21日メイン「第7回OROターフスプリント」。当初、色モノに見られていた芝1000m戦だったが、年々評価が上がっている。
前身はオープン特別・きんもくせい賞。2008年まで盛岡芝2400mで行われていたが、2009年から芝1000mへ条件変更。
前後してウメノレイメイ(父ヒシアケボノ)という1000mのスペシャリストが頭角を現し、下級条件から芝ダート1000mで活躍。2009年はオープンの壁が厚く7着に敗れたが、翌年優勝。
これを境に芝1000m戦を多くのファンが支持。名称も「OROターフスプリント」に替わり、栄えある第1回優勝がラブミープラチナ。第2回、3回はライトマッスルが連覇。個性派が続々と誕生し、2014年から全国交流に昇格。現在に至っている。
盛岡芝2400mは小回りのため、どうしても坦々としたペースで推移して上がりの勝負に持ち込まれるのに対し、芝1000mは一瞬のスピードで決まる爽快感がある。それが支持される理由。今年も息もつかせない超スプリントの戦いを期待したい。
主軸にコウセンを指名。父アドマイヤムーン、母グリーンヒルマック(母父ダンシングブレーヴ)。祖母はトウカイの女傑と言われたマックスフリート。兄が全日本2歳優駿を制したビッグロマンスと走る背景は十分あったが、3度の長期休養を余儀なくされて中央2勝・1000万下止まりだった。
岩手転入は今年8月、芝1600m重賞・桂樹杯。5番人気に甘んじたが、後続に0秒6差をつけて圧勝の逃げ切り。2戦目・OROカップでも逃げてロゾヴァドリナの3着。盛岡の芝が完全に合った。
前走は芝1000mがネックだったが、またもや逃げ切り勝ち。OROパークの創設年、カツヤマリュウホーがマークした57秒8の盛岡芝1000mレコードを21年ぶりに更新した。
これは中央芝で活躍したネイティヴハートでも果たせなかったレコード。コウセンは自分で競馬を作って57秒7をマークした。
遠征馬は強力だが、素直にレコード勝ちを信じる手。枠順も4枠なら逃げ切り有望と見る。
サクラゴスペルは中央芝9勝。2015年のスプリンターズステークス2着、京王杯スプリングカップ、オーシャンステークス2度制覇など華麗な足跡。北海道移籍初戦の門別1200mも逃げ切って健在を誇示。
前走・朝日岳賞はオヤコダカが相手に加え、1600mが長すぎた。重賞ハンターで名を馳せる田中淳司調教師がここに狙いを定めた。
ヴァイサーリッターは中央芝1200m4勝。芝1000mも2度経験済み。初戦にダート戦を使って芝1000m・ハーベストカップは青写真どおりだったが、レコード決着にとまどって3着。完敗を喫したが一度でも盛岡芝1000mを使われれば変わってくるはず。
ジョーオリオンは中央ダート1勝、芝1400m3勝。南関東移籍は15年5月だったが、勝ち星から見放されっ放し。しかし3走前の川崎1400mを勝ち、これで吹っ切れたか。
ウインミラージュはハーベストカップ2年連続2着。盛岡芝1000m8戦4勝2着3回と絶対の自信を持っている。しかし昨年5着。交流戦ではワンパンチ不足は否定できず、連下止まり。
それならばエイシンヒートの方が怖い。南関東4勝、重賞・優駿スプリントを優勝。北海道でも門別1200m1勝。芝は生涯初めてだが、陣営は適性ありと踏んだに違いない。
◎④コウセン
〇⑧サクラゴスペル
▲⑩ヴァイサーリッター
△②ジョーオリオン
△③ウインミラージュ
△⑨エイシンヒート
<お奨めの1頭>
7R ロードスヴァローグ
中央未勝利ながら東京ダート1400m・2歳新馬戦で1番人気2着。C1編入は恵まれ過ぎた
★重賞若駒賞はニッポンダエモンが優勝
10月15日に行われた2歳馬の重賞、未来優駿『第37回若駒賞』は、北海道からの転入初戦だったニッポンダエモンが優勝しました。
これがホッカイドウ競馬からの転入初戦だったニッポンダエモンはデビューから5戦目の競馬。逃げた1番人気ブレシアイルをマークする形でレースを進め、直線は粘る同馬を振り切っての勝利でした。
ニッポンダエモンは今年のホッカイドウの3歳二冠馬ベンテンコゾウの全弟ということでデビュー時から注目されており、北海道ではデビューから全て1番人気に推されていました。その兄が昨年勝てなかった若駒賞を制し、次戦予定の南部駒賞では兄に続く兄弟制覇を狙います。
対抗は(11)ラスイエットロス。こちらは5月の同条件レースで4着。今回はその時よりは相手関係が楽になっているように見えますから、あとは大外枠から流れに乗りきれるかどうか?がカギになるでしょう。
