巻き返しの一戦になりそう。
A級では高宗良次が急成長を見せている。前走の川口4日間開催では準優勝で帰ってきた。予選道中も2勝を含むオール連対。元々持っていたスピードに加え、捌きの方も良化してきた印象。自身初優勝へ向け、条件は整いつつある。片岡賢児と高林亮は前走の浜松で優勝戦に乗っていた。片岡は準優勝で、その後の地元SGも補充選手として3走し、全て車券に絡む活躍を見せていた。高林はスピードが出るこの時期に成績が上向いてくる事が多い。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-4(23期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-15(26期)〕
田中 茂〔飯塚 S-20(26期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-8(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-21(23期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-25(25期)〕
今回も混沌模様の4日間シリーズ!
今回の川口も直前にSGが行なわれている関係で、S級選手とA級上位の選手は不在。前回のお正月開催同様、A級中堅以下の選手による戦いになる。前回優勝したのはB級の川原剛。今回も参戦しており、連続優勝がかかっている。もちろん他の選手にとっても、今回は優勝の絶好の機会なので、初日から気合満点の走りが見られそう。
前走で優勝して今回参戦するのは先述の川原と、伊勢崎の米里信秀。川原は単なる逃げ展開ではなく、片野利沙や小林瑞季にスタートで叩かれながらも、レース序盤の勝負所をしっかりモノにしての優勝。エンジン面は最高潮で、乗り手も乗れている。ただ一つの懸念材料はハンデ。前回の優勝でハンデ重化は避けられないか。米里の優勝戦は、0ハンからトップスタートを決めての押し切り。ただし、快速派の筒井健太や攻めが強烈な伊藤正司らを抑え切っての優勝なので喜びもひとしお。米里は試走タイムが出ない傾向あるが、レースでは渋太い走りを見せるので注意が必要な一車。
川原が優勝したレースに乗っていたのは先述の片野と小林、それに福村唯倫、山際真介、秋田貴弘、塚本浩司の6車。片野と小林は初優勝のチャンスで果敢に仕掛けたが川原に、はね除けられてしまった。エンジン面は問題ないだけに、今回は前回のリベンジといきたい。秋田は4日間の全てのレースで試走30を切る機力を見せつけていた。山際も優勝戦は試走29と好仕上がり。この両者は大きめなコース取りでスピードを乗せてくる。福村は展開の一瞬の隙を突くのが得意。準決などの重要な場面で存在感を示してきそうだ。塚本は、このところ成績が安定しており、いきなりの独走に入れる展開なら残り目十分。
米里が優勝したレースに乗っていたのは伊藤正司、北渡瀬充の2車。優勝戦では最後まで米里を差せなかった伊藤だが、試走27が出ていたようにエンジン面は上々。北渡瀬は優勝戦7着だったが、それ以外の3日間は全て車券に絡む活躍。ハンデの変動がなければ、今回も活躍できる。
前回は成績イマイチだった岩田裕臣だが、今回のメンバーの中では実力上位。足回りの不安さえ払拭できれば、優勝戦まで進出してくる可能性は高い。準決で8着だった武藤博臣は、それ以外の3走で全て1着とエンジンは好調。スピード面なら今回の中で上位級だ。
他に外来では、レース道中的確な捌きで番手を上げてくる林弘明、試走タイム以上にレースで渋太く乗る野田光宏、鋭いスタートからの速攻が光る青山文敏あたりに注目が集まる。
B級では、ブロックが巧い長谷川啓が成績をまとめているし、独走に入るとペースが上がる相馬康夫に確変の兆しあり。新人では黒川京介が3連勝中。泉田修佑も力を付けてきている。
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主な出場予定選手
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掛川 和人〔川口 A-37(22期)〕
山際 真介〔川口 A-53(26期)〕
林 弘明〔山陽 A-49(24期)〕
木村 義明〔伊勢崎 A-83(22期)〕
伊藤 正司〔伊勢崎 A-130(20期)〕
米里 信秀〔伊勢崎 A-218(19期)〕
青山 文敏〔飯塚 A-91(16期)〕
野田 光宏〔浜松 A-169(24期)〕