★重賞・栗駒賞/ラブバレットが6馬身差V
3日の水沢競馬場で行われた重賞『栗駒賞』は1番人気ラブバレットが危なげない勝利を収めました。
自ら逃げて後続に影をも踏ませず、結果2着エーシンシャラクに6馬身差を付ける完勝。同馬は意外にもこれが今シーズンの初勝利。このあとの岩鷲賞→クラスターカップへと弾みをつける勝利になりました。
今回の本命は(2)ライズライン。5月のシアンモア記念以来と間隔が少し開きましたが馬自身はみちのく大賞典にも出走可能だったくらいの状態の良さを保っています。ライバルにはここに来て勢いが付いてきた馬もいますが、実績上位の存在としてここは"好勝負"以上の結果を期待したいですね。
対抗は(5)メテオライト。その"ここに来て勢いが付いてきた馬"です。転入後二戦は共に2着ですが、前走のみちのく大賞典の2着は価値が高いもの。ここは勝機までと考えたいですね。課題があるとすれば初の水沢での実戦なのでしょうが、JRA時代にも右回りのローカルコースで健闘しているのであれば大丈夫と判断します。
上記2頭がやはり"二強"でしょう。以下が横並びになると思います。そんな三番手は(4)マイネルコランダムを。今季はまだ未勝利ですが大きく崩れているのは重賞だけ。今回くらいの相手関係の中ならば上位争い可能です。◎○が前の方で戦ってくれそうな展開になりそうなのも有利では。
ヒモは(1)マツリダアンバター、(6)ショウナンダイチで。どちらも直近の戦績は微妙も馬の印象が徐々に良くなっている点を評価しつつ連下に。
★11Rの買い目
馬単(2)=(5)、(2)→(4)、(2)→(1)、(2)→(6)
★オッズパークLOTO 5重勝/7月4日(対象8R~12R)
8R/評価A:2番パルミエ 評価B:3番、5番 穴:4番
9R/評価A:5番サンエイインパクト 評価B:2番、3番 穴:8番
10R/評価A:7番デルマシシマル 評価B:3番
11R/評価A:2番ライズライン 評価B:5番
12R/評価A:8番ゼンノブショウ 評価B:6番、9番 穴:7番
7月18日(月祝)、JpnIII「第20回マーキュリーカップ」と同日、昨年に続いて『ジャパンジョッキーズカップ2016』が実施される。今年は盛岡競馬場開設20周年記念のサブタイトルもついた。
・TEAM JRA
戸崎圭太騎手
ミルコ・デムーロ騎手
川田将雅騎手
内田博幸騎手
・TEAM EAST
五十嵐冬樹騎手(北海道)
真島大輔騎手(大井)
田知弘久騎手(金沢)
岩手選抜騎手(未定)
・TEAM WEST
丸野勝虎騎手(名古屋)
川原正一騎手(園田)
永森大智騎手(高知)
山口勲騎手(佐賀)
以上12名により全3戦の総合ポイントでチーム優勝、個人優勝を争う。第一戦(7R)はダート1200m。第二戦(8R)はダート1600m。第三戦(9R)は芝1700mを舞台に行われる。
昨年はTEAM JRAがチーム優勝を果たし、個人でも戸崎圭太騎手が優秀騎手賞を受賞した。マーキュリーカップともども楽しみにしたい。
3日メインはオープン馬による水沢1400m重賞「第28回栗駒賞」(M3)。ラブバレットが赤松杯2着以来、3ヵ月ぶりに地元岩手で走る。
トウケイニセイ記念優勝後、テンコートレセンで冬場を過ごし、高知・黒船賞から始動。当日は内側の砂が深く、先行馬には苦しい馬場。よりによって3枠に入り、逃げの手に出るしかなかった。
ひとまずラブバレットはマイペースに持ち込んだが、向う正面から後方にいたドリームバレンチノがスパート。これで一気にペースが速くなり、2番手キープしたダノンレジェンドが動くしかなかった。
そのアオリをラブバレットがモロに受け、3コーナーでダノンレジェンドに交わされて失速。2秒2差7着に沈んだ。
続くかきつばた記念(名古屋)でも内の2番枠。好位キープしたが、ノボバカラ、ブルドックボスに交わされて6着。
そして前走、2年連続で挑戦したさきたま杯は6番枠だったが、外からコーリンベリーが2番手に進出。その影響を受けて一度下げざるを得なかったが、3コーナーから追い出すとマズマズの伸びを披露。7着ながら1秒3差にまとめた。
