ばんえい十勝は今季25開催のうち約1/3を終え、第9回開催へ。今週から3歳がB4級以上の平場戦に出走した際の減量が20キロから10キロとなり、4歳と同重量となります。今開催の格付では、B級以上の3歳は38頭おり、7日(土)の第11レースは3歳が4頭、4歳が5頭出走しています。条件が変わっての傾向をつかむには恰好でしょう。
8日(祝・日)のメインには、4歳オープンによる山鳩賞が組まれています。8月29日に実施される3歳・4歳の混合重賞・はまなす賞へ向けても注目です。
【第9回開催1日目】
8月7日(土)のメイン第10レースは、とかちえぞまつ特別(オープン・A1級混合・20:10発走予定)。オープン馬3頭、A1級馬7頭の10頭立てとなっています。
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◎マルミゴウカイは、前開催はとかち桂冠賞を使われました。今季1勝につき別定5キロを課される条件で、A1級の680キロから25キロ増の705キロは、オープンのセンゴクエースやメムロボブサップより重くトップハンデ。ただ、厳しい条件だということはファンもわかっており、今季もっとも低い4番人気で、6着でした。ばんえいグランプリに選出されなかったため、今開催は自己条件のここへ出走。2走前の層雲峡特別(A1級混合)でメンバー5頭に先着と戦いやすくなっており、なにより今季の収得賞金額によるハンデのため10キロ増で済むのが強調材料。障害を立て直せれば今季6勝目が期待できます。
○シンエイボブも前走はとかち桂冠賞でしたが、7頭立ての7番人気ながら3着。A1級の牝馬で今季1勝の5キロ増で最軽量の665キロは恵まれていましたが、障害を2番手で越え、1着センゴクエースから4秒4差に粘っています。しかしマルミゴウカイが障害ひと腰から楽勝した層雲峡特別は8着で、同馬が実力を発揮したときは食い下がるのは厳しいかもしれません。とはいえ当時は10キロだったハンデ差が25キロに広がるのは有利でしょう。
▲ハクタイホウは、5~2走前に4走続けてマルミゴウカイと戦って1勝3敗。唯一先着したのは、3走前のこと座特別(A2級-1組混合)で、ともに障害はふた腰かかりましたが、先に降りて大きなリードをつけていたのが勝因といえます。層雲峡特別はマルミゴウカイよりあとに障害を越え2着だっただけに、勝ちにこだわるなら先手がほしいところ。
2走前が層雲峡特別ではなかった4頭中3頭は5歳で、△インビクタに注目します。4走前のシルバーカップ(オープン・A1級混合)は、マルミゴウカイ2着、シンエイボブ3着、インビクタ5着、ハクタイホウ6着。3走前の天の川特別(オープン・A1級-1組混合)は、インビクタ3着、シンエイボブ6着。前開催のサマーカップ(オープン・A1級混合)では障害ひと腰から逃げ粘って2着で、ハクタイホウは7着。マルミゴウカイ以外となら好勝負に持ち込める力があります。
【第9回開催2日目】
8月8日(祝・日)のメイン第11レースには、山鳩賞(4歳オープン・20:10発走予定)が行われます。
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8月29日に行われる3歳との混合重賞・はまなす賞で4歳馬の出走枠は5頭。現在のところ通算収得賞金順でトワトラナノココロまでは出走圏内にいます。しかし6番目のヤマトタイコーとの差は10万円足らずで気が抜けません。
注目はその◎トワトラナノココロです。4歳シーズン三冠の初戦・柏林賞は、1番人気で先手を取って障害も真っ先に仕掛けたのは、逃げ切り勝ちを収めた6月7日のライラック賞(4歳オープン)と同じ。ただ経験がない700キロということもあってか手こずり、詰めも欠き7着でした。柏林賞からメンバーはさほど変わりませんが、今回の690キロでは、4戦して2勝、2着1回と実績を残しています。勝って重賞への出走を確実なものとしたいところ。
○キタノボブサップは、先行してひと押し足りないことが多いものの、柏林賞では障害ひと腰から追い上げて4着に健闘。その後B1へ昇級しましたが、今回はB1級とB2級の負担重量は同じ条件(重量格別定重量)のため、昇級によるハンデの不利さはありません。今季の4歳は抜けた馬がおらず、10キロが課される・課されないが結果に響くかもしれません。
▲ヤマトタイコーは今季未勝利。11勝を挙げた昨季の凄みが薄れているものの、ライラック賞4着、柏林賞3着など安定しています。自己条件の前走A2級は障害に手間取って10着でしたが、1番人気だけに積極的に勝ちにいってのものと解釈できます。今回1番人気は考えにくいだけに、前走のように力を出し切れずに終わることはないはず。
柏林賞馬△ゴールドハンターは、B1からA2へ昇級。他馬が当時から10キロ減なのに対し、この馬は重量据え置きなのは不利ですが、規格外の面はあるだけに、警戒はしておくべきでしょう。
【第9回開催3日目】
8月9日(振・月)のメイン第11レースには、葉月特別(B2級-1組・20:10発走予定)が行われます。
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前開催からB級以上の特別戦の基礎重量が、平場戦の規定重量より20キロ増から30キロ増になっています。
前回の同条件・ユリウス特別のほぼ再戦ですが、障害ひと腰から逃げて3着だった◎アアモンドキーマンに注目します。前日メインの4歳オープンに出走するにはキャリア不足ですが、6月21日のゴールドトロフィー(3歳以上選抜)では、のちの柏林賞馬ゴールドハンターの4着。今後の飛躍が期待されます。ユリウス特別の勝ち馬は昇級して不在だけに前進必至といえます。
○ブラックテーオーは前走7番人気ながら、ゴール線上でアアモンドキーマンをとらえて2着に健闘しています。特別戦は5歳時の17年9月(B1級)以来と久々でしかも昇級初戦。無理せず障害を大事に乗ったことで末脚が生きました。前走くらい障害が切れれば、再度先着する場面も。
▲カネサスペシャルも前走は重量増もあって、前半の位置取りがうしろになりました。障害を降りてからも途中で止まるなど4着でも内容ひと息ですが、台風の影響が馬場に出るようなら粘りも増してくるはず。
△リュウセイペガサスは6番人気で5着。昇級初戦でしたが、先行して見せ場の多い走りでした。ブラックテーオー、カネサスペシャルには巧者といえるほど障害に安定感はなく、前残りがあるかもしれません。