あーっ、暑いですねえ!木曜日は盛岡でも33度まで上がって、日差しが痛いくらいでした。7月中旬までは寒いくらいだったのですが、2度の台風が南の熱気を押し上げたのか、それ以来すっかり暑くなりましたねえ。
昨年のこのブログを読み直すと、ちょうど今頃は「まだ梅雨が明けません」とか「長袖がほしいくらいです」とか書いてましたが、昨年も結局8月から暑くなって、8月一杯残暑に見舞われました。今年もそうなるのでしょうか・・・。
5日(日)メインはB1級馬による水沢1600m戦「第23回はづき賞」、10頭立て。ここはトウショウグローズで中心は動かないだろう。今シーズンは休み明け初戦の特別開催で4着に敗れたが、それを叩かれて以降は軌道に乗り、7戦連続で連対中。しかも目下3連勝と絶好調を誇っている。
戦法も先行してOK、差してもOKとどんな流れにも対応できるのが強味だし、水沢マイルも<1.4.1.1>と安定感も抜群。順調度、実績、底力などどれを取り上げても一歩リードした存在と言えるだろう。あえてマイナス材料を捜すとすれば2着が多いこと。いかに過去のデータとは言え、勝ち味に遅いことは紛れもない事実だ。
ウエスタンフォルスも好調度ではヒケを取らない。3走前に前記トウショウグローズの2着に敗れたが、ここ2戦は芝ダートで2連勝。特に前回は2着シュガーピュアに4馬身差の逃げ切り圧勝を収めた。ただ、不安点は1600mの距離。1400m戦では8戦6勝2着1回と絶対の自信を持っているが、マイル戦は中央、岩手を含めて2着1回あるだけでいまだ未勝利。距離に壁がありそうなのがこれまでの足跡だ。
対して水沢マイルでの強さが際立っているのがキレアジサイコウ。昨シーズンはA1級に在籍して水沢1600mで2勝。また今季の1勝も同条件でマークしている。近2走は10着、4着に敗れているが、それは実績のない盛岡戦。それでも前回は好位につけて0・7秒差4着に粘り、状態の方も上々をアピールした。今回、キレアジサイコウにしてみれば待ちに待った一戦で、好調馬がそろっても元A1級の実力でアッサリのシーンがある可能性が高い。
フラワークイーンは中央5戦0勝2着1回の成績で一昨年12月に岩手転入。そこで2勝マークして中央へ再トレードしたが、3戦未勝利に終わって今年6月、岩手へ戻ってきた。
これまでの3戦は3、2、2着。前回はトウショウグローズの強襲に遭ったが、2番手追走から0・1秒差惜敗とクラス通用を証明した。ペースがよほど速くならなければ待望の白星を飾るシーンまで考えたい。
他では守備範囲の1600mに戻ってゲンパチコジーンの巻き返し、水沢マイルは1勝2着2回と父トロットサンダー譲りの適性が魅力エプソムブリッジ。そして前回・ジュライカップ(盛岡ダート1000m)でレコードを樹立したトーホウハヤテの勢いも見逃せないだろう。
◎ ?トウショウグローズ
○ ?ウエスタンフォルス
▲ ?キレアジサイコウ
△ ?フラワークイーン
△ ?ゲンパチコジーン
△ ?エプソムブリッジ
3連単は6を1着固定に8、3、10の折り返し。3着押さえで2、5
馬複は6−8、3−6、6−10、3−8、2−6
<お奨めの1頭>
8レース シンボリカッシーニ
連勝は3でストップしたが、敗因は盛岡芝に求めたい。ダートに替われば3連勝の内容からもアッサリ
4日メインはB2級馬による水沢1600m戦「第7回レインボーカップ」、10頭立て。コース替わりが微妙に影響し、展開のファクターも大きく考慮しなければならない。ちなみに先週は逃げ馬に圧倒的有利の馬場だったが、さて今週はどのような傾向になるか。当日のレース結果、特に勝ち馬、2着馬が何番手で通過したかには、しっかりチェックが必要だ。改めて言うが、逃げ馬には持ってこいの馬場だった。
