★重賞・サファイア賞/サンエイゴールドが勝利、はまなす賞に続いて重賞を連勝
29日に行われた3歳芝2400mの重賞「サファイア賞」は1番人気のサンエイゴールドが優勝。前走のはまなす賞に続き重賞連勝を達成しました。
2400mという距離に挑んだ11頭。予想通りのスローペースでしたがサンエイゴールドは折り合いを欠くことなく流れに乗り、最後は競り合いを続ける後続を一気に引き離しての6馬身差完勝。芝では世代上位の力を見せつけました。
5月最後の開催日となる30日月曜、メインレースは第10R、芝1700mのJRA条件交流戦『フレンドリーカップ カシオペア賞』です。
OROパーク盛岡競馬場の開催のスタートとともに幕が開いたJRA交流競走のシーズン。前回は5月16日、藤田菜七子騎手の参戦で沸いた日に行われましたが、その日行われた2レースはいずれもJRA勢の勝利で終わりました。今回は果たしてどのような結果に?
芝の交流戦は岩手勢の活躍も目立つのですが、今回は本命はJRA、(1)コスモカンプを採りました。
3月以来の休み明けになりますが元々春~夏の気温が上がる時期を狙う事が多いローテーションの馬ですからひとまず予定通りと判断。であれば、東京や新潟の左回りの芝で好走している経験値で優勢と考えます。
対抗は(7)クインズラピス。直近の着順の数字はやや大きめとはいえ、2歳新馬戦で1番人気の支持、3連続1番人気でその3戦目に勝利・・・なのですから素質の高さは折り紙付きと言っていいもの。4月に二度使われてからの上積み次第ではここも勝ち負けになるはず。
▲は(12)イタリアンフェッテです。ちょうど昨年の今頃、2015年5月18日の同様の条件戦、同じ盛岡の芝1700mに出走して3着。当時の印象だともう少し距離が長いか短いかだった方がより戦いやすいように見えましたが、とはいえコース・距離をこなしている経験は貴重です。
以下、すんなり先行する形になればの(4)ブリエアヴェニール、前走4着、JRA時代の戦績からも大きな差を感じない(10)ピアノコンチェルト。このあたりが連下の穴目でしょうか。
当初の天気予報では月曜の午後は雨でしたが、最新の状況では今日一日は問題ない天気が保ちそう。芝の戦いも大きな紛れなく、各馬の力がしっかり発揮されるのではないでしょうか。
●10Rの買い目
馬単(1)=(7)、(1)=(12)、(7)=(12)、(1)→(4)、(1)→(10)
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6月1日(水)、浦和競馬場で行われるJpnII「さきたま杯」へラブバレット(菅原勲きゅう舎・水沢)が今年も挑戦する。
昨年は8ヵ月の休養を経て戦列復帰。水沢1400m、1300m戦を破格タイムで圧勝。勇躍、さきたま杯へ名乗りを上げた。
これがラブバレットのダートグレード初挑戦。中央馬を相手にどこまで競馬ができるか半信半疑だったが、直線で見せ場を作って4着。優勝ノーザンリバーには離されたが、2着トロワボヌールとは0秒2差に健闘した。
その後、地元のクラスターカップ(JpnIII)3着、さらには笠松グランプリを完勝。遠征交流での岩手所属馬の優勝はパラダイスフラワー(2006年、エーデルワイス賞)以来、実に9年ぶりの快挙だった。
今年も黒船賞、かきつばた記念へ連続挑戦したが、7、6着に敗退。中央の壁は非常に厚かったが、内枠に入ったのも苦戦した要因。
理想は先行馬の動向を見ながらレースを運べる外枠。ラブバレットの持ち味は交流戦の速い流れにもついて行けること。ベストの左回り1400mで巻き返しを期待したい。