三番手は(7)プレシャスギフトを。5月の同条件戦3着はタイム面でやや物足りなさを感じるものの、今回は鞍上が減量騎手で50kgの軽ハンデになります。前回の3着時は54kg。今の前残り馬場なら軽量を活かした粘り込みに警戒すべきでしょう。
JRA勢だけでなく岩手勢も芝実績豊富なだけにヒモを絞り込むのがなかなか難しいですが、敢えて拾っていくならまず(6)メルドオール。昨年10月の来盛時は4着、後方からまくり脚を使った点に注目してみましょう。(9)コアレスフェーブルは8月までJRA500万下にいたのですから今回の遠征勢と格の点で大きな差はないはず。二走前の芝1000mが短すぎただけに変身の可能性は十分あるでしょう。穴ならこれ。
●11Rの買い目
馬単(2)=(11)、(2)=(7)、(2)=(6)、(2)=(9)
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★オッズパークLOTO 5重勝/10月16日(対象8R~12R)
8R/評価A: 1番 評価B: 3番 穴:8番
9R/評価A: 1番 評価B: 5番 穴:3番
10R/評価A: 1番 評価B: 6番 穴:3番、4番
11R/評価A: 2番 評価B:11番 穴:7番、9番
12R/評価A: 3番 評価B: 7番、 5番 穴:2番
いきなり本題に入りたい。今年の若駒賞はブレシアイルを頭で買うか、それとも馬券から"消す"かのどちらかしかない。
ブレシアイルは5戦4勝。すべて逃げ切りを決め、トライアル・ビギナーズカップを優勝。前走は今回と同じ盛岡ダート1600mも逃げ切ったが、2戦ともサンエイエンジェルに0秒1差まで詰め寄られている。
そして唯一の黒星が若鮎賞8着。プリヴィレッジが3コーナーからスパートをかけて前が総崩れの展開。結果、最後方にいたベストロードが直線一気を決めて快勝した。
この成績を振り返れば芝ダートを問わず、典型的な逃げ馬。果たしてゴールまで持つか、それとも競りかけられて失速するか。両極端のケースが考えられる。
ただ前走・盛岡マイル戦は最後一杯となったが、タイムは悪くない。今時期の2歳で盛岡ダート1600mで1分40秒を切り、1分39秒8をマークできれば優秀。
確かに馬場は軽かった。雨の影響で重馬場で行われ、平均よりも3秒ほど速かったが、昨年、若駒賞を制したサンエイリシャールの走破タイムが1分40秒8。またトライアル・ビギナーズカップも優勝したが、勝ちタイムが1分31秒2。ブレシアイルは同じ良馬場でビギナーズCを1分31秒1で逃げ切っている。
以上のことから世代レベルは決して低くないことをブレシアイルが証明しており、脚質的な不安を抱えていても本命視が妥当。小生の出した結論は『単勝負』でいく。
サンエイエンジェルはデビュー戦(芝1000m)2着後、ソエが出たため3ヵ月休養。復帰戦の若鮎賞7着はその影響が大きく仕方なしの結果だった。
その後は本来の動きを取り戻して3戦連続でブレシアイルの2着を確保。しかもここ2戦は0秒1差まで差を詰め、完全に射程圏に入れている。
半面、5戦未勝利2着4回と安定はしているが、詰めが甘いのも事実。これが解消されないことには重賞制覇は難しいが、他の陣営もブレシアイルの逃げを指を加えて見てる訳にはいかない。
誰から鈴をつけに行ったら、ブレシアイルは失速する可能性も大。そうなれば差し脚堅実なサンエイエンジェルにもチャンス十分。
プリヴィレッジは前走からブリンカーを着用。その効果もあって芝交流・ジュニアグランプリで2着。直線の叩き合いで北海道モリノラスボスに体をぶつけられたことを考えれば負けて強し。
ただ、見立て違いかもしれないが現状はダートより芝向きの印象。砂をかぶることを気にしなくていい大外はプラス材料だが、ダート克服がカギを握る。
ミズサンゼウスはデビュー3戦目の盛岡ダート1200mを完勝してビギナーズカップへ挑戦したが、モロさを出して2秒3差のしんがり負け。キャリア不足もあったが、コース適性も大きかったか。盛岡に替わった前回を快勝し、軌道修正に成功。今度こそ重賞制覇なるか。
ニッポンダエモンはデビュー2戦目の門別1200m戦を完勝。父がサウスヴィグラス、母スタートウショウといえば兄はベンテンコゾウ。4戦1勝にとどまったが、すべて1番人気。初の左回りで割り引いたが、地区レベルを考えるといきなり勝ち負けに持ち込める。
◎⑤ブレシアイル
〇⑨サンエイエンジェル
▲⑩プリヴィレッジ
△⑦ミズサンゼウス
△⑥ニッポンダエモン
<お奨めの1頭>
4R エルミニョンヌ
転入2戦をハイタイムで完勝。距離が1400mへ延長されたが、問題なし。自身の連勝を伸ばすのみ
