全国に馬インフルエンザが拡大しているが、岩手でも8月30日現在で感染馬は延べで54頭。ひとまず22日から25日に陽性反応が確認され、隔離されていた39頭は再検査で陰性となったため、隔離厩舎から自厩舎へ戻った。それでも今後も出走予定馬には簡易キットによる検査が施され当日に出走取り消し、もしくは競走除外のケースがあるので当日情報の確認をお願いしたい。
9月1日メイン10レースはB2級馬による特別「第8回秋嶺賞」(水沢1800m)、9頭立て。元々このクラスの特別は上がり馬、格上馬などが入り混じって難解なケースが多いが、前回1着馬が9頭中5頭。軸の選定に難しい一戦となったが、逆に馬券的には妙味たっぷり。
主軸にワイルドシャトーを指名したい。3走前に浦和へ遠征し、ニホンピロゼンの0・5秒差4着に善戦。帰郷初戦のレインボーカップで2番人気に支持されたが、道中の反応がひと息で4着。これは水沢マイル戦の忙しい競馬にも戸惑ったのが敗因と解釈でき、1ハロン延長された前回は中団キープから豪快に差し切って快勝。前々走のうっ憤を見事に晴らした。
この一戦を加えて水沢1800m戦は3戦3勝のパーフェクト成績で、しかもすべて今年マークしたもの。昨年までは気性難が災いして芝の1勝のみに止まっていたが、今季は一皮もふた皮もむけて10戦4勝2着1回と自身の成長はっきり。今回は好調馬がひしめいているが、ここは距離適性と成長度に賭けてみる。
センターソアーは順調にシーズン入りし、調子そのものは悪くなかったが、なかなか結果を出せずにいた。しかし前々走、ハイペースに流れにも助けられて2着に入り、前回は水沢1800m戦では不利な外枠8番枠スタートだったが、それをはねのけて2番手追走から鮮やかに抜け出して快勝。2着セイビンググレースに1・2秒差の大差をつけて今季初勝利をマークし、走破タイムが1分58秒3。主軸に推したワイルドシャトーが1分58秒9で、当日の馬場差があったにせよセンターソアーのタイムは魅力だ。
一方、B2マイル戦を走ってきた2頭デュアルライフ、メキメッサーもハイレベルの戦いを披露した。その時はデュアルライフが積極的なレース運びを見せ、メキメッサーの追撃を封じて1着。牝馬オープン・フェアリーカップ4着はフロックではないことを証明した。またメキメッサーは惜しくも2着だったが、岩手転入後は芝4着以外、ダート戦3勝2着3回と連対100%と抜群の安定感を誇っている。
以下、距離1800mがカギを握るが、持ち前のスピードが冴え渡っているルートマスター、スンナリなら渋太さを発揮コパノダヴィンチも侮れず、どの馬が勝っても不思議ないメンバーとなった。
◎ ?ワイルドシャトー
○ ?センターソアー
▲ ?メキメッサー
△ ?デュアルライフ
△ ?ルートマスター
△ ?コパノダヴィンチ
3連単は5、2、8のボックス本線。あとは決め打ちで5を1着固定に2、8、1のフォーメーション。他に9、4も3着に押さえたい
馬複は2−5、5−8、1−5、2−8、5−9
<お奨めの1頭>
11レース ドリームローレル
ハイレベル北海道で10戦3勝2着3回の実力馬がC2格付けは恵まれた。初戦から追いかけたい
盛岡・水沢の競馬場を訪れた人から、岩手の競馬場はキレイでファンのマナーも良いという声を聞くことがあります。スタンドに並ぶベンチの座面に土足で立っている人などを見ると、これで?と思うこともありますが、しかし確かに他所では地面にハズレ馬券が敷き詰められているかのような光景にお目に掛かったこともありますので、岩手の競馬場は比較的に良い状態なのでしょうか。
こんな事を思い出したのは何故かというと、最近、水沢競馬場の馬券購入窓口周辺にいくつかの貼り紙が出ているのに気が付いたからです。曰く、『ハズレ馬券等は、最寄りのゴミ箱にお捨ていただき、場内美化にご協力下さるようお願いします。』『取りすぎたマークカードや使用済みの鉛筆は、元の場所へ戻すようお願いします。』
なんだか小中学校の廊下の注意書きみたいだなぁ、とも思ってしまいますが、考えてみれば散らかした馬券やマークカード、そのほか新聞や飲食物のゴミなどなどを清掃するために掃除のおばちゃんたちが雇われ、相当の時間と労力を費やして場内をキレイにしているんですよね。とすれば、ゴミをゴミ箱へ入れるという簡単な行為が、従事員の負担を減らし、ひいては競馬組合の経費削減にいくらかは協力出来るということでしょうか。
ついでに思い付くのはマークシート。書き損じや気が変わって、記入したけど使わなかったマークシートってありますよね。あれって思わずクシャクシャにしたり、机の上に投げだしたりしてしまいますが、「取消」にマークを入れれば空いている欄や裏面をまだ使えます。私はよく放置されたマークシートを、レース番号や式別の記入を確認し取消マークを入れて使っています。1枚1円なるかどうかのみみっちい話ですが……
もちろん我々ファンが一番に出来ることは勝馬投票券を購入することです。でもまぁ手間も面倒もそれほど掛からずに、岩手競馬と地球環境に協力できるのならばと思っています。読者のみなさまのなかで競馬場やテレトラックにおいでの方、ちょっとだけ覚えておいていただけませんか?