29日メインは3歳・芝2400m重賞「第10回サファイア賞」、11頭立て。前哨戦・はまなす賞を完勝したサンエイゴールドで中心は動かない。
サンエイゴールドはサマーセール出身馬で父がステイゴールドだが、デビュー当初は成長途上のため3着止まり。
しかし6戦目の盛岡芝1600m戦で反応が一変。内を突いて力強く抜け出して初勝利を飾るとアッサリ連勝。JRAにも2度挑戦してベゴニア賞では6着に入った。
今季始動はスプリングカップだったが、ダートに手こずって7着。陣営は一つ先輩のレジェンドロックと同じ道を歩むことを選択。はまなす賞1本に絞って調整し、期待に応えて完勝。予定どおりサファイア賞へ駒を進めてきた。
正直、現時点ではレジェンドロックの域には達していないが、芝適性が高いのは確か。血統背景もすばらしく勝つのはもちろんのこと、内容にも注目したい。
レイズアスマイルは大井1勝2着1回から転入。初戦が初芝のはまなす賞だったが、3コーナーから大外を回って一気に進出。メンバー最速の上がりで3着を確保した。
父がパリ大賞典を制したベーカバド。その血を受け継ぎ、2400mを舞台に大仕事をやってのけるか。
ドリームピサは北海道未勝利から転入。初戦の1勝のみにとどまったが、今シーズンは早くも2勝。はまなす賞でも4着に食い込んだ。
父がヴィクトワールピサ。母父がサッカーボーイ、さらに母系にニゾン、バーボンプリンスとステイヤーがずらり。2400mは大歓迎だろう。
トゥニーナははまなす賞5着。待ちに待った芝だったが、4コーナー手前で周囲が壁になったのが痛かった。盛岡芝<1.3.0.2>と自信のコース。巻き返しを狙う。
インパットは盛岡芝は未経験だが、中央時代は芝2000mを3度経験。前回快勝で弾みついたのも心強い。
ソウダイショウはズブいタイプで勝ち味の遅さがネックだが、それならば2400m延長で何とかしたいところ。
◎⑩サンエイゴールド
〇⑤レイズアスマイル
▲③ドリームピサ
△⑥トゥニーナ
△②インパット
△⑧ソウダイショウ
<お奨めの1頭>
1R サンファーゴ
前走は惜しくも2着だったが、わずかアタマ差。ベストは1200m戦。首位奪回に燃える
先週23日(月)、今年の大物転入馬ブレイズアトレイルが衝撃の岩手デビューを飾った。当日メイン11R、HITスタリオンシリーズ・グランプリボス賞「OROターフ特別」(盛岡芝1700m)へ勇躍登場。当然のことだが、単勝1・2倍の圧倒的1番人気に支持された。
レースは先行3頭を見ながら4、5番手外を追走。流れが緩んだ向う正面で一瞬行きたがる仕草を見せたが、鞍上・村上忍騎手がなだめると素直に従って折り合いをつける。
満を持して残り600mからゴーサインを出すと、楽々2番手まで進出。外からマイネルコランダムが接近を図ったが、まったく意に介せずマイペース。直線を向いて気合いをつけると、アッという間に5馬身差。余裕たっぷりでゴールに入った。
芦毛の遺伝子は祖母ファビラスラフイン、そして母方の5代父カロ譲り。500キロ近くの大型馬で自身はダート戦2度走って着外だったが、兄弟はダートもこなしていた。
ブレイズアトレイルは次走6月6日、盛岡ダート1800m戦に登録している。ココを叩いて芝重賞・かきつばた賞へ向かうか、直行するか―は次週に決まる。動向に注目してほしい。
28日メインはB1・盛岡ダート1200m戦「震災復興 子ども達に夢と笑顔を」、8頭立て。短距離に自信ありのメンバーが顔をそろえた。
主軸にゼンザイを指名する。中央1勝を東京ダート1400mでマーク。ほかもダート短距離を専門に使われ、南関東3戦を経て転入。