主軸にワイルドシャトーを指名する。前走は岩手所属馬と浦和所属馬との条件交流・三陸特別で浦和へ遠征。後方待機策から直線いい感じで追い込んできたが、0・5秒差4着に敗れた。しかし勝ったのが現在、岩手オープンを張る昇竜の勢いニホンピロゼン、そして2着がA2でも勝ち負けを演じているロイヤルアリダーなら4着も仕方なし。むしろ1400mの忙しい競馬に対応できたことを素直に評価したい。
成績が示すとおり昨シーズンまで気難しい面が解消されず、ダート戦の1勝のみだったが、今季は早くも3勝マークと進境度著しい。本質的にはゆったりと流れる1800m前後がベストの距離だが、前走でひとまず克服したと解釈できるし、今回は1ハロン延長されたならまとめての局面と見ていいのではないか。
逆転筆頭はメキメッサー。中央1勝、佐賀A級からの転入で当初はC1格付け。メンバーにも恵まれたこともあったが、ポンポンと勝ち上がり、芝4着以外は岩手3勝2着1回とダート戦で連対パーフェクトを誇っている。しかも前回は3番手の積極策から競り合いを制して快勝し、勢いに乗っていることも確かだ。
ダンストーンアレスは絶好の1枠を引き当てた。今季すでに4勝をマークし、前回もハイペースをしのいで逃げ切り完勝。カギは冒頭にも記した馬場状態で、先週とは一変して逃げ馬に苦しい馬場になるかも知れず、それは当日の傾向には細心の注意を払ってほしい。
以下はスンナリの流れなら渋太さ一目コパノダヴィンチ、水沢1600mで4割以上の連対率を誇るリボハーン、うまく折り合いがつけばマルワグランディの出番も十分にありそう。
◎ ?ワイルドシャトー
○ ?メキメッサー
▲ ?ダンストーンアレス
△ ?コパノダヴィンチ
△ ?リボハーン
△ ?マルワグランディ
3連単は2、5の1、2着折り返しから1、6を厚めに。あとは4、7を3着押さえ
馬複は2−5、1−2、1−5、2−6、2−4
<お奨めの1頭>
9レース ジェドバトラー
前走・岩鷲賞は名古屋からの参戦で9着に敗れたが、1着から0・8秒差で入線した。それならばこのクラスで当然勝ち負け
今年も梅雨明けが8月までずれ込んだ岩手県地方ですが、それなりには暑くなってまいりました。そして盛岡では昨夜から、伝統の祭り「盛岡さんさ踊り」が始まっています。
盛岡周辺の各集落で踊られるようになったさんさは、それぞれの集落独自の振り付けで“進化”してきましたが、昭和53年からは盛岡市役所前をスタート地点に中央通りをパレードする「盛岡さんさ踊り」という、いわば“合同イベント”が始まりました。ここで“共通語”として踊られているのは現在4パターン。一方、各地区独自の踊りは「伝統さんさ」と呼ばれ、神楽風のものあり、アクション性の高いものありでなかなか見応えがあります。伝統さんさの集団はパレードにも参加するほか、さんさ期間中に市民文化ホールで行われる競演会でも披露されますので、ぜひ一度ご覧になってみて下さい。
さて、「盛岡さんさ踊り」が始まって今年は30周年。NHKでは盛岡を舞台にした朝の連続テレビ小説『どんど晴れ』も放送中ですし、なんといっても、今年からさんさは“ギネスな祭り”になりましたよね。(^^) パレードのほうでも最終日4日には、各参加団体から太鼓だけを集めて「世界一の太鼓大パレード」を実施する予定です。
また岩手公園では、スペシャルロードと呼ばれる観覧席を設置して伝統さんさや昨年のさんさ踊りで入賞した団体の洗練された演技を披露するそうで、こちらには仙台七夕や青森ねぶたを見て回るバスツアー客などが大勢やってくるということです。
