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2021年5月 アーカイブ

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今週の見どころ(5/29~5/31)

2021年5月27日(木)

新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言に伴うばんえい十勝の対応について

 5月30日(日)のメインには、オープン・A1級混合による大雪賞が組まれています。今季最初の重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯(BG2)を制したアオノブラックが出走予定。続く前走のさつき特別(オープン)は3着でしたが、同じ近2走が2、1着だったメムロボブサップや、同3、5着のキタノユウジロウらの名はなく相手が楽になっています。次開催の6月21日に行われるBG3・北斗賞では、今回不在のオープン馬たちが有力視される、翌週の選抜戦・スタリオンカップ組との戦いとなります。引き続き賞金ハンデ10キロを課されますが、もしアオノブラックが使ってくれば当然注目を集めるでしょう。

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【第4回開催1日目】
 5月29日(土)のメイン第10レースは、旭岳特別(A2級・20:10発走予定)

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 ◎マルミゴウカイは、前走のスーパートレーナー賞(3歳以上選抜)では、先行して、前半47秒の速いペースでも障害をひと腰2番手でクリアし一気に抜け出す快勝でした。今回はA2昇級に加え、賞金ハンデ5キロが課され、前走から35キロ増となりますが、昨季オープン-3組で3着があることを考えても、地力上位。3連勝に期待です。
 参考レースとして取り上げたいのが、5月2日のA2級混合戦。○ハクタイホウが逃げ粘るところ、障害を2番手で越えた当時B1級で10キロ軽かったマルミゴウカイが差し切って勝利。障害4番手から伸びた▲ココロノタカラが3着に入っています。
 同レースから今回マルミゴウカイが45キロ増なのに対し、ほか2頭は30キロ増で臨めるのは有利。特にハクタイホウは、オープン-2組で2着があり、5キロ差なら好勝負できるかもしれません。
 △カネゾウもオープンからの降級馬。前走のつつじ特別(A2級-1組)では障害2番手からしぶとい面を見せ、8番人気で3着と健闘しています。勝ったハクタイホウとはわずか1秒2差。引き続き軽馬場が予想されるため、軽くは扱えません。

【第4回開催2日目】
 5月30(日)のメイン第10レースには、大雪賞(オープン・A1級混合・20:10発走予定)が行われます。

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 オープン馬4頭は、前走がさつき特別(オープン)でしたが、逃げ切り勝ちを収めたメムロボブサップは次週出走予定のため不在。3着◎アオノブラックが巻き返します。昨年11月のドリームエイジカップ以降、両馬の対戦は12回あり、2月1日のダイヤモンドダスト賞(5歳オープン)を除けばどちらかが勝利し、ワンツーも6回。今回はそのライバルがいないことで受けるプレッシャーは相当軽減されるはず。引き続き賞金ハンデ10キロを課されてはいるものの、A1級馬4頭中3頭は同じ5歳で、力関係は把握しやすく、同じ前走2着ミノルシャープより先に障害を越えればそのまま押し切ってしまうでしょう。
 ○インビクタは今季3戦すべて2着で、5歳の通算収得賞金順では、アオノブラック、メムロボブサップに次ぐ3番手まで上がってきました。世代二強との力差は感じますが、近走の走りからアオノブラックと20キロ差つけば、あわやのシーンは作るかもしれません。
 ▲ミノルシャープは、昨季馬券に絡んだのはすべて8月まで。秋以降は、賞金ハンデがきつかったため一概に高重量が向かないとはいえませんが、さつき特別では障害を降りてからアオノブラックに並ばれても、危なげなく歩き切っています。いまは動ける時期なのは間違いなく、再び強敵を振り切る可能性も考えられます。
 △アアモンドグンシンは、さつき特別で4着に健闘。障害さえスムーズなら前走くらいは歩ける機動力はあります。昨季は開幕から3度叩かれた大雪賞でシーズン初勝利を挙げていたように、今年も使われての変わり身に警戒です。

【第4回開催3日目】
 5月31日(月)のメイン第10レースは、黒岳特別(B1級-1組・20:05発走予定)