間に赤松杯があったが、この時のナムラタイタンの強さはけた違い。1秒差2着に敗れ、今季未勝利だが、今回はメンバーが大幅に弱化。栗駒賞をキッチリ制し、クラスターカップに向けて好発進を決める。
相手は横一線だが、まずエーシンシャラクをピックアップ。ここ2戦は1000mの先行競馬に泣いて3、4着に敗れたが、今度は過去8勝マークの1400m戦。反撃の条件はそろった。
サカジロヴィグラスは早池峰スーパースプリントで逃げたエゴイストを直線で交わして完勝。待望のタイトルを獲得した。距離1400mも守備範囲だし、揉まれない外枠も好材料となる。
アルベルティは転入初戦の早池峰SS6着。明らかに前が止まらない1000m戦にとまどった印象。中央3勝をダート1200m、1400mで上げ、距離延長は望むところ。最大の惑星馬だろう。
スフィンクスも1400mがベスト条件。昨年11月に実施した栗駒賞で目が覚めるような末脚を披露。高配当を演出した。ハイペースで一気台頭まで。
あとは前崩れになった際にローレルイニシオが浮上の可能性が若干あるかも。
◎③ラブバレット
〇①エーシンシャラク
▲⑩サカジロヴィグラス
△④アルベルティ
△⑦スフィンクス
△⑧ローレルイニシオ
<お奨めの1頭>
9R ゼロワンシンジロー
輸送でアクシデントが発生して前々走、出走取消し。その借りを返すべく必勝態勢で臨んだ前走だったが、2着止まり。連闘は雪辱に燃えている証拠だ
今後の岩手競馬ダートグレードにもつながる「帝王賞」を観戦した。昨年はドバイ帰りのホッコータルマエが優勝。ヴァーミリアンに並ぶG(Jpn)I9勝目を飾った。
今年はコパノリッキーが見事な3角まくりを決めて優勝。直線追い込んだノンコノユメを完封し、かしわ記念に続いてGIを連勝。完全に勢いを取り戻した。
秋は南部杯を使うか、本家アメリカのブリーダーズカップに挑戦するか。個人的な願いは南部杯を叩いてブリーダーズCだが、いずれにせよ夢が広がる。
一方、地方最先着はユーロビート5着。そうそうたる顔ぶれとなったJRA勢に対し、この5着は価値大。マーキュリーカップ連覇に向けて視界良好だ。
また北海道・ナムラビクターは7着。移籍後2戦の内容を考えると評価に値する。こちらもユーロビートと同じくマーキュリーカップ参戦を表明済み。
まだJRA馬の動向は把握できていないが、地方馬は間違いなく過去最強。今年のマーキュリーカップが非常に楽しみになった。
7月2日メインはC1「ジュライカップ」(水沢1300m)。距離に自信ありの好メンバーがそろった。
主軸にジャイアントスターを指名する。今シーズンはB2から降格して2勝。一戦ごとに調子を上げているのは間違いない。
前走・盛岡ダート1200m戦でもヤマニンロゴスを捕え切れなかったが、0秒1差2着に惜敗。負けて強しの一戦だった。
その1200m戦からエントリーしたのが計6頭。メンバー比較からも絶好の勝機と見ていいだろう。
アパシオナーダは前走でジャイアントスターに0秒1差3着。インを突いていい脚で突っ込んできた。
今シーズンは精彩を欠いていたが、ようやく復調ムード。得意とする水沢戦で待望の白星を手にするか。
ホクレアネイチャーは好調キープ。抜群の安定感を身上とする反面、詰めが課題だったが、前回は0秒3差で快勝。弾みついたのが心強い。
コウギョウゴールドも軽視できない。中山ダート1200m・2歳新馬戦で3着確保。その後、南関東2戦を経て転入したが、4着最高。しかし前回1着で通用のメドが十分たった。
あとは短距離に活路を開いたノーブルジョーカー、水沢1300m持ちタイムからゴールデンボーダーが押さえ。
◎(2)ジャイアントスター
〇(9)アパシオナーダ
▲(6)ホクレアネイチャー
△(3)コウギョウゴールド
△(5)ノーブルジョーカー
△(8)ゴールデンボーダー
<お奨めの1頭>
3R サンエイダイヤ
千葉サラブレッドセールで高額落札された期待馬。父がゼンノロブロイ、母はダート1200m5勝でオープンまで駆け上ったアナモリなら納得。能力検査でも破格タイムをマークし、初戦からいける
★山本聡哉騎手、地方競馬通算1000勝達成!
