マイルチャンピオンシップ南部杯でゴールドマインに騎乗した齋藤雄一騎手にその時の感想を聞いてみました。レースについては「見たまんまですよ。レベルが高すぎる」という事でひとまず終了。それ以外の所でいくつか。
-府中のスタンドを埋める大観衆、やっぱり凄かった?
齋藤「凄いなんてものじゃなかった。人が人に見えないもの。真っ黒い"壁"でした」
-声援も凄かったでしょ?
「これももう"声"に聞こえないですよ。もの凄い"ノイズ"という感じで」
-コースを走ってみた感想は?
「大きいですよね。コーナーなんかも大きくて緩いから、曲がっているのに一瞬気が付かなくて"あれ?もうコーナーに入ってるの??"みたいな。ビジョンも大きいって聞いてたけど全然大きく感じなかったな」
-いろいろ良い経験ができた?
「初めてだったから段取りどおりに進むので一杯一杯でしたが、一つレースに乗せてもらっていたから本番ではいくらか気が楽でしたよ。あそこで勝ち負けできるような馬に乗ってレースできたら気持ちいいでしょうね・・・」
「東京競馬場のGI」は騎手なら一度は乗ってみたいと、地方競馬の騎手にとっても憧れの的です。菅原勲騎手のようにそんな舞台でGIを勝って、イサオコールまでされたりしたら、それはもう騎手冥利に尽きますよね。
菅原俊吏騎手にも、ゴールまでそんなレースを味わってもらいたかった。残念です。
●10Rの買い目
馬単(1)=(8)、(1)=(4)、(8)=(4)
岩手競馬の全レース予想を公開中!「岩手競馬・勝ちそーステーション」へ
16日メインはB2「オクトーバーカップ」。距離1800mが各馬にどう影響するかが最大焦点となるだろうが、それでもラブルビーの中心は動かない。
中央未勝利から昨年9月に岩手転入。2勝をマークし再び中央入りしたが、壁が厚く今年7月に再転入。最下級C2スタートにも恵まれて連戦連勝。ほぼパーフェクト内容で圧巻の8連勝をマークした。管理するのは今年開業した関本浩司調教師。不安だったのはむしろ前走だったそうで、距離延長とB2昇級が気がかりだった。
しかし、まったくの杞憂に終わった。好位3番手でピッタリと折り合いがつき、直線アッサリ抜け出して4馬身差。B2卒業もいずれ時間の問題となった。それゆえ関本調教師は強気のコメント。ケイジーウィザードと同厩舎1、2を決めたいと語った。
ただ1800mのスタート地点はゴール手前200m。これまで向正面からの発走でコーナーが2つだけ。今回はコーナーを4つ回るとき、掛かってしまうシーンがあるかもしれない。他の陣営がつけ入る余地はそこにあるが、それでもラブルビーの絶対能力が上と見るのが妥当だろう。
相手はケイジーウィザード、モエレアンドロメダにするか迷ったが、ケイジーウィザードを上位に採った。
前走・神無月賞は7着に終わったが、芝1000mの超ハイペースにとまどい、エンジンがかかる前に終わった印象。それでも自身は上がり35秒7の脚を使っており、悲観材料にはまったくならない。
盛岡ダート1800mは2度走って4着が最高と馬券対象になっていないが、A級当時のデータ。B2ならおつりは十分にくる。厩舎どんぶりが濃厚か。
モエレアンドロメダも今季絶好調を誇っている。着外に沈んだのは適性のない芝2戦のみ。ダートではすべて入着を果たし、11戦5勝2着3回3着2回。抜群の安定感を誇っている。
また同条件で1勝2着1回の実績を考えるとケイジーウィザードより上だが、一方で詰めが甘くなることも少なくない。ラブルビーが早めに交わしに行くと厳しい展開を強いられる。
コアレスミューズはマイル3勝マークだが、距離が伸びれば伸びた方が本領を発揮する。前走も調子一息と伝えられていたが、2番手追走から粘って2着確保。バテ知らずがセールスポイントだ。
あとは前走の騎手ハンデ戦で、インの経済コースを回って2着連対したエプソムスタウトも侮れない。今回も同様に内枠を引き当て、うまく流れに乗れればおもしろい。
