13日(月)、盛岡競馬場を舞台に「スーパージョッキーズトライアル2016」第1ステージ2戦の枠順が確定した。
第9R シルバーサドル賞(盛岡ダ1600m)
▲①マンボプリンス 赤岡修次
②アーノルドツヨシ 五十嵐冬樹
△③レイキッシュボーイ 的場文男
④キッズアベリア 永森大智
⑤アクイラ 吉井友彦
⑥イルポスティーノ 真島大輔
⑦プラネットマジック 田知弘久
⑧サダルスード 森泰斗
⑨ワールドブルー 山口勲
◎⑩サンマルウィーク 山本政聡
△⑪キトラ 川原正一
⑫コスモリオ 丸野勝虎
〇⑬モズフウジン 山本聡哉
△⑭マイネルガネーシャ 矢野貴之
第10R シルバーブライドル賞(盛岡芝1700m)
①ビックアイソン 赤岡修次
②マリノエトワール 矢野貴之
△③チョーハッピー 森泰斗
〇④シャイニーパンサー 山本政聡
▲⑤ハーモニーフェア 山口勲
⑥キャンディッド 真島大輔
△⑦ドリームカトラス 永森大智
⑧デサフィナード 山本聡哉
△⑨イグゼキュティヴ 吉井友彦
⑩エイシンアルファー 田知弘久
⑪マジカルカラーズ 的場文男
⑫トップチェッカー 丸野勝虎
◎⑬マイネルテンクウ 五十嵐冬樹
⑭リンガスプライム 川原正一
(*印は松尾康司)
無事、第1ステージを通過して名古屋(7月7日)へ迎える12名は誰か。激戦を期待したい。
12日メインはB1「ねむの木賞」(盛岡ダート1600m)。活きのいい若駒、格上馬がそろって好メンバーがそろった。
主軸はコスモジョイジョイ。中央未勝利から昨年10月に転入。いきなり盛岡戦で3連勝を飾った。水沢に替わり3、2着に敗れてシーズンを終了。今季初戦はプラス20キロと大幅増だったが、それでも2着を確保。地力の高さを垣間見せた。
そして迎えた盛岡戦。体も絞れて反応が一変し鮮やかなマクリを決めて快勝。これで軌道に乗り、前走は6馬身差で圧勝。追い出してからの反応がすばらしく周囲を驚かせた。これで盛岡マイル5戦5勝。レース内容も文句なく、相手強化されても主軸は譲れない。
ジャーグラットは中央ダート3勝、南関東B2を経て転入。転入初戦のオープン・1400m戦を快勝したが、2戦目3着以降はリタイア。
今季初戦は7ヵ月ぶりの実戦だったが、それを問題にせず圧勝。以降の2戦が若干物足りないが、元々がムラなタイプ。今回は主戦の山本聡哉騎手を迎え、必勝態勢で臨む。
レオロフティーは昨年9月、岩手転入。スケール大きく2連勝をマークしたが、直後に骨折が判明。2か月半の休養明け後は精彩を欠いていたが、前回完勝でようやく吹っ切れた。盛岡とは相性も抜群。
エイトプリンスは芝交流・せきれい賞3着の格上馬。多少、気難しい面があって成績安定しないが、前回1着で弾みついたのは明らか。
エリーは追い込みに徹して新境地を切り開いた。B2条件だったにせよ、前走のマクリ強烈。1頭だけ次元の違う末脚を駆使した。再びB1馬が相手だが、この挑戦は楽しみ。
スパンコールは追い込み脚質ゆえ展開に左右されるのは仕方なし。ここ3戦は流れも向かなかった。ペース次第で直線台頭。
◎⑩コスモジョイジョイ
〇①ジャーグラット
▲⑧レオロフティー
△⑨エイトプリンス
△②エリー
△⑤スパンコール
<お奨めの1頭>
6R ゼロワンシンジロー
前走は1ヵ月ぶりの実戦だったが、破格タイムで圧勝。改めて能力の違いを見せつけた。距離1400mもまったく問題ない
13日、盛岡競馬場を舞台に「スーパージョッキーズトライアル2016」第1ステージ(計2戦)が行われる。
第1戦・シルバーサドル賞は盛岡ダート1600m戦(B2)、第2戦・シルバーブライドル賞は芝1700m(B2)で行われ、全14名の地方トップジョッキーが出場。
岩手から昨年、リーディング1位に輝いた山本聡哉騎手、ワイルドカードを首位通過した山本政聡騎手の2名が出場する。
