12日(日)メインは2歳馬による地方競馬全国交流「第34回南部駒賞」(水沢1600m)、11頭立て。ハイレベル北海道からトランプ、ブリリアントレディの2頭が参戦してきた。
主軸にパラダイスフラワーを指名する。デビュー戦(盛岡芝1000m)こそセイントセーリングの2着に敗れたが、続く2戦目から破竹の進撃を開始。特別2勝を含む4連勝をマークした。しかもレース内容がけた違いで2戦目、水沢1300m1分22秒6という2歳馬では破格のタイムを叩き出した。
(写真は若鮎賞ゴール 1着パラダイスフラワー 写真・佐藤到)
続いて盛岡・ビギナーズカップでもダート1200m1分12秒2のタイムで逃げ切った。このタイムは古馬オープンでもなかなか出せるものではなく、一躍注目の的となった。4連勝目の若鮎賞(盛岡芝1600m)もひとまず勝ったが、セイントセーリングとタイム差なし。加えて前半、スローの流れに落としたもので、現場にいた関係者は芝適性があまりなさそうだと判断する人間が多かった。それは5連勝を目論んだテシオ杯ジュニアグランプリの大敗11着で明らかになった。この時、3頭でハイペースを形成し、前が総崩れの結果となったが、それまでとは打って変わっての内容。おそらくこれがティンバーカントリー産駒ゆえ、なのだろうと思った。
ジュニアグランプリを叩いてG?・エーデルワイス賞は当初の予定どおり。遠征直前の大敗と先行馬には苦しそうな展開から人気を落としてしまったが、3番手インで折り合いをつけ、直線外に持ち出して快勝。旭川2歳1600mのレコードも更新する快挙をやってのけた。
このレースの収穫は大きかった。勝ったことはもちろんだが、デビュー6戦がいずれも逃げの手だったが、エーデルワイス賞で初めて揉まれる競馬を経験。果たして砂を被ってどうなるか不安だったが、それを見事に克服した。
「逆に砂を被ったほうが、折り合いがついてレースをしやすかった」との小林騎手がコメントしたとおり、パラダイスフラワーは岩手ではスピードの違いで逃げていただけで、どんな競馬にも対応できることを証明した。
パラダイスフラワー陣営の今年最大の目標は12月、川崎競馬場で行われるG?・全日本2歳優駿。それを目指すためにも、この南部駒賞は是非とも勝っておきたいところだ。
パラダイスフラワーとは別路線を歩み、今回が初対決となったネバーオブライト。前走・平和賞はキンノライチョウに完敗を喫したが、初コースに物見をした上、輸送で馬体が絞れるはずと陣営が想定したのと相反し、プラス2キロの552キロで出走。この誤算も大きかったに違いない。
すでに何度か報告しているが、デビュー戦・水沢850mで従来のコースレコードを大幅に更新。50秒を切る49秒8という衝撃の圧勝劇を演じ、続く若松賞も2、3番手の控える競馬をこなしてパチョリをアッサリ交わして快勝。この時の盛岡ダート1400m1分26秒6も古馬顔負け、破格のタイムだった。
この岩手2頭の対決だけでも興味尽きなかったが、さらに北海道トランプが参戦するとあって俄然、おもしろくなった。これまでパラダイスフラワーと並ぶ5勝をマークし、目下2連勝と上昇ムードで臨んできた。近走の3勝はいずれも逃げ切りだったが、それ以前の2勝は2番手から抜け出したもので決して逃げ一辺倒ではない。
それでも今回は絶好の2番枠を引き当てたことだし、小回り水沢なら逃げの手がベスト。すでにマイルも3度経験し、前回1700mを使ったのも心強く、田部調教師=千葉騎手のコンビが水沢のファンをアッと言わせるか、これも楽しみだ。
一方のブリリアントレディはデビュー戦を快勝したが、その後、脚部不安のために4ヵ月半の休養。さすがに休み明けのアグネスデジタル賞オープンは4秒差11着に惨敗したが、強気に挑戦した平和賞で5着。アウェー、長距離輸送の不利がありながらこの結果を出せるのは並みの芸当ではできない。元上山トップジョッキー・小国騎手が久々の水沢で勝利の雄叫びを上げてほしいと願っているファンも多いのではないか。