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 出走10頭のうち6頭が前開催の五月雨特別(B1級-1組)で対戦しており、最先着の3着だった◎オレノタイショウに期待します。障害をひと腰4番手で越えたものの、1着マルミゴウカイ、2着トワトラナノココロからは10秒以上離されましたが、強かった両馬は今開催からA2へ昇級しています。2走使いのB1級-1・2組決勝は4着でしたが、前述のトワトラナノココロが圧勝を収めており、3着マオノダイマオーとはコンマ2秒の僅差。そのマオノダイマオーは五月雨特別では障害で苦戦し7着だっただけに、当時より基礎重量が10キロ増えての特別戦なら、オレノタイショウにチャンス到来といえます。
 ○センリョウボスは、3走前の菖蒲特別(A2・B1級決勝混合)でB1級馬最先着の3着。4着オレノタイショウもひと腰で、障害を越えた位置取りに差はなかっただけに、7秒4もの差はついたとはいえ、決め手の差といえるかもしれません。五月雨特別、B1級-1・2組決勝とも5着でしたが、ともにオレノタイショウとは僅差。引き続き好勝負が期待できます。
 ▲スーパータイトルは、前開催の2組予選では、ためて最後方での障害クリアから先行7頭を抜き去る快心のレースで今季初勝利。B1級-1・2組決勝は6着でしたが、同じようにためる競馬で障害はすんなり越えています。今季初戦の水晶特別(B1級-2組)では障害が切れず8頭立ての7着。オレノタイショウ(5着)、センリョウボス(4着)に負けているように特別戦が向くとはいいがたいものはあります。しかし近2走の気配のよさから船山蔵人騎手が早めに仕掛けていって、もし障害をスムーズにこなせるようなら一発は秘めています。
 △フナノダイヤモンドは、オレノタイショウ、センリョウボスと近3走が同じで各6、4、7着。特別の2戦ではオレノタイショウとコンマ2秒、1秒1差の接戦を演じており、今回は条件が向きそう。ただ基礎重量10キロ増の克服は課題。自分で展開を作るタイプではなく、ここも直線勝負に活路を見出します。

今週の見どころ(5/22~5/24)

2021年5月21日(金)

新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言に伴うばんえい十勝の対応について

 24日(月)のメインにはスーパートレーナー賞が組まれています。昨季のリーディング上位10人の調教師が管理するB級馬による選抜戦で、平場戦の規定重量に10キロ増というの条件で争われます。
 また、23日(日)の第4レースの2歳受賞-1組には、ここまでに実施された新馬戦(9レース)の勝ち馬のうち、8頭が出走予定。新馬戦、2歳受賞-1組と連勝した馬の中では17年のオレワチャンピオンが後にヤングチャンピオンシップを制覇、19年にはキョウエイリュウがナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップを含めデビューから10連勝を達成しています。今後の2歳戦線を占う意味でも注目の一戦となりそうです。

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【第3回開催4日目】
 5月22日(土)のメイン第10レースは、つつじ特別(A2級-1組・20:10発走予定)

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 ◎ノエルブランは、前走の春駒特別(オープン・A1級混合)が昇級初戦でしたが4着。障害3番手から粘って、A2級馬として最先着を果たしています。この馬を含め9頭中7頭が昨季オープン格付だったハイレベルな一戦で好走したことを考えれば、今回の相手関係なら勝機は十分です。
 ○ヤマトタイコーは、今季初戦となったミズバショウ特別(A2級)では、障害2番手から、先頭をうかがう脚いろで2着と健闘。今回も対戦するミノルシンザン(5着)など3頭に先着しています。続くすずらん賞(4歳オープン)は、障害を2番手で仕掛け4番手で越えながら伸びを欠き6着でしたが、ミズバショウ特別くらい障害が切れれば巻き返せるはず。4歳の10キロ減も生かして好勝負に期待です。
 ▲ミノルシンザンは、今季3戦目の前走菖蒲特別(A2・B1級決勝混合)で逃げ粘って2着。今シーズンはじめて連対しています。今回はA2級同士ですが、昨季A1級で勝利している実績はヒケを取らず、重量据え置きの660キロなら粘り込みも一考です。
 もう1頭の4歳馬は△ゴールドハンター。すずらん賞では先頭から離れた5番手で障害を越え、2着に押し上げています。金田利貴騎手はミノルシンザンではなく引き続きこちらに騎乗。昇級初戦で重量は10キロ増ですが、一発には要警戒です。

