コウシュハウンカイが昨年の借りを返す
北見記念は、過去10年で馬複配当が6度も20倍以上という、意外と荒れるレースです。2012年には7250円、2014年には5520円という、3連単レベルの高配当で決着しました。当然、3連単では導入後の2011年以降、2014年の4万5570円を始め、4度も万馬券決着となっています。
この波乱の一番の理由は、トップハンデ馬が人気を背負って馬券に絡めていないこと。トップハンデ馬の成績は、目下5連敗中で過去5年では昨年オレノココロが3着を死守している程度。さすがにこの時期になるとハンデ差が大きくなるため、シーズン一番の実績馬でも苦戦してしまうのでしょう。
今年のトップハンデ馬は、今夏のばんえいグランプリを優勝したニュータカラコマ。ばんえいグランプリ後には放牧に出されて、今回が始動戦となると、さすがに積極的には狙えません。しかし、昨シーズンのグランプリホースのオレノココロが、休養明けの前走でひと息だったことを考えると、ノーチャンスでもなさそうです。ヒモならば加えてもいいでしょう。
そんなこんなで、◎には、今夏のばんえいグランプリ2着のコウシュハウンカイを推します。この馬は昨年のこのレースでは重賞では崩れぬ安定感と、直前のオープン特別で2連勝していたことから1番人気に支持されました。しかし、オレノココロとともにトップハンデを背負って、まさかの殿負け。障害で何度も膝を折り、スムーズに上げることが出来ませんでした。
しかし、今年はトップハンデを背負いません。また、直前のオープン特別でも、見せ場は作りつつ、無理をさせていないあたりに好感が持ています。同世代のライバルが休養明けをひと叩きされて、変われる可能性もありますが、変われない可能性もあるので、ほとんど障害でミスすることがないこの馬に賭けました。
○は、昨年のこのレースの覇者フジダイビクトリー。この馬は、年齢とともにテンに置かれるようになっているので、好時計決着のオープン特別は不向きですが、高重賞戦ならば障害の上手さが生かされるでしょう。サクラリュウなどの同型不在でスムーズに先行できそうなのも好材料です。
▲は、ばんえいグランプリの勝ち馬ニュータカラコマ。始動戦でトップハンデを背負うこの馬は、当然、ここが目標ではないことが理解しています。しかし、目下4連勝で9歳馬ながら昨年よりも地力をつけている感があるので、ここは買い目に加えました。
この馬は若かりし頃は障害を勢いで上げているところがあり、一度、止まると次の腰がすぐに入らずに惨敗しているところがありました。しかし、最近は障害を勢いで上げても、次の腰がすぐに入るので、八分程度の仕上がりでありさえすれば、大崩れはしないでしょう。3ヵ月の休養明けが嫌われて人気がないようならば、逆に美味しいと見ます。
あとは△に昨シーズンのグランプリホースのオレノココロ。この馬は前々走の岩見沢記念を優勝後にひと息入れて、前走叩いてのここ出走。前走は障害をひと腰で上げられており、悪くはないものの、今回で大きく変われるかというと、やってみなければわからないところもあります。また、高重量戦は望むところですが、馬場が軽くなるのは、後半型で障害にもやや不安のあるこの馬にとってプラスではないでしょう。
◎ (2)コウシュハウンカイ
○ (1)フジダイビクトリー
▲ (5)ニュータカラコマ
△ (3)オレノココロ
馬複
1-2 3000円
2-5 2000円
2-3 1000円
★オレノココロが2着以内に来ると、トリガミになりますが、積極的に買いたくない組み合わせなので、わざとそうしています。