10月9日、「第30回マイルチャンピオンシップ南部杯」はコパノリッキーが2連覇を飾り、ホッコータルマエの日本記録G(Jpn)I10勝目を挙げた。
明と暗が分かれたのはスタート。単勝1番人気コパノリッキーが昨年同様、3番手外の絶好ポジションをキープしたのに対し、僅差2番人気ゴールドドリームはスタートダッシュがつかず最後方からの競馬。
しかも逃げたノボバカラ=吉原寛人騎手がスローに落とし、完全に先行有利。ゴールドドリームが本コースに合流する2コーナーからスパートをかけたが、前半3ハロン36秒0―上がり3ハロン35秒2の流れでは如何ともし難かった。
コパノリッキーは内で粘るノボバカラを残り200m手前で交わすと、あとは独走状態。一瞬で4馬身差をつけた。コパノリッキーの推定上がりが34秒6。昨年の大レコードをマークしたときの上がりが35秒2。
今年の走破タイムは1分34秒9。前半のペースが緩かったにせよ、この上がりの脚を使われたら他が追随できなかったのも当然。参考までに34秒6は過去最速。レコード2つに加え、今回の勝利で盛岡3戦3勝。いかに相性いいかうかがい知れる。
戦前は体調不安もささやかれたが、それを一蹴したコパノリッキー。改めて脱帽するばかりだ。
14日メインはB2級馬による芝1600m戦「オクトーバーカップ」。このクラスの芝自慢がズラリ顔をそろえ、実力伯仲。どの馬が勝っても不思議なく激戦必至だ。
主軸にコスモロングソードを指名。元々、芝巧者に定評があり、今季2勝2着1回とも芝でマークした。
前走・もみじ賞は当初、芝1000mで実施予定だったが、折りからの激しい雨で芝からダート変更が不運。3着に健闘したが、芝で見せるシャープさは発揮できなかった。
その意味で今回は仕切り直しの一戦。盛岡芝1600mは過去2戦2勝と自信の条件。反撃のお膳立ては整った。
シーザーバローズは中央未勝利3着1回から園田、大井を経て転入。ダートもソコソコこなしたが、ディープインパクト産駒らしく芝で威力倍増。盛岡芝1600mで3連勝を飾った。
しかし好事魔多し。脚部不安が発生して11ヵ月の休養。今年7月にようやく鮮烈に戻ってきたが、初戦のダート戦大敗。以降は芝1000mが合わず4着最高だった。
今度はベストの1600m戦。状態も着実に上がり、久々の美酒を味わうチャンス。
ピンギットは京都芝1600mで2着、函館芝1800mで3着確保。転入初戦はダートが不安だったが、積極的なレース運びで完勝。陣営も想像以上に強かったのにビックリ。
この一戦を使ってオクトーバーカップは当初の予定どおり。適性からアッサリ首位まで十分。
コスモディライトは中山芝1600mで3着2回。盛岡芝1700mの条件交流でも3着。ここ2戦は見せ場を作ったが1000mでは距離不足。マイル延長は望むところ。
クレアチェイスも中央芝1600m、芝1400mで3着3回。前走・芝1000m2着で盛岡芝対応もクリアーした。こちらも距離歓迎。
ラブミーリルは盛岡芝1000m~芝1700mで6戦2勝2着2回。適性ではまったく引けを取らない。
◎③コスモロングソード
〇⑤シーザーバローズ
▲⑪ピンギット
△⑥コスモディライト
△⑨クレアチェイス
△⑧ラブミーリル
<お奨めの1頭>
11R レイズアスマイル
盛岡ダート1200m<5.1.1.0>と鬼的存在。前走タイム1分10秒7もすばらしく、3連勝に待ったなし
★重賞ハーベストカップはコウセンがレコードで優勝
8日に行われた芝1000mの重賞『ハーベストカップ』は1番人気コウセンが人気に応えて優勝しました。
驚くのはその優勝タイム。57秒7というタイムは21年前のOROパーク開業の年に記録された57秒8を久々に破る新レコードで、これまでなかなか敗れなかった58秒台の壁どころかレコードまで破ってしまう快速ぶりにはライバル達もお手上げ。実際2着以下に対して6馬身というスプリント戦にしては珍しい大きな差をつけての勝利となりました。
●11Rの買い目
馬単(14)=(9)、(14)=(11)、(14)→(2)、(14)→(13)
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★オッズパークLOTO 5重勝/10月9日(対象7R~11R)
7R/評価A: 4番 評価B: 7番 穴:11番
8R/評価A: 8番 評価B: 7番 穴:12番
9R/評価A: 3番 評価B:11番 穴:5番
10R/評価A: 3番 評価B:11番 穴:2番
11R/評価A:14番 評価B: 9番、11番 穴:2番