【第3回開催5日目】
 5月23(日)のメイン第10レースには、エメラルド特別(A1級混合・20:05発走予定)が行われます。

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 A1級とA2級の対戦ですが、10頭中にオープンからの降級馬が8頭。しかし戦歴には差がある印象で、昨季オープン昇級後2勝していた◎ウンカイタイショウが実績上位です。昨季最終週の陽炎特別(オープン)は競走除外でしたが、A1に降級した今季は、青葉特別(オープン・A1級混合)、春駒特別(オープン・A1・A2級混合)と逃げ切って2連勝。前走は障害の天板まで上がってから膝をつくロスがありながら、危なげない勝利で飾っています。今回から賞金ハンデ5キロを課されますが、さほど問題にしないはず。
 5歳○インビクタは、青葉特別、春駒特別とも2着。3月まであった特別戦での10キロ減がなくなっても、それを感じさせない走りをみせています。今季2走ともひと腰2番手で障害を越えウンカイタイショウとの差を詰められていませんが、5キロ差ついてどうでしょうか
 ▲コウシュハレガシーは、2月のオープン・A1級混合戦で逃げ切り勝ちを収めています。前述2頭と同様、先行してこそ持ち味が出るタイプ。春駒特別は3着とはいえ、両馬からは離されており、浮上には展開の味方がほしいところ。
 A2級馬では△ココロノタカラに注目します。オープン昇級初戦の陽炎特別は8着でしたが、重量が軽くなった春の3戦は障害のカカリに進境をみせ、前走で勝利を挙げています。近走で対戦がある馬はシンエイボブ(陽炎特別9着)のみ。力関係の比較がしにくく、その点、怖さがあります。

【第3回開催6日目】
 5月24日(月)のメイン第10レースは、スーパートレーナー賞(3歳以上選抜・20:10発走予定)。昨季リーディング上位の調教師が管理するB級馬に出走資格があり、B1級4頭、B2級5頭、B3級1頭の計10頭で争われます。

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 B1級馬のうち3頭は前開催の五月雨特別(B1級-1組)で対戦。勝ち馬◎マルミゴウカイに注目します。障害をふた腰3番手で越えると、大逃げを打った1番人気の4歳馬をゴール前でとらえて勝利を挙げました。しかし、今回と同条件の2走前・スーパージョッキー賞では断然人気で2着。格下B2級の馬たちがハイペースで先行するなか中位を追走し、やや早仕掛けだったか障害で苦戦し追い込み届かず1秒4差の惜敗でした。オープンからの降級馬だけに実力は断然。阿部武臣騎手は、2走前と同じ轍を踏まないようにと力が入っていることでしょう。
 ○ホクショウユヅルは、昨季B1級で今季初戦のB3級を快勝。B2へ昇級したその後の3走は2、2、3着と足踏みしましたが、前走のB2級-1組平場戦を障害2番手、早め先頭から押し切っています。しりぞけたのは、オープンやA級からの降級馬や、今回も対戦するカブトボーイ、コウシュハルパンなど骨っぽい馬たち。スーパージョッキー賞の勝ち馬ツガルタイショウも破っており、今回マルミゴウカイとの10キロ差を生かせば好勝負になるでしょう。
 ▲サダノワークスは、今季初戦のB1級-3組混合でマルミゴウカイから6秒2差の3着があります。前開催は五月雨特別ではなく、B1級-2組平場戦へ出走し6着でしたが、障害2番手から粘れずも勝ち馬とは3秒6差と着順ほど悪くない内容。減量がある竹ケ原茉耶騎手からの乗替わりのため、前走から20キロ増になりますが、主戦の西謙一騎手なら持ち味を発揮できそうです。
 △センショウニシキはB2格付で、スーパージョッキー賞では障害を3番手でクリアして4着。残り10メートル手前では一旦2番手に上がり見せ場はありました。マルミゴウカイが再び障害に手こずるなどロスがあれば、今季初連対を果たした2走前と同じく島津新騎手だけに、ゴールまで脚をもたせるかもしれません。

今週の見どころ(5/17)

2021年5月16日(日)

 ばんえい十勝では、5月16日(日)に北海道が発令する新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言に伴い、無観客競馬開催を含む今後の対応を下記の通り実施いたしますので、お知らせいたします。