この時期、東北では大きな夏祭りがたくさん行われており、各県を回るバスツアーが日本中からやってきています。バスには『東北3大祭りを巡る○○ツアー』などと書かれているのですが、はて、3大祭りって?と調べてみると青森ねぶた・秋田の竿灯・仙台七夕とされており、我らが盛岡さんさ踊りははいっていません。やはり知名度ではかないませんねぇ。しかし3大って誰が決めたんでしょ?青森には弘前ねぷたもありますし、最近では五所川原の立佞武多も人気。さらに、ねぶた関係だけがノミネートされては八戸三社大祭も黙っていないと思われます。さんさとともにランクインを逃した山形花笠祭りも忘れてはいけませんし、福島は…福島は県を代表する夏祭りのイメージがありませんねぇ…(福島県のみなさまゴメンナサイ。でも福島には野馬追いがありますよね)
実際にはさんさや花笠、または福島県郡山市の「うねめまつり」などを加えて4大、あるいは5大祭りとすることもありますが、これらはツアーを主催する旅行会社の都合でいろいろとつくられているようです。
話は飛びますが、世界には「七不思議」というのがありますよね。エジプト・ギザのピラミッドに代表されるあれですが、最近、「新・世界七不思議」というのが決まりまったそうです。それは、
1. チチェン・イッツァのピラミッド(メキシコ)
2. イエス・キリスト像(ブラジル・リオデジャネイロ)
3. 万里の長城(中国)
4. マチュ・ピチュ(ペルー)
5. ペトラ(ヨルダン)
6. コロッセオ(イタリア・ローマ)
7. タージ・マハル(インド)
の7つということで、日本から候補に上がっていた清水寺は選外になってしまったのですね。しかし七不思議というわりにはほとんどが建設の歴史もはっきりしていて謎っぽくないんじゃ?と思いましたが、もともとの英語では Seven Wonders of World なのだそうで、Wonder=素晴らしいものというニュアンスのようです。
しかし3大祭りといいこの新・七不思議といい、どのようにして決められるんですかね?私の所には投票用紙が来ませんでしたが、みなさんのところには来ましたか?(^^;)
(文/写真・佐藤 到)
<次走へのメモ>
7月29日 第8回フェアリーカップ(3歳以上オープン牝馬 水沢1800m)
(フェアリーカップ ゴール 写真・佐藤到)
1着 サイレントエクセル
出たなりで4番手インにつけ、どこからでも抜け出せるポジションかと思ったが、向正面で反応が鈍く板垣騎手の手が動く。それで一瞬、ヒヤッとしたが3〜4コーナーでようやく本来の動きを取り戻して、馬なりで追走。ただ、直線を向いても前が壁となって出る場所がなかったが、馬群がばらけたラスト150mでエンジン全開。
ジュリアを交わして先頭に立ったドリームカーニバルの内を突くや、あっという間に交わして3馬身差をつけて圧勝。やはり牝馬同士では役者が違いすぎた。
「ここ3戦、向正面で手応えが悪くなって、アレッと思ったが、3〜4コーナーでようやく走る気になってくれたのでホッとした。あとは脚色が違うと思っていたので、直線はどこを抜け出すかだけを考えた。この着差ですからね、ここでは格が違ったということでしょう」と板垣騎手。
次走は8月26日、地方競馬全国交流・ビューチフル・ドリーマーカップへ直行する。
2着 ドリームカーニバル
逃げたジュリアのピッタリ直後につけ、レースの流れを作る。ジュリアのペースは決して遅くはなくむしろ速かったが、いつでも交わせる態勢から直線入り口で先頭。菅原勲騎手はパーフェクトの騎乗を披露したが、サイレントエクセルとの瞬発力は明白で、逆に2着確保を誉めるべき。
3着 マルカンジョオー
サイレントエクセルをマークする形でレースを進め、直線は外を回って自身の力は出し切ったが、3馬身、1馬身半差の着差が実力の差だろう。