今週の開催から、ばんえい記念前日の3月19日(土)まで準ナイターで開催となります。レース発走時刻は、薄暮開催より約1時間繰り下がっての実施です。(※開催日程/時刻についてはこちら)
シーズン最終日・3月20日(日)のばんえい記念までに、2月27日(日)の然別賞、3月12日(土)のとかちえぞまつ特別と、オープン-1組の特別戦が2レース組まれています。んえい十勝公式サイトでは、『オープン戦を徹底予想! Road to ばんえい記念』として、競輪界のレジェンド・後閑信一さんの予想を公開しています。
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【第24回開催1日目】
2月26日(土)のメイン第10レースには、雪月花特別(B1級-1組・19:25発走予定)が行われます。
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出走馬9頭のうち、昇級初戦馬を除く7頭が前開催2月13日のB1級-1組平場で対戦。先行して粘る5歳ジェイトップ(今開催からA2へ昇級)をとらえて勝利したのが4歳シュトラールで、差した3、4着馬は4歳リアンドノール、5歳サクラジョージ。ここまで勝ち馬とは4秒1差でした。特別戦の今回は4歳、5歳が同重量となるだけに、5歳の巻き返しに期待します。
◎サクラジョージは、B1昇級初戦だった4走前の新雪特別を鮮やかな抜け出しで勝利すると、吹雪特別2着と1組で連続連対。両レースで2、1着だったアアモンドキーマンはA2級-1組の特別戦を勝利するまで出世しています。5歳馬のなかで唯一、賞金ハンデが増え10キロになるのは気になりますが、戦歴的に特別戦に替わるのは歓迎でしょう。
○リュウセイペガサスは、前開催のB1級-1組では4着から4秒5差の5着とはいえ、人気を考えれば健闘の部類。B1級の特別戦(混合戦含む)で2着2回、3着3回は実績上位ですが、サクラジョージの昇級後は、新雪特別4着、吹雪特別6着と馬券絡みがありません。しかし今回、同馬より重量が5キロ軽いことで、どこまで迫れるでしょうか。
▲シュトラールは、新雪特別8着、吹雪特別4着ならさほど差はないはず。こちらもサクラジョージの賞金ハンデが増えた今回は楽しみがあります。
△ヒメミヤは、昇級後2戦して3、6着。B1級の特別戦は初ですが、障害は安定しており、他馬が崩れるような展開なら食い込みがあります。
【第24回開催2日目】
2月27日(日)のメイン第11レースには、然別賞(オープン-1組・19:25発走予定)が行われます。
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次週に準重賞・スピードスター賞が組まれており、1組にしてはやや寂しいメンバー。
◎アアモンドグンシンに注目します。準重賞・ウィナーズカップ(今季の特別戦優勝馬選抜)で最大40キロ差のトップハンデを克服し3連勝を達成。帯広記念をはじめ今季重賞で3着4回という成績を考えれば、前開催は重賞・チャンピオンカップ(今季の重賞優勝馬選抜)に出走していても好勝負できていたのではと思わせるほど充実しています。今回はチャンピオンカップ組との対戦ですが、勝ったメムロボブサップをはじめ、大接戦の2着争いを演じた4頭のうち、2、4着馬もスピードスター賞へまわっており、相手強化はありません。ハンデも最大30キロ差と楽になっており、さらに連勝を伸ばしそうです。
5歳が3頭おり、筆頭格は○カイセドクター。前述のとおりチャンピオンカップで2着争いを繰り広げた4頭のうちの1頭で3着でした。昨秋のオープン昇級後、1組では2着が最高ですが、超一線級は不在だけに、初勝利のチャンスもあるか。
5歳の2頭目▲キョウエイリュウは、チャンピオンカップでは3番人気で7着。2着争いに加わるかという脚いろでしたが、ゴール前で一杯になったのは、カイセドクターより10キロ重いハンデも影響したかもしれません。アアモンドグンシンは別格ですが、天馬賞を制しているように、5歳馬同士の比較なら劣りません。
5歳の3頭目△ヤマトタイコーは、ウィナーズカップの3着馬。3歳秋までは7人もの騎手が手綱を取ってきましたが、その後、通常は菊池一樹騎手、重賞など目標レースでは渡来心路騎手とほぼ2人が乗り、オープンまで出世しています。渡来騎手がここも騎乗するのは買い材料でしょう。
【第24回開催3日目】
2月28日(月)のメイン第11レースには、深雪特別(A2級-1組・19:25発走予定)が行われます。
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出走馬10頭のうち、8頭が前開催2月12日の如月特別(A2級-1組)で対戦。そこでメンバー最先着の2着だった◎コウテイに注目です。A2昇級となった4走前の夕刊フジ杯(A2級-1組)が障害をひと腰でまとめ3着の好内容でした。賞金ハンデが5キロ増え10キロとなったガーネット特別(A2級-1組)、格上A1級との混合戦では掲示板内を外しましたが、如月特別では2着と復活。重めの馬場でバテない強みを生かし、逃げ切ったアアモンドキーマンをコンマ4秒差まで追い詰めています。1番人気で3着だったギンジが障害でロスがあったことを考えると、鉄板とまでは言い切れませんが、昇級後初勝利のチャンスが見込めます。
○ギンジは、障害ふた腰と余計な体力を使ったのが終いの伸びに影響した感も。とはいえコウテイに先着したガーネット特別(2着)や、760キロだった正月の重賞・天馬賞で障害をひと腰でまとめている巧者だけに、今度はスムーズに越え巻き返してきそう。左利きの船山蔵人騎手(この馬で6戦2勝)への乗替わりも刺激になるかもしれません。
▲ヤマトジャパンは、夕刊フジ杯2着、ガーネット特別3着とも先行してコウテイに先着しています。ただ、如月特別では、砂が増量された第1~第2障害の間で先行馬から離されてしまったのは気になります。勝ち負けできる力は持っていますが、馬場の味方は必要かもしれません。
△オレワチャンピオンは、今季A2級-1組の特別戦で2勝しています。しかし、前述のコウテイ、ギンジ、アアモンドキーマンら勢いある5歳が昇級してきた年明け以降は善戦止まり。如月特別よりも4、5歳が多いのは苦しいですが、オープン経験があるベテランの意地を示したいところです。