年明けのばんえい十勝は、1月1日(祝・月)~5日(金)までの連続5日間。前半1日(祝・月)~3日(水)はデイ開催、後半4日(木)、5日(金)は薄暮開催で実施されます(発走時間等、詳しくはこちら)。2日(火)には帯広記念、3日(水)には天馬賞と2つのBG1競走が組まれており、どちらも、帯広競馬場および直営場外発売所にて前日発売が実施されます。
【第20回開催1日目】
1月1日(祝・月)のメイン第10レースは、ニューイヤーカップ(A1級混合・16:40発走予定)。
◎カネゾウは、前開催のオリオン特別(A1級-1組混合)でも2着に入り、2走連続連対。障害のキレが安定してきたのが好調の原因です。前走の勝ち馬が不在のここは勝利へ最短の存在でしょう。
○スーパータイトルは、オリオン特別では5着も、2着カネゾウとは4秒7の僅差。決め手比べに持ち込まれると敵わないので、障害でどれくらい離せるかでしょう。
▲ホンベツイチバンは、カネゾウと同じ近2走がともに7着ですが、軽めの馬場はあまり向かない印象。レースまで天気がもってくれれば、障害力を生かして本領発揮の場面がありそう。
オープン馬△カイシンゲキは、障害のカカリが良化しており、そろそろ馬券圏内への進出に警戒したいです。
△ファイトガールは、うまく流れに乗れれば上位圏内でしょう。
明け4歳が5頭出走していますが、今開催から特別戦での減量が20キロから10キロに減らされています。ひとまず様子見が妥当かもしれません。
【第20回開催2日目】
1月2日(火)のメイン第9レースは、第40回帯広記念(16:10発走予定)。
◎フジダイビクトリーは、秋以降の重賞では、北見記念、ドリームエイジカップとも2着と重賞制覇まであと一歩と迫っています。しかし、重賞勝ちがないぶん収得賞金が少ないため、賞金ハンデ10キロ増の900キロで出走できるのが有利。14年シーズンは6月(旭川記念)、15年は7月(北斗賞)、16年は9月(岩見沢記念)とシーズンでの初重賞制覇の時期が遅くなっており、今季は年をまたいで1月のこのレースで初タイトル獲得となりそうです。
○オレノココロは、昨年は30キロ増のトップハンデ920キロでこのレースを制しています。今年は10キロ軽い910キロなのは恵まれました。重いハンデを課されて勝ち切れなかった近況の鬱憤を晴らす場面も考えられます。
▲サクラリュウは、昨年が帯広記念初挑戦。890キロで、ひと腰で天板まで上げ4着と大健闘しました。7月のオープン昇級後は未勝利ですが、障害力が生かせる舞台は歓迎。900キロも相対的に有利な印象を受けます。
△ニュータカラコマ、△コウシュハウンカイは実績上位でずが、トップハンデ920キロの克服がカギになりそうです。
【第20回開催3日目】
1月3日(水)のメイン第10レースは、第11回天馬賞(5歳・16:40発走予定)。4歳シーズン三冠のラストで、牡馬760キロ、牝馬740キロの定量戦です。
◎マルミゴウカイは、一冠目・柏林賞、二冠目・銀河賞ともトップハンデで勝利を収めています。前走は古馬オープン初挑戦でしたが、今回より重い765キロで障害に重点を置いた走りで結果より内容を重視。昨年のセンゴクエースに続く史上3頭目の4歳シーズン三冠馬誕生が期待されます。
○ホクショウディープは、柏林賞、銀河賞とも2着。マルミゴウカイよりともに20キロ軽くての結果だけに、勝負づけは済んだ印象です。
▲プレザントウェーは、夏場に馬体を減らし、復調途上だった銀河賞でも5着と崩れず。その後体重がぐんぐん増えて成長をうかがわせます。
△フウジンライデンは、銀河賞の4着馬。目下障害が安定しており、初の760キロでも克服できそうです。
4歳女王△ブルーオーシャンがどこまで食い下がれるでしょうか。
【第20回開催4日目】
1月4日(木)のメイン第10レース1は、新雪特別(A2級-1組・18:10発走予定)。
◎カツオーカンは、前開催ではA1級混合のオリオン特別に組まれ、1番人気に推されたものの8着と不本意な走り。しかしそれまでは、暑寒別岳特別、冬月特別と、A2級-1組の特別戦を2連勝しており、ここは巻き返して当然でしょう。
○ホクショウメジャーは、カツオーカンが連勝したA2級-1組の特別戦でともに2着。しかし同馬が不在だった前開催の1組平場戦では勝利しています。今回は強敵が帰ってきますが、こちらのほうが負担重量で5キロ軽くなることで、差は詰まりそうです。
▲ワールドピサは、このところ平場戦に組まれていますが、4開催前の摩周湖特別(A2級-1組)では2着で、カツオーカン(4着)に先着している実績馬。本来このクラスでは力上位で、特別戦に替わっても侮れません。
△フクトクは決め手があり、オリオン特別で3着に激走。障害のカカリがよくなっていたとはいえ、格上相手の一戦で好走できたのなら、ここでも警戒は怠れません。
特別戦のペースは歓迎△カクセンキングも押さえには必要でしょう。
【第20回開催5日目】
1月5日(金)のメイン第10レースは、準重賞・ばんえい十勝金杯(オープン・18:10発走予定)。
◎センゴクエースは、重賞・ドリームエイジカップ1着を含め、4走連続連対と復調を感じさせます。2日の帯広記念へは出走せず。満を持してこちらにまわってきたとなれば、トップハンデでも負けられません。
○アサヒリュウセイは、昨年のこのレースの勝ち馬。オープンでも一枚落ちのメンバーに入れば、断然の強さを誇ります。ただ今年はセンゴクエースがいることで、相手筆頭という評価に落ち着きそうです。
▲ホクショウユウキは、オープン昇級後も2、1、1着と好走続き。決め手を欠く面があるので、障害をどの位置で抜けられるかでしょう。
△キンメダルは、センゴクエースとは同世代のライバル。勝ち切るまでは微妙ですが、この馬なりには好調なだけに押さえておきたいところです。
△キサラキクは、決め手の生きる流れなら侮れません。