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2024年5月 アーカイブ

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今週の見どころ(6/1~6/3)

2024年5月30日(木)

 6月3日(月)のメインには、4歳オープンによるライラック賞が組まれています。4歳路線は、4月のすずらん賞とこのレースを経て、6月23日に行われる三冠第1弾・柏林賞へ向かいます。すずらん賞は、上がり馬クリスタルゴーストが5連勝で勝利。ばんえいダービー馬タカラキングダムは5着に敗れました。ここには、5連勝中の好調馬や、ばんえいダービー2着馬など、すずらん賞には不出走だった勢力も参戦予定。より本番に近いメンバーといえそうです。

オッズパークLOTO キャリーオーバー情報】(※前週終了時点)
7重勝単勝式…60万3,890円
5重勝単勝式…14万7,630円

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【第4回開催4日目】
 6月1日(土)のメイン第11レースには、水無月特別(B1級-1組・20:00発走予定)が行われます。

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 前開催が同条件の五月雨特別だった馬が6頭いますが、1着ダイリンファイターはA2へ昇級したため不在です。
 となれば注目を集めるのは2着◎リュウセイペガサス。ほぼ同時に障害を降りた勝ち馬にじわじわ離されましたが、この馬なりの粘りは発揮して好内容でした。昨季最終出走(A1級-1組)から5戦続けて馬券絡みと状態面も文句なしです。
 ○レジェンドボスは、五月雨特別では障害ふた腰3番手クリアから4着。続く前走のスーパートレーナー賞(B級選抜)はひと腰でまとめダイリンファイターの3着と良化がうかがえます。ここは逆転もあります。
 ▲ウンカイタイショウは、スーパートレーナー賞では、レジェンドボスをゴール前でとらえ切って2着。季節的に合うようで引き続き注目です。
 △ピンチハチャンスは、五月雨特別では5着でしたが、タイミングひとつで差し切れる脚があります。

【第4回開催5日目】

★6月2日の新馬情報★
第2レース]カナデ 第3回能力検査1番時計(2:36.9)
第3レース]ヨンノチカラ 第3回能力検査3番時計(2:45.2

 6月2日(日)のメイン第11レースには、オッズパークスタリオンカップ(3歳以上選抜・20:00発走予定)が行われます。

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昨季の3歳以上サイヤーランキング上位5頭の産駒による選抜戦。22、23年と制している◎メムロボブサップが今年も主役です。23年のばんえい記念勝ちなど重賞での実績はもちろん、重量や馬場を問わず常に力を発揮できるのが現役最強馬たる所以。ナリタボブサップ産駒の重賞勝ちは、メムロボブサップ(17勝)、シンエイボブ(1勝)姉弟2頭のみ。産駒は現3歳がラストだけに、そろそろ次の大物誕生にも期待したいところ。
 メムロボブサップとともに最強8歳世代を形成する○アオノブラック▲コマサンエースが相手。2頭の父であるケンジュオーの産駒はスタリオンカップ初出走となります。
 △キングフェスタは、父カネサブラックですが、母はクインフェスタで、コマサンエースの半弟。5歳になった世代重賞7勝の強豪の戦いぶりも注目です。

【第4回開催6日目】

★6月3日の新馬情報★
第2レース]イワキライジン 第3回能力検査9番時計(3:06.4)

 6月3日(月)のメイン第11レースには、ライラック賞(4歳オープン・19:55発走予定)が行われます。

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 4月のすずらん賞(4歳オープン)の上位3頭を含む8頭が参戦していますが、1着クリスタルゴーストはB2からB1級へ、2着マルホンリョウユウはA1級からオープンへそれぞれ昇級したため重量的に不利になっています。
 ならば注目は3着だった◎スーパーチヨコ。ばんえいダービーで紅一点ながら4着に健闘した実力があり、その後も完走したレースでは上位を確保。気合が前面に出るタイプなのか、時に直線で転倒してしまうことがあるため全幅の信頼はおけませんが、ハンデを考えても中心視が妥当でしょう。
 ○ホクセイタイヨウは、開幕週のレースが競走除外。今季の始動は第3回開催にずれ込みましたが、初戦ではオープン馬が1~3着を独占するなか5着と悪くない結果。すずらん賞は不出走のため、直近の同世代間の力関係は分かりませんが、ばんえいダービー2着のキャリアは信頼できます。
 ▲サクラヤマトは、今年1月の初夢特別(B3級-1組)が特別初挑戦ながら勝利。逃げたクリスタルゴースト(5着)ら6頭によるゴール前の争いを制しています。クリスタルゴーストはその後、5連勝ですずらん賞を制覇。この馬も今季5戦5勝と好調でここを突破できる勢いがあります。
 △タカラキングダムは、すずらん賞はトップハンデで7着でした。今回はハンデ面でやや楽になり、ばんえいダービー馬の底力発揮があるかもしれません。