詳しくは【ばんえい競馬の無観客開催及び各施設の営業時間変更等について】をご覧ください。

【第3回開催3日目】
 5月17日(月)のメイン第10レースは、とかち皐月賞(3歳オープン・20:05発走予定)

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 昨季最終週に行われた重賞・イレネー記念から7頭が参戦しておりほぼ再戦です。しかし、定量からクラス(重量区分)別定重量に変わっています。イレネー記念で逃げ切り勝ちを収めたB1級のオーシャンウイナーが630キロのトップハンデで、最大40キロの重量差がつきます。
 ◎タカナミは、1月の牡馬限定重賞・翔雲賞を障害4番手から抜け出して、重賞初挑戦での制覇を飾りました。イレネー記念でも障害4番手から一旦は2番手まで追い上げましたが、残り10メートルで一杯に。最後は4着に敗れました。重賞勝ち馬の身ながら、今季B3格付けからのスタートと有利。トップハンデから20キロ軽い610キロなら十分押し切れるでしょう。
 ○カイセキングオーは、12月のヤングチャンピオンシップ3着。翔雲賞はタカナミの6秒7差3着で、イレネー記念では4着タカナミとはコンマ3秒差の5着でした。両レースとも同重量だったタカナミより今回10キロ軽いのは恵まれた感もあります。2着だった前走B4級の内容からも好勝負に期待です。
 ▲オーシャンウイナーは、3連勝でイレネー記念を制覇。現在5戦連続で連対とメキメキと力をつけています。これが今季初戦でトップハンデ630キロと条件は厳しいですが、菊池一樹騎手が前開催終了時のリーディングと好調なだけに侮れません。
 △シュトラールは、翔雲賞では2番人気で4着。イレネー記念では8着で勝ち馬から40秒以上離される大敗でしたが、今季初戦となったB4級-7組で2着と善戦。最大30キロの重量差を生かせば上位進出のシーンまでありそうです。

今週の見どころ(5/15~5/16)

2021年5月13日(木)

 昨年12月にデビューした金田利貴騎手が、前開催の最終日10日(月)の最終第11レースを制して、通算50勝を達成。15日(土)からは、10キロの減量特典がなくなっての騎乗となります。
 16日(日)のメインにはオープンのさつき特別が組まれており、ばんえい十勝オッズパーク杯からは上位4頭をはじめ、7頭が出走予定。勝ち馬アオノブラックが賞金ハンデ10キロを課されても今季3連勝なるでしょうか。

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【第3回開催1日目】
 5月15日(土)のメイン第10レースは、五月雨特別(B1級-1組・20:10発走予定)

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 出走馬10頭のうち、5頭は菖蒲特別(A2・B1級決勝混合)で対戦。1、2着は格上A2級馬で、3着だったのが▲センリョウボス。障害で止まったものの4番手で降りると終いはしっかり伸びて、4着オレノタイショウには7秒4もの差をつけています。普通なら、主役を演じて不思議ないはず。しかしここには強豪が参戦しています。
 ◎マルミゴウカイは、前走のスーパージョッキー賞(3歳以上選抜)では、障害で手間取り、先頭で越えたツガルタイショウから離れた5番手での通過。それでも猛然と追い上げて1秒4差で2着と力は示しました。今回もペースがカギになりますが、昨季はオープンで3着がある実力馬で、通過点でしょう。
 相手筆頭は○トワトラナノココロ。前走のすずらん賞(4歳オープン)も逃げ切り、シーズンをまたいで5連勝と勢いは一番です。ここが実質B1昇級初戦ですが、古馬戦なら4歳10キロ減があるのは有利。据え置きの640キロだけに6連勝が期待できます。
 △フナノダイヤモンドは、2走前のA2級混合の平場戦で、B1級馬としてはマルミゴウカイに次ぐ4着で、5秒6差でした。菖蒲特別は6着でしたが末脚は光るものがあり、軽視できません。