セイントセーリングは前回・黄菊賞を順当勝ちして、それまでのうっ憤を一気に晴らした。デビュー戦で前記パラダイスフラワーを子供扱いにしたが、以降は最後の伸びを欠いて惜敗続き。このまま沈んでしまうかちょっと不安だったが、前回快勝で吹っ切れたに違いない。問題はダート戦だが、いつも調教で走っている水沢ならおそらく大丈夫。今、最も注目を集めているキングヘイローを父に持ち、ここで勝つようなら将来も約束された。
若松賞3着、若駒賞4着ともたついているアンダーボナンザ。これはキャリアの差が出た格好だが、今回の舞台は2戦2勝の地元水沢。この馬も侮れない存在だ。
このメンバーは明日の岩手、もしかすると将来の地方競馬を背負っていく可能性もあり、馬券抜きでも目が離せない一戦となった。
◎ ?パラダイスフラワー
○ ?ネバーオブライト
▲ ?トランプ
△ ?ブリリアントレディ
△ ?セイントセーリング
△ ?アンダーボナンザ
3連単は9、7の1、2着折り返しから2、11を厚めに。あとは3、1を押さえにしたが、9、7、2のボックスの手もあるかも
馬複は7−9、2−9、2−7、9−11、3−9
<お奨めの1頭>
8レース キーネ
前回は実績の薄い盛岡戦で2着。いいムードで得意の水沢戦に突入し、今季初勝利を飾る
今週から戦いの舞台は盛岡から水沢へと替わり、11日(土)メインはB1級牝馬による1900m戦「第8回ノベンバーカップ」、12頭立て。2コーナー過ぎがスタート地点で、枠順の有利不利はあまりない(もちろん内枠有利が競馬の原則だが)。
主軸に3歳馬トミケンソリッドを指名する。中央2戦0勝、佐賀2戦1勝2着1回の成績で今年4月に岩手転入。初戦をアッサリ白星で飾るや、破竹の快進撃を続けて7連勝を記録。9月3日に連勝ストップしたが、これは3歳トップスリーに入るテンショウボスが相手で仕方なしの結果だった。2敗目は9月30日、盛岡1800m戦。この時はジュリアが早め先頭に立ち、それを捕らえにかかってバブルガムトミーに交わされて3着に敗れたものだった。
しかし態勢を立て直して1400m戦を素晴らしいタイムを駆け抜け、目下2連勝をマークしている。唯一の不安は未知の1900mに尽きるが、このメンバーならハイペースになることはまず考えられず、スッと好位につけて抜け出しを決める可能性が高い。
軸は確定したが、相手捜しが難しい。各馬が一長一短のメンバーがそろい、加えて水沢1900mを経験した馬は2頭のみ。その2頭の結果も7着(ジェベルリーヴァ)、6着(クレセントムーン)とあまり参考にならないデータ。それならば1800mでソコソコの結果を出しているエイシンアザレアを対抗一番手に採りたい。
エイシンアザレアは中央未勝利から岩手2勝後、東海に移籍。そこで素質が開花して11勝をマーク、A級まで出世した。再転入は今年3月で勝ち星は4月の1つのみだが、2着3回3着2回。8月19日のオーガストカップ(B1 水沢1600m)では大器ハセノコンドルの2着に食い込んでおり、それを素直に評価したい。
地元水沢に戻って巻き返しに転じるのがマイディザートだ。前回8着は芝1600mが舞台で基準外。4走前、水沢1800mのムーンライトカップを快勝、この時はハイペースをしのいで直線の叩き合いを制している。
ジェベルリーヴァもここなら争覇圏内に位置する。2、3歳時に特別2勝マークしたが、古馬編入後はずっとスランプ状態続き。しかしB1級に下がった今シーズンはメンバーも楽になって1勝2着2回。前回も直線で一杯になったが、4コーナーで2番手まで進出。ひとまず見せ場は作った。また通算6勝のうち5勝がこの水沢コースと得意としており、一発の可能性を十分に秘めている。
