次週14日、盛岡芝1600mを舞台に行われるOROカップ・トライアル「第39回桂樹杯」の出走予定メンバーが発表され、ダイワマッジョーレ、ブレイズアトレイルの2頭が予定どおり登録した。
ダイワマッジョーレはかきつばた賞を出走取消をし、前後にも合う条件(具体的には芝1600mか1700m)がなかったため、8月1日、盛岡ダート1600m戦が岩手初戦となった。
ダート戦を使うのは本意でなかったと思うが、仮にこなせれば儲けものだったし、桂樹杯を狙う意味でもひと叩きは欲しかったところ。結果は5着。明らかにパワーの要るダートに手こずっていた。芝とダートはまったく別物―を改めて実感した次第だが、その分も桂樹杯での好走を期待したい。
一方、ブレイズアトレイルはせきれい賞前日、右前肢挫石のため出走取消。かきつばた賞で折り合いを欠いた課題をどう克服するか楽しみだっただけに、残念な限り。
しかし、無理をしなかったのが吉と出るはず。現時点では出否微妙だが、言うまでもなくダイワマッジョーレと同様、1600m前後がベスト条件。無事に桂樹杯へ駒を進めてほしいと願うばかりだ。
6日メインは盛岡芝1000m戦「姫神賞」(B2)。距離と芝適性が大きくモノを言い、前哨戦・姫神賞ターフチャレンジが重要な一戦となる。
主軸にダイワスペシャルを指名。姫神賞ターフチャレンジは出遅れが致命傷。1枠も仇となり、自己ポジションを取るために脚を使ってしまった。
レースはスマイルリリーが逃げ、ウインミラージュが2番手を追走。ダイワスペシャルは好位3、4番手につけたが、2着すら厳しい感じだった。
それでもダイワスペシャルは最内に進路を取り、スマイルリリーを交わして2着を死守。地力を誇示した。1着ウインミラージュとの0秒4は決定的な差ではない。
一昨年、ハーベストカップ3着、OROターフスプリント2着と芝1000m重賞で勝ち負けを演じたことを考えれば首位奪回は十分可能。スタートを決めてほしいところだ。
ウインミラージュは芝で動きが一変した。目下、芝1700mと芝1000m戦で2連勝中と完全に上昇ムード。特に前走は逃げたスマイルリリーをアッサリ交わして0秒4差。59秒2の好タイムで圧勝した。
今回は大外11番枠に入った上、前走より負担重量が1キロ増。多少不利はあるだろうが、今の充実度でカバー。4歳馬の勢いで3連勝に王手をかけた。
カグニザントは笠松から転入後、9戦5勝2着2回。盛岡芝でも1勝2着1回と中央芝3勝の底力を発揮している。
前走は後方のままに8着終わったが、スローに落とされたのが敗因。それよりも不安は短距離経験がないこと。最短でも1400mまで。1000m対応できるか未知だが、絶対能力でアッサリまで。
ドナエテルニテは今年もスピードは健在。中央芝1200m1勝2着1回の実績があり、盛岡芝1000mは望むところ。枠順も手頃。同型をさばいで逃げ切り十分。
マリノエトワールは5ヵ月ぶりの今季初戦・芝1700m戦を快勝。前走も芝で3着確保と適性を誇示。1000mも一度経験して3着ならマークを欠かせない。
スマイルリリーは絶好枠の1枠を引き当てた。今回はマークがきつくなりそうだが、ハナさえ奪えれば持ち前の粘りを発揮。
◎(3)ダイワスペシャル
〇(11)ウインミラージュ
▲(10)カグニザント
△(4)ドナエテルニテ
△(7)マリノエトワール
△(1)スマイルリリー
<お奨めの1頭>
7R ベルベットムーブ
中央1戦0勝から8ヵ月の休養を経て転入。久々をモノともせず初戦を破格タイムで圧勝し、2戦目も完勝。ここでも地力の違いを見せつけるか
★重賞・すずらん賞/ライズラインが通算10個目のタイトルを獲得
7月30日に行われた重賞『すずらん賞』。青藍賞トライアルのこのレースはライズラインが人気に応えて優勝しました。
久しぶりに好位からの競馬になった同馬ですが特に苦戦する事なく快勝。これが今季初の重賞勝ちであり、また自身の通算10個目の重賞タイトルとなりました。
★重賞・せきれい賞はパーティメーカー
7月31日に行われた芝2400mの地方競馬交流重賞『せきれい賞』。人気を集めたのは地元の3歳馬サンエイゴールドでしたが結果は3着。勝ったのは浦和のパーティメーカーでした。
