7月1日(日)のメインには、4歳シーズン三冠の第一戦・柏林賞が組まれています。昨年はマルミゴウカイが、このレースに加え、二冠目・銀河賞、年明けの三冠目・天馬賞も勝ち、史上3頭目の4歳シーズン三冠馬に輝いています。一昨年度の三冠馬センゴクエースは世代限定重賞6戦6勝からこのレースに臨みましたが、もう1頭のホクショウユウキ(2013年度)は柏林賞が重賞初挑戦でした。今シーズンの4歳一冠目を勝ち取るのはどの馬なのでしょうか、注目の一戦です。
また、現在第30回ばんえいグランプリのファン投票を実施しています。今年度前半戦の頂点を決める一戦の出走メンバーを選んでみてはいかがでしょうか。
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【第6回開催4日目】
6月30日(土)のメイン第10レースは、鹿追町競馬会杯(オープン・A1級-1組混合・20:10発走予定)。
ここは◎センゴクエースの逆転に期待です。今季はオレノココロ、コウシュハウンカイのいるレースではまだ未勝利であり、前走の旭川記念でも2頭に割って入ることはできず3着。今回もコウシュハウンカイが出走してきますが、オレノココロの出走回避もあってか、元主戦でこの馬とのコンビでの勝率が7割を超えている(37戦26勝)の鈴木恵介騎手で逆襲を図りたいところ。
○コウシュハウンカイは前走の旭川記念ではトップハンデに泣いたか。それでも相変わらず障害を先頭で通過し、勝ち馬オレノココロには残り10メートル付近で交わされ、突き放されたものの持ち前の粘りで2着を確保。勝ち馬不在の今回はセンゴクエースとのハンデ差も5キロに縮まっており、再びの逃げ切りも十分ありそうです。
以上2頭が抜けていますが、早めに抜け出した2走前の再現を狙う▲アサヒリュウセイ、今季オープン混合戦3着の実績もあり着実に力をつけている△キンメダルがこれに続きます。
【第6回開催5日目】
7月1日(日)のメイン第10レースは、第12回柏林賞(4歳オープン・20:10発走予定)。
ここ最近の充実度から◎ゴールデンフウジンに注目。テン良し、終い良しの内容が続いており、3着に敗れた前々走のスタリオンカップでも並み居るオープン馬を相手に自らが先手を主張。早仕掛けにより障害は苦戦しましたが、絶望的な位置から末脚が炸裂し2着マルミゴウカイに迫る内容。前走も他馬を一蹴する走りを見せ、4歳シーズン一冠へ視界良好といったところか。
相手筆頭は○カネサスペシャル。世代限定戦では人気以上の着順になることが多く、昨年のばんえい大賞典では8人気という低評価を覆す勝利でした。今回騎乗する島津新騎手とのコンビでは世代限定戦で6戦全て人気以上の着順と抜群の安定感を持っているのでここでも期待十分です。
ばんえいダービー以来の美酒を味わいたい▲メジロゴーリキは前走のゴールドトロフィーでは果敢に先行し3着と復調気配。負担重量が710キロになりますが、この馬にはむしろ歓迎の舞台。世代唯一無二のダービー馬として4歳シーズン三冠レースでも好走に期待したいところ。
△マツカゼウンカイは重賞ではばんえいダービーの2着が最高ですが、今年3月のクリスタル特別、4月のすずらん賞と2つの世代限定戦で勝利し、ここに向けて経験を積んできました。近走は先行勢に置いて行かれ末脚届かずという競馬が続いていますが、基礎重量が増えてこの馬向きの展開になりそう。前進あるのみです。
【第6回開催6日目】
7月2日(月)のメイン第10レースは、白鳳賞(5歳牝馬オープン・20:05発走予定)。昨年度のクインカップに出走したメンバーから7頭出走するということで着順とそこからの成長度が予想の参考材料になりそうです。
ここは近走好調な◎タイキンから。3連勝で臨んだ前走は、直線半ばで先頭に立ったものの、最後に脚が鈍くなり3着。しかし、勝ち馬とは1秒1差と差のない内容でした。元々は決め手勝負に強く、先行馬が多い今回の舞台では持ち味が発揮される可能性が大いにあります。
前走のB2級-2組で人気を分け合った○タナボタチャンと▲ヒカルナナヒメがこれに続きます。タナボタチャンは近3走で3、1、2着と安定した成績を残しています。特に前走は障害にふた腰を要し、障害を5番手から末脚伸ばして2着。ここでも崩れない可能性が高いのでこちらを上位に。一方、6着に敗れたヒカルナナヒメは障害をひと腰でまとめ一旦は先頭に立ちましたが、残り20メートル手前で一杯になりました。しかし、先行力、障害力は確かなものがあり、前述したクインカップでもメンバー中最先着の2着ですからここは能力上位です。障害通過後の脚色次第では上位必至です。
△コウシュハローヤルは2走前のスタリオンカップの内容を評価します。5着に敗れはしたものの一線級相手に自らがペースを作ったのですから先行力には確かなものがあります。前走のジュノー特別では障害3番手から直線伸びて2着と上々の内容。今季初勝利も十分あるでしょう。