初戦はA級に格付けされ、逃げてアクシアの2着を確保。2戦目・水沢850m、前走・盛岡ダ1600mはいずれも3着だったが、見せ場を十分作った。
A級でも勝ち負けを演じ、今回はB1馬が相手。メンバー有利は明白だし、距離短縮も大歓迎。ぜんざい(善哉)=ゼンザイゆえ詰めの甘さが若干気になるが、勝機到来と見るのが妥当。
逆転筆頭はエリモサプライズ。前々走の盛岡ダ1400m・石桜杯でマクリ一気を決めて圧勝。周囲の度肝を抜いたが、前走は後方から差を詰めただけの5着。
成績安定しないタイプだが、北海道時代に1200m4勝2着5回。今度が条件ベストだろう。流れも速くなること必至。マクリ再現といきたい。
ヤマニントレフルは中央未勝利から7連勝を飾った快速派。初戦の盛岡ダート1200mで1分12秒7の破格時計で逃げ切った。昨年10月以降、白星から遠ざかっているが、得意の短距離戦で巻き返しを狙う。
イナセナは園田、名古屋で通算9勝。格付けに恵まれながら2戦着外に沈んだが、前走1200m戦を快勝。適性の高さを前面に首位を奪取した。B1昇級だが、勢いに乗っている。
◎②ゼンザイ
〇③エリモサプライズ
▲①ヤマニントレフル
△⑧イナセナ
△⑥ランドザスターズ
<お奨めの1頭>
1R アイティワイルド
中央デビュー戦8着。その後、10ヵ月の休養を余儀なくされ、岩手へ新天地を求めてきた。能力検査の動き上々。初戦からいける
★重賞・あすなろ賞はコミュニティが制して昨年に続き連覇達成
22日に行われたみちのく大賞典トライアル「あすなろ賞」。8頭立てとなって断然の1番人気に推された同馬でしたが、その通りの人気に応える快勝でした。
同馬はこれで昨年に続きこのレースを連覇。次戦は6月18日の『一條記念みちのく大賞典』の予定で、そこでも昨年に続いての連覇を狙うとともにライバル・ナムラタイタンとの再戦ともなります。
赤松杯ではナムラタイタンに敗れていますがそれは1600mでの事。2000mであれば話は変わってくるはずで、盛岡2000mの舞台での対決には今から注目が集まります。
5月23日のメインレースは芝1700mのオープン特別『OROターフ特別』。HITスタリオンシリーズの一戦ともなっており、優勝馬には副賞としてグランプリボス号の配合権利が与えられる事になっています。
ここまでの芝戦は2歳・3歳か条件級でオープンクラスの馬の戦いは始めて。この後に続く芝重賞の行方を占う上でも目が離せない一戦と言えるでしょう。
なお、1番アンブリッジローズが疾病のため出走取消となり7頭立てになっております。馬券購入の際にはご注意下さい。
この春の転入馬が多く頭数のわりには読みづらい戦いなのですが、本命は(4)ブレイズアトレイルに打って良いでしょう。
ダイワマッジョーレの話題に注目が集まっていた、その翌週のサラブレッドオークションで落札されたのがこのブレイズアトレイル。こちらの方が一足先に登場という事になりました。
芝実績は当然文句なし。重賞優勝こそないもののG3なら常に勝ち負け、G1でも、昨年の安田記念で勝馬から0.5秒差の6着があって、まあ実績面では最右翼の存在なのは間違いありません。
東京・新潟・中京と左回りはむしろ得意。ローカルの小回りコースでも勝っており、その点もひとまず問題なし。あと少し欲しかった点としては札幌・函館の洋芝コースでの実績くらいです。
4月10日まで実戦を使っての転入でもあり、ここはJRAオープンの力量を見せてほしい、それはどんなものなのか・・・というレースになりました。