山本政聡騎手「名古屋の安部(幸夫)騎手が負傷で辞退。繰り上がりでワイルドカードに出られた上、勝ち星がないのに首位で本線に行けたのはラッキーでした。競馬は運も大事。この運を味方につけて最低でも第2ステージ(名古屋)にも行きたいですね」
山本聡哉騎手「昨年はワイルドカードから出場して第1ステージ(大井)で暫定1位になりましたが、プレッシャーはありませんでした。最終的に2ポイント差で3位でしたが、当時はあの騎乗がベストだと思っていましたから悔いはありません。去年の自分はあのぐらいのレベルだったということ。今年の目標はずばり優勝です」
兄弟がSJTに登場するのは史上初めて。第1ステージは地元の利もある。第2ステージに行けるのは14名中12名だが、無事通過して岩手競馬をアピールしてほしい。
11日メインはB1級馬による盛岡ダート1000m戦「震災復興 子ども達に夢と笑顔を」。目下、1200m戦を連勝中イナセナが1000mでも主役を演じる。
イナセナは中央ダート1400mで2、3着。その後、中央再転入をはさんで名古屋1400m6勝、1600mで3勝をマーク。
今年4月、岩手入りしたが、1600m2戦とも着外。そこで矛先を1200m戦に替え、見事大変身。豪快なまくりで2連勝を飾った。
これは陣営の判断が功を奏したもの。イナセナは過去、名古屋1400m6勝、1600m3勝。必ずしも短距離が合う実績ではなかったが、短距離向きだと踏んだのが見事はまった。
今度の舞台はさらに距離が短縮されて1000mが舞台だが、秘めた才能を引き出された今なら十分克服できる。
逆転筆頭はプレシャスヴィガー。これまで船橋1000m1勝、川崎900m2勝。さらには札幌ダート1000m戦でも前半33秒7の超スピードで逃げて3着に粘ったこともある。
転入初戦、3ヵ月ぶりの実戦など不安要素は多いが、多少調子が悪くても我慢できるのが1000m戦。一気逃げ切りまで。
エリモサプライズは水沢1400m・石桜杯を圧勝。前走は1200mの短距離戦で出遅れたのが致命傷。メンバー最速の上がりを駆使したが、3着にとどまった。
追い込み馬に1000m戦はどうかと思う面があるが、終いの脚は随一。前崩れになれば一気台頭。
ゼンザイは東京ダート1400m1勝。JRA時代に函館ダート1000mを使った経験があり、6着ながら59秒0のタイムをマークした。軽快な先行力が身上なら距離短縮は歓迎。
ミタイナも軽視できない。転入初戦で見せた逃げ脚はなかなかだった。体が絞れていればアッと言わせるシーンまで。
◎③イナセナ
〇②プレシャスヴィガー
▲⑤エリモサプライズ
△①ゼンザイ
△⑥ミタイナ
<お奨めの1頭>
4R コスモマスタング
なかなか勝ち切れないレースが続くが、ここでは前走タイムが抜けている。今度こそ首位を奪取する
★重賞・早池峰スーパースプリント/サカジロヴィグラスが優勝
5日に行われた重賞『早池峰スーパースプリント』はこれが転入3戦目となるサカジロヴィグラスが優勝しました。
レースは短距離戦らしいハイラップの先行争いからスタート。ロケットスタートから逃げるエゴイストとそれを追うサカジロヴィグラスの戦いとなりました。
直線に向いても競り合い続けるこの2頭でしたが、最後はサカジロヴィグラスがエゴイストを捉えて交わして、振り切ってゴール。自身初の重賞制覇を果たしました。
全国の地方競馬の"ダービー"が連なるダービーウィーク。岩手でもこの6日、『岩手ダービーダイヤモンドカップ』が行われます。
●九州ダービー栄城賞 ・・・ ドンプリムローズ
●北海優駿 ・・・ スティールキング
●岩手ダービーダイヤモンドカップ ・・・ 6/6
●東海ダービー ・・・ 6/7
●東京ダービー ・・・ 6/8
●兵庫ダービー ・・・ 6/16
ここまで九州、北海道の2戦が終わっており岩手は3戦目。勝馬は、ダービー馬の称号はどの馬の手に渡るのでしょうか?