話は変わりまして、「テシオPOG」のご報告です。
先々週には2歳初めてのダート特別「ビギナーズカップ」が行われ、我らがPOG馬も3頭が参戦しました。しかし結果は4着のビューティドリームが最高で、序盤先頭集団につけたバトルアイが7着、1番人気だったセイントアスリートは距離の問題か大差シンガリ負けに終わりました。各陣営立て直しを図り、次のレースへ向かっていただきたいと思います。
この特別戦で2歳戦線の一区切りとし、現在の順位を発表します!
馬名 収得金額
バトルアイ 3,122,000
リュウノフリーダム 2,000,000
セイントアスリート 2,000,000
フジプライド 1,760,000
ビューティドリーム 697,000
ハルカゼゴールド 605,000
マツリダミラクル 100,000
アフターバーナー 46,000
エース 0
ファイアアラーム 0
ブループライム 0
---以下未出走---
馬名未登録 (セイザンハヤテの17)
ミュウジックヘイロ (ミュウジックコロンの17)
カネショウプルート (タハラミドリの2005)
ギンバンジョオー (フェアリーリングの17)
ノーマディック (オーミディア2005)
フラッシュナイト (エンリッチ2005)
ピンクゴールド (ニッポージュリアンの2005)
ダンストーンリゲル(ダンストーンチャンプ)
ダンストンプリマ (マルカカルメン2005)
というわけで現在の1位は、募集番号18、ハドリセンプーの17「バトルアイ」です!!応募者のみなさま、オメデトウゴザイマス\(^O^)/ そして新馬戦勝馬のリュウノフリーダム、セイントアスリートも2番手に並んで追走中。まだまだ先はわかりません。
これからもテシオPOG馬たちをよろしく!
