中村雅人が久々に記念レース制覇を目指す!
好天の下、行われてきたGI第24回平成チャンピオンカップだが、準決の日はあいにくの重走路になってしまった。それでも準決は全て最重ハンで決着し、優勝戦は0オープンとなった。
準決突破の8人の中で、恵みの雨となった選手は特になく、予選中も良走路でそれなりの成績を残してきた面々。機力に関しては、大きく突き抜けた存在はない。この8人でエンジン評価を付けるなら、荒尾聡と角南一如が予選中に上がり39を出しており上位。次いで、中村雅人、西原智昭が40をマークしている。佐々木啓、有吉辰也、丹村飛竜の3者が41を出しており、佐藤貴也が唯一42が最高時計と数字を落としているが、大きな差はないと言える。
0オープン戦でポイントになるのはスタート。単純なスタート力で言えば、やはり荒尾が一つ抜きん出ている。ただし、7枠からの発進で、どこまで好位置を奪えるかは疑問。内から有吉や中村が突っ張って出る可能性も否定できない。佐藤もスタートに関しては自信を持っている。
当ブログでは荒尾の先行としておく。この荒尾がどこまでペースを上げてくるか。今節は上がり39を出しているので、それなりにペースは上がりそう。以前は不安視されていたレース後半の伸びも、近況ではだいぶ改善されて記念レースでも快走が目立っている。荒尾の押し切りも十分だ。
ただし、当ブログでの本命には中村を推す。2枠の好位置なら、ある程度のスタートを切ってきそうだ。荒尾を張ってトップスタートなら、そのまま逃げ切る。そうでなくても2~3番手に出れれば、パンチ力ある追い込みで首位に浮上してきそうだ。記念の優勝戦で2周延び、8周戦になるのは中村にとって大きな好材料となる。冷静な捌きで次々と番手を上げてくる。
対抗は荒尾。やはり0オープン戦でのスタート力は魅力。今節はエンジンも悪くないので、トップスタートを決めて後続が競り合うような展開になれば逃げ切れそう。3番手には佐藤を挙げる。佐藤もスタート力はある方なので、序盤で好位置に付けてくる可能性が高い。近年は進境著しいイン走法で、見せ場を作ってくる。同様にスタート力で有吉も怖い存在。全盛期ほどの切れ味はないといっても、抜かれづらい走りはまだまだ健在で、後続を翻弄しての粘り込がある。最後に丹村。最内からのレースで、スタート包まれる恐れはあるが、逆に外枠勢を張って行けるようなら一気に優勝争いに参加できる。
◎中村雅人
○荒尾聡
△佐藤貴也
△有吉辰也
▲丹村飛竜
第24回GI平成チャンピオンカップ開幕!
先月プレミアムカップが行われた山陽オートで、今度はGI平成チャンピオンカップが始まる。プレミアムカップで優勝した永井大介は不参加だが、鈴木圭一郎をはじめ強豪の多くが参戦する。激しいバトルに期待したい。
地元山陽の今期のランクトップは松尾啓史。前走のプレミアムカップではいいところがなく惨敗に終わった。今回は新年度でリズムを掴むべく、整備で立て直していきたいところ。山陽のS級は多くいるが、藤岡一樹と西村龍太郎が今期からS級に復帰。藤岡は前走の飯塚ミッドナイトで優出。調子を上げてきている様子。西村は浜松に遠征していたが、ここでは納得いく結果が得られなかった。今回は地元走路で調子を戻したい。
佐々木啓、岩崎亮一、角南一如らはエンジン状態が並。大崩れしている訳ではないが、GIで戦うなら多少なりとも上積みが必要といったところ。丹村飛竜はマズマズ。前々走の飯塚ミッドナイトではシッカリと優出。その後の川口でも悪い動きではなかった。
外来の注目は鈴木圭一郎。今年度初出走となった地元4日間の一般開催では全て1着の完全Vを達成した。今期も鈴木圭を中心にオートレース界が動いていきそうだ。鈴木圭が優勝した優勝戦に乗っていたのが中村友和、田中進、浦田信輔の3者。田中進は優勝戦で鈴木圭に屈したが準優勝の結果だった。更に初日から3日目までは全て1着を取っていたので、エンジン状態としてはかなり良い。ハンデ変動がなく、今節も最重ハンの10M前に置かれるようなら積極的に狙っていきたい。浦田は優勝戦3着だった。予選道中もしっかりと着をまとめており安定感は戻ってきてる。中村友はスタートのムラさは解消されていないが、スピード面だけならS級一桁の選手にも匹敵するモノを持っている。
エンジン状態の良さで言ったら荒尾聡も鈴木圭に負けてない。山陽のプレミアムカップで優出した後の地元のミッドナイト王座決定戦では全て1着の完全Vを達成。今期は全国ランク4位になっており、一時期の快進撃が再び始まりそうな予感。ミッドナイト王座決定戦とは別の勝ち上がりでミッドナイトで優勝したのは鈴木聡太。こちらも3日間全て1着の完全Vだった。ここ数節はエンジンが高位で推移しており、スタートの良化とともに好成績を収めている。