今週の見どころ(5/25~5/27)

2024年5月23日(木)

 5月19日に行われた2歳受賞-1組は、スタージャガーが後続を離し逃げ切ってデビュー戦から連勝。今季の2歳・2勝馬第1号となりました。今週からの第4回開催より、2歳は同世代同士のA~D級に格付けされての争いとなります。
 今週・来週の古馬オープン戦は、26日(日)の大雪賞と、6月2日(日)のスタリオンカップ。22年は大雪賞を勝ったアオノブラック、昨年はスタリオンカップを勝ったメムロボブサップがともに6月の重賞・北斗賞で1着になっており、今年も注目です。

オッズパークLOTO キャリーオーバー情報】(※前週終了時点)
7重勝単勝式…35万4,970円
5重勝単勝式…なし

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【第4回開催1日目】
 5月25日(土)のメイン第11レースには、黒岳特別(A2級混合・20:00発走予定)が行われます。

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 ゴールドハンターがA1格付で、その他8頭はA2級です。
 ◎ジェイホースワンは、近2走の特別戦がともに3着。6日の菖蒲特別(A2・B1級-1組決勝混合)では1番人気で逃げ切ったダイリンファイターに食い下がり、18日のつつじ特別(A2級)は1、2着馬とともに追い込んで、ともに惜敗でした。前走はメンバー最先着で、ライバルは2走前に先着されたダイリンファイターでしょうが、同馬は当時から重量25キロ増なのに対し、こちらは10キロ増。逆転が期待できます。
 ○ピュアリーナナセは、つつじ特別では逃げて5着。障害巧者だけに今開催からの基礎重量増は歓迎で、あとはひと押しきくかです。
 ピュアリーナナセの主戦でもある鈴木恵介騎手は、▲コウシュハハリアーに騎乗。前走のB1級-4組が今季初勝利でここはA2昇級初戦ですが、昨季の最終格付がA1だったことを考えればクラスの壁はないはず。
 △ダイリンファイターは、今季初戦から4連勝してのA2昇級。昨季A1級だけに格負けしませんが、いきなりA2級馬でもっとも重い負担重量を課されるのはどうか。

【第4回開催2日目】
 5月26日(日)のメイン第11レースには、大雪賞(オープン・20:00発走予定)が行われます。

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 今開催は、この大雪賞とスタリオンカップが行われ、アオノブラック、メムロボブサップはここには不在。今季、カーネーションカップを制している重賞ウイナー◎サクラヒメが中心です。前走のさつき特別(オープン)では、唯一賞金ハンデを課されながら、障害3番手から抜け出し連勝を決めました。今回は明らかにメンバーに恵まれました。
 相手は、さつき特別でサクラヒメに差し切られて2着○インビクタ。重量が軽いシーズン前半が稼働期で、昨季は開幕から3連勝していました。年齢的なものか勝ち切れなくはなっていますが、連争いには顔を出してきそうです。
 さつき特別3着▲コウテイが3番手。昨季の同時期はA1格付で、今季はオープンからスタートですが、すでに1勝を挙げ力をつけています。
 さつき特別でメンバー中、コウテイに次ぐ着順は7着ヘッチャラで、サクラヒメからは15秒ほど離されていました。△クリスタルコルド△ツガルノヒロイモノといった他路線組のほうが狙って面白そうです。

【第4回開催3日目】
 5月27日(月)のメイン第11レースには、旭岳特別(A1級・19:50発走予定)が行われます。

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 前開催がエメラルド特別(A1級-1組)だった馬に、A1級-2組混合の2頭と、昇級初戦スイが挑む構図です。
 ◎ブラックサファイアは、今季未勝利ですが、2走目の春駒特別(A1級混合)ではこの馬らしい末脚を発揮し勝ち馬に3秒9差(3着)まで迫っています。エメラルド特別は不発の5着でしたが、今回は春駒特別のときの鈴木恵介騎手に戻って変わり身がありそうです。
 ○ヤマトタイコーは、今季初戦から前々走まで勝ち馬と最大7秒0差の3、4、2着で、エメラルド特別もメンバー最先着の3着ホクセイウンカイとは4秒2差。あとひと押しで勝利が見えてきます。
 ▲スイは、牝馬重賞・カーネーションカップ2着、A2級-1組の特別戦1着からの昇級初戦です。とはいえ昨季最終出走がA1級-1組の特別戦で、追い込みを決め勝利と、いきなり勝ち負けできるキャリアがあります。
 △ホクセイウンカイは、エメラルド特別が昇級初戦ながら3着に好走。1、2着馬が不在ならここも勝ち負けできそうです。