ディアブロハンターがここにきて復調気配をうかがわせている。3歳重賞・岩鷲賞で3着に入り、実力の高さを見せつけたが、以降は精彩を欠いて凡走を繰り返していた。しかし、近走は3、4着にまとめ0・8秒、0・4秒差ならここでも勝ち負けになるはず。
他では距離がネックだが、ドリームカーニバルの決め手も軽視できない。
◎ ?トミケンソリッド
○ ?エイシンアザレア
▲ ?マイディザート
△ ?ジェベルリーヴァ
△ ?ディアブロハンター
△ ?ドリームカーニバル
3連単は7を1着固定に、2、3を厚めに買いたいが、10、4を厚めにする手も
馬複は2−7、3−7、7−10、4−7、7−9
<お奨めの1頭>
8レース サトノソニック
前回は中央から移籍初戦、2ヶ月ぶりでもタイム差なしの2着にまとめた。叩かれて今度は首位十分
先週末で“今年度の”盛岡開催が終了しました。はい、“今年度の”を強調させていただきます。
岩手競馬の存廃問題についてこの場で私が語るのはどうかとも思いますが、この機にちょっとだけ言わせて下さい。今は存続を信じているファンや関係者誰もが、心の底にこの問題が重く澱んでいます。当然、私も例外ではなく、普通に使われる「最後の盛岡開催」という言葉や、北上川大賞典の場内告知CMがやけに哀愁漂う作りだったことなど、ちょっとしたことに胸がズキッと痛んでしまいます。
県税のカネ食い虫は潰せ−過去には県財政に多大な貢献をしてきた−現状赤字の公営ギャンブルに存在価値はない−潰すのにも巨額のカネが必要で借金だけが残る……
とかく経済で語られることが多い存廃問題。それはもちろん大事なことですが、私は岩手の文化について考えずにはおれません。私は県外の出身なのですが、小学生の時、教科書で見た「南部曲がり家」は、人と馬が支え合って暮らす馬産地岩手のイメージを強烈に印象づけました。時代が移り形は変わりましたが、岩手競馬は岩手と馬の繋がりをイメージさせる最後の砦なのではないでしょうか。私はチャグチャグ馬コという祭りも大好きですが、年に一度開催される祭りよりも、毎週やってる馬コ競走の力は大きいと思います。
こう言うときっと「文化やロマンでメシが食えるか!そんなものにカネはかけられない」という反論が起こるでしょう。そこで誤解を恐れず極論をぶつけます。「平泉の文化財にはお金を使っても誰も反対しないでしょ」と。断っておきますが、日本歴史上において平泉の存在価値の大きさは良く分かっていますし、岩手県民として私も誇りを感じています。それと同じように、「岩手と馬」について県民みんなが誇りを持って欲しいと思うのです。
“今年度の”盛岡最後のレースが終わり薄暗くなってきた夕方、きっとファンも関係者も、口には出さずとも「これで最後にならないでくれよ。なってたまるか」そう思って家路に着いたことでしょう。来年も必ずここに帰ってくる…私もそう信じて競馬場を後にしました。
振り返ると、東の山から満月近い月が昇っていました。
<次走へのメモ>
11月5日 第29回北上川大賞典(盛岡ダート2500m)
(写真・佐藤到)
1着 コアレスハンター
「専門紙の中には2番手からの展開もあったので、ちょっと迷って先に行ったほうがいいか(高橋三郎)調教師に聞いてみたら、“大丈夫、行かなくていい。いや行けないから(笑)”と言われたので、スローでもあそこでじっくり待機した」(関本淳騎手)
これは関本淳騎手のレース後コメントだが、あそことはスタンド前は後方2番手、そして向正面でも中団より後ろ(後方4番手)。前半は超スローペースに落ちていたが、あわてることなくじっくり控える。
ジワジワと前に進出したのは3コーナー手前からで、3コーナー過ぎにスパートをかけたが「追い出してからスッと行けないのが年齢的なものでしょうね。でも加速がついてからの伸び脚がすばらしく、さすがだと思った」のコメントどおり、前のエアウィードよりワンテンポ遅れたスパートだったが、4コーナーでは逃げるミサキノハンターを射程圏に入れる。