この距離のレースとしては序盤から慌ただしい、出入りが多い展開。それに苦戦した馬も多かった中、最初から最後まで慌てず騒がず流れに乗っていたパーティメーカーが勝利を手にした感。同馬は2014年11月以来の白星となりました。
相手は(9)イグゼキュティヴ。前走では◎に惜敗でしたがこの馬も芝でこそのタイプ、昨年の今頃は重賞でも上位に食い込んでいた力の持ち主。ダートではともかく芝ならその力量の片鱗を感じさせており、ここも有力視して良い存在。
▲。これは(8)ケセラストーンを狙ってみます。恐らく良馬場の方が良いタイプ。前走のノメる馬場での敗戦は度外視してみたいですね。
ヒモはまず(7)リンガスプライム。芝は合う馬ですしここにきて雰囲気も良くなってきている。(11)ロザムンデも芝が合わない印象は無い戦績です。マイルもこなしつつあり展開ひとつで掲示板圏内、3着争いくらいなら。
いずれにせよここは初芝の馬も多く、また急に暑さが厳しくなった事でもあり、直前の気配等も見ながら選ぶのが良さそうです。
●11Rの買い目
馬単(6)=(9)、(6)=(8)、(6)=(7)、(9)→(8)、(6)→(11)
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★オッズパークLOTO 5重勝/8月1日(対象8R~12R)
8R/評価A: 6番 評価B: 5番、2番 穴:1番
9R/評価A:10番 評価B: 9番、8番 穴:4番
10R/評価A: 5番 評価B: 4番、8番 穴:1番
11R/評価A: 6番 評価B: 9番 穴:8番、7番
12R/評価A: 3番 評価B: 4番 穴:2番、1番
31日メイン「第38回せきれい賞」。まずは残念な報告から。当初、◎予定だったブレイズアトレイルが右前肢挫石のため出走を見送った。
ダイワマッジョーレに次ぐ大物トレードで初戦の芝1700m戦を4角先頭で圧勝。当然のようにせきれい賞トライアル・かきつばた賞で単勝1・2倍の圧倒的1番人気に支持されたが、超スローの流れに泣いて2着。せきれい賞は雪辱を果たす絶好の舞台だった。
その前哨戦・かきつばた賞を振り返ってみたい。ダイワマッジョーレは出走を取り消し、ブレイズアトレイルが単勝1・2倍。まさに1本かぶりで人気が集中した。
外からブレークビーツが楽々と逃げ、ブレイズアトレイルは前半5番手を追走した。ただペースが半端じゃなく遅かった。
芝2400m戦は例外なく超スローの流れになるが、特にこの時は顕著だった。
スタートから13秒7-13秒9-14秒1-15秒1!-14秒5-14秒3-13秒4-12秒2-11秒5-12秒1-11秒7-13秒0。
前半1200m1分25秒6に対し、後半1200mは1分13秒9。つまり前半と後半では10秒も違い、完全に上がりの競馬となった。
これはブレークビーツ鞍上・齋藤雄一騎手の作戦勝ち。残り1000mから一気にペースを上げ、ゴール200mで一杯になりながらもハナ差しのいで、ブレイズアトレイルの追撃を封じた。
道中、ブレイズアトレイルが掛かったのも当然のこと。このロスが最後の伸びを欠く要因となった。
齋藤雄一騎手「早池峰スーパースプリント(ダート1000m)出走がいい経験になって、ロケットスタートを切ることができました。
長距離戦はできるだけ自分が有利の展開に持ち込むのが理想。道中は落とせるだけ落として楽をさせました。
残り1000mからスパートは予定どおり。坂を上ってから思った以上に止まったが、何とか頑張ってくれました。
ブレイズアトレイルが強いので負けても当然と思って臨んだので、アッ勝っちゃったなという感じです」
ブレイズアトレイルが回避なら、3歳馬サンエイゴールドの中心は動かない。昨年の覇者レジェンドロックもスプリングカップ7着から芝へ路線を変え、はまなす賞、サファイア賞、オパールカップからせきれい賞挑戦は、まったく同じローテーション。しかも瀬戸幸一調教師、山本聡哉騎手のコンビも同じと来れば、3歳馬が連覇の可能性も十分。