本命は素直に(9)エンパイアペガサス。春のここまでの3歳重賞で2戦2勝と頭ひとつ抜けた実績&近況、ライバルと見なされていたメジャーリーガーが不在、そして強力な新勢力もいなさそうな状況。血統的にあまり長い距離は・・・と思うところはありますが、しかしそれは他の馬も同じ事。この状況であれば戴冠濃厚と考えていいでしょう。
対抗は捻って(6)ノーノーイエースでどうでしょうか。門別や南関東の1600m・1700mという距離の経験が多く距離面で期待できそうですし、門別の2歳牝馬重賞で掲示板を確保している素質も評価したいところ。
三番手は(5)サプライズハッピー。地力面では牡馬も含めて世代上位は間違いなし。ここ一番で発揮する底力も牡馬顔負けです。問題はやはり距離で、この馬自身マイルでの勝利は前走が初めてでした。その点を考えると三番手までか。
これら以外は意外に差が無さそうなのである程度手広く拾っておきたいと思うのですが、絞って挙げるならまず(10)カントリーサイン。3月に勝った時の内容は非常に良かったのが印象的。脚質的に水沢の方が戦いやすいようですが、ここは鞍上にも期待しつつ。(1)ツネオーは流れが味方してくれないだけでこれまでもしばしば見どころがあるレースをしています。距離に泣くイメージもないし、一発の穴ならこれだと。そして(3)チャイヨー。この春はレースぶりが少し変わってきましたね。牡馬の一線級との対戦で同じ走りができるなら・・・でしょう。
●10Rの買い目
馬単(9)→(6)、(9)→(5)、(9)→(10)、(9)→(1)、(9)→(3)
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5日メインは新設重賞「第1回早池峰スーパースプリント」(盛岡ダート1000m)。7月20日、船橋1000mで行われる地方競馬スーパースプリントシリーズ最終決戦・習志野きらっとスプリントのトライアルに位置付けられた。
このレースの前身はもちろん早池峰賞。昨年まで盛岡ダート1200mで実施されていたが、さらに昔へさかのぼれば幾つかの変遷があった。
創設は昭和50年、舞台は旧盛岡競馬1100m。当時、長距離偏重の時代にあって異彩を放ち、毎年お盆に行われる早池峰賞は夏の風物詩と言われていた。
歴代優勝馬も個性派がずらり。第9回、10回と史上初めて連覇を達成したアカネプリンス(父ボールドコンバタント)、下級条件から叩き上げで制したタツミマーチ(父ヴァイスリーガル)、2度制したホワイトシロー(父シャンペンチャーリー)、すずらん賞でスイフトセイダイに土をつけたローマンプリンス(ブレイヴェストローマン)など記録より記憶に残る馬ばかり。
第24回から第33回まで水沢1400mに舞台が替わり、特性は薄れてしまったが、第34回(平成20年)から盛岡ダート1200mで実施。開催時期にも変更があったが、一貫して短距離戦の名物レースに定着していた。
実は早池峰賞から発展したのがクラスターカップ。お盆開催は早池峰賞の遺伝子を受け継いだものだった。
そして今度はスーパースプリントへ移行したが、岩手競馬発展の礎になるなら潔く"良し"とする。早池峰スーパースプリントの誕生を歓迎したい。
本題に入る。初代覇者に最も近いのはエゴイストだろう。父ファスリエフは芝1200mのGIを2勝。母ゴールデンチェリーは2000年のクラスターカップ(当時・GIII)を優勝。父母とも現役時代は快速で鳴らした。加えてエゴイストはミスプロの3×3という強烈なインブリードを持ち、典型的なスプリンターも納得がいく。
それを裏付けるように中央1勝を函館ダート1000mでマーク。岩手入り後もハーベストカップ、OROターフスプリントと芝1000mで2勝し、前走の1着も盛岡ダート1000m戦。計4勝。
この成績からも短距離のスペシャリストではない。距離が短くても長くてもダメ。1000mのスペシャリストと評しても大げさではない。
エーシンシャラクは転入後、芝ダートを問わず短距離で活躍。重賞でも毎回のように上位争いを演じている。
意外に仕掛けどころが難しいタイプで早すぎると末が甘くなり、遅いと勝負付けがすんでから伸びる。それが間違えなければ白嶺賞、トウケイニセイ記念2着を確保。マイルもこなせる。