直線、ミサキノハンターが最内で渋太く粘ったが、ラスト100mでコアレスハンターが捕らえると、あとは後続を引き離す一方。2着エアウィードに2馬身半差をつけ、6月のみちのく大賞典に続いて2つ目の岩手ビッグタイトルを手に入れた。
「(コアレスハンターに)乗るのは初めてでしたが、レースは見ていたので感じは掴んでいました。折り合いがつくので長い距離が合うんでしょうね。どこからでも大丈夫だと信じて臨みましたが、9歳とはとても思えないほど乗り具合のいい馬ですね」と関本騎手。
今回、コアレスハンターは8月2日、サンタアニタトロフィー以来、3ヶ月ぶりの実戦となったが、万全に乗り込んだのを証明するようにキッチリ仕上がり、馬体の張りも文句なし。またトモ(後肢)も9歳とは思えないほどの張りがあり、「自信を持って連れてきた」の陣営コメントも納得。
1周目1コーナーから14秒台というまるで調教並みの超スローの流れとなりながら、まったく掛かる仕草も見せず、ラスト1000mから12秒台の上がりの競馬になったが、それにアッサリ対応できるのはさすがだ。「今後は厩舎に戻って適当なレース(長距離戦)をゆっくり見つけたい」と高橋三郎調教師。
2着 エアウィード
10月9日、南部杯11着から直行。4番手外の絶好のポジションにつけ、3コーナーから早めにスパート。ミサキノハンターはひとまず捕らえたが、その外コアレスハンターにはアッサリ交わされ、2着確保がやっとだった。
昨年、この北上川大賞典でコアレスハンターの追撃をハナ差封じたが、今シーズンはシアンモア記念の1勝のみ。青藍賞2着でなんとか格好をつけたが、「本調子ではない。走っていない」との村上忍騎手のコメントがすべてを物語っていた。
3着 ミサキノハンター
8月の特別・すずらん賞(水沢1600m)で高松亮騎手が金星をあげ、以降も同騎手のお手馬になる。スタート直後はトウカイトニーも先に行くポーズを見せたが、譲らず先手を取り、あとはガクンと超スローペースに落とす。それで脚に余力が残って直線でも粘っていたが、最後は距離適性と底力の差が出て3着。
これまで主戦場は水沢コース1本。岩手での勝ち星4勝はすべて水沢でマークしたもので、マイル前後で抜群の実績を残していたが、盛岡では前回・赤松杯の4着が最高。その時、見せ場は十分に作っていたが、2500mの長丁場でこの3着は大健闘と言っていいだろう。今後の舞台はシーズン終了まで得意の水沢。距離も我慢できるようになった今なら、重賞タイトル獲得も決して夢ではなくなった。
4着 ブラーボウッズ
例によってスタートで出遅れて後方3番手を追走。前回・赤松杯1着の再現を狙ったが、ラスト5ハロン12秒前後の競馬にはついていけなかった。
11月4日 エクセレント競走(盛岡ダート1800m)
(写真・佐藤到)
1着 オウシュウクラウン
9月18日、ダービーグランプリ以来の実戦となり、馬体重がプラス9キロの502キロとデビュー来、初めて500キロ台での出走で見た目にも腹回りに余裕があった。その影響と、元々が掛かり気味に競馬をするタイプで1周目スタンド前、ルーキーナカヤマに外から被せられてまず折り合いを欠く。続いてペースが落ち着いた向正面でも掛かったが、小林騎手が必死になだめて3番手外を追走させる。
直線では逃げたカシマハヤトをアッサリ交わしたものの、やはり手応えが本物でないのだろう、小林騎手が気合いを入れて追った結果、2着に2馬身半差をつけて完勝した。反応が本物でなくても、この着差が実力の証だろう。
以上のように課題もいろいろ残ったが、久々を考えれば上々。次走に3歳重賞・阿久利黒賞(11月19日)を使い、その後は遠征を予定している。