今週の見どころ(5/18~5/20)

2024年5月16日(木)

 今週の2歳戦は、第2回能力検査(4月26日)組も加わり、3日間で、計11レースが実施される予定。19日(日)第5レースの2歳受賞-1組には、2週前に行われた新馬戦4レースの勝ち馬4頭が揃い踏み(※4頭中2頭が回避となりました)。世代最初の2勝馬が誕生するのか注目です。

オッズパークLOTO キャリーオーバー情報】(※前週終了時点)
7重勝単勝式…24万1,990円
5重勝単勝式…19万5,160円

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【第3回開催4日目】

5月18日の新馬情報
第2レース]ダイヤクィーン 第2回能力検査2番時計(2:27.0)

 5月18日(土)のメイン第11レースには、つつじ特別(A2級・20:00発走予定)が行われます。

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 ◎スイは、今季初戦5着を叩かれての前走の牝馬重賞・カーネーションカップで2着に好走。逃げ切ったオープン馬サクラヒメが強すぎましたが、こちらも3着以下との着差的には盤石の2着でした。5歳シーズンで初の自己条件の特別戦ですが、出走8頭中5頭が同世代なら不利感はありません。
 ○ジェイホースワンは、3月のばんばニコニコプレミアム杯(A1級-1組)でスイの2着があり、実力は遜色なし。決め手を欠くため平場戦より特別戦のほうが与しやすいはず。
 ▲マルホンリョウダイは6歳馬で、2、4、6走前に見せたような末脚が武器。順番的に今回は末脚の出番がありそうです。
 △アローリキヒメは、カーネーションカップでは6着でしたが、今季初戦のA2級-2組混合でスイ(5着)に先着して2着。前走より重量が軽くなるのは歓迎で軽視できません。

【第3回開催5日目】

★5月19日の新馬情報★
第2レース]ブラックウンカイ 第2回能力検査1番時計(2:22.0)
第3レース]ホクセイテンリュウ 第1回能力検査8番時計(2:42.6)
第4レース]キョウエイエース 第1回能力検査6番時計(2:29.9)

 5月19日(日)のメイン第11レースには、エメラルド特別(A1級-1組・20:00発走予定)が行われます。

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 ◎アアモンドキーマンは、今季初戦2着からA1昇級初戦の前走春駒特別(オープン・A1級混合)でも先行して5着。昨季オープンで掲示板に載っていた力の片鱗を見せました。今回はA1級同士と相手に恵まれ、前進が期待できます。
 ○ブラックサファイアは、春駒特別でメンバー最先着の3着。障害を降りたのは、逃げたヤマカツエースが残り20メートルに到達したあたりで、あっという間に位置取りを上げてきました。展開次第では差し切りも。
 ▲キョウエイリュウは、格下相手の前走10着は残念でしたが、敗因は障害とはっきり。昨季重賞戦線で揉まれた地力発揮に期待です。
 △ヤマノコーネルは、春駒特別で4着。障害巧者ですが勝ちみに遅いのが課題です。ほかの先行馬が崩れれば浮上。

【第3回開催6日目】

★5月20日の新馬情報★
第2レース]ミオリブロッサム 第2回能力検査4番時計(2:30.1)
第3レース]ヤマノドラゴン 第1回能力検査5番時計(2:29.4)

 5月20日(月)のメイン第11レースには、スーパートレーナー賞(3歳以上B級選抜・20:05発走予定)が行われます。

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 昨季のリーディング上位トレーナーが管理するB級馬による選抜戦です。
 ◎ダイリンファイターは、2月下旬、A1級-2組平場戦での2着をきっかけに復活し、シーズンまたぎで6戦連続連対中。近2走は特別戦を連勝と充実しています。今回はB2級以下の馬もいる相手関係で連勝濃厚といえます。
 ○ユウマダイマジンは、唯一の3歳(20キロ減)に加えメンバー中最下級B4格付のため最軽量ハンデの590キロで出走可能。ダイリンファイターらB1級の牡馬と50キロ差つけば無視できません。
 ▲ウンカイタイショウ△マサタカラは、2走前に同じB級選抜のスーパージョッキー賞を使われて各3、2着と好走。ダイリンファイターを除けば当時より相手はやや楽になった感があり引き続き注目。
 △ホクショウカップは、今回のメンバー中、今季ダイリンファイターともっとも接戦を演じています(5月6日の菖蒲特別で2秒5差)。連絡み候補です。