絶対王者・高橋貢は前走のプレミアムカップで優出していた。ただし、この優勝戦で高橋貢にしては珍しく反則を犯してしまった。エンジン面は心配ないが、精神面でこれがどのような影響を及ぼすか。伊勢崎勢は内山高秀、西原智昭、松本やすし、といったあたりがエンジン的に堅調。
川口勢は直前までの川口開催に出場していた選手が多い。そこでは川口の中村雅人と浜松の佐藤貴也が優出。特に佐藤貴は初日から白星を重ねていた。エンジン好調とともに走りの方も気合が増してる様子。池田政和は初日から連勝で準決に進んだが、そこでは4着と惜敗。ただし、エンジンは悪くなさそうだった。大木光、中野憲人も悪くない気配を見せたいた。
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主な出場予定選手
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松尾 啓史〔山陽 S-23(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-26(23期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-9(29期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-10(23期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-6(22期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-28(26期)〕
中村 雅人〔川口 S-11(28期)〕
山田 達也〔川口 S-16(28期)〕
新年度の隆盛を占うべく、川口一般開催開幕!
年度末の川口開催は早川清太郎の優勝で幕を閉じた。優勝戦は1周目にハプニングがあり、その後のレース展開に大きな影響を及ぼした。被害があったのは永井大介で他落。今回出場予定だったが、公傷のため不参加になってしまった。
永井の他にも川口勢のS級陣はタレントが豊富。中村雅人は前走の地元3日間開催では準決2着だったが、この時は準決8バトルで1着のみが優出だったので優勝戦には進めなかった。しかし、初日も最終日も白星を飾っており、エンジン面は心配なさそう。前走が川口3日間開催だったのは他に池田政和、中野憲人、佐藤裕二、五十嵐一夫。この4車は優勝戦まで進めていないが、池田と中野は準決以外の2走はともに1着。佐藤は3日間シリーズで全て車券に絡む活躍。五十嵐も大きな着は取っておらず、エンジンはマズマズの位置で推移。
外来勢で最も注目なのは佐藤貴也か。今期は全国ランク9位で、躍進が目立っている。前走のプレミアムカップでは準決5着で優出できなかったが、シリーズ中に1着2本の2着1本は悪くない成績。競争の特徴は鋭いスタートからイン一本の攻め。前団が混戦ならインコースを攻め上げ、後続の攻めが厳しい時はコースを封じて抑え込む。特に近年で走りの個性が強くなってきた。まだまだ伸びる余地が大いにあるので、今後が楽しみな存在。同地区の伊藤信夫は、前走のプレミアムカップの後半2日間で1着を重ねた。状態は上向きにある。
他に外来S級は丹村飛竜、田中賢、桝崎陽介。丹村と田中は前走が飯塚ミッドナイトだった。丹村はここで優出。優勝戦は4着に終わったが、試走は30を切るタイムをマークしていたので、エンジン面は良好と言える。今回もスタートが決まれば、上位着を連続で取ってくるだろう。田中は長らく軽いスランプが続いていて、最近は脱出したかに見えたが、まだ抜け出してはいない様子。桝崎は前走がプレミアムカップだった。1着はなかったが、大きな着もなくエンジン的には堅調と言える。
川口勢はA級でも状態が良い選手がちらほらいる。永井が落車した優勝戦に乗っていたのが早船歩、片野利沙、高橋義弘、篠崎実。早船と高橋義は前走では最重ハンの10M前に置かれていた。今回も同様のハンデなら連続優出も十分可能。片野は絶好の0ハン単騎だったが、ペースを上げることができなかった。1号車だったとはいえ、試走37では数字的に物足りない。優勝戦ならせめて3台前半は欲しいところ。また優勝戦に乗るようならその辺を目安にしたい。篠崎は69歳とは思えないほど、走りの積極さが衰えていない。スピード戦よりは混戦で力を最大に発揮できるタイプだ。