他にも古豪健在、一戦置きに好、凡走を繰り返しているヤマニンエグザルト、快調教をこなしたエアダーミも怖いが、これだと手を広げすぎか。
◎(10)ラブルビー
○(1)ケイジーウィザード
▲(8)モエレアンドロメダ
△(5)コアレスミューズ
△(4)エプソムスタウト
3連単は10を1着固定に1、8、5を厚めに。あとは4、9を押さえ
馬複は 1-10、8-10、5-10、4-10
<お奨めの1頭>
5R ホッコーレインボー
前走で両目を開けて完全に軌道に乗った。1400mへ距離延長でも追いかける手
10月10日、「南部杯」と「絆カップ」のコラボレーションは大盛況で幕が閉じた。岩手競馬のGⅠファンファーレが流れた瞬間、ゾクッと心振るえた。そして最終レース「絆カップ」がターフビジョンでレースを観戦。大きな声を上げて"イサオッ"(マイネルプロートス)と叫び、残念ながら沈没してしまったが、歴史的なときに立ち会えて光栄に思う。しかし、つらい出来事もあった。
"岩手期待の☆"ロックハンドスターは芝とダートの切れ目でジャンプ。バランスを崩して上腕骨骨折。あとからパトロールフィルムを見たら、3本脚で3コーナー近くまで走り続けていた。これがロックハンドスターのロックハンドスターたるゆえん。冥福を祈るほかはない。
15日メイン(発走15時40分)は「高野長英記念館レース」(B1二組・B2一組混合 盛岡ダート1600m)。有力馬はストリートダンス、バラディー、バルク、クォークの4頭に絞ることができるが、序列が難しい。ほぼ実力互角のメンバーだが、ハンデ差4キロが勝敗に影響しそうだからだ。
主軸はバルク。今開催、格付け変動があり、バルク、クォークはB2へ降格。一方、ストリートダンスはB1のまま。バラディーはB2からB1へ昇級し、バルク、クォーク53キロに対し、ストリートダンス、バラディーは57キロ。さすがにこれは大きく、主軸はバルクに落ち着く。
バルクは今年8歳牝馬だが、年齢をまったく感じさせず元気一杯。今季<5.4.0.3>と、むしろ最も充実した年と断言して差し支えない。
過去3回の敗因はジューンカップ、1000mの忙しい競馬が合わず8着。JRA交流・アンタレス賞は相手が強すぎて自分の競馬ができず終いで9着。そして前走は4着に敗れたが、先行3頭が総崩れの展開。その中にあって最先着4着に粘った点を評価するべきだろう。
しかも今回は53キロの軽ハンデに加え、流れも落ち着いて自分のペースで競馬ができるのが強み。前走、ストリートダンスに0秒8差つけられたが、主役奪回はかなり高い。
ストリートダンスは前走、4番手キープから直線で力強く抜け出して圧勝。3戦連続で足踏み続けたうっ憤を一気に晴らした。引き続き好気配を保ち、57キロのトップハンデをどう克服するかがカギ。
クォークはスピードと粘りを身上とする。今季は見せ場を毎回作りながらラスト50mで失速して入着止まり。これは展開に恵まれなかった面も大きかった。今度は先に行くのはバルク1頭。出鼻を叩くこともできるし、スッと2番手につける競馬も可能。ようやく絶好の展開に持ち込めそうだ。
バラディーは前走、バルク、ストリートダンス相手に豪快なマクリを決めて快勝。周囲をアッと言わせ、シーズン初戦以来の白星を飾った。しかし、バラディーもネックは57キロの負担重量。前走より2キロ斤量が増え、自慢の切れが鈍る可能性もある。よって△止まり。
タカラムーンは相変わらず詰めの甘さを露呈しているが、前記4頭がけん制しあって漁夫の利を得るかもしれず連下押さえは必要だろう。
◎(3)バルク
○(2)ストリートダンス
▲(8)クォーク
△(1)バラディー
△(6)タカラムーン
3連単は3、2、8の3頭を1、2着固定に1、6、4を3着押さえ
馬複は 2-3、3-8、1-3、3-6
<お奨めの1頭>
11R ピカソ
父がディープインパクト、母があのスカーレットブーケ。いずれ2勝したら中央再転入だが、まずはお手並み拝見