(文/写真・佐藤 到)
<次走へのメモ>
8月25日 第30回すずらん賞(3歳以上オープン 水沢1600m)
1着 コスモスパーブ
スタンド前は先陣から5馬身ほど離れた中団に待機し、向正面から徐々にスパート。3コーナー前後で逃げたトーホウライデンの直後2番手まで進出し、4コーナーでは早くも馬体を併せる。直線を向いてトーホウライデンは渋太く粘ったが、コスモスパーブの勢いが上回り、転入3戦目で特別タイトルを手に入れた。
「どんな流れにも対応できる馬なので、ポジションはあまり考えていなかった。トーホウライデンを楽に逃がしてはマズいと思って早めに仕掛けたけど、その分だけ末が甘くなった。でもこれからもっと強くなりそうですよ」(菅原勲騎手)次走は重賞・青藍賞へ向かいたいと田村調教師。
2着 トーホウライデン
内枠に包まれるより逃げた方がいいと、高橋悠里騎手が判断して果敢に先手を取る。道中、マイペースの逃げに持ち込んだが、コスモスパーブに早めに馬体を併せられて直線半ばで一旦交わされながら、また差し返す。さすがにゴールで力尽きてしまったが、初のオープン特別でこのレースなら上々。今後に期待をつながせるに十分の内容だった。
3着 ブラーボウッズ
例によってあおり気味のスタートで後方2番手からの競馬。3コーナーでスパートをかけ、大外からいい脚で伸びてきたが、前の2頭に割って入るまでの勢いはなかった。
8月26日 第33回ビューチフル・ドリーマーカップ(3歳以上牝馬 水沢1900m)
1着 サイレントエクセル
(ビューチフル・ドリーマーカップ 1着サイレントエクセル 写真・佐藤到)
前回・フェアリーカップでは道中、内に包まれて苦しい競馬だったが、今回は好スタートからすんなりジュリアの2番手につけ、いつでも交わせることができる大名マーク。2コーナー過ぎからジュリアが徐々にピッチを上げたが、馬なりで追走し、直線でちょっと気合いを入れるとあっと言う間に抜け出して6馬身差。ここではエンジンが違いすぎた。
v「1頭が競走除外(ウエスタンフォルス)になりましたが、2、3番手を追走しようと思っていたので予定どおりのポジション。今回は地元同士ですし、牝馬が相手だったのでアクシデントさえなければ大丈夫だと思っていた。実際、直線も楽でした)と板垣騎手。
これで今季の牝馬重賞・特別は終了。今後は牡馬との対戦になるが、「(今回の)タイムも優秀だし、牡馬相手でも負けたくない」と板垣騎手は自信のコメント。
2着 ジュリア
逃げは想定どおりだったが、ウエスタンフォルスも除外になり、楽にハナに立ってマイペースの逃げに持ち込む。しかしサイレントエクセルにぴったりマークされ、向正面からピッチを上げたが、楽に追走されてしまったらさすがに苦しい。それでも3番手以下の差が大きく、そのセーフティリードを生かして何とか2着に粘った。
当初は距離1900mでは長く、どこまで息が持つかがカギだったが、菅原勲騎手の好騎乗にも助けられ、重賞では昨年のひまわり賞(3歳牝馬)3着より一つ着順をあげた。
3着 クルセイズ 前の2頭から少し離れた3番手インの経済コースを追走。3コーナーでは前の2頭から徐々に差を開けられたが、直線で盛り返して3着を確保した。フェアリーカップに続いてB2級から強気の挑戦だったが、それをはねのけて3着。すでにA2級以上の実力があることを証明した。
前回に引き続き馬インフルエンザに関する注意点から。岩手競馬では枠順が確定して出走予定の馬に対して馬インフルエンザの検査を行っており、例えば25日.土曜日は7頭の出走取り消し馬が出ています。月曜日も出る可能性がありますので、馬券購入の際はご注意ください。
さて、月曜日のメインレースはサラ系A1級のエクセレント競走です。平場とはいえA級の比較的上位にいた馬もおり、予想は意外に手強いという印象のメンバーになりました。
早速本命から行きましょう。今回本命に推すのはベルモントシーザーです。昨シーズンは重特戦線で活躍した馬も今シーズンは大スランプ。しかしここ2戦ほどかなり内容が良くなり、走りも結果も常識にかかるようになってきました。昨年のこの馬ならこのメンバーでも文句なしの本命。今年は正直なところまだそこまでの信頼度はありません。でも近走の内容良化感ならそろそろ狙ってみてもいいのでは。ここで好走して次、では馬券の妙味がなくなってしまいます。
鞍上・内田利雄騎手も次開催で短期所属の期間が終了するためこの馬にはこれがラスト騎乗。そんなことも含めてこの馬を本命に。