今回は山陽や飯塚から新人が川口に初参戦。中でも注目なのは飯塚の中村杏亮。これまで1着を16回取っており、前走の地元でも準優勝を決めてきた。現在のところ新人33期の中では、黒川京介に次ぐ活躍を見せている。今回出場する泉田修佑、稲川聖也は前走イマイチだったが、着実に力を付けており中村にも負けじと挑んでくる。飯塚の女子レーサー堂免沙弥と稲原瑞穂も参戦。堂免は重走路ではあるが、前走の初日に嬉しい初勝利を挙げた。稲原はまだ白星がないが、少しずつ試走タイムは出てきている。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-11(28期)〕
若井 友和〔川口 S-15(25期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-9(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-20(24期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-37(28期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-45(29期)〕
田中 賢〔伊勢崎 S-46(29期)〕
新年度初のミッドナイト開催!
売り上げ好調のミッドナイト開催は、今年度も月一ペースで行われる予定。今回は4日間のシリーズで、S級は3人参戦予定。いずれもエンジン状態はマズマズで、A級に付け入る隙を与えないか。はてさて、どのようなシリーズになるのか。
地元S級は2車の予定で、篠原睦と岩見貴史。篠原は前走の川口で初日から連勝を決め優出。ただ、その優勝戦ではスタート後の1コーナーで落車し、レースはできなかった。今回は落車直後のレースとなるので、初日の試走には特に注意して見ておきたい。当日の走路温度にもよるが、ミッドナイトの時間帯なので31前後のタイムは出しておきたい。一方の岩見だが、こちらはミッドナイトに連続参戦。前回は優勝戦まで進んでいた。優勝戦では別府敬剛を追うことができず、荒尾聡の攻撃の前に屈してしまい3着になったが、武器であるスタートは決まっていた。今回も優勝戦までは進んできそうで、エンジンアップが図れれば、優勝争いにまで参加できる。
もう一人のS級は新井恵匠。新井は前走の川口では準決2着だったが、この開催では準決1着のみが優出となる準決8バトルだった。そのため、優勝戦までは進めなかったが、試走タイムはソコソコ出ていたのでエンジン面は心配ないか。
前回のミッドナイトの優勝戦で岩見に先着して準優勝だったのが別府敬剛。優勝戦は10オープンの最内からシッカリとスタートを決めていた。展開に恵まれ、荒尾に敗れたとはいえ、2着に残れたのでエンジンも乗り手もリズムは悪くない。今回と同じミッドナイトでのレースなのも別府にとっては好材料。
そのミッドナイトの一つ前のミッドナイトで優出していたのは伊勢崎の高橋義徳。4日間のシリーズで初日から3連勝、優勝戦は8着だったが、エンジンレベルは高いところにありそうだ。
3月中旬の川口開催で優出したのは北爪勝義と岩永清文。北爪は優勝戦で3着、予選準決の3日間も1着2本、2着1本と好成績を収めていた。好不調の波が穏やかで、今は明らかに好調モード。初日から狙って行きたい。岩永は川口開催で準優勝。優勝戦も準決も、1度は後方まで下がってから強烈な巻き返しを見せた。課題のスタートは良くなる兆しが見られないが、レース道中のイン戦はキレが増している。レース展開度外視で狙っていける貴重なタイプ。その後の伊勢崎3日間開催でも同様の走りを見せていた。
その伊勢崎開催はAB選手権だったが、そこで優出していたのが柴田紘志。柴田もスタートに不安を抱えているが、レース中に軌道に乗り出すとペースが上がるタイプ。優出後の勢いを持続させたいところ。そのAB選手権の準決で外線突破してしまった大月渉だが、エンジン面は良さそうで、準決以外の2走は連対を果たしていた。柴田と同じく、軌道に乗ると手が付けられなくなるタイプだ。
前走のミッドナイトでマズマズの走りを見せていた佐藤裕児、結果は出なかったが速攻が魅力の辻大樹、今年は2度の優出がある森谷隼人、少しずつだが上昇傾向が見られる浅田真吾などにも注目したい。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-17(26期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-35(29期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-14(30期)〕
別府 敬剛〔飯塚 A-12(23期)〕
辻 大樹〔飯塚 A-13(28期)〕
佐藤 裕児〔飯塚 A-44(32期)〕
浅田 真吾〔浜松 A-29(27期)〕
森谷 隼人〔川口 A-48(29期)〕
新年度初の開催は浜松オートから!