ただ昨年の遠征馬はハテンコウ1頭。今年は4頭がエントリーし、地元岩手もレベルははるかに上だが、サンエイゴールドは走るたびにたくましさを増している。しかもレジェンドロックはオパールカップ2着だったが、サンエイゴールドは完勝。しかも勝負ごとには欠かせない運も持っている。古馬を突破できる背景は整った。
◎⑥サンエイゴールド
〇⑤ブレークビーツ
▲⑪モンテエン
△④ハーキュリーズ
△⑦パーティメーカー
<お奨めの1頭>
4R サイレントムーン
中央でも持ち前のスピードを発揮なら、岩手で楽々と先手を取るのは確実。逃げ切り有望
30日メインは青藍賞トライアル「第39回すずらん賞」(盛岡ダート1600m)。
すずらん賞で思い出すのはローマンプリンスだった。古い話で申し訳ないが1990年、絶大な強さを誇っていたスイフトセイダイを破った一戦は印象的だった。
ローマンプリンスは中央ダート9勝。1988年、のちにGIへ昇格するフェブラリーステークスの前身フェブラリーハンデ(GIII)を制し、鳴り物入りで転入。
当時の表記で8歳。今でいう7歳馬で岩手にトレードされ、いきなり5連勝をマーク。中央オープンの実力を見せつけたが、桐花賞で1番人気4着。新興勢力のトウケイフリート(トウケイニセイの兄)に屈した。
翌年にはそのトウケイフリート相手にシアンモア記念を制し、待望の重賞制覇。以降、北日本マイルチャンピオンシップ南部杯(当時は地区限定でした)2着が最高。年齢的な衰えを隠せなかった。
翌90年もスイフトセイダイの壁は厚く赤松杯4着、桂樹杯7着(ダート戦でした)、みちのく大賞典4着に完敗。世代交代の波に完全に飲み込まれてしまった。
しかし、すずらん賞(水沢1600m)で鞍上・佐藤浩一騎手(現調教師)は一世一代の勝負に出た。先行するスイフトセイダイに対し、ローマンプリンスは後方でじっくり待機。
満を持して3コーナーからスパートをかけてひとまくり。スイフトセイダイを並ぶ間もなく交わして4角先頭。直線でスイフトセイダイがジワジワと差を詰めたが、ローマンプリンスがクビ差で優勝。見事な復活劇を演じた。
佐藤浩一騎手は語った。「あのすずらん賞は3角まくりをイメージして騎乗した。並んだらスイフトセイダイはすごい根性を出すが、一瞬の脚に弱点があると思っていたら、そのとおりの結果になった。会心のレースでした」
その年で引退したローマンプリンスは張れて種牡馬入り。しもつけ菊花賞、しもつけオークス、高崎オークスなどを制したエビスローマンを出したが、極めつけはイワテニシキだった。
岩手デビュー2戦目から3連勝を飾り、南部駒賞5着後、中央入り。父同様、ダートで活躍して4勝マーク。
さらには1999年、マーキュリーカップにも参戦して5着。名前のごとく岩手(故郷)に錦を飾った。
本題に入りたい。主軸にライズラインを指名する。2歳時から活躍してすでに重賞9勝。昨年もシアンモア記念、北上川大賞典の2重賞を手にした。
ところが冬休み明け初戦の赤松杯で大きく体重を減らしてマイナス20キロ。体質転換を図ったかとも思ったが、粘りなく4着に沈んだ。
続くシアンモア記念も復調途上の印象だったが、ナムラタイタンの2着で意地。2ヵ月の休養をはさんで前回快勝でようやく軌道修正に成功した。
最後が甘くなったのが若干気がかりだが、今度はベストの盛岡ダート1600m戦。すずらん賞を完全復活の舞台としたい。
逆転筆頭はエアカーネリアン。今季初戦の水沢戦を圧勝。苦手意識があったが、それを克服。幸先のいいスタートを切った。しかし好事魔多し。シアンモア記念で脚部不安が発生して無念の出走取消し。
戦列復帰戦も5着に失速して暗雲が立ち込めたが、前回逃げ切りを決めて0秒7差で圧勝。こちらも反撃ののろしをあげた。自他ともに認めるサウスポー。得意の盛岡戦で重賞制覇に燃える。
メテオライトは中央3勝・1000万下から転入。3戦とも2着にまとめ、みちのく大賞典でも連対を確保。マイル短縮がネックだが、安定度上位。
ツクバコガネオーは中央ダート5勝。GIII・武蔵野ステークスでも0秒9差7着。岩手初戦は7ヵ月ぶりの実戦ながら2着。大型馬がひと叩きされてエンジン全開といきたい。
タイセイメテオは園田C1からの転入だったが、岩手の水が合った。特に盛岡での反応がすばらしく早池峰スーパースプリント3着、前回1着。もはや格下のイメージは払しょくしなければならない。