10開催・59日間にわたって行われてきた盛岡競馬場の開催も今日がラスト。早いものですねえ。つい先日、5月のゴールデンウィークから盛岡開催が始まったと思ったのですが、あっという間に4つのグレードレースも終わり、今シーズンの盛岡開催も最終日。気がつけば冬が目の前にやってきてしまいました。
“時間の経つのが早い早い”というのは年を取った証拠なんだそうですが(^^;)、しかし、地方・中央問わずこうも毎週ビッグレースが続くと、時間の経つのも早くなろうというものです。
岩手競馬は来週からは水沢での開催になります。冬の水沢、寒いけれど趣があるし、競馬場の食堂の暖かい系メニューもおいしいし、で嫌いではないんですが、なにぶん遠くなるのが辛いんですよね。
普段は盛岡から水沢へ通いですので、高速道を使いつつ片道1時間強。まとまった雪が降った日などは高速といえど圧雪になっている事もあり、なかなか気が抜けません。ま、その辺のお話しは水沢に通いつつおいおいと。
盛岡開催ラストを飾るのは、ダート2500mの長距離戦・北上川大賞典です。今年は9頭立て、重特の勝ち馬がレース毎に変わった今年を象徴するかのように、確とした軸馬が見あたらず、馬券的にはかなり難解と感じます。
いろいろと悩みつつ、今回の本命は大井から遠征のコアレスハンターに期待する事にしました。昨年のこのレース2着馬、そして今年は6月のみちのく大賞典でも遠征して勝利しており、9歳馬ながら岩手のオープンを向こうに回して堂々とした立ち回りを見せました。盛岡コースとの相性の良さもかなりのもので、これまで盛岡では5戦1勝2着2回、連に絡んでいないのはダートグレードレースで、地方馬同士の戦いなら非常に堅実な成績です。
気になる点としては、距離は昨年のこのレースで問題ない事を示していますから、やはりここは8月以来の実戦になる事でしょうか。休み明けは基本的に問題ない馬ですが、年を取った最近は前ほど走らない印象。ただ、今シーズンは昨年などと比べても状態が良いそうですし、この中間も馬は元気だったという事。実戦のカンが鈍るほどの長期休養でもないので、その点はそれほど気にしなくて良いのかもしれません。
地元馬にがんばってほしいのはやまやまですが、なにせみちのく大賞典馬。地元の奮起を期待しつつ、今回はこの馬が本命です。
対抗は、これまた悩むんですが、少しヒネってジェーピーバトルでどうでしょう。今年芝でブレイクした馬ですが、昨年まではダート中心で出世してきたからダートがダメではないし、距離も芝2400mのせきれい賞を勝っているからまず大丈夫。ちょっとズブい所があるので、スローになりがちなこのレースは意外と合いそうな気がします。鞍上はこのレース過去10回年で4勝している菅原 勲騎手。そこも魅力大です。
もう一頭は、やはりエアウィードに期待。やはり昨年の覇者、今シーズンの成績はどうもムラがあるんですが、やはり抑えないわけには行かないでしょう。できれば当日、あまりイレ込んでないかどうかを確認しておきたいですね。あんまりイレ込むようでは期待薄かも。
この他となると、距離的な不安もあってあまり大きな差がないという感じですが、挙げるとするとまずミサキノハンター。父アフリートに母父Lyphardでは、同じアフリート産駒のブラーボウッズよりもずっとマイラーっぽい血統ですが、この秋からの充実ぶりが魅力ですし、何となればハナに立てる点も、これといった逃げ馬がいないここでは面白い展開に持ち込めそう。
愛知から遠征のタカオライアンも、ここのところ勢いがついてきました。南関時代に大井記念・東京記念という彼の地の長距離重賞に出た経験もありますし、鞍上もベテラン吉田稔騎手なら穴として面白いのでは。
買い目は7枠7番コアレスハンターから2、3、4、9。休み明けがやや不安な分、頭を限定せず裏表柔軟に狙っておきたいですね。