前走の盛岡1000m戦の敗因を言及すると12頭立ての11番枠がこたえた。好ポジションを取るのに手こずり、勝負どころで置かれたのが致命傷。直線猛追したが、あとひと伸びが足りなかった。今回は4枠。包まれる可能性あるが、直線で確実に脚を使える。馬群をさばければ勝ち負けになる。
アルベルティは中央ダート短距離3勝2着9回。大井オープン1200mでも4着の実績が光り、転入初戦から注目の1頭。
デュアルスウォードは昨年最後となった早池峰賞(1200m)の覇者。前走のマイル戦2着で復調の兆しを掴んだ。
あとは前哨戦でエーシンシャラクに先着2着タイセイメテオ、適性は引けを取らないサカジロヴィグラスが押さえ。
◎⑦エゴイスト
〇④エーシンシャラク
▲⑩アルベルティ
△⑨デュアルスウォード
△⑤タイセイメテオ
△⑥サカジロヴィグラス
<お奨めの1頭>
11R マダムインパリ
園田B2から転入後、6戦5勝2着1回と抜群の成績。今回はC1昇級、マイル延長などの課題あるが、勢いを重視
6月1日(水)、浦和競馬場でJpnII「第20回さきたま杯」が行われ、岩手からラブバレットが参戦。応援を兼ねて取材に行ってきた。
中央代表4頭はすべてG(Jpn)Iホース。そして南関東の星ソルテは前走・かしわ記念で逃げてコパノリッキーの2着。過去最強のメンバーがそろったともっぱらの噂だった。
勝ったのはソルテ。好ダッシュを決めてJRA勢を見事完封。初グレードタイトルを手にした。鞍上は吉原寛人騎手。逃げの手に出ると思われていたコーリンベリーが外11番枠に入り、対するソルテは4番枠。
コーリンベリーがハナを主張した場合、1コーナーで外にふくれる危険があり、『無理をしないだろう』と読んだ吉原寛人騎手の頭脳プレーだった。
あとはマイペースに持ち込み、早めに捕えにかかったベストウォーリアの追撃を1馬身半差で振り切った。
南関東に出現した大物ソルテ。最大目標はJBCスプリントだという。それに向けてどんなローテーションを組むのか興味尽きない。
一方、ラブバレットは7着だった。スタートは上々だったが、逃げたソルテ、外からコーリンベリーが先行して一旦、後方に下げざるを得なかったが、3コーナーからスパート。さすがに相手が強かったが、内容は悪くなかった。
山本聡哉騎手「外からコーリンベリーが被せて一旦下がる形になったが、勝負どころからの反応は今まで乗った中で一番。左回りもあったと思います。このメンバーと戦った経験が今後に生きるはず。収穫ある一戦でした」
菅原勲調教師「今回は相手がそろったので7着は仕方ない。今後につながる内容でしたので納得のいく結果です。次走予定は栗駒賞(7月4日 水沢1400m)。地元のクラスターカップが今年前半の目標です」。関係者のみなさん、お疲れさまでした。
4日メインは「芒種(ぼうしゅ)特別」(A級二組 盛岡ダート1600m)。シャークに絶好の勝機を迎えた。
シャークは軽快な先行力と強じんな粘りが武器。下級条件から着実に白星を積み重ね、通算25勝。名脇役として活躍を続けている。
今季も叩かれながら調子を上げて前走・あすなろ賞でも逃げてコミュニティの3着に健闘。暖かい季節を迎えて本領を発揮した。今回はメンバーも手頃。展開的に決して楽ではないが、地力でカバーし待望の白星を手にする。
ハイフロンティアは中央500万下から転入して<1.1.1.1>。前回は鮮やかな逃げ切りを決めた。実戦を使われながら体も締まってきたのが好走要因。自在脚質も有力な武器となる。
チェーザレも500万下から移籍。初戦はハイフロンティアの2着を確保し、芝に替わった前走3着とマズマズ。父譲りの好馬体で上位を狙う。
リトルキングは最後の詰めに課題を残すが、毎回上位争い。相手なりに駆ける堅実タイプでいつでもマークを欠かせない。
ローレルイニシオは本質的にはスプリンターだが、一瞬の伸び脚で距離にも対応。仕掛け次第では台頭十分。
ナムラハンベエはB1降格の前走を快勝。再びA級馬が相手だが、弾みついたのは確実。
◎(10)シャーク
〇(6)ハイフロンティア
▲(8)チェーザレ
△(1)リトルキング
△(9)ローレルイニシオ
△(4)ナムラハンベエ
<お奨めの1頭>
6R ワイエスプリンセス
無理のないローテーションに好感がもて、前回快勝で勢いを取り戻した。メンバーも甘く2連勝濃厚