◎③ライズライン
〇①エアカーネリアン
▲⑦メテオライト
△⑨ツクバコガネオー
△④タイセイメテオ
<お奨めの1頭>
9R ツキノピラミッド
短距離をメインに目下4連勝中。前走も1200m戦で逃げ切り圧勝。同じ条件なら再現濃厚と見るべき
※今週は重賞が無かったので、先週の重賞の結果をお伝えします。
★重賞・フェアリーカップ/ミラクルフラワーが重賞連勝
7月16日に行われた牝馬重賞『フェアリーカップ』は1番人気ミラクルフラワーが優勝。一條記念みちのく大賞典に続いて重賞連勝となりました。
今回は逃げではなく好位先行の形になったミラクルフラワーでしたが、3コーナーから最後までしっかりとした手応えで走り抜きました。2着馬との4馬身の差はほぼ直線だけで付けたもの。やはり格上という走りでした。
★重賞・岩鷲賞はラブバレットが快勝
7月17日に行われたのはダート1200mの『岩鷲賞』。クラスターカップのトライアルにもなっているレースですが、ここはラブバレットが貫禄の走りを見せました。
多数の新勢力、転入まもない馬たちが作った今までとは違う流れにも慌てず騒がず流れに乗ったラブバレットは、今回は差す形で勝負を決めて見せました。勝ちタイム1分10秒0も非常に優秀なものと言え、クラスターカップへ向け順調さをアピールしましたね。
★マーキュリーカップJpnIIIはJRAストロングサウザー
3連休最後の7月18日に行われたのはダート2000mのJpnIII『マーキュリーカップ』。実力拮抗の激戦と見られていましたが結果もまさにその通りとなりました。
優勝したのは2番人気、JRAのストロングサウザー。勝負所から内を突いて最後までしっかりと駆け抜け、佐賀記念に続いてのグレード2勝目を挙げました。
2着には9番人気のタイムズアロー、3着には5番人気のマイネルバイカが入って3連単は約18万円の大波乱。なお1番人気のケイアイレオーネは8着、3番人気のユーロビートは2着争いに加わったものの4着でした。
この時期の未勝利馬中心の戦いは非常に難解。各馬の実績も横一線と見なしていいのでは・・・という印象。
そこでの本命は(9)ウインカートゥーンとしました。一ケタ着順が続いていますが2000m以上の未勝利戦でのそれはそれほど過信できないものかと思います。この戦績だと逆に"1700mはどうなのか?"という疑問も出てくるかもしれません。ただ、芝戦で安定した成績を残しタイム比較でもまずまず優秀という点、芝の良績がほとんど無いライバル達に対してはアドバンテージになるでしょう。
対抗は地元(1)トゥニーナ。前走のようにあとひと押し、もう一踏ん張りの部分でもどかしい時がありますね。盛岡の芝で動けるし、流れに注文がつかない点でこういうレース向きと考えての○。
三番手は(5)コスモロングソード。まだ荒削りな印象が残りますが、前走などは優勝争いに加わるかという走りを見せていましたからやはり芝でこそのタイプ。戦績的に今回のJRA勢と大きな差がない点も推し材料にしていいのでは。
(12)コスモセンスも有力視するべき一頭ですが、先行タイプゆえ大外枠がどうか?という事でここは控えめに。最右翼。左回りに苦手感がないのも魅力に。
もう一頭は敢えて穴目で(6)エムティブランはどうでしょうか。芝に苦手感がない・・・というか小柄でやや非力な馬ゆえむしろ芝の方が良いはず。ここに来て調子も上がってきているようですし、勝ち負けとはいいませんが連下の穴ということで。
●10Rの買い目
馬単(9)=(1)、(9)=(5)、(1)=(5)、(9)→(12)、(9)→(6)
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★オッズパークLOTO 5重勝/7月25日(対象8R~12R)
8R/評価A: なし 評価B: 9番、 1番 穴:6番、4番
9R/評価A: 8番 評価B: 1番 穴:3番、10番
10R/評価A: 9番 評価B: 1番、 5番 穴:6番、12番
11R/評価A: 4番、10番 評価B: 6番 穴:2番、8番
12R/評価A: 1番 評価B: 4番 穴:2番、5番