対抗は(8)シルクアーネストです。昨年は結局リズムに乗った状態で芝を使えずに終わってしまいましたが、一昨年の芝での戦いぶりはいまだに忘れられないもの。そしてこの馬もJRA時代は重賞でも掲示板を確保してきた芝巧者。◎相手にもひけを取らず、コース経験がある分有利と見る事もできるでしょう。
三番手は当初(1)アンブリッジローズでしたが出走取消のため、(7)ドリームバスケットを。こちらもまたJRA時代は芝でオープンまで行っています。二走前のダートでの圧勝は見事でしたがその前後は大敗と、年齢のせいかちょっとムラを感じるのが不安点。芝で安定感を取り戻せるか?がカギ。
ヒモは(2)チェーザレ、(3)マイネルコランダムという事になるでしょうが、JRA時代の格で言えばちょっと下。展開等の助けがあって、あるいは"敵失"があってどこまで・・・ではないでしょうか。
●11Rの買い目
馬単(4)=(8)、(4)→(7)、(4)→(2)、(4)→(3)、(8)→(7)
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やはり、この話題から始めなければならないだろう。5月22日、みちのく大賞典トライアル「第17回あすなろ賞」(盛岡ダート1800m)にダイワマッジョーレの登録があったが、出走を見送った。
2013年の京王杯スプリングカップ(GII)優勝し、マイルチャンピオンシップ(GI)2着。15年にも阪急杯(GIII)を制した超大物。ネットオークションで落札して以降、小生にも問い合わせが殺到した。
転入後も順調に乗り込みを消化したが、今週の追い切りが反応ひと息だったため、無理をせず自重を選んだ。
出るからには万全の態勢で臨みたい―が陣営の本音だったに違いない。岩手初陣は次開催以降に持ち越されたのは残念だが、馬優先。動向を暖かく見守りたい。
よって、あすなろ賞(M3)はコミュニティで主軸断然。昨年も制し、みちのく大賞典を10馬身差で圧勝したのも記憶に新しい。
マイルの忙しい競馬は本質的に合わず、ペース落ち着く中距離以上が活躍の舞台。シアンモア記念を見送ったのも賢明な選択だった。
赤松杯、シアンモア記念とも6馬身差で圧勝したナムラタイタンはみちのく大賞典が今年上半期の最大目標。それを阻止するためにもコミュニティはあすなろ賞を是が非でも勝って弾みをつけたいところ。どんなレースを見せるか。
オメガスパーキングはダイワマッジョーレの陰に隠れてしまったが、注目の1頭。中央時代、ダート1本で3勝2着5回。1000万下でも連対実績があり、岩手ダート戦線をにぎわすのは確実。
初戦は3着に敗れたが、出遅れと太目残りが痛かった。勝ち星の内訳は1600m2勝、1400m1勝。1800mは微妙だが、岩手ならこなせる距離。2着は確保し、以降につなげたい。
モズは韓国から帰国した高橋悠里騎手とのコンビ復活で前走2着。ようやく復調の兆しがうかがえた。
昨年のあすなろ賞では4コーナーで3番手に下がり、失速のパターンかと思わせたが、内から強じんな粘りを発揮してコミュニティにクビ差まで肉薄。モズの真骨頂を披露した一戦だった。
復活本物か、まだ半信半疑のところはあるが、人馬ともアッと言わせるのが得意。再現を期待したい。
ブラゾーハリーは月1回のローテーションをキッチリ守って出走。復調途上の印象もあるが、盛岡1800m2戦2勝。ベストの条件で上位をもくろむ。
シャークは相手が大幅に強化だが、盛岡得意。モズの2番手をキープし、スンナリの流れになれば侮れない。
◎⑤コミュニティ
〇①オメガスパーキング
▲⑧モズ
△④ブラゾーハリー
△③シャーク
<お奨めの1頭>
12R リオサリナス
目下2連勝と波に乗っているのは明らか。マイル延長も問題なく、ここでも貫禄の主役を演じる