この4月から全国ランクが更新される。各選手に大なり少なり変動はあるが、それでも1位は変わらず鈴木圭一郎。今期も鈴木圭一郎を中心にオート界が回っていきそう。しかし、年度始めとなるこの開催で、弾みをつけておきたいのは誰でも同じ。はたしてどの選手が今期のよい滑り出しを見せるのか。
鈴木圭一郎は前走のプレミアムカップでも上々の動きを見せていた。初日から連勝を決め準決も1着で通過。優勝戦は永井大介の前に屈したが、準優勝を決めていた。エンジンも乗り手も問題ない現状で、今期も圭一郎旋風を巻き起こすべく、優勝の二文字に向け初日から飛ばしていきそうだ。
鈴木圭が準優勝だったプレミアムカップで、同じ優勝戦に乗っていたのは西原智昭と鐘ヶ江将平。西原はこのシリーズでは初日から車の仕上がりが良く、道中でも素晴らしいタイムをマークしていた。その勢いのまま優出し4着だった。特にスタートの切れが良く、レース序盤の仕掛けが決まっていた。鐘ヶ江は今、急成長中で前走の地元ミッドナイトでも好結果を残していた。若手だけに勢いに乗ると、なかなか止められない止まらない。
今期から全国ランク5位に大幅アップしたのは金子大輔。前走のプレミアムカップでは準決入りを逃すなど、残念な結果に終わったが、2日目には試走26をマークするなどエンジン面はそれほど心配なさそうだった。鈴木圭、金子と共に浜松勢の主力をなす木村武之も近況はマズマズだ。前走の飯塚ミッドナイトでもしっかりと優出。全体的な流れは悪くない。渡辺篤や中村友和は、やや変調気味。
外来S級の注目株は浦田信輔。前走の飯塚ミッドナイトでも優出していた。ただし、近況は以前のような迫力が薄れていて、強引な突っ込みが影を潜めている。田中茂、東小野正道も同様で、攻めの果敢さの程度が弱くなっている。それでも元々は力強い走りを身上としていたので、エンジンさえ中の上になれば上位に進出してくるだろう。西村龍太郎は今期からS級に復帰。現状のエンジンは今イチだが、イン一本の走りは健在で、混戦でもしっかりと浮上してくる。
A級では伊勢崎の石川岳彦と栗原勝測が、前走の地元開催で優出してきた。そして、浜野淳。今期からまさかのA級落ち。ピーク時の走りはなかなか見られないとはいえ、まだまだ天才肌の捌きは健在。早期にS級復帰を目指して気合を入れ直してくる。
B級では福田義久と近藤裕保が前走で優出。新人の花田一輝は前走の地元で初日から3連勝で優出。優勝戦は8着だったが、メキメキと力を付けており初優勝も近づいている。落合巧、金田悠伽も結果を残すようになってきた。なかなか初勝利が決まらなかった交川陽子が、前走の最終日に嬉しい初勝利を挙げた。
※浜野淳選手は欠場になりました。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-5(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-7(26期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-10(23期)〕
田中 茂〔飯塚 S-25(26期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-30(31期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-28(26期)〕
西村 龍太郎〔山陽 S-41(25期)〕