【第3回開催2日目】
 5月16日(日)のメイン第10レースには、さつき特別(オープン・20:10発走予定)が行われます。

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 開幕週のスプリングカップ以来のオープン特別戦となります。同レース、前開催の重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯と連勝したアオノブラックが唯一、賞金ハンデ10キロを課されています。
 ◎メムロボブサップは、同じ2走では4、2着でした。スプリングカップは、アオノブラックとほぼ同時の仕掛けでしたが、相手はひと腰先頭クリアから楽勝。こちらは手こずり3番手から伸びずでしたが、昨季の戦績は甲乙つけがたく、仕上がりの差という見方が妥当でしょう。目標の重賞も障害がひと息でしたが2秒6差まで迫っています。今回10キロ差つけば逆転は可能です。
 ○メジロゴーリキは、同じ2走とも障害をひと腰で越えて人気以上の2、4着。例年になく好調なシーズンインを果たしています。ばんえい十勝オッズパーク杯の2~4着馬の障害を降りたタイミングは大差なく、着差は5秒以内だったことから、決め手の差といえそう。引き続き軽めの馬場が予想されますが、こちらもアオノブラックと10キロ差つくのは有利といえます。
 今季2連勝▲アオノブラックは、賞金ハンデ10キロだけが心配。メムロボブサップと同重量で戦った直近4走は2勝、2敗の五分で、ここでもライバルを振り切るようなら、6月の北斗賞が楽しみになります。
 △キタノユウジロウはメムロボブサップと同様、初戦のスプリングカップ6着から、ばんえい十勝オッズパークでは3着と着順を上げてきました。1月の帯広記念3着、3月のばんえい記念2着のように重戦車タイプ。馬場が軽くなりすぎなければ連争いは可能なはず。

 5月17日(月)の見どころは枠順確定後に掲載します。

5/9カーネーションカップ回顧

2021年5月10日(月)

シンエイボブが悲願の重賞初制覇

 5月9日(日)は重賞・カーネーションカップ(3歳以上牝馬)が行われ、単勝2番人気のシンエイボブが優勝。障害差のない5番手から抜け出しての快勝でした。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.ミスタカシマ(690) 4.3
 2.ナカゼンダッテ(660) 89.8
 3.ペーパンヨシヒメ(660) 45.8
 4.ジェイカトレア(670) 11.9
 5.ヤマノホシ(660) 38.6
 6.アフロディーテ(670) 2.5
 7.フォルテシモ(650) 10.0
 8.マオノクイーン(660) 11.1
 9.シンエイボブ(660) 3.4
 10.アバシリルビー(650) 169.6

 単勝1番人気に推されたのはアフロディーテ。昨季終盤はオープンに在籍していましたが、今季はA2級からスタート。初戦は3着と健闘しており、トップハンデのミスタカシマより20キロ軽い670キロで高い支持を集めました。シンエイボブは4着だった昨年のこのレースよりも10キロ軽い660キロと重量面で恵まれ2番人気。ここまで重賞を6勝し、昨年2着のミスタカシマが3番人気で続きました。

 第1障害を勢いよく先頭で越えたのはナカゼンダッテでしたが、ミスタカシマ、アフロディーテがこれを交わして先行。フォルテシモや、マオノクイーン、ジェイカトレアらも続きます。第1障害で遅れていたヤマノホシが徐々に位置取りを上げるとわずかに先頭で第2障害下に到達。降雨の影響で馬場が軽くなったこともあり、ここまで47秒と速いペースでした。
 ヤマノホシが障害手前から勢いをつけて登坂を開始すると、フォルテシモ、ミスタカシマ、アフロディーテ、シンエイボブらもこれに続いてほとんど差なくクリア。
 障害を通過後、先頭に立ったのはミスタカシマでしたが、残り30メートル手前でシンエイボブが一気に交わして先頭に立つと、後続との差を広げて勝利。4秒4差をつけられたミスタカシマは2年連続で2着。3着争いは接戦で、障害6番手からしぶとく脚を伸ばしたジェイカトレアが、アフロディーテをゴール前でわずかに交わし先着しました。

 勝ったナカゼンガキタは、13回目の重賞挑戦で悲願の初制覇。古馬牝馬戦線では今後も注目の存在となりそうです。また、藤本匠騎手は昨年のナカゼンガキタに続いてこのレース連覇となりました。

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藤本匠騎手「(前走は)少し動きが鈍かったので、早めに調教師に頼んで調教をつけていました。馬体重が減っていたので気になってはいましたが、思った以上に動いてくれました。また、雨が降ってくれたのがこの馬にも良かったのかなと思います。思ったより流れが速くてついて行くのがやっとでしたが、障害さえきちっと折り合えば最後いい脚を使うのがわかっていたので、今日は前半上手く折り合ったのが勝因かと思います」

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