対抗はマツリダブロッコでいかがでしょうか。ここ3戦は重賞なので結果は度外視、平場のマイル戦になれば無類の安定感を誇る馬ですから、連続大敗で人気を落とすようなら逆に狙い目。
そして3番手はミナミノサニーオーを。前走は動かなさすぎましたが、1400m戦に加え速いペースの戦いになったのがこの馬には向かなかったのでしょう。マイル戦の今回は見直しが必要です。
前走久々の連対を果たしたマンジュデンツルギですが、2着とはいえ1着馬とは着差があったし、マイル戦もやや短い。でも堅実さの点ではメンバー中でも上位と思います。インターサウンドにとってはここはハナを奪えるメンバー構成。枠順がやや外目ですが行ききれば残る目も有り。
買い目は、3枠3番ベルモントシーザーを頭に4、5、6、10へ。どれかが一本かぶりするとは思えないメンバー、オッズに注意しつつできるだけ手広く。
◇お奨めこの一頭
6R:スタートビット
前走はやや離れた3着ながら最後まで良く走っていた。やはり水沢1300mは得意だ。頭で狙っておきたい。
昨日のブログで岩手競馬でも3頭が馬インフルエンザに感染していることを報告したが、23日、新たに13頭の競走馬から陽性反応が確認された。今のところ通常どおり25日(土)から27日(月)まで開催する予定だが、出走馬の検査結果次第ではレース中止の可能性もあるので当日のレース情報でチェックをお願いします。
26日(日)メインは3歳以上オープン牝馬による重賞「第33回ビューチフル・ドリーマーカップ」、10頭立て。本来、このレースは地方競馬全国交流レースだが、馬インフルエンザ禍の中、他地区からの移動制限しているため地元同士の戦いとなった。
(サイレントエクセル 写真・佐藤到)
断然の主役はサイレントエクセル。仮に遠征馬が参戦しようとも大本命だったが、地元同士は前走・フェアリーカップで決着済みで、死角はまず見当たらない。そのフェアリーカップではジュリアが逃げ、2番手にドリームカーニバル。サイレントエクセルは5番手インにつけたが、ずっと周囲が壁になる展開を強いられ、決して楽な展開ではなかった。4コーナーを回ってもなかなか馬群をさばけなかったが、ジュリアが失速して、ドリームカーニバルが先頭に立った瞬間、わずかな隙が開くと矢のように抜け出した。その瞬発力たるや、まさにケタ違い。あっと言う間にドリームカーニバルを交わすと、ゴールでは3馬身差も突き抜けていた。
今回、距離がフェアリーCより100m延長されたが、水沢1900mは昨年のひまわり賞、今年のあすなろ賞(オープン)で2戦2勝。そのあすなろ賞では現在、岩手トップを張るテンショウボス相手に勝ったもので、牡馬以上の実力であるのは証明済みだ。
単不動、ここはヒモ捜しの一戦だが、その2着争いが少々やっかいだ。ひとまずフェアリーCで3着に入ったマルカンジョオーを相手筆頭に指名したい。昨年6月、ジューンカップ(B1)快勝後、9ヵ月半の長期休養を余儀なくされ、今年3月に戦列復帰。当初はなかなかレース勘を取り戻せなかったが、5月のA2戦を勝ってようやく復活宣言。
JRA条件交流でも直線豪快に抜け出して川崎・スパーキングレディーカップへ挑戦した。さすがにここではメンバーが強く、アウェーのハンデもあってしんがり負けを喫したが、帰郷初戦でも遠征の反動を見せずに2着。そしてフェアリーCでも3着を確保して今回のレースに臨んできた。ローテーションもここ1本に絞り、仕上がりも文句なく2着争いで一歩リードしている。
ジュリアはそのフェアリーCで逃げたが、直線一杯となって6着。また前回もトーホウライデンに完敗を喫して3着と足踏み状態。どうしても逃げ一辺倒だとマークがきつくなり、この結果もやむなしだろう。加えて今回は守備範囲外の1900mと苦しい条件がそろったが、昨年のひまわり賞で3着に入ったようにスンナリの流れになれば粘り強さを発揮するタイプ。ポイントは4コーナーを回って、どこまで余力を残しているかに尽きる。
以下はB1からの挑戦だが、得意の水沢戦で2連勝と絶好調モエレタキシード、距離は長いが目下4連勝中のウエスタンフォルス、あとはフェアリーC5着クルセイズらにもマークが必要だが、ここは馬券的に相手を絞った方が得策だろう。
◎ ?サイレントエクセル
○ ?マルカンジョオー
▲ ?ジュリア
△ ?モエレタキシード
△ ?ウエスタンフォルス
3連単は5を1着固定に10、4の折り返しが中心。あとは8、6を押さえ少々
馬複は5−10、4−5、5−8
<お奨めの1頭>
9レース ツジジオット
11歳馬ながら、今季5勝マークと自慢のスピードが冴え渡っている。ここでも中心疑わず