いよいよ今日は絆カップ、そして南部杯の当日。いろいろ書きたい事もありますが、今日は全国各地の競馬場で岩手競馬の場外発売が行われております。8R以降4Rという所が多いようですので、今回は8Rから11Rまでの予想を掲載しましょう。
●9Rの買い目
馬単(3)=(5)、(3)=(12)、(5)=(12)、(3)→(6)、(3)→(7)
明日10日(月祝)、盛岡ダート1400mを舞台に行われる「東日本大震災復興祈念 第1回絆カップ」の枠順が確定した。
テイエムカゲムシャ(船橋) 57 江川伸幸
ベルモントノエル(水沢) 55 山本聡哉
トウホクビジン(笠松) 55 内田利雄
タイセイアドミラル(北海道)57 岩橋勇二
ファーストメジャー(水沢) 57 阿部英俊
マイネルビスタ(水沢) 57 関本淳
サンキンスピーチ(水沢) 57 木村暁
マイネルプロートス(盛岡) 57 菅原勲
コアレスバトラー(水沢) 55 菅原辰徳
ディスパーロ(水沢) 57 戸部尚実
リュウノボーイ(船橋) 57 村上忍
ダイメイジュエリー(水沢) 55 高松亮
リリーレインボー(水沢) 57 小林俊彦
人気は地元の期待を一身に集めるマイネルプロートス、船橋リュウノボーイ、そして北海道タイセイアドミラルあたりだが、ポイントは1400m。すでにマイネルプロートスは同条件の重賞・岩鷲賞を優勝しているが、折り合いが最大の課題。
またリュウノボーイには距離が気持ち短く、タイセイアドミラルは門別1200mを専門に使われ、1400m対応がネック。よって他の陣営にもつけ入る余地は十分にある。ファンが元気になるような熱戦を期待したい。
9日メインは9レース(発走15時20分)はC1級馬による芝1000m戦「区界賞」。笠松からテイエムラベンダーが参戦し、迎え撃つ岩手9頭の計10頭で覇を競う。
今回のメンバーは芝1000m適性が把握しづらく、どの専門紙の予想がバラバラ。混戦ムードが漂い、高配当必至のメンバー構成となった。
主軸にエーシンビーエルを抜擢する。昨年までA級へ在籍し、冬場に佐賀3戦を使って再転入。最下級C2へ一気に降格し、相手が大幅に弱化。それでも勝ち切れないレースが続き、シーズン3戦目にようやく初勝利を飾って、続く一戦も快勝。これで弾みついたかと思ったが、再び沈黙を強いられている。
しかし今回は芝1000mが舞台。中央時代に3勝マークし、すべて芝1200m戦。マイル以下の重賞路線にも乗ったことがあり、ここでは断然のキャリア。年々、ズブくはなっているが、それでもかつての格、適性は見逃せない。
リュウノツバサは岩手デビューで岩手クラシック一冠目(当時)・阿久利黒賞を優勝。他に特別4勝をマークし、三強の一角を形成した。その後、園田へ転籍し、今年岩手へ再転入。C2で再スタートを切った。これまで2勝2着4回。もう一つ軌道に乗れないでいるが、理由の一つは折り合い面に課題を抱えているから。
それならば芝1000mは歓迎のはずだし、古い話になるが、2歳時に芝1000mを快勝している。
ヒドゥンアジェンダはここに来て上昇ムード。ようやく本来のシャープさを取り戻した。芝1000mも昨年、B1・FM岩手杯0・3秒差3着、ハーベストカップ0・7秒差7着。持ちタイム59秒0もここでは光る。
スターダンスは距離関係なく、逃げてこその馬。それが絶好の1枠を引き当てれば鬼に金棒。一躍、伏兵に浮かび上がった。
あとは芝1000m経験ないが、5戦2勝2着1回と芝適性が高いコスモクルトゥーラ、好調ブリッジポートも軽視できず、各馬にチャンスは十分ある。
◎(9)エーシンビーエル
○(7)リュウノツバサ
▲(5)ヒドゥンアジェンダ
△(1)スターダンス
△(6)コスモクルトゥーラ
△(2)ブリッジポート
3連単は5,7、9を1、2着固定から1、6、2へ3着流し
馬複は 7-9、5-9、1-9、6-9、2-9
<お奨めの1頭>
3R クールダンス
転入初戦は3着を大きく離してマッチレースからクビ差制して快勝。タイムも優秀で2連勝を飾る