6月25日の水沢競馬第1レース、1番人気ゼンノコンゴウ号に騎乗した山本聡哉騎手は好スタートからそのまま逃げ切りを決めて6馬身差を付ける快勝。これが地方競馬通算1000勝達成となりました。
山本聡哉騎手は2005年のデビューで今年12年目。岩手競馬では史上16人目の1000勝達成。また、特筆すべきは最近のペースで、500勝達成は2013年、デビューから9年を要しましたがそこからの500勝追加にはわずか3年しかかかっていません。昨季も204勝を挙げている山本聡哉騎手だけに、1000勝に留まらず1500勝、2000勝と達成していくのもそう遠くない話なのでは・・・と期待がかかります。
月曜のメインレースは11Rです。『震災復興 子ども達に夢と笑顔を』B1級一組のダートマイル戦です。
B1級は力関係が比較的固まっている事が多いのですが、今回は転入間もない馬が多くて混戦ムード。その中での本命は現級の常連(7)タフガイを採りました。
前走が今季初勝利だった同馬なのですが、それは今季のスタートがA級からになったせいもあるでしょう。A級ではともかく、B1級に戻ってからはしっかり自分の走りを取り戻して前走の勝利。昨季後半の、B1級で掲示板を外したことがほとんど無い頃の勢いが戻ってきています。
もともと春先は動かず暑くなってきた頃に動き出すタイプ。好調期に入ったとなれば引き続き狙っていいでしょう。あとは、極端な高速決着にならなければなお良し。
対抗は(3)ダイワコンプリート。転入初戦の4着はソコソコにまとめて4着。内容的にはB1通用のものでした。JRA時代も含め右回りとか小回りコースの経験がほとんど無い馬で初の水沢コースは一応の懸念材料でしょうが、前走の走りの雰囲気からは水沢の方が良さそう。
三番手に挙げるのは転入初戦(9)アサクサニッポンです。この馬もどちらかと言えば左回りメインの戦績なのですが初勝利が函館ダートなら小回りもあまり苦にしないか。また、この馬にとってはある程度速い時計の決着ならば、かも。その点も合わせ▲評価。
それと同じくらい気になるのが(8)タイムアラウド。持ち時計は悪くないし小回りコースのスピード決着にもソコソコ対応できそう。上手く流れに乗れれば勝ち負けまで。
(10)トーホクアローは、今季は馬場も合わない感じですが昨季までほどの勢いも・・・という印象の今季ではあります。しかし盛岡よりは水沢向きの差し馬。展開も向きそうなだけに軽視はしないでおきましょう。
●11Rの買い目
馬単(7)=(3)、(7)=(9)、(3)=(9)、(7)→(8)、(7)→(10)
岩手競馬の全レース予想を公開中!「岩手競馬・勝ちそーチャンネル」へ
今回は越権行為を許してほしい。阪神競馬場「第57回宝塚記念」のメンバーを見て非常に興味をそそられたからだ。
ファン投票1位は支持率70・8%でキタサンブラックが選ばれた。やっぱり、と思った。投票前の天皇賞・春でカレンミロティックと激しいデッドヒートの末、驚異的な根性で優勝。多くのファンの感動を呼んだ。
大種牡馬ディープインパクトはいまだ菊花賞、天皇賞・春を制した産駒は誕生していないが、兄ブラックタイドはキタサンブラックで両レースを制覇。兄の意地を見せたが、果たして宝塚記念を制することができるか。
ドゥラメンテの日本ダービーに震えた。皐月賞は粗削りだったが、間違いなく3冠を手にすると思った。しかし脚部不安のため戦列離脱。復帰を首を長くして待っていたらプラス16キロで臨んだ中山記念を完勝。改めて絶対能力の違いに感服した。
ドバイシーマクラシックはレース前に落鉄のアクシデントもあり、英・ポストポンドの2着。今回が帰国初戦となるが、久々をはねのけて派手なパフォーマンスをまたもや披露するか。
ラブリーデイは香港から帰国戦に宝塚記念連覇を選んだ。宝塚記念、天皇賞・秋のGIを含め、破竹の4連勝は今でも語り草だ。天皇賞以来、勝ち星から遠ざかっているが、復活の雄たけびをあげるか。
個人的予想はドゥラメンテ=ラブリーデイが本線だと思うが、果たして結果は如何...。
26日メインはB2「ジューンカップ」。カギを握るのはコース替わりと水沢2000m対応。主軸にイルポスティーノを指名する。
昨年暮、南関東B3から転入して移籍2戦目のゴールデンジョッキーズシリーズ第3戦(水沢1900m)で陶文峰騎手とのコンビで臨み、1周目スタンド前で早々と先頭。そのまま押し切り、第2戦まで最下位だった陶騎手にシリーズ優勝をプレゼントした。
今季はB1からB2へ降級。相手にも恵まれ、5戦2勝2着2回と抜群の安定感を誇っている。2000mは望むところ。近走のうっ憤を一気に晴らす。
エリーの成長力も一目置ける。思い切った待機策で新境地を切り開き、1勝2着2回。末脚が冴え渡っている。
前走・ねむの木賞はスタートで後手を踏んだため7着も仕方なし。先行有利の馬場では苦しいが、差しが届くなら前々走、イルポスティーノ相手に快勝した再現十分。
ドリームカトラスは中央5勝、笠松6勝。転入後、ダート戦では5着が最高だが、笠松時代にオグリキャップ記念(2500m)を使って一度4着。長丁場でこそ本領を発揮する。
デルマカマイタチは成績安定しないが、これは激しい気性のため。それでも2勝の強さは本物。前走もスローの流れを跳ね返して快勝した。集中力が途切れなければ勝ち負けに持ち込める。
サダルスードは2戦連続で8着に沈んだが、自分の競馬ができなかったのが敗因。スンナリ流れる1800mがベストの舞台。
マイネルテンクウは本質的には芝向きだが、折り合いつけばダートでも好勝負になる。
◎(8)イルポスティーノ
〇(2)エリー
▲(12)ドリームカトラス
△(6)デルマカマイタチ
△(5)サダルスード
△(9)マイネルテンクウ
<お奨めの1頭>
4R ゼロワンシンジロー
前走は輸送でアクシデントが発生して無念の出走取り消し。地元競馬でその雪辱を果たす