今週の見どころ(5/11~5/13)

2024年5月 9日(木)

 先週より今季の2歳新馬戦がスタート。第1回能力検査をトップタイムで通過したスターイチバン(牡・平田義弘厩舎)を含む4頭が初陣を勝利で飾りました。5月6日第2レースを制したスターイチバンの父インフィニティーは21年に死亡しており、産駒は今年の2歳世代がラスト。5日第2レース・スタージャガーの父コウシュハウンカイ、6日第3レース・シンザンパワーの父アースパワーはともに新種牡馬です。今週からの第3回開催の新馬戦は後半週の18日(土)~20日(月)に実施されます。
 13日(月)のメインには、3歳オープンによるとかち皐月賞が組まれています。昨年の勝ち馬マルホンリョウユウはこのレースが世代オープン初勝利で、その後3歳二冠に輝いています。

オッズパークLOTO キャリーオーバー情報】(※前週終了時点)
7重勝単勝式…15万4,630円
5重勝単勝式…27万4,050円

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【第3回開催1日目】
 5月11日(土)のメイン第11レースには、五月雨特別(B1級-1組・20:00発走予定)が行われます。

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 前開催にA2級混合戦、B級選抜のスーパージョッキー賞、4歳オープン・すずらん賞を使われた馬が主力のメンバーです。
 ◎ダイリンファイターは、今季2、1、1着の好成績。前走はA1・A2級が相手の菖蒲特別を逃げ切って、昨季オープンのヤマトタイコー以下を寄せつけませんでした。B1級同士なら実績上位で好勝負はほぼ間違いなし。
 上り馬の筆頭格は○クリスタルゴースト。シーズンをまたいで5連勝中の4歳馬です。古馬の特別戦は1月にB3級-1組(5着)があるものの、歴戦の古馬相手ではここが初。ただメンバー唯一の4歳で若馬10キロ減が生きそうです。
 ▲リュウセイペガサスは、昨季最終日の大平原特別(A1級-1組)でダイリンファイターの2着があります。こちらもB1へ降級した今季3、3、1着と好調を持続しています。
 同じく昨季A1級だった△マサタカラに、今季1、1、3着から昇級初戦△マツノタイガーらも侮れません。

【第3回開催2日目】
 5月12日(日)のメイン第11レースには、さつき特別(オープン・20:00発走予定)が行われます。

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 ばんえい十勝オッズパーク杯の勝ち馬メムロボブサップが回避しての9頭立て。メンバーを考えても同2着◎アオノブラックが主役といえます。対メムロボブサップでは3連敗中ですが、その3戦で先着を許した馬の出走はなし。ほぼ勝負づけは済んでおり今季初勝利のチャンス。
 ○サクラヒメは、1月20日の柏林馬事公苑特別(オープン-1組 ※アオノブラックの5走前)を逃げ切ってアオノブラックを2着にしりぞけています。前走の牝馬重賞・カーネーションカップも逃げ切り圧勝。課題はメンバー中で唯一、賞金ハンデ5キロを課されていること。
 ▲ヤマカツエースは、試練の5歳シーズンながら3、1着と好調な滑り出し。春の軽量が向くのか末脚が冴えています。初戦の3着はスプリングカップ(オープン)でメムロボブサップ、アオノブラックらが相手だっただけに価値が高く、ワンチャンスありそうです。
 △インビクタは、メムロボブサップ、アオノブラックと同じ今季2走を使われ4、3着。机上の計算では着順アップが見込めます。

【第3回開催3日目】
 5月13日(月)のメイン第11レースには、とかち皐月賞(3歳オープン・19:50発走予定)が行われます。

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 ばんえいの3歳路線は、このとかち皐月賞、とかちダービーを経て、三冠初戦のばんえい大賞典へ向かいます。
 3月の定量重賞・イレネー記念の勝ち馬が抜けてのほぼ再戦なら、2着◎スマイルカナが最有力。直線突き抜けたライジンサンは見事でしたが、この馬も負けず劣らずのいい脚を使い追い上げました。当時から重量80キロ減という馬がほとんどのなか、70キロ減は一見厳しいですが、春の軽量なら牝馬のキレが生きるはず。メンバーで唯一、古馬相手の特別戦(B2級-1組)を使われている経験も評価できます。
 ○ミチシオは、2歳シーズンにライジンサンと並ぶ8勝をマークした実力馬。イレネー記念は2番人気で8着と残念な結果でしたが、B2格付となった今季初戦で逃げて2着など復調気配があります。イレネー記念から70キロ減でも狙ってみたいです。
 ▲ショータイムは、2歳シーズン三冠の初戦・ナナカマド賞3着、イレネー記念5着と世代上位の力の持ち主。イレネー記念から80キロ減の利を生かせるでしょう。
 △ウルトラコタロウは、イレネー記念3着。通算3勝は見劣りしますが、そのすべての勝ち星を挙げている鈴木恵介騎手の手綱は魅力です。

5/5カーネーションカップ回顧

2024年5月 7日(火)

春の女王はサクラヒメ

 5月5日(祝・日)には重賞・カーネーションカップ(3歳以上牝馬オープン)が行われ、サクラヒメが障害ひと腰先頭から後続を突き放し、断然人気に応えました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.ダイヤカツヒメ(680) 3.9
 2.シンエイアロイ(670) 15.1
 3.スイ(670) 9.8
 4.ホクセイサクランボ(660) 67.4
 5.アローリキヒメ(670) 25.2
 6.ピュアリーナナセ(660) 37.7
 7.ニシキマリン(660) 52.4
 8.サクラヒメ(690) 1.4
 9.チャチャクイーン(660) 107.7
 10.ロングビユウテイ(660) 168.1

 出走10頭中8頭が5歳馬という組み合わせになりましたが、1番人気は昨年のドリームエイジカップを含め重賞5勝の6歳馬サクラヒメ。昨年のこのレースは2着でしたが、当時より他の有力馬と重量差がない今回は単勝1.4倍と圧倒的な支持を集めました。昨シーズンの古馬牝馬重賞、カーネーションカップ、ヒロインズカップを制したダイヤカツヒメが3.9倍で2番人気で、この2頭の馬連複が2.0倍と人気を集めました。昨シーズン終盤に5戦4勝、2着1回と力をつけたスイが9.8倍で3番人気。ここまでが単勝ひと桁台の人気で、昨年のクインカップ2着のシンエイアロイ、同1着のアローリキヒメと5歳馬が続きました。

 第1障害をダイヤカツヒメが勢いよく先頭で越えますが、サクラヒメも位置取りを上げ、人気2頭が先行。アローリキヒメ、チャチャクイーンら後続はそれほどばらけることなく進みます。前2頭は中間点を過ぎたあたりから徐々に後続を引き離し、サクラヒメがわずかに先頭で第2障害下に到達。ここまで54秒というペースで進みました。
 第2障害ではダイヤカツヒメとサクラヒメがほとんど同時に仕掛け、サクラヒメがすんなりとひと腰先頭で通過。ダイヤカツヒメは天板で膝をついてしまいます。離れて2番手にピュアリーナナセ、ニシキマリンが障害を越え、さらにシンエイアロイ、スイが追いかける展開となります。
 2番手以下に差をつけたサクラヒメが力強く歩を進め、そのまま押し切って先頭でゴール。障害5番手からスイが一気に追い上げましたが8秒7差がついての2着。最後まで止まらず歩き切ったシンエイアロイが3着に入りました。なお2番人気のダイヤカツヒメは障害で苦戦して10着でした。

 勝ったサクラヒメはこれで重賞6勝目。牝馬同士の古馬重賞では負担重量に苦しめられてきましたが、3度目のカーネーションカップ挑戦で初制覇。現役牝馬最強の実力を示しました。

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渡来心路騎手「ここでは負けられないかなというのが正直な気持ちです。まだ絶好調という感じではないですが、なんとか勝てるように、とは思っていました。30キロほど(ハンデ差が)ありましたが、荷物もそこまで重くはなっていないのであまり気にしていませんでした。スタートの良い馬なので、できれば先行したいと思っていましたが、先行できて道中も息を入れられたので、あとは障害を上げるだけだという感じでした。(障害の)天板で苦しいところはありましたが、力のある馬なのでなんとか乗り越えてくれました。レース前から勝つ自信はありましたが、障害を降りてから勝ったなと思いました。サクラヒメで勝ちたいレースのひとつだったので、勝てて